お子さんが中学生になり、学校の授業内容が難しくなったり、定期テストがあったりすることで、通塾を検討されているご家庭も多いのではないでしょうか。また、高校受験に向けて対策をしたいと考える方もいるでしょう。
お子さんが通いたいと思う塾に通うのが一番ですが、保護者としては塾の料金も気になるところ。ひと口に塾といっても、集団授業・個別指導・オンライン(映像授業)と授業形態があり、それぞれ料金が異なります。
そこで今回は、中学生の塾の料金について相場や内訳を紹介します。
併せて、塾の料金を安く抑える方法や、塾の選び方についても解説。ぜひ参考にしてください。
- 中学生の塾の料金を公立・私立中学校で比較
- 中学生の塾の料金はいくら?集団授業や個別指導の月額費用相場を比較
- 中学生の塾の料金の内訳は?授業料のほかにも費用がかかる
- 中学生の塾の料金を安く抑えるには?キャンペーンや各種制度を利用しよう
- 中学生の塾の選び方|料金のほかに気を付けるポイントを紹介
- 中学生におすすめの集団授業の塾3選|料金が安くなる特待生制度がある塾も紹介
- 中学生におすすめの個別指導塾3選|入会金が無料の塾も紹介
- 中学生の塾の料金を考慮して選ぶなら「テラコヤプラス」で決まり!
- 中学生の塾の料金は学年や授業形態によって異なる!複数の塾を比較検討しよう
中学生の塾の料金を公立・私立中学校で比較
まずは中学生が塾に通う際、どれくらいの費用がかかるのか、年間費用の平均を公立中学校・私立中学校別に見ていきましょう。
文部科学省が発表した「令和3年度子供の学習費調査」(※1)によると、私立中学校に通う生徒より公立中学校に通う生徒のほうが塾の年間費用が高いことがわかります。
◆公立・私立中学校別の塾の年間費用の平均額
塾にかかる年間費用の平均額 | |
---|---|
公立中学校 |
250,196円 |
私立中学校 |
175,435円 |
その理由として、私立中学校の場合は附属の高校に進学する際に受験の必要がないこと、
学校で手厚いサポートが受けられることなどが挙げられます。
公立中学校のなかには受験に向けて対策をおこなっているところもありますが、塾の必要性を感じる家庭が多いといえます。
中学生の学年によっても塾の料金は異なる
◆公立・私立中学校別の塾の年間費用の平均額
公立中学校 |
私立中学校 |
|
---|---|---|
中学1年生 |
156,032円 |
175,435円 |
中学2年生 |
203,859円 |
181,436円 |
中学3年生 |
389,861円 |
219,276円 |
また、学年別に見ると、公立中学校・私立中学校ともに、学年が上がるにつれて塾の費用が高くなっています。
これは、学年が上がるにつれて高度な指導が必要となり、塾の授業料や各講習費が上がることも起因していますが、入試科目にあわせて塾の受講科目や講座数を増やす傾向にあることも関係しているといえるでしょう。
※1:文部科学省「令和3年子供の学習費調査」
中学生の塾の料金はいくら?集団授業や個別指導の月額費用相場を比較
◆塾・学習塾の月額授業料目安(週2回の場合)
集団授業 |
個別指導 |
オンライン(映像授業) |
|
---|---|---|---|
中学生 |
14,000~25,000円 |
20,000~40,000円 |
6,000~10,000円 |
※テラコヤプラスによる平均金額を算出
上記は、中学生が週2回通塾する場合の月額授業料の平均額※ですが、集団授業より個別指導のほうが料金が高いことがわかります。
集団授業は講師1名で複数の生徒を指導しますが、個別指導は講師1名で生徒1名または2名を指導するため、生徒数の違いが授業料に表れています。
尚、自宅で好きなときに学習できるオンライン(映像授業)塾には、施設維持管理費がかからないこともあり、集団授業や個別指導の塾と比べて料金が安い傾向にあります。
ただし、オンライン塾を利用する際にはインターネット環境やタブレット、PCなどを用意する必要があるため、通信環境が整備されていないご家庭は初期費用がかかることに注意しましょう。
※テラコヤプラス調べ
中学生の塾の料金の内訳は?授業料のほかにも費用がかかる
中学生の塾の料金は、授業料だけではありません。授業料のほかにも、以下に挙げる費用がかかります。
塾によっては、教材を持ち込むことで教材費がかからなかったり、授業料に教材費が含まれていたりすることもあります。
また、教室を持たないオンライン塾であれば施設維持管理費がかからないため、集団授業や個別指導の塾より安い料金で利用することが可能。
尚、独自のシステムを利用している塾は別途システム利用料がかかることもあります。塾の費用の内訳を確認し、総額でどれくらいかかるのか予め把握しておきましょう。
中学生の塾の料金を安く抑えるには?キャンペーンや各種制度を利用しよう
中学生の塾の料金は、決して安いわけではないため、なるべく家計への負担を抑えて通いたいもの。
ここでは、塾の料金を安く抑える方法を紹介します。
入会キャンペーンやお得な割引制度を利用する
一般的に、塾に通うとなると、最初に「入塾金」がかかりますが、塾によっては入塾金が無料になる入会キャンペーンをおこなっていることがあります。
また、体験授業を受けてから入塾すると、授業料が1か月無料になるキャンペーンや、友だちからの紹介で入塾すると授業料がお得になったり図書カードがもらえたりする割引制度など、お得なキャンペーン・制度を実施している塾があります。
期間限定でおこなっていることもあれば、通年おこなっていることもあるので、気になる塾の公式サイトをチェックして、お得に活用しましょう。
受講するコマ数を絞る、必要なカリキュラムのみ選別する
受講するコマ数が増えるほど費用は高くなるため、必要なカリキュラムを選定し、受講する科目やコマ数を絞ることで費用を抑えることができます。
とくに、個別指導塾は受講する科目やコマ数によって料金が大きく変わるので、独学で取り組む自信がない科目や、成績を上げたい科目だけに絞るとよいでしょう。
授業料が免除になる特待生制度を利用する
塾によっては、成績のよい学生を対象に、授業料の免除をおこなっていることがあります。
成績のよい生徒を入塾させることで、塾の合格実績を上げることを目的としており、一般的に「特待生制度」と呼ばれています。
待遇次第で塾の費用を大幅に削減できる可能性があるため、塾選びの際に特待生制度の有無や条件も一緒に確認しておきましょう。
地方自治体の塾代貸付事業や奨学金制度などを利用する
地方自治体によっては、塾の費用補助をおこなっているところもあります。
たとえば東京都では、「受験生応援チャレンジ支援貸付事業」という制度があり、一定の基準以下の所得である世帯を対象に、学習塾の受講料や高校・大学の受験料などの貸付をおこなっています。
対象の高校・大学に入学した場合、所定の手続きをもって返済が免除されるため、東京都民で通塾を検討している方は活用してみてください。
尚、大阪市でも市内在住の小学5年生~中学3年生を対象に学習塾や家庭教師などの費用を月額1万円を上限に助成する事業をおこなっています。詳細は「大阪市習い事・塾代助成事業」から確認してください。
オンライン塾を利用する
オンライン授業をおこなう塾は、設備費用がかからないため、費用が安い傾向にあります。
録画した授業を視聴するタイプ(映像授業)や、オンラインで個別に指導してくれるタイプなどがあるため、お子さんにあったタイプの塾を選ぶようにしましょう。
自宅周辺に塾がなくて困っている、学校に行っていないけれど勉強したい、という方にもおすすめです。
中学生の塾の選び方|料金のほかに気を付けるポイントを紹介
中学生の塾選びでは、料金のほかにもいくつか押さえておくとよいポイントがあります。ここでは塾の選び方を5つのポイントで紹介します。
①学習内容が目的にあっているかを確認する
塾に通う目的が「高校受験」や「内部進学」などであれば進学塾を、「学校の授業サポート」が目的であれば補習塾を選ぶようにしましょう。
塾によっては補習と受験対策を総合的におこなうコースを提供している場合もあります。入塾する前に、目的にあった学習内容を実施しているか確認してください。
尚、補習塾と進学塾については以下の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はこちらをご覧ください。
②集団授業や個別指導など授業形態を確認する
塾の授業形態は主に、集団授業・個別指導・オンライン(映像授業)に分けられます。学力や性格、目的にあわせて授業形態を選ぶようにしましょう。
集団授業の塾は、学校の授業と同じように講師1名に対して複数の生徒を教えるため、周りと切磋琢磨しながら学ぶことが可能。
個別指導の塾は、1対1または1対2など講師と生徒のマンツーマン授業となるため、生徒自身のペースで学習でき、質問しやすいのが特徴。
オンライン(映像授業)の塾は自分の好きなタイミングで授業を受けることができるため、部活や習い事で忙しい中学生や、自宅近くに塾がない中学生にもおすすめです。
③予算内の費用かどうか確認する
塾に通うためには費用がかかるため、通い続けることが可能な予算を決めておくことも重要です。
塾にかかる費用は授業料だけでなく、教材費や講習費、施設維持管理費などで思いのほか費用がかさむことがあります。
月額・年間でどのくらい費用がかかるのか、きちんと確認しましょう。
④通塾しやすいか立地環境を確認する
継続して塾に通うためには、自宅や学校からの距離、通塾方法を確認し、通いやすい塾を選ぶことも大切です。
保護者の送迎は必要か、電車やバスは通っているかなども忘れずに確認しましょう。
子どもがひとりで通塾するのであれば、夜遅い時間の帰宅に備えて、夜道の安全性なども事前に調べておくことをおすすめします。
⑤自習室などの設備面やサポート体制を確認する
塾を選ぶ際は、料金や授業形態だけでなく、塾の設備面やサポート体制についても確認しましょう。
とくに自習室の有無や、受験・学校情報の充実は、受験生にとって大切なポイント。
また、塾で長時間自習をする場合は、休憩スペースの有無も忘れずチェックしておきましょう。
塾の選び方については、下記の記事で詳しく解説していますので、こちらを参考にしてください。
中学生におすすめの集団授業の塾3選|料金が安くなる特待生制度がある塾も紹介
ここからは、テラコヤプラスのランキングをもとに、中学生におすすめの塾を紹介します。
まずは集団授業をおこなう塾のなかから人気のある塾をピックアップ!
湘南ゼミナール 小中部
湘南ゼミナールは、神奈川県を中心に首都圏に教室を展開する大手進学塾。合格から逆算した「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」に基づいて授業をおこない、トップ校合格に必要な力を身につけます。
難関国私立高受験に特化したコースでは、通常クラスの約2倍のスピードでカリキュラムを進行。早期に中学校のカリキュラムを終えることで、量‧質ともにハイレベルな演習をこなして⾼い実践⼒を養成します。
毎年、横浜翠嵐高校へ多数の合格者を輩出しているため、志望校に特化した受験対策をしたい人にもおすすめ。
尚、湘南ゼミナールには、一定の基準をクリアした生徒に対して、1か月あたり最大2万円の授業料を返金する「模範特待生制度」があります。生徒も家庭も応援する制度で、生徒の向学心を高めるきっかけになります。
栄光ゼミナール
首都圏をはじめ全国各地に教室を展開する栄光ゼミナールでは、学力・目的別の少人数グループ指導や個別指導により、生徒の成績向上・志望校合格を実現しています。
地域別のカリキュラムによって高校受験対策をおこない、家庭学習の管理や定期テスト対策、内申点対策など総合的にサポートします。
また、豊富な受験情報を蓄積し、地域特有の情報にも精通。的確な受験指導と定期的な面談で生徒と保護者をバックアップします。
1クラス10名程度の少人数指導のため講師と生徒の距離が近く、質問や発言がしやすいのが特徴。仲間と切磋琢磨しながら学びたい人にもおすすめです。
尚、栄光ゼミナールでは、東京・神奈川・千葉・埼玉の中2・中3を対象に、月謝が無料になる「特待生制度」を設けています。通知表の成績が良い生徒はぜひチャレンジしてみましょう。
臨海セミナー 小中学部
関東エリアと大阪で教室を展開する臨海セミナーは、先取り授業と反復学習を取り入れたカリキュラムによって内容の理解と定着を図ります。
地域の中学校の定期テストの特徴を熟知した講師陣が、通常授業に加えて圧倒的な時間の無料補習を実施。生徒の内申点アップを後押しします。
高校受験に向けて志望校別にコースを用意し、最適な学習環境で合格に向けて徹底指導。各種講座や特訓が充実しているため、効果的に受験対策したい人におすすめです。
尚、臨海セミナーでは、入塾前の事前テストで250点以上の場合、入塾月と翌月の授業料が1万円免除になる特待制度があります。入塾を検討している人はぜひトライしてみてください。
中学生におすすめの個別指導塾3選|入会金が無料の塾も紹介
ここからは、中学生におすすめの個別指導の塾を紹介します。ピンポイントで対策したい人や、集団塾との併用を考えている人にも最適です。
東京個別指導学院(ベネッセグループ)
首都圏を中心に教室を展開する東京個別指導学院は、1対1または1対2の個別指導をおこなっています。
ベネッセグループの豊富な情報と指導実績を活用し、最適な学習プランで授業を実施。担当講師による対話型授業で思考力・判断力・表現力を養成します。
通塾回数、受講科目、時間割を自由に選べるため、部活や習い事との両立が可能。定期テスト前には受講科目以外も「無料テスト対策補講」でフォローします。
学習相談から出願戦略まで、きめ細かな受験指導をおこなっているため、最短ルートで志望校合格を目指す人にもおすすめです。
尚、東京個別指導学院は、入会金・年会費が不要のため、初期費用を抑えて通うことができます。
個別指導なら森塾
全国に200教室以上展開する森塾は、「やればできる!」と自信がつく独自のメソッドを取り入れ、個別指導でありながら家計にやさしい授業料が魅力の塾です。
講師1名に生徒2名までの個別指導では、解説と演習を交互に繰り返すため時間を無駄にせず、バランスよく学習することが可能。
毎回の授業前に「クリアテスト」を実施し、学習内容の定着を図ります。テストで不合格の場合には無料の特訓部屋で徹底指導するため、着実に学力が身に付きます。
中学生には成績保証制度があるため、学校の成績を上げたい人や定期テストでの得点をアップしたい人にもおすすめです。
尚、森塾では不定期で入塾金が無料になるキャンペーンをおこなっているため、公式サイトをこまめにチェックしてみましょう。
個別教室のトライ
個別教室のトライは、
教室数全国No.1の完全マンツーマン個別指導塾。生徒の目標や学力にあわせた学習プランと勉強法で効果的に学習することができます。
受験に精通した教育プランナーと担当講師が二人三脚で高校受験をサポート。志望校の入試傾向に完全対応しているため、限られた時間で効率的に対策できます。
通っている学校の授業進度にあわせて指導し、授業サポートから先取り学習まで対応。授業がない日の勉強も細かく指示するため、自主学習の習慣が身に付きます。
生徒のあらゆるニーズに対応するため、集団塾との併用で難関校の受験対策をしたい人や部活と両立しながら対策したい人にもおすすめです。
中学生の塾の料金を考慮して選ぶなら「テラコヤプラス」で決まり!
ひと口に塾といっても、全国展開する大手塾から地域密着型の個人塾まで、さまざまな塾があり、その選択肢の多さから迷われる方も多いことでしょう。
子どもに最適な塾を見つけたいけれど、なかなか選びきれない…とお困りの方は、
塾・学習塾の検索サイト「テラコヤプラス」の利用がおすすめです。
テラコヤプラスは、93,000教室以上ある全国の塾から、地域や最寄り駅、志望校などの条件を入力して検索することが可能。
さらに、簡単な質問に答えるだけでぴったりの塾が見つかる「ぴったり塾診断」もあります。ぜひ活用してみてください。
中学生の塾の料金は学年や授業形態によって異なる!複数の塾を比較検討しよう
中学生を対象にした塾は、集団授業・個別指導・オンライン(映像授業)といった授業形態によって料金が異なります。
また、塾に通う学年によっても料金に差が生じるため、子どもの学力や性格、通う目的にあった塾を探すようにしましょう。
1つの塾に絞る前に、複数の塾を比較検討し、実際に塾の体験授業を受けてみるのも一つの手です。
本記事で紹介した料金を安く抑える方法も参考にしながら、積極的に資料請求をおこなうとよいでしょう。複数の塾をまとめて資料請求できるテラコヤプラスもぜひご活用ください。