お子さんの塾を探していて、「気になる塾があるけれど、実際のところはどうなんだろう?」「本当に成績が上がるのかな?」と疑問に思われたら、塾の体験授業を受けてみるのが得策です。
ほとんどの塾で体験授業を実施しているため、いくつか体験授業を受けて比較検討したうえで、お子さんにぴったりの塾を選びましょう。
そこで今回は、塾の体験授業について詳しく紹介します。体験授業当日の持ち物や服装、体験授業後の面談で聞くべきポイントについても解説。
さらに、予約した体験授業をキャンセルする場合や、体験授業を受けたあとの断り方も紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 塾の体験授業とは?体験授業当日の持ち物や服装も紹介
- 塾の体験授業で確認すべき5つのポイント
- 塾の体験授業後の面談で聞くべきこと
- 塾の体験授業を受けるメリットとは
- 塾の体験授業の断り方
- 塾の体験授業 Q&A
- 体験授業できる塾を探すなら「テラコヤプラス」がおすすめ
- 体験授業を積極的に受けて複数の塾を比較検討しよう
塾の体験授業とは?体験授業当日の持ち物や服装も紹介
塾の体験授業とは、入塾を考えている子どもに実際に授業をおこなうことです。指導方法や授業の進め方、塾の雰囲気を知ってもらうことを目的としています。
無料で体験授業をおこなっている塾が多いですが、なかには教材費など実費を負担する場合もあります。
また、体験授業の回数も塾によって異なり、各科目1回ずつ受講できたり、1週間受講できたりなどさまざま。体験授業の科目や回数、期間については、ほとんどの塾が公式サイトで掲載しています。
体験授業は、塾の公式サイトなどから申し込むか、直接教室に電話をして予約をします。塾によっては体験授業を実施する日をあらかじめ決めていることもあるため、子どものスケジュールを確認しておきましょう。
体験授業の一連の流れを下記にまとめました。
体験授業を受ける塾の選び方に悩んだら、下記の記事を参考にしてみてください。
体験授業当日の持ち物や服装は?
体験授業当日の持ち物は、塾から指定がない限り、鉛筆や消しゴム、定規などの筆記用具一式と、授業中に板書できるノートを用意しておくと安心です。
子どもの服装については私服で問題ありません。学校が終わったあとで体験授業を受ける場合は、制服のままで大丈夫です。尚、季節によっては温度調整できるカーディガンなどを持参するとよいでしょう。
塾の体験授業ではどんなことをする?
体験授業は、塾の授業形式によって授業内容が異なります。集団授業をおこなう塾は、複数名の生徒に向けて1名の講師が授業をおこない、個別指導の塾は、講師とマンツーマンまたは1対2で授業を実施します。
個別指導の場合は、体験授業の予約時に受講する科目や指導してほしい単元などをリクエストできることが多いため、子どもの学習状況に応じで事前に伝えるようにしましょう。
尚、自立学習型の塾の場合は、説明を受けたあと、独自のシステムや教材を使用してひとりで学習を進め、講師が適宜質問に対応するなどサポートします。
塾の種類については、下記の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。
塾の体験授業で確認すべき5つのポイント
入塾するかどうかを判断するために、塾の体験授業では、以下の5つのポイントに着目してチェックしてください。
①授業や教室の雰囲気を確認する
お子さんが体験授業を受けている間、保護者は別室で待機または一度退室することになるため、授業の様子はお子さんから聞いて確認しましょう。
「授業が面白かった」「説明が丁寧でわかりやすかった」など、ポジティブな感想だった場合は、入塾する判断材料になります。
逆に、「説明がよくわからなかった」「授業が進むスピードが速くて、ついていけなかった」など、ネガティブな感想だった場合は、その塾があわない可能性があります。
さらに塾内の雰囲気も確認し、お子さんがなじめるかどうか、学習する環境として最適かどうかチェックしましょう。生徒が楽しく過ごし、活気ある塾もあれば、集中して勉強できる静かな雰囲気の塾など、塾ごとに特徴があります。
②講師の質や指導方法を確認する
体験授業をおこなう講師は、塾によって専任講師、アルバイト講師とさまざま。集団授業の塾では、通常の授業と同じ講師が担当することが多いため、入塾後のイメージがしやすいでしょう。
また、個別指導の塾では、科目ごとに担当する講師が変わり、生徒の学力に応じた指導をおこなうのが一般的。ただし、個別指導の場合は担当する講師との相性も大切になるため、お子さんの「なんとなく」抱いた感想を見落とさないようにしましょう。
塾によって、褒める指導で生徒の学習意欲を高めたり、生徒の思考力を養成するために頻繁に問いかけをしたりと、指導方法に特徴があるため、お子さんにあう指導をおこなっているか確認してください。
③他の生徒の様子を確認する
塾の体験授業を受けるにあたり、教室にいるほかの生徒の様子もチェックするようにしましょう。
おしゃべりをしている生徒が多いのか、集中して勉強している生徒が多いのか、ほかの生徒の様子は入塾後の子どもに影響するため、必ず見るようにしてください。
教室で他生徒の様子が見れなかった場合は、可能であれば自習室の見学を申し出て、どのように過ごしているのか確認するようにしましょう。
④自習室など塾の設備面を確認する
体験授業では、自習室や休憩スペースなど、設備面もチェックするようにしましょう。
とくに受験を考えている場合は、将来的に自習室を毎日利用する可能があるため、自習室の机の広さ、隣の席との距離、空気清浄機の有無などもチェックしておくと安心です。
また、最新の受験情報や学校情報、赤本などの過去問を多数取り揃えているかどうかも確認しておきましょう。
さらに、教室やトイレが清潔かどうか、感染症などの防止対策ができているかどうか、塾の衛生面もチェックすべきポイントです。
⑤通塾にかかる時間と安全面を確認する
体験授業では、授業内容や講師の質、設備面に加えて、塾までの道のりも確認するようにしましょう。
自宅から徒歩で行ける塾であれば問題ありませんが、電車やバスなどを利用して通塾する場合は、往復でどれくらい時間がかかるのか確認してください。
また、塾の最寄り駅や、塾周辺の環境もチェックしておきましょう。塾に通うと、夜の時間帯に授業が終わるため、子どもがひとりで歩いても安全か、実際に通塾経路を歩いて安全面をチェックしておきましょう。
生徒が教室に入室・退室するタイミングで保護者にお知らせが届く入退室システムを導入している塾や、駅まで塾のスタッフが付き添う塾、自宅まで送迎をおこなう塾など、塾によって安全面の取り組みはさまざまです。
塾の体験授業後の面談で聞くべきこと
体験授業を受けたあと、塾の担当者との面談(またはカウンセリング)があります。面談時の講師の対応や回答内容は、子どもを入塾させるかどうかの大切な判断材料になるため、質問し忘れることのないよう、事前に質問する内容をまとめておくようにしましょう。
ここでは、面談で聞いておくべきポイントを紹介します。
体験授業中の子どもの様子と現在の課題点
体験授業後の面談では、最初に授業中の様子や、現在の子どもの課題点について聞きましょう。
授業のフィードバックや課題点を詳しく説明し、対策や勉強法などを具体的に提案してくれる塾であれば、入塾後も子どもをよく見て、しっかりサポートしてくれる可能性が高いといえます。
逆に、「よくがんばっていました」「授業に集中していました」など遍在的なフィードバックをおこなう塾は、入塾しても学力の向上はあまり期待できないでしょう。
現時点で子どもができているところと、できていないところが明確になれば、家庭学習に活かすことができるので、必ず質問してください。
塾の指導方針
受験など明確な目的があって通塾を考えている場合は、塾の指導方針を聞き、目的に対応した指導を受けれるかどうかを確認してください。
たとえば、公立校の受験対策として、内申点アップに力を入れ、学校別の定期テスト対策をおこなっている塾や、私立校の特殊な問題に対応する授業をおこなう塾などがあります。
また、学校の授業進度にあわせて基礎内容の理解に重点を置いている塾、先取り型の授業をおこなう塾、無学年制を取り入れている塾などさまざまです。
個別指導塾の場合は、生徒の学力や目的、要望にあわせてカリキュラムを組むため、要望に対して塾側がどこまで対応してもらえるのか確認するようにしましょう。
授業料など塾にかかる費用
塾の公式サイトに授業料が掲載されていても、教材費や季節講習費など授業料以外の費用がかかることがあるため、費用について必ず聞くようにしましょう。
公式サイトには最も安い料金だけ掲載されていて、実際にカリキュラムを組んでみたら、倍以上の費用がかかった、ということも少なくありません。
正確な費用を把握するためにも、面談のときに、どういう種類の支出がいつ、どこで、どのようにしてかかるのかを確認しておきましょう。
費用について曖昧な回答をする塾はあまり信用できないため、入塾しないのが賢明です。予算を伝えて、予算の範囲内で子どもに最適なコースやカリキュラムを組んでもらえる塾であれば、入塾後も安心して通うことができるでしょう。
受験や補習など目的や要望に対応してもらえるかどうか
受験対策や内部進学対策、学校の授業サポート、苦手な科目の克服、検定対策など、家庭ごとに子どもを塾に通わせる目的があるはずです。
目的や要望に塾が対応できるかどうか、塾に聞いてみましょう。志望校がある場合は、その教室から志望校に合格者を輩出しているかどうかも確認してください。
たとえば進学に向けた対策がしたい場合、学校の授業補習をメインにおこなう塾では効果的な指導や対策は難しいでしょう。
尚、塾のなかには不登校の生徒や学習障害のある生徒に対応しているとろこもあります。専門のスタッフが在籍し、生徒のこだわりや要望に幅広く対応できる体制が整っていることが多いため、面談時に相談してみましょう。
塾の公式サイトや口コミなどを見て疑問に思ったこと
事前に塾の公式サイトや口コミ・評判を見て、懸念点がある場合は体験授業後の面談で確認しましょう。
真摯に回答し、子どもや保護者の不安や懸念点をクリアにしてくれる塾であれば、その塾は信頼できるといえますが、曖昧な回答をする塾は入塾しないほうがよいでしょう。
カリキュラムや指導する講師のこと、サポート体制など、どんなことでも遠慮せず質問してください。塾への質問事項は、あらかじめメモしておくことをおすすめします。
塾の体験授業を受けるメリットとは
塾の体験授業は、その塾に入塾するかどうかの最終的な判断材料になります。公式サイトだけを見て「この塾にしよう!」と決めるのではなく、実際に授業を受けることで見えてくるものがたくさんあります。
体験授業のメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
塾によっては情報を保有していないこともありますが、体験授業後の面談の際に質問して情報を提供してもらえるか確認してみましょう。
とくに受験生の場合は、年々変化する入試システムに対応する必要があるため、最新の情報を得られることは大きなメリットになります。
また、複数の塾の体験授業を受けて、それぞれの塾からもらうアドバイスで共通する内容があれば、それは子どもにとって普遍的な課題であることが多いため、その後の学習に活かしていきましょう。
塾の体験授業の断り方
体験授業を申し込んだものの、別の塾に入塾を決めたために予約をキャンセルしたいという方は、メールもしくは電話で「別の塾に入塾することになったので、体験授業の予約をキャンセルします」と伝えましょう。
また、体験授業を受けたあと、塾から入塾するかどうかを聞かれます。体験授業当日に返事をするのが難しい場合は、「家族と相談してから返事をさせていただきます」とひと言断りを入れて、後日連絡します。
子どもの感想を参考に、やはりその塾があわないと判断した場合は、体験授業のお礼を述べたあとで、丁重に断るようにしましょう。
断る際は、曖昧な回答をするのではなく、はっきり伝えることが大切です。
塾の体験授業 Q&A
初めて体験授業を受ける場合、子どもはもちろん保護者も心配な点があるかと思います。ここでは、体験授業でよくある質問を紹介します。
塾の体験授業には保護者も同行できる?
塾の体験授業に保護者が同行できるかどうかは塾によって異なります。
小学生の場合は保護者が同行し、体験授業中は別室で待機または一旦退室することがほとんどです。ただし、幼児教育をおこなう塾では、保護者も一緒に体験授業を受けることがあります。
中高生になると、子どもひとりで体験授業を受けて問題ありません。体験授業後の面談の時間にあわせて保護者が来塾します。
面談時に塾の指導方針やコース・カリキュラムの説明を受けるため、保護者同席のもと入塾するかどうか判断しましょう。
塾の体験授業はいくつ受ければいい?
塾の体験授業は、最初からひとつの塾に絞らず、少なくとも2つ以上の塾の体験授業を受けるようにしましょう。
いくつかの塾の体験授業を受けて比較検討することが大切ですが、あまりに多くの塾の体験授業を受けると、子どもの負担にもなるため、2~4程度の塾に絞って受けることをおすすめします。
塾の体験授業の時間は?
塾によって体験授業の時間は異なりますが、授業60~90分、面談30~60分であることが一般的です。
体験授業の前後に予定を入れたい場合は、体験授業に2時間前後かかると考えましょう。
体験授業後の面談を受ける保護者の服装は?
塾の面談の服装は自由です。カジュアルな服装で面談をされる方も多くいらっしゃいますので、余計な気を使う必要はありません。
体験授業できる塾を探すなら「テラコヤプラス」がおすすめ
塾の体験授業を受ける前に、入塾することを前提に塾を選定する必要があります。
どのような塾が子どもにあうのか迷われている方は、塾・学習塾の総合サイト「テラコヤプラス」がおすすめ。
テラコヤプラスでは、全国に94,000以上ある教室のなかから、子どもの学年や目的などにあわせてぴったりの塾を見つけることができます。
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体験授業を積極的に受けて複数の塾を比較検討しよう
塾の体験授業は、その塾に入塾するかどうかの判断材料になるため、確認すべきポイントを押さえて見極めるようにしましょう。
2つ以上の塾の体験授業を受けると、子どもも体験授業に慣れてきますが、無理は禁物です。子どもの負担にならないよう、体験授業を受ける塾は厳選するようにしてください。
今回紹介した体験授業で確認すべきポイントも参考に、子どもにあう塾かどうかを判断しましょう。