一般的に、集団塾は負けず嫌いなお子さん、個別指導塾はマイペースで控えめなお子さんに向いているといわれていますが、それぞれの塾の特徴を詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、集団塾と個別指導塾の特徴と、向いているお子さんの性格を、わかりやすく解説します。
記事の最後におすすめの塾も紹介しますので、ぜひ塾選びの参考にしてください。
- 集団授業塾と個別指導塾の特徴と違いは?
- 【集団授業塾】と【個別指導塾】のメリットやデメリット
- 【集団授業塾】とは?メリットやデメリット
- 【個別指導塾】とは?メリットやデメリット
- 集団授業塾と個別指導塾の【料金】を比較
- 集団授業塾と個別指導塾に【向いているお子さんの特徴】
- 【集団授業塾】に向いているお子さん
- 【個別指導塾】に向いているお子さん
- 【小中高別】集団授業塾か個別指導塾かで迷った際の選び方
- 【小学生(中学受験)の場合】塾の選び方
- 小学生におすすめの【集団授業塾】
- 日能研
- 栄光ゼミナール
- 小学生におすすめの【個別指導塾】
- 個別指導の明光義塾
- 【中学生(高校受験)】の塾の選び方
- 中学生におすすめの【集団授業塾】
- 臨海セミナー 小中学部
- 開成教育セミナー
- 中学生におすすめの【個別指導塾】
- 個別教室のトライ
- 【高校生(大学受験)】の塾の選び方
- 高校生におすすめの【集団授業塾】
- 河合塾
- 駿台
- 高校生におすすめの【個別指導塾】
- 個別指導 スクールIE
- 集団授業塾と個別指導塾の変更や併用はできる?
- 【ステップ別】それでも迷う場合の塾の選び方
- 立地や環境の安全から選ぶ
- 成績や目的から選ぶ
- お子さんの性格から選ぶ
- 費用から選ぶ
- 塾選びなら「Ameba塾探し」がおすすめ!
- 集団授業塾と個別指導塾それぞれのメリットや注意点を把握しよう
集団授業塾と個別指導塾の特徴と違いは?
集団塾と個別指導塾の違いは、指導形式にあります。
集団塾はその名のとおり集団で授業をおこなう授業形式がメインの塾で、
個別指導塾は個別指導をメインにおこなう塾です。
【集団授業塾】と【個別指導塾】のメリットやデメリット
【集団授業塾】とは?メリットやデメリット
集団塾の特徴として、あらかじめ用意されたカリキュラムやテキストに沿って、授業形式かつ学期性で勉強がおこなわれます。
習熟度別にクラス分けをしたり、目的別にクラス分けをすることもあります。
また、塾によっては成績順で席が変更する、などの制度がある場合もあります。
集団指導のメリットやデメリットとして、主に以下のことが挙げられます。
集団授業のメリットは、生徒同士で切磋琢磨しやすいこと。
一方、質問がしづらく、十分に理解できないまま進めてしまうデメリットもあります。
【個別指導塾】とは?メリットやデメリット
個別指導塾の特徴は、きめ細かで柔軟な指導です。
生徒ひとりひとりの理解度やスピード、質問内容にあった指導が受けられます。
個別指導塾のメリットとデメリットは以下のとおりです。
個別指導塾のメリットは、なんといっても生徒ひとりひとりにあわせたオーダーメイドのカリキュラムです。
授業を進めると、先生が生徒の苦手を判断してフォローしてくれるので、集団授業よりも効率的に苦手を解消することができます。
また、その他のメリットとして、「塾数が多い」ということも挙げられます。
近年急増した指導形態であり、対応している塾が多いのは魅力的です。
一方、外部からの圧力が低いため、目的意識を保たないと、授業がマンネリ化してしまう可能性も考慮しましょう。
集団授業塾と個別指導塾の【料金】を比較
一般的には、個別指導塾のほうが集団塾よりも料金が高い傾向にあります。
以下は高校生が毎週2回塾に通う場合の個別指導塾と集団塾の料金相場です。
集団塾 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
小学生 | 10,000円~20,000円 | 15,000~25,000円 |
中学制 | 14,000~25,000円 | 20,000~40,000円 |
高校生 | 20,000〜40,000円 | 30,000~50,000円 |
個別指導塾と集団塾を比較すると、個別指導塾のほうが1万円ほど高いです。
これは、個別指導塾のほうがより多くの講師が必要となり、人件費がかかりやすいためです。
ただ、個別指導塾のなかには学校の教材を使用する等で教材費のかからないところもあるなど、
工夫次第では個別指導塾のほうが安くなる可能性もあります。
個別指導塾の費用についての詳細や、料金を抑えるコツはこちらで詳しく紹介しています。
集団授業塾と個別指導塾に【向いているお子さんの特徴】
【集団授業塾】に向いているお子さん
集団塾は、以下のような目的を持つお子さんに最適です。
受験に挑戦する際、一般的に最初に候補に挙がるのが集団塾です。
ただ、集団授業の形式上、性格に向き不向きはあります。
集団指導塾に向いているお子さんの特徴は、以下の通りです。
集団塾は、どちらかというと 周囲の環境がモチベーションになるお子さんにおすすめです。
ライバルと切磋琢磨して勉強を進められるので、受験当日までモチベーションを保ちやすいでしょう。
一方、周囲の環境に敏感な子や、個別にケアを必要とする子、勉強に苦手意識を感じている子、スケジュール管理を自力でおこなえない子は、集団指導塾が向いていない場合があります。
【個別指導塾】に向いているお子さん
個別塾は、以下のような目的を持つお子さんに最適です。
個人の習熟度によってペースを合わせてくれる個別指導塾は、お子さんの弱点克服や学習習慣づくりに最適です。
自分のペースで勉強を進めたい場合、定型的なカリキュラムがなく一人ひとりにあったカリキュラムを策定してくれる個別指導塾は、集団授業よりも成績が上がりやすいと考えられます。
また、勉強があまり得意でない子にとっても、柔軟なカリキュラムで進められる個別指導は向いているといえるでしょう。
個別指導塾では講師が勉強に関して基本的なところからサポートしてくれるので、学習管理をしてほしい場合にも心強い助けとなります。
個別指導塾は、ある程度の主体性のあるお子さんや、HSP気質を持ったお子さんにも最適です。
敏感すぎるお子さんにとって、集団塾は周囲の環境に集中力が散漫してしまうこともあります。
また、周囲のお子さんに気を遣って質問できないこともあります。個別指導であれば、少人数制なので質問をしやすいです。
ただし、ある程度のプレッシャーがかからないと集中しにくい子や、自ら積極的に質問をできない子は、個別指導塾のメリットを活かせない可能性があります。
【小中高別】集団授業塾か個別指導塾かで迷った際の選び方
集団塾か個別指導塾で迷った際の選び方を、小中高別に解説しています。
なお、それぞれのおすすめ塾も後述しますので、ぜひ最後までお読みください。
【小学生(中学受験)の場合】塾の選び方
小学生の場合、前提として、中学受験をする場合は塾は必須ですが、それ以外の場合は必ずしも必要ではありません。
また、一般的に、中学受験をする場合は大手の集団塾に通うことが多いようです。
中学受験には独自の問題が多く出題されますが、大手の集団塾であれば膨大なデータに基づいて志望校に対応したカリキュラムが組まれているため、安心して通えます。
また、小学生は内発的モチベーションが比較的湧きづらいため、周囲による適度な刺激があったほうがやる気が起きやすいでしょう。
中学受験におすすめの塾について、詳細はこちらで説明しています。
ただし、周囲の環境に敏感、プレッシャーに弱い、人見知りなどHSP(高感受性者)気質を持ったお子さんの場合、集団塾に通うことがストレスになることもあります。塾に通うことがストレスになると、勉強自体が嫌いになりかねません。
その場合は、個別指導塾を選ぶか、あまり厳しすぎない集団塾を選択するのがよいでしょう。
また、英語などを集中的に学びたいということであれば、専門塾も選択肢に入ります。
小学生におすすめの【集団授業塾】
日能研
日能研は、中学受験に向けたカリキュラムを受けられる集団塾です。
小学校低学年は「感じるチカラ」「思考するチカラ」「表現するチカラ」を育成。
小学校5・6年生になると志望校合格に向けた対策ができるので、段階的にステップアップできます。
栄光ゼミナール
栄光ゼミナールは、10人程度の少人数制クラスで一人ひとりにあった指導が受けられる集団塾です。
進路指導から家庭学習まで、手厚いサポートが受けられるのも魅力。自宅での学習習慣を身につけられます。
以下は栄光ゼミナールのクチコミです。
小学生におすすめの【個別指導塾】
個別指導の明光義塾
個別指導の明光義塾は、一人ひとりにあった志望校対策ができる個別指導塾です。
共通テストはもちろん、総合選抜・学校推薦型選抜などあらゆるタイプに対応しています。
教室数・生徒数No.1のデータ・実績から確立したノウハウにより、志望校に向けた効率的な対策ができます。
授業内容を自分の言葉で説明する対話型の授業で、「わかったつもり」を防げるのも特徴です。
講師は学科試験と面接試験から厳選されたプロなので、高品質な指導を受けられます。
【中学生(高校受験)】の塾の選び方
高校受験の場合、基本的には推薦入試だけでなく、一般受験でも内申点が重要になることもあります。
例えば都立入試だと、中学3年生の内申点が加味されます。
全ての科目の内申点が対象となるので、全科目でまんべんなく良い成績を取る必要があります。
周囲からモチベーションを得るタイプのお子さんは基本的には集団塾を選び、まんべんなく成績を向上させるとよいでしょう。
マイペースに進めたいお子さん、集団塾についていけないお子さん、独学でも勉強を進めていけるポテンシャルのあるお子さんは個別指導塾に通うことも多いです。
中学生におすすめの【集団授業塾】
臨海セミナー 小中学部
臨海セミナーでは「通常授業」「宿題」「小テスト」「りんかいテスト/模試」の手順を何度も繰り返して成績向上へとつなげていく、独自のシステムを導入している集団塾です。
カリキュラムは同じ内容を繰り返し学んで知識を定着させる形式になっているので、授業をきちんと受けることで自然と理解が進むようになっています。
全校一斉でおこなう「りんかいテスト」では、平均点や自分の順位などが集計して伝えられ、モチベーションの維持・向上が期待できるでしょう。
開成教育セミナー
開成教育セミナーは、発話を重視した少人数制クラスで指導を受けられる集団授業塾です。講師に気軽に質問できるので、自然と積極性や主体性も身につけられます。
小中高一貫指導をおこなっているのも嬉しいポイント。講師や塾と信頼関係を築きながら通えます。
定期テスト前は通常授業を対策授業に切り替えたり、直前には「直ゼミ」を無料で利用できたりするのも魅力です。得点力を伸ばせるので、内申点アップにもつながります。
中学生におすすめの【個別指導塾】
個別教室のトライ
個別教室のトライでは、AIを用いたトライ式AI学習診断をもとにして生徒一人ひとりにあわせたオーダーメイドのカリキュラムを作成します。
講師が指導した内容について、生徒が教える立場に立って授業をする「ダイアログ学習法」の導入により、生徒が学んだ内容について自分の言葉で説明することを前提として取り組むようになるので、理解度も深まり積極的な学習姿勢も身につきます。
オンライン映像授業「Try It」のサービスを無料で提供しており、中学・高校で習う主要教科に関して約6,000本の動画を視聴することができるので、授業時間以外でも好きなタイミングで学習を進めることが可能です。
【高校生(大学受験)】の塾の選び方
大学受験の場合、志望校や受験方法によって塾の選び方が変わります。
たとえば国公立の大学を目指す場合は5科目の受験になることが多いので、まんべんなく習得する必要があります。
ある程度基礎が身に付いている状態で、受験に向けてまんべんなく知識を習得したい場合は、カリキュラムがしっかりしている集団塾を選ぶのが無難です。
5教科のなかでも得意不得意が激しい場合や集団授業にまったく追いつけない場合、集団塾の課題量に耐えられない場合は、オーダーメイドのカリキュラムを作成してくれる個別指導塾を選ぶとよいでしょう。
私立大学を目指す場合は、3科目の受験の場合が多く、得意な科目を選べます。苦手な科目のみたくさん質問をするために個別指導塾に通う、映像授業を選ぶ、などの方法もおすすめです。
また、大学によっては小論文などの特殊な受験科目が課せられることもあります。通う予定の塾が対応しているかをまず確認し、あらかじめ選択肢を絞りましょう
また、いずれの志望校を選ぶ場合も、予備校も選択肢に入ってきます。予備校では受験対策に特化した内容の授業が受けられます。
予備校と塾の違いについて、詳しくはこちら をご参照ください。
高校生におすすめの【集団授業塾】
河合塾
河合塾は、豊富なコースとカリキュラムで目的や志望校にあった勉強ができる集団授業塾です。
医学部・東大・京大など難関大学への受験対策も可能です。
チューターに相談できる環境のため、受験の不安や疑問を解消しながら取り組めます。
「塾生が自力で解ける・知識を定着させる」ことに重点に置いた指導なので、知識だけではなく思考力を養えるのも魅力でしょう。
駿台
駿台は、最大の学習効果を生み出す「1コマ50分制」で効率よく受験対策ができる集団授業塾です。
国公立私立・理系文系・志望校ごとにコースが設置されているため、レベルや目標にあった勉強ができます。
駿台模試は受験者数が多いため、自身の位置を的確に把握できるのも特徴です。
高校生におすすめの【個別指導塾】
個別指導 スクールIE
個別指導 スクールIEは、個性・性格・学習習慣・生活習慣を分析した学習プランで学べる個別指導塾です。ライフスタイルにあわせやすいため、継続的に取り組めます。
学力診断テストPCSにより、弱点を明確にできるので効率よく勉強できるのもメリットです。
完全担任制で講師が頻繁に変わることがないため、信頼関係を築きながら安心して通えます。
東大・京大・医学部受験にも対応しており、難関大学合格に向けた対策も可能です。
集団授業塾と個別指導塾の変更や併用はできる?
集団指導塾と個別指導塾の併用は可能で、以下のような使い方もできます。
また、ひとつのグループ内で集団指導と個別指導の両方をおこなっている塾もあります。
その場合は新規の手続等が少なく、より変更しやすいです。
集団塾か個別指導塾かどうしても迷う場合は、両方をおこなっている塾を選ぶのもよいでしょう。
また、塾には集団塾や個別指導塾以外にも、進学塾や補習塾などの種類があります。
より詳しく塾の種類を知りたい方は、こちら をご覧ください。
【ステップ別】それでも迷う場合の塾の選び方
立地や環境の安全から選ぶ
塾選びの前提として、まずは自宅や学校から近い塾に絞りましょう。
通塾に労力がかかりすぎると、授業が始まる前に体力を使い果たしてしまったり、受験の妨げになる場合もあります。
具体的には、以下に気をつけるとよいでしょう。
成績や目的から選ぶ
基本的には、受験をする場合は進学塾を利用します。一般的に、進学塾は集団塾であることが多いです。
一方で内申点の向上などを目的にする際は、補習塾などを使用することも多いです。補習塾は個別指導塾も多くあります。
まずは本人が何のために塾に通いたいのかを明確にし、その理由によって適した授業形態を決定し、該当する塾のなかから検討しましょう。
なお、進学塾と補習塾の違いは、こちらで詳しく解説しています。
お子さんの性格から選ぶ
先述のとおり、集団塾は主に外的モチベーションを大切にし、周囲の環境から勉強のやる気が出る子、
個別指導塾は主に内的モチベーションを大切にする子、集団塾に追いつくのが難しい子、たくさん質問をしたい子に向いています。
本記事を参考に、お子さんがどちらの指導形式に適しているのか見極めましょう。
また、お子さんの適した塾は、指導形式だけではつかみきれないことも多いです。
体験授業や説明会に参加することで、教室の雰囲気や受講している生徒のレベル、授業のペース、質問のしやすさといった、より細かい点を見ることができますので、ぜひ一度足を運んでみてください。
費用から選ぶ
先述のとおり、基本的には個別指導塾のほうが料金が高い傾向にあります。
ただ、
塾にかかる費用は授業料だけでなく、教材費や講習費、設備維持費、オプションなどで思いのほか費用がかさむことがあります。
通い続けることが可能な予算を予め決めておかないと、驚くほどの出費になり通塾が困難になることも。
通い始める前に、月謝だけではなくトータルでどのくらい費用がかかるのか、きちんと確認しましょう。
一般的に塾で発生する費用には以下の項目があります。
塾選びなら「Ameba塾探し」がおすすめ!
塾選びは、複数の塾を比較して決めるのがおすすめです。しかし、子どもの性格や目的にあった塾を数多くの候補からピックアップするのは難しいかもしれません。
Ameba塾探しでは、簡単な質問を通してぴったりな塾をすぐに診断できます。
形式・地域・カリキュラム・目的などの項目から、自分にあう塾を検索・比較できるでしょう。
集団授業塾と個別指導塾それぞれのメリットや注意点を把握しよう
集団授業塾と個別指導塾では、授業の進め方が大きく異なります。
それぞれのメリット・デメリットや向いている子どもの特徴を知り、我が子にあっているか、続けられるか検討してみましょう。
気になる塾が見つかったら、ぜひ体験授業を受けて、実際に確認してみるのもおすすめです。
「Ameba塾探し」で比較・検討しながら、ぴったりな塾を選んでください。