個別指導塾は、生徒1~3名に対して講師1人が授業を行う学習塾です。
おもに以下のようなメリットがあります。
個別指導塾は、生徒の苦手分野や強化したいポイントに沿って柔軟にカリキュラムを設定することができます。
さらに、塾以外の習い事や課外活動がある場合であっても、授業の回数や頻度を調節することが可能です。
集団指導塾のカリキュラムでは通塾が難しい考えている方や、徹底的に苦手分野を克服したい方におすすめです。
また、授業中も生徒にあったペースで学習を進められます。
集団指導塾では一定のペースで授業が進むため、お子さんによっては、わからない部分があっても質問しにくかったり、苦手分野を克服しないまま次の単元に進んでしまったりすることもあるでしょう。
個別指導塾は、生徒が授業内容を理解しているかどうかを確認しつつ、常に寄り添った形で授業が進みます。
「集団指導塾ではついていけないかもしれない」「理解するまで徹底的に教えてほしい」というお子さんにおすすめです。
個別指導塾は講師の担当人数が少ないため、わからない点があってもためらうことなく質問しやすい環境があります。
集団指導塾ではなかなか質問できない性格のお子さんや、わからない点を放っておいてしまうお子さんにおすすめです。
性格によっては、個別指導塾の以下のような特徴をデメリットと感じる方もいるでしょう。
個別指導塾は講師一人に対する生徒数が少ない点が特徴です。しかしその分、同じ目標に向かって努力する同級生との関わりが少なく、互いに切磋琢磨するライバルに出会いづらい環境といえます。
自分自身の目標に向かってモチベーションを維持できるお子さんであれば問題はありませんが、一緒に頑張る仲間がいるほうが学習を頑張れる性格のお子さんであれば、集団指導塾の方が向いているでしょう。
個別指導塾の講師は大学生のアルバイトである可能性があります。
もちろん、受験の経験がある大学生が採用され、研修制度を経ている場合が多く、質が低いというわけではありません。とはいえ、塾で働くプロ講師と比較して実績やノウハウは少ない場合があります。
プロ講師の経験や実績をもとにした指導を受けたい場合、入塾前に問い合わせておくとよいでしょう。
生徒一人ひとりに寄り添いカリキュラムを設定している個別指導塾は、集団指導塾と比べて費用が高い傾向があります。
塾によって異なりますが、講師1人に対する生徒の数が少ないほど授業料は高くなる傾向があり、入塾前の面談や資料などをもとに確認しておくことをおすすめします。
前述したとおり、個別指導塾は集団指導塾に比べて費用がかかる傾向があります。
費用の内訳としてはおもに以下の4つが挙げられます。
具体的にどれくらいの料金がかかるか、確認しておきましょう。
Ameba塾探しが調査した結果、個別指導塾に通うための平均入塾費用は以下のようになっています。
学年 | 平均費用 |
---|---|
小学生 | 16,000円 |
中学生 | 16,000円 |
高校生 | 21,000円 |
また、平均月謝は以下のとおりです。
小学生 | 中学生 | 高校生 | |
---|---|---|---|
1対1 | - | 65,000円 | 120,000円 |
1対2 | 30,000円 | 30,000円 | 37,000円 |
1対3 | 24,000円 | 27,000円 | 33,000円 |
1対4以上 | 13,000円 | 17,000円 | 12,000円 |
映像 | 11,000円 | 20,000円 | 30,000円 |
集団 | 14,000円 | 28,000円 | 43,000円 |
※下記条件で月謝料金目安を算出
・小学生は5年生、中学生は2年生、高校生は2年生に該当するコースを参照
・個別指導は80~100分授業のコース、映像・集団は時間指定なく参照
・月4コマ×2科目(合計8コマ)分の料金を算
表を見ると、個別指導塾のなかでも、講師が1人の生徒にかける時間が大きい1対1の費用が最も高く、生徒の数が2人、3人と増えるとその分安価になる傾向があるとわかります。
多少費用がかかってもできるだけ少人数の指導を受けたい場合は1対1や1対2を、集団指導塾のように数十人のクラスはあわないけれど、できるだけ費用はおさえたいという方は、1対3以上の授業形式を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、実際の通塾費用は塾に通う頻度や塾によって異なるため、体験授業や見学を経て「お子さんにあった授業形式はどれか」確認したうえで判断することをおすすめします。
個別指導塾を選ぶときは、「家から近い」「同級生が多く通っている」といった理由で安易に決断せず、「お子さんの性格にあっているかどうか」を重視して判断しましょう。
ここでは、3つの選び方を紹介します。
まずは、個別指導塾に通う目的を明確にしましょう。
「受験で志望校に合格するため」「学校の勉強についていくため」など、それぞれの目的を達成するために、塾の指導方針や合格実績を確認しておくことが大切です。
まずは、気になる塾のホームページや資料を確認してみてください。
個別指導塾は、講師1名が1名~3名程度の生徒に対して授業をおこないます。
生徒の人数は塾によって異なるため、お子さんの性格に沿って選ぶようにしましょう。
1対1のマンツーマン授業が行われる個別指導の場合、講師が付きっ切りで指導をおこなってくれます。
わからない点があれば、ほかの生徒を気にすることなく理解するまでその場で質問することが可能です。
生徒の性格や傾向に寄り添い学習を進められるため、集団指導では集中力が続かない、学習習慣がなかなか身につかないお子さんに向いているでしょう。
講師1人に対して生徒2人以上の個別指導の場合、1人の生徒が教わっている間にほかの生徒は問題演習をするのが一般的です。
授業中に解説と演習を交互に繰り返すことで、知識の定着につながります。講師と2人きりだと緊張してしまうお子さんや、家庭での学習がうまくいかないお子さんに向いているでしょう。
ただし、1対1の授業と比較して1人に割かれる時間は少ないため、お子さんによっては質問がしにくく不満がたまってしまう可能性も考えられます。
個別指導塾に通い目的に向けた成績向上を目指すためには、担当講師の指導力が重要となります。
また、講師の教え方だけではなく、お子さんが無理なく学習に取り組める雰囲気の塾であるかも大切な要素です。
塾の実績はもちろん、入塾前の面談を通してお子さんとの相性を確認したり、見学時に自習室やほかの生徒の様子を確認したりすることをおすすめします。
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