大学受験に向けて通塾する場合、どのくらい費用がかかるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
塾は高ければよいというわけではないため、適切な料金を見極めつつ、子どもの性格や目的にあった塾を選ぶことが大切です。
この記事では、通塾にかかる一般的な年間費用の平均やその内訳、塾代を抑えるためのコツなどを紹介します。大学受験を目的に塾を探している方は、ぜひ参考にしてください。
- 大学受験でかかる塾の年間費用はいくら?公立・私立高校を比較
- 大学受験でかかる塾費用は授業形式によっても異なる
- 大学受験で塾にかかる費用の内訳を紹介
- 大学受験でかかる塾費用を安く抑えるコツを紹介
- 大学受験のための塾選びは「テラコヤプラス」がおすすめ
- 大学受験で塾にかかる費用は比較・検討が大切
大学受験でかかる塾の年間費用はいくら?公立・私立高校を比較
大学受験のために高校生が塾に通う際、かかる費用は塾によって異なりますが、文部科学省が公表する「令和3年度子供の学習費調査」によると、1年間の平均額は以下のとおりです(※1)。
高校 | 公立高校(全日制) | 私立高校(全日制) |
---|---|---|
平均額(年間) | 約36.3万円 | 約44.7万円 |
上記のデータを参考にすると、高校生が塾に通う場合にかかる費用は年間36万〜45万円程度、月額に換算すると3万〜4万円程度です。
また、公立高校よりも私立高校に通う高校生のほうが塾にかける年間費用が高い傾向にあることがわかります。
ただし、これはあくまでも平均額のため、実際にかかる費用は各家庭によって異なります。
また、塾にかかる年間費用の割合(下表)を見ると、公立・私立高校共に40万円以上の割合が高いことがわかります。
年間費用 |
公立高校(全日制) |
私立高校(全日制) |
---|---|---|
〜1万円未満 |
7.7% |
6.3% |
〜5万円未満 |
11.1% |
12.2% |
〜10万円未満 |
9.8% |
11.5% |
〜20万円未満 |
17.2% |
14.8% |
〜30万円未満 |
18.0% |
11.7% |
〜40万円未満 |
12.2% |
9.6% |
40万円以上 |
24.1% |
34.1% |
(※1)参考:文部科学省「調査結果の概要」
ちなみに、テラコヤプラスで実施した、実際に塾へ通わせている保護者へのアンケートでは、塾の費用に関して以下のような口コミが届いています。
費用対効果に対する満足度は人によって異なりますが、料金負担を改善してほしいという要望を持った保護者は多い印象です。
テラコヤプラスでは、全国にある塾の口コミ・評判を掲載しています。
実際に利用したことがある方からの、満足度や塾の印象、講師の対応などのリアルな情報のほか、通塾開始時の学年、通塾期間、月額料金なども含め詳しく掲載しています。ぜひ参考にしてください。
大学受験でかかる塾費用は授業形式によっても異なる
塾の費用(授業料)は、授業形式によっても異なり、一般的に個別指導、集団授業、映像授業の順に安くなる傾向にあります。
週2回授業がある場合の塾費用の相場は、以下の表をご覧ください(※2)。
授業形式 |
月謝の相場 |
年間費用 |
---|---|---|
個別指導 |
3万〜5万円 |
36万〜60万円 |
集団授業 |
2万〜4万円 |
24万〜48万円 |
映像授業 |
1万〜1.5万円 |
12万〜18万円 |
(※2)テラコヤプラス by Ameba
塾の授業形式によって年間費用は大きく異なるため、紹介した相場を参考にしつつ、通う塾を決めましょう。
現役生や浪人生が予備校に通うためにかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
大手予備校の費用を参考にして具体的に紹介しているため、予備校の利用を検討している方はぜひチェックしてみてください。
大学受験で塾にかかる費用の内訳を紹介
大学受験のために通う塾でかかる費用は、授業料だけではなく、以下のような費用も別途発生します。
入塾金(入会金)
授業料
教材費
季節講習・特別講習費用
模試・テスト費用
塾の施設使用料や諸経費
塾を決める前に、パンフレットなどに記載されている料金に対して、上記のような費用がどこまで含まれているかチェックしておくことが大切です。
各費用を以下で詳しく解説しますので、入塾する前に理解しておきましょう。
入塾金(入会金)
入塾金は、入塾時にかかる費用のことで、塾によって金額は異なります。塾ごとに入塾金・入会金・入学料など呼び名が異なる場合がありますが、すべて意味合いは同じです。
塾によっては入塾金がかからないケースや、期間限定で無料になるキャンペーンを実施していることもあるため、公式サイトをチェックしてみましょう。
授業料
授業料は受講のためにかかる費用のことです。金額は塾や学習形式によって異なり、一般的には集団授業よりも個別指導塾のほうが高い傾向にあります。
月謝制で毎月支払う場合もあれば、たとえば20回を1講座として、講座ごとにまとめて支払う場合もあります。
通塾を検討する場合は、授業1回あたりどのくらいの費用がかかるかをよく確認しておくことも大切です。
個別指導塾の料金については以下の記事で解説しています。料金相場や内訳を知りたい方はぜひ参考にしてください。
教材費
教材費とは、授業で使用する教材に対してかかる費用のことです。塾によって授業料に含まれている場合もあるので、入塾前に確認しておきましょう。
もし別途教材費が必要な場合は、受講する科目ごとに教材費が発生し、科目数が多くなるほど高額になる可能性があるため注意が必要です。
季節講習・特別講習費用
季節講習とは、春休みや夏休み、冬休みにおこなわれる講習のことを指し、それぞれに参加費用が発生します。
通常授業と同じく、集団授業よりも個別指導の季節講習のほうが費用が高くなり、冬期講習より実施期間が長い夏期講習のほうが高い傾向にあります。
また、高校1〜2年生よりも、受験対策に特化したカリキュラムでおこなわれる3年生の季節講習のほうが費用が高くなりやすいです。
季節講習は任意参加であるケースがほとんどですが、まれに通常授業の一環に組み込まれて、実質的に参加必須であるケースもあります。入塾前に確認しておきましょう。
また、特別講習は、苦手科目の克服や志望校ごとの入試対策など、ニーズにあわせておこなわれる講習のことを指します。
特別講習への参加は、希望者による任意参加が一般的ですが、季節講習と同じく費用がかかるため、事前に確認しておきましょう。
模試・テスト費用
塾では一般的に、全国共通模試や学力・偏差値を測るためのテストが定期的におこなわれます。
とくに受験生となる3年生は何度も受けることになり、1回あたり5千〜1万円程度の費用が発生するため注意が必要です。
模試代は初期費用に含まれているケースや、その都度ごとに支払うケースなど、塾によって異なります。
また、模試・テストの回数や、任意か必須かも塾によって異なります。入塾前によく確認しておくことが大切です。
塾の施設使用料や諸経費
塾によっては施設使用料などの諸経費がかかる場合があります。
諸経費とは、自習室や教室の光熱費、塾のセキュリティシステムなど、塾の運営に必要な費用を指します。
月謝や授業料に含まれていることもあるため、必要ない設備やサポートがないか、あらかじめ確認しましょう。
大学受験でかかる塾費用を安く抑えるコツを紹介
大学受験のためにかかる塾の費用が予想以上に高いと感じた方もいるのではないでしょうか。
塾へ通うにあたり、以下のポイントに気を付けておくと、塾の費用を安く抑えられるかもしれません。
塾の受講科目を絞る
季節講習・特別講習の受講を控える
入塾時に無料・割引キャンペーンを利用する
特待生制度を活用する
それぞれ具体例を挙げて解説しますので、少しでも費用を抑えたい方は参考にしてください。
塾の受講科目を絞る
塾では一般的に科目と受講時間数によって費用が変わるため、必要科目に絞って受講することで費用を抑えられる可能性があります。
すでに受験する大学が決まっているのであれば、学校で勉強している科目すべてを受講するのではなく、受験に必要な科目だけに絞るとよいでしょう。
そのほか、得意科目だけ受講して成績を伸ばす、苦手科目だけを受講して克服するなど、目的に応じて受講科目を限定すれば、その分かかる費用も抑えやすくなります。
たとえば、「個別教室のトライ」では、受講したい科目に絞って指導を受けられます。完全1対1の個別指導なうえ、1科目だけでも可能です。苦手科目だけを克服したいなど、受講したい科目が決まっている方におすすめです。
季節講習・特別講習の受講を控える
季節ごとにおこなわれる講習や特別講習は月謝とは別に費用が発生することが多く、その金額も高額になる傾向にあります。
年間の支出として大きな割合を占める費用のため、やみくもに受講するのではなく「期間が長く、学力アップが望める夏期講習だけを受ける」「受験前の追い込みとして冬期講習だけ受ける」といったように、必要なものだけ受けましょう。
また、講習の内容が外部向けに構成されたカリキュラムの場合もあります。講習内容が学習の目的に合致しているかチェックしたうえで、不要と感じるのであれば季節講習を受けないのも選択肢のひとつです。
長期講習では多くの塾で新しい問題集や課題が配布されますが、あまりに多すぎるとどれも中途半端で学習の質が落ちてしまいます。
学習の質を上げるためにも、今ある課題を明確に見極めて、完璧にこなすことを優先させましょう。
塾によっては、季節講習が入塾を検討している方に対するお試しのような一般向けの内容であるケースもあります。
そのため、夏期・冬期講習による出費を増やしたくないという方は、事前に季節講習の内容や主な対象者などを確認して講習の受講を控えるとよいでしょう。
入塾時に無料・割引キャンペーンを利用する
塾によってはお得なキャンペーンを実施していることがあり、キャンペーン中に入塾することで費用を抑えられる可能性があります。
キャンペーンの内容としては、入塾金無料キャンペーンや授業料1か月無料キャンペーンなどがあり、新学期がはじまる直前のタイミングで実施する傾向にあります。
キャンペーンにはそれぞれ適用条件があるため、内容を確認したうえで積極的に活用してみてください。
たとえば「個別指導塾スタンダード」では、入会金無料なうえ、個別指導1か月分の授業料が0円もしくはスタート月謝割引が最大50%OFFになるキャンペーンを実施しています。
さらに、他塾からの乗り換えで5コマ分が無料、友だち紹介でギフトカードプレゼントや教材費の割引クーポンがもらえるキャンペーンなども開催。
キャンペーン内容は時期によっても異なるので、入塾のタイミングで実施中のキャンペーンは見逃さないようにしましょう。
特待生制度を活用する
塾によっては、成績のよい学生を対象に、授業料の免除をおこなっていることがあります。
成績のよい生徒を入塾させることで、塾の合格実績を上げることを目的としており、一般的に「特待生制度」と呼ばれています。
前提として好成績を収める必要がありますが、待遇によっては塾の費用を大幅に削減できる可能性があるため、塾選びの際に特待生制度の有無や条件も一緒に確認しておきましょう。
たとえば「湘南ゼミナール 高等部」では模範特待生制度があり、特定の科目の成績や偏差値に応じて授業料・教材費が25%か50%もしくは全額返金されます。
学力に自信がある方は、このような特待生制度や奨学金制度がある塾を選ぶと支出を抑えられる可能性があります。
大学受験のための塾選びは「テラコヤプラス」がおすすめ
大学受験のための塾にかかる費用は、塾や受講科目によって異なります。しかし、全国に数ある塾の料金システムや特徴を一つひとつ自分で調べるのは難しいのではないでしょうか。
塾・学習塾の検索サイトである「テラコヤプラス」では、市区町村や最寄り駅から塾を検索でき、一人ひとりにぴったりな塾を見つけることができます。
受講したい科目や学習の目的、授業形式、料金、口コミなど、さまざまな項目から自分が希望する塾を見つけ出すことも可能です。
塾選びや費用の比較にお困りの方は、ぜひテラコヤプラスをご活用ください。
塾の授業形式や目的を決めきれていない方は、まずは塾の種類や特徴などについて理解を深めておきましょう。
塾の種類と向いている子どもの特徴については、以下の記事をご覧ください。
集団塾と個別指導塾のいずれかで検討中の方は、以下の記事をご参照ください。
大学受験で塾にかかる費用は比較・検討が大切
高校生が大学受験のために通う塾費用は、平均すると年間36万〜45万円程度です。塾によってはそれ以上の費用がかかる場合もあるでしょう。
しかし、塾は費用が高ければよいというものではありません。自分の子どもにあったスタイルで勉強できる塾、予算内で家計を圧迫しない塾を見つけることも大切です。
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