塾の種類と向いている子どもの特徴は?目的や指導形式、規模の違いから徹底解説

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「塾の種類が多すぎて、どう選んだらいいかわらかない」「どの種類の塾に通うのが適切なのかわからない」など、塾選びに悩む方も多いのではないでしょうか。

塾を何となく選んでしまうと、期待していた学習効果が得られず、進路に不利な方向へ影響する場合もあります。

塾選びは、塾の種類と特徴を知ったうえで、通う目的にあったタイプを選ぶことが重要です。

そこで今回は、塾の種類と向いている子どもの特徴を紹介します。目的・指導形式・規模の違いから徹底解説するので、塾を選ぶ際の参考にしてください。

  1. 塾とは
  2. 塾の【目的別】4種類
    1. 塾の種類①進学塾
    2. 塾の種類②補習塾
    3. 塾の種類③総合塾
    4. 塾の種類④専門塾
  3. 塾の【指導形式】4種類
    1. 塾の指導形式①集団授業
    2. 塾の指導形式②個別指導
    3. 塾の指導形式③映像指導
    4. 塾の指導形式④自立型指導
  4. 塾の【規模】の違い
    1. 塾の規模①大手塾
    2. 塾の規模②小規模・個人塾
  5. 塾を選ぶ際に注意すべきこと
  6. 塾選びなら「テラコヤプラス」がおすすめ!
  7. 塾の特徴と子どもの性格を把握したうえで選ぼう

塾とは

一般的に「塾」と呼ばれていますが、「学習塾」が正式名称です。広辞苑では「勉学を教授する私設の学舎」として定義されています。

塾のタイプは目的・指導形式・規模によって異なり、大まかな種類は以下の通りです。

それぞれの塾が持つ特徴やメリット・デメリットが異なるため、塾に通う目的にあう塾を選定する必要があります。

塾の【目的別】4種類

勉強する子ども

目的別での塾の種類は主に4つあります。

塾を選ぶ際には、子どもが塾で学習する目的を明確にすることが大切です。

それぞれの塾の特徴とメリット・デメリットについて、以下で詳しく説明します。

塾の種類①進学塾

進学塾は、主に受験対策向けの授業をおこなうための塾です。

進学塾には、以下の特徴があります。

進学塾に向いているのは、以下のような子どもです。

進学塾の授業は学校よりも発展的な内容であるケースが多いため、学校の授業はほぼ完ぺきに理解できていて、受験・進学を意識している子どもにおすすめです。

進学塾のメリットとデメリット

受験に強い進学塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。

理解しきれない箇所は、授業前後に講師へ直接質問したり、自習室の担当講師に聞いたりすると疑問を解消しながら通えます。

授業中は基礎に関する説明が少ない場合がありますが、質問すれば丁寧な指導を受けられるため、素直に聞くことが重要です。

たとえば、進学塾には私国立中学受験・公立中高一貫校受検・高校受験のための「栄光ゼミナール」があります。

進路指導から家庭学習までトータルでマネジメント。生徒一人ひとりにあった指導で、志望校合格を目指せます。

塾の種類②補習塾

補習塾は、学校のカリキュラムにあわせて学校の授業の予習・復習を中心におこなう塾です。

補習塾には、以下の特徴があります。

補習塾に向いているのは、以下のような子どもです。

補習塾は勉強が苦手な子どもが通う場所と思われがちですが、必ずしもそういうわけではありません。

推薦入試を視野に入れていて内申点を上げる必要がある子にとっても、補習塾は理想的な環境です。

補習塾のメリットとデメリット

基礎固めに最適な進学塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。

補習塾は学校の授業内容を補うことを前提にしているため、受験問題など発展的な内容は取り扱いません。

受験対策なども検討している場合は、入塾前に相談しておくか基礎・発展の両コースがある塾を選ぶとスムーズです。

たとえば、補習塾には個別指導の教室数・生徒数No.1の実績を持つ「個別指導の明光義塾」があります。

授業で理解したことを、自分の言葉で説明することで授業内容を定着化。「わかったつもり」を防げるため、苦手や弱点を残しません。

講師との対話で授業が進むため、講義形式の授業や勉強が苦手な子にもおすすめ。

補習はもちろん、一人ひとりにあった志望校対策を受けられるので、受験を視野に入れている場合にも効果的です。

塾の種類③総合塾

総合学習塾は、ひとつの塾のなかに進学塾と補習塾両方の要素を持つ塾です。

総合塾には2つの特徴があります。

総合塾に向いているのは、以下のような子どもです。

入塾後でも勉強の方針を変更できるのが総合学習塾の強みなので、勉強や進路の方向性に悩んでいる子には総合学習塾がおすすめといえるでしょう。

総合塾のメリットとデメリット

オールラウンダーな総合塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。

広くカバーできるからこそ、特定の目的や教科に特化した塾に比べると専門的な指導に物足りなさを感じる場合も。

ミスマッチを防ぐためにも、気になる総合塾を見つけたら実績・カリキュラムを確認して志望校や克服したい弱点にあっているか確認しましょう。

体験時に指導方針や指導にあたる講師について確認しておくのもおすすめです。

たとえば、総合塾には学力や目標にあった最適なカリキュラムが受けられる「SAPIX(サピックス)小学部」があります。

テスト対策から中学受験対策まで、幅広く対応しているのが魅力です。

自主的な学習姿勢を育てることを重視した指導を受けられるため、勉強を通して主体性を育みたいという方にもおすすめです。

討論授業など考える力を養うプログラムもあるので、思考力を磨きたいと考えている場合にも役立ちます。

塾の種類④専門塾

専門塾とは、特定の科目・学校への受験対策などに特化した塾です。 選ぶ場合は、その専門性を把握することが重要。

専門塾には3つの特徴があります。

専門塾に向いているのは、以下のような子どもです。

英会話や速読のような学校の授業だけではフォローしきれないものを習いたい場合、専門塾はおすすめです。

専門塾のメリットとデメリット

特定分野に強い専門塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。

専門塾は科目や志望校などに特化した勉強・対策ができますが、それ以外のフォローは受けられません。

対象外の分野を勉強したい場合は、塾を変更する必要があるでしょう。

たとえば、専門塾ならネイティブから経験豊富な日本人までさまざまな講師のレッスンを受講できる「トライ式英会話」があります。

教育プランナーから、勉強計画や教材選びなどのサポートを受けられるのも嬉しいポイント。

個別のカリキュラムで学べるので、「留学を考えている」「英検対策をしたい」など目的にあった指導を受けたい方におすすめです。

日本人講師も在籍しており、英語を話せない方でも安心です。

塾の【指導形式】4種類

教室の画像

指導形式別で見ると塾の種類は主に4つあり、以下の通りです。

子どもによってあう・あわないが明確に出るので、性格や勉強する目的を今一度チェックして選びましょう。

それぞれの塾の特徴とメリット・デメリットについて、以下で詳しく説明します。

塾の指導形式①集団授業

集団授業とは、学校と同じようにクラス単位で指導をおこなう授業のこと。

集団授業には3つの特徴があります。

集団授業に向いているのは、以下のような子どもです。

集団授業では講師からの問いかけに対するほかの生徒の意見を聞くことができます。また、自分の成績を客観的に把握しやすいです。

周囲の環境がモチベーションになる子であれば、集団授業は適しているといえるでしょう。

集団授業のメリットとデメリット

学校に近いスタイルで学べる集団授業ですが、メリットとデメリットの両方があります。

集団授業のデメリットを解消するためには、講師を活用することが重要です。

授業前後などに講師へ質問できるので、わからない点があれば積極的に聞きにいきましょう。

講師とのコミュニケーションが深まると、プレッシャーを感じている場合にも気軽に相談できるようになります。

それでは、集団授業をおこなっている塾を2つ紹介します。

1つ目は、年齢にあった学習プログラムを受けられる「日能研」です。

小学校低学年では「感じるチカラ」「思考するチカラ」「表現するチカラ」を育成することを重視し、小学校5・6年生では志望校合格に向けた対策をおこないます。

徐々にステップアップして中学受験に備えられるため、早期から受験を視野に入れた指導を受けたい方におすすめです。

2つ目は、発問を重視する少人数制ゼミ式授業をおこなっている「開成教育セミナー」です。

少人数制クラスで、理解度をチェックしながら進むため講師から手厚いサポートを受けられます。

同じ目標を持った生徒と交流できるため、モチベーションを維持しやすいのも魅力です。

小中高一貫指導をおこなっており、継続的に利用したい方におすすめ。大学受験を意識しながら、早めに対策したいという場合にも効果的です。

塾の指導形式②個別指導

個別指導とは、マンツーマンまたは生徒2~3人に講師ひとりがつく形で授業をおこなうスタイルのこと。

個別指導には以下の特徴があります。

理解が進んでいるところはサッと進めて、理解できていないところに時間をかけるといった対応がしやすく、効率化が図られやすいのも個別指導の特徴でしょう。

個別指導に向いているのは、以下のような子どもです。

生徒の課題や目的にあわせて柔軟なカリキュラムで勉強できるのはもちろん、スケジュールも生徒の都合で決められる塾が多い傾向にあります。

テスト前に集中して受講できるシステムを取り入れている塾もあるため、忙しい方にもおすすめです。

個別指導のメリットとデメリット

自由度の高い個別指導ですが、メリットとデメリットの両方があります。

ライバルが近くにいないため、モチベーション維持に工夫が必要な場合も。

緊張感を持つためにも、外部の模試などを利用するのがおすすめです。成績結果から自身の位置がわかるので、学習意欲を高められるでしょう。

それでは、個別指導をおこなっている塾を2つ紹介します。

1つ目は、個性・性格・学習習慣・生活習慣にあった効果的な学習プランで学べる「個別指導 スクールIE」です。

診断結果から相性のいい講師が選出されるので、ストレスなく授業を受けられます。

部活動や習い事で忙しい方など、ライフスタイルにあった学習プランで取り組みたい方におすすめです。

2つ目は、学力と目標に沿ったオーダーメイドカリキュラムで学べる「個別教室のトライ」です。

習ったことを自分の言葉で説明する「ダイアログ学習法」で、授業内容を定着できます。

約6,000本の映像授業が見られる「Try It」が利用できるのも嬉しいポイント。

自身のペースで学びたい方や、基礎知識を確実に定着させたい方におすすめです。

塾の指導形式③映像指導

映像指導とは、講師が授業をおこなっている映像を見ながら、生徒がテキストを進める指導のスタイルです。

映像指導には2つの特徴があります。

映像指導に向いているのは、以下のような子どもです。

ベテラン講師による授業を配信しているサービスが多く、内容がハイレベルになる傾向にあります。

基礎を身につけており、発展的な内容を学びたい子だと最大限に活用できるでしょう。

映像指導のメリットとデメリット

気軽に学習できる映像指導ですが、メリットとデメリットの両方があります。

映像指導のデメリットを解決する鍵は、塾のサポート制度です。

質問チャットやスケジュール管理などサポートが充実したサービスを選ぶと、学習効果が高まるでしょう。

たとえば、映像指導には98%の生徒がわかりやすさを実感した「神授業」を視聴できる「スタディサプリ(小学講座・中学講座)」があります。

最短1分から学べるので、部活やほかの習い事で忙しい方にもおすすめ。

学習状況がメールで送られてくるため、子どもの頑張りを見守りたいという方にも最適です。

塾の指導形式④自立型指導

自立型指導とは、生徒が自分で参考書を見たり映像授業を受けたりしながら、わからないことがある場合は教室を巡回している講師に質問する指導のスタイルです。

自立型指導には3つの特徴があります。

自立型指導に向いているのは、以下のような子どもです。

講師主導で授業をおこなう個別指導とは異なり、生徒が自立して勉強を進めるため主体性が問われます。

また、講師によるチェックは受けられますが、わからない箇所は自身から質問しないと解決しないので積極性も必要です。

自立型指導のメリットとデメリット

自身に課題に沿って取り組める自立型指導ですが、メリットとデメリットの両方があります。

自立型指導での授業は「自習+質問」といったような形で、講師が指導してくれる時間はそこまで多くありません。積極的に質問のできる子でないと塾を有効活用できない可能性があります。

自学が基本となる授業形式なので、主体性を持って進めてこそ授業に効果があるということを考慮しておきましょう。

たとえば、自立型指導には正社員のプロ講師から指導を受けられる「自立学習RED(レッド)」があります。

AIタブレットを活用したオーダーメイドカリキュラムのため、的確に苦手や弱点を克服できるのが魅力。

高品質な講師による手厚いサポートを受けながら、自立学習に取り組みたい方におすすめです。

塾の【規模】の違い

小規模な塾の画像

規模別で見ると塾の種類は主に2つあり、以下の通りです。

規模の違いによる塾の違いについて、以下で詳しく説明します。

塾の規模①大手塾

大手塾は、全国や特定の地域に数多くの塾を展開しているのが特徴です。

大手塾には4つの特徴があります。

大手塾に向いているのは、以下のような子どもです。

塾によっては何十万・何百万という塾生のデータを持っている可能性もあり、自身のレベルや合格判定などを正確に把握できます。

指導経験・実績が豊富なプロ講師が多いため、質の高い指導を受けたい子におすすめです。

大手塾に通うメリットとデメリット

データが豊富な大手塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。

カリキュラムや対応など柔軟性に欠ける部分はありますが、面談で相談ができるので積極的に活用しましょう。

費用が気になる場合は、集中講義や模試などのオプションを外すことで安く済ませることも可能です。

たとえば、大手塾には学力を向上する螺旋型カリキュラムを受けられる「四谷大塚」があります。

考える力を身につけられるオリジナル教材で、効率よく勉強できるのもポイントです。

授業対策はもちろん、中学受験にも対応しているので、本格的に取り組みたい方にもおすすめです。

塾の規模②小規模・個人塾

小規模・個人塾は、地域密着型の塾のことです。特定地域のなかで展開しており、校舎数が限られています。講師1人の個人運営の場合も。

小規模・個人塾には3つの特徴があります。

小規模・個人塾の塾に向いているのは、以下のような子どもです。

小規模な塾や個人塾では、授業に対してこだわりを持っているようなケースも多く、速読やディスカッションといった独自で珍しい授業がある塾も見られます。

その塾独自の授業を受けることで将来の選択肢を広げたい子どもは、場合によっては小規模塾や個人塾が向いているかもしれません。

小規模・個人塾に通うメリットとデメリット

柔軟性の高い小規模・個人塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。

塾長やその家族、少数のアルバイトなどが講師として授業していることもあるため、塾によっては授業の質にばらつきがあることも考慮しておく必要があるでしょう。

集中講義や模試など大手塾のサービスを部分的に活用すると、受験に関するデメリットを解消できるでしょう。

塾を選ぶ際に注意すべきこと

筆記用具の画像

塾にはさまざまな種類がありますが、それ以外に塾を選ぶ際に注意すべきことはあるのでしょうか。

主として、以下のことが挙げられます。

自習室は集中して勉強するのにもってこいの場所です。自宅ではなかなか集中できないという子どもにとって、自習室の有無は塾選びの重要なポイント。

講師の質は、授業の質に大きく影響します。集団授業ではどの授業をどの講師が受け持つかが決まっていますが、個別指導では講師に関して比較的融通が利くことが多いです。

得意科目は何か、自身に受験の経験があるかなどを事前に質問するとよいでしょう。理系の学生の場合、シフトに入りづらくなる時期もあるので、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。

ぜひ、お子さんに適した講師を選べる塾を探しましょう。


また、振替授業を受けられるかどうかは塾選びにおいて確認したいポイントです。

学校行事や体調不良などで本来受けるべき授業を受けられなくなってしまうケースもあるため、振替授業が可能か、別途料金がかかるのか、事前に確認しておくとよいでしょう。

塾選びなら「テラコヤプラス」がおすすめ!

塾選びは、複数の塾を比較して決めるのがおすすめです。しかし、子どもの性格や目的にあった塾をゼロからピックアップするのは難しいもの。

テラコヤプラスでは、簡単な質問を通してぴったりな塾をすぐに診断できます。

塾形式・地域・カリキュラム・目的などの項目から、自分にあうものを検索・比較できるでしょう。

塾の特徴と子どもの性格を把握したうえで選ぼう

ひと口に塾といっても、目的や指導形式・規模など、違いは数多くあります。通う塾を選ぶ際は、「補習塾の、集団の、個人塾の…」といった形で絞り込むと選びやすいかもしれません。

テラコヤプラスでは項目ごとに塾を絞ることができ、希望にあった塾選びをサポートしています。

塾の種類による違いやそれぞれのメリットやデメリットを踏まえたうえで、最適なものを探していきましょう。