塾に通う際、「大手の塾にするか地元密着型の個人塾にするか」は大きなポイントです。
大手塾には安心感があるので、「何となく」で大手を選ぼうとしている方も多いかもしれませんが、本当に大手塾でよいのでしょうか。
結果として大手塾に通うことが正解になるケースは多いですが、入塾前にしっかりと吟味したうえで判断しましょう。
そこで本記事では、「大手」と呼ばれる塾の特徴やメリット・デメリットを解説します。
併せて、中学受験・高校受験・大学受験それぞれにおすすめの大手塾も紹介するので、どの塾に通おうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
大手塾とは?主な特徴を紹介
大手塾とは、一般的に日本の塾・予備校のなかでも規模が大きく、知名度もあり、多くの生徒が通う塾を指します。
とくに高校受験や大学受験などの進学塾として広く知られている大手塾は、以下のような特徴を持つことが多いです。
大手塾に通うメリット・デメリット
大手塾に通うことには、メリットもデメリットもあります。
メリットを魅力的に思えるのであれば大手塾を選べばよいですし、デメリットと感じられる部分を看過できないのであれば大手以外の塾を選んだほうがよいでしょう。
ここでは、大手塾に通うメリット・デメリットを紹介します。
大手塾に通うメリット
大手塾に通うメリットは、主に以下のとおりです。
大手塾にはそれぞれの分野に特化した専門の講師が在籍しており、自社で開発した教材を用いて高品質な指導をおこなっています。
大手塾はその規模を活かして、受験に関する膨大な情報やデータを集めています。最新の情報やデータが講義・サポートの内容として受験生に還元されるのも大手塾に通う大きなメリットです。
また、大手塾では志望校別や学力別にクラス分けをしていることが多いので、同じクラスで勉強する生徒はみなライバルです。目標を同じくする生徒同士で切磋琢磨することで、学力も自然と向上していくでしょう。
さらに、基礎的な学力を引き上げるための授業はもちろん、特定の志望校対策に特化した講座を設けていることも大手塾のメリットのひとつ。志望校合格に向けて、最短距離で効率的かつ効果的に対策できます。
大手塾に通うデメリット
大手塾に通うデメリットについては、以下のとおりです。
大手塾に通う場合、基礎学力を向上させる講義以外に、特定の分野に特化した講義や志望校対策講義などを受講することも多いです。
受講することで学力がより向上しやすくなるというメリットはもちろんあるものの、費用が高額になりやすいという側面も把握しておかなければなりません。
大手塾は在籍している生徒も多いので、とくに集団授業を提供している塾の場合、生徒一人ひとりへの対応が手薄になる場合もあります。この点が心配な場合は、講師以外にチューターなどのサポートスタッフが在籍する大手塾を選ぶようにしましょう。
また、大手塾ではその規模を活かして、自宅や通学途中でも勉強ができるような学習システムや、普段の学習習慣を改善するためのサポートなどを提供しています。しかし、子どもによってはそれらすべてを使いこなせないことがあることに注意しましょう。
大手塾おすすめ14選【中学受験から大学受験まで】
大手塾を利用する主な目的は、「受験」であることが大半です。
そこで、中学受験から大学受験まで学年別に代表的なおすすめの大手塾を紹介しますので、塾選びの参考にしてください。
中学受験でおすすめの大手塾5選
中学受験でおすすめの大手塾は、以下のとおりです。
【中学受験でおすすめの大手塾一覧】
塾名 | 規模 | 授業形式 | 対象学年 | 目的 |
---|---|---|---|---|
SAPIX(サピックス)小学部 | 首都圏 関西圏 | 集団授業 | 小学生 | 中学受験 授業対策 テスト対策 |
日能研 | 全国 | 集団授業 オンライン授業 | 小学生 | 中学受験 授業対策 テスト対策 |
四谷大塚 | 首都圏 | 集団授業 | 小学生 | 中学受験 授業対策 |
早稲田アカデミー | 首都圏 | 集団授業 オンライン授業 | 小学生 | 中学受験 授業対策 テスト対策 |
栄光ゼミナール | 全国 | 集団授業 | 小学生 | 中学受験 |
受験が必要な中学校の多くは都市部に集中していることから、首都圏や関西圏にしか校舎がない塾もあります。
また、対象学年が小1~小6の塾が多いですが、学年によって指導方針が変わることも多く、実際に受験対策をおこなうのは小学校高学年になってからの塾が大半です。
中学受験を目指して塾に通わせる場合は、何年生から通わせるかも重要な要素になってくるでしょう。
小学生が塾に通い始めるタイミングについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
高校受験でおすすめの大手塾4選
高校受験でおすすめの大手塾は、以下のとおりです。
【高校受験でおすすめの大手塾一覧】
塾名 | 規模 | 授業形式 | 対象学年 | 目的 |
---|---|---|---|---|
四谷学院 | 全国 | 集団授業 個別指導 映像授業 オンライン授業 | 中学生 | 高校受験 授業対策 テスト対策 |
栄光ゼミナール | 全国 | 集団授業 | 中学生 | 高校受験 |
秀英予備校 | 全国 | 集団授業 個別指導 | 中学生 | 高校受験 授業対策 テスト対策 |
TOMAS(トーマス) | 首都圏 | 個別指導 | 中学生 | 高校受験 |
全国展開している塾が多く、授業形式も集団授業から個別指導、オンライン授業など豊富です。
私立高校ではなく公立高校を目指す場合、内申点も合否を大きく左右します。
授業対策やテスト対策をおこなってくれる塾も多いので、早い段階から塾に通わせたい場合は学校の授業対策と内申点対策をおこなう塾を中心に検討するとよいでしょう。
大学受験でおすすめの大手塾5選
大学受験でおすすめの大手塾は、以下のとおりです。
【大学受験でおすすめの大手塾一覧】
塾名 | 規模 | 授業形式 | 対象学年 | 目的 |
---|---|---|---|---|
駿台予備学校 | 全国 | 集団授業 個別指導 映像授業 オンライン授業 | 高校生/浪人生 | 大学受験 医学部受験 総合型選抜(旧AO入試) 大学入学共通テスト対策(センター試験) 学校推薦型選抜(推薦入試) 東大受験 京大受験 授業対策 |
河合塾 | 全国 | 集団授業 個別指導 | 高校生/浪人生 | 大学受験 医学部受験 東大受験 京大受験 |
東進ハイスクール | 首都圏 (一部他地域もあり) | 映像授業 | 高校生/浪人生 | 大学受験 医学部受験 総合型選抜(旧AO入試) 東大受験 京大受験 授業対策 テスト対策 |
代々木ゼミナール | 全国 | 集団授業 個別指導 映像授業 | 高校生/浪人生 | 大学受験 医学部受験 |
四谷学院 | 全国 | 集団授業 個別指導 映像授業 オンライン授業 | 高校生/浪人生 | 大学受験 医学部受験 総合型選抜(旧AO入試) 学校推薦型選抜(推薦入試) 東大受験 京大受験 授業対策 テスト対策 |
いずれの塾もほぼ全国展開しており、住んでいる地域によって選べる塾の選択肢が大幅に変わるようなケースは少ないといえます。
高1や高2のうちは基礎学力を向上させるための授業をおこない、高3に入ってからは通常授業を継続しながら、志望大学に特化した授業を実施するようになるのが一般的。
全国模試や特定の大学の出題傾向に寄せた模試を実施している塾が多いですが、内部生はそれらの模試を無料で受けられる場合もあります。塾選びの際にはそういった点も確認しておくのが賢明です。
大手塾の失敗しない選び方|5つのポイントをチェックしよう
大手塾に通うことには多くのメリットがありますが、そのなかでも自分にあった塾を選んで通うことが重要です。
ここからは、大手塾を選ぶ際にチェックすべきポイントを紹介します。
個別指導や集団授業など授業形式を確認する
塾の授業形式は、主に「集団授業」「個別指導」「映像授業」に分けられます。
集団授業は、学校の授業のように複数の生徒に対して1人の講師が授業をおこないます。ほかの生徒と切磋琢磨できる、テストや模試などで自分の学力を客観的に把握しやすいといったメリットがあります。
その一方で、個人の習熟度や理解度を考慮せずに授業が進み、周囲と比べられているという意識でプレッシャーを感じやすいため、子どもの性格的にあう・あわないがあるでしょう。
個別指導は、1~2人の生徒に対して1人の講師が授業をおこないます。カリキュラムを柔軟に組んでもらえる、授業時間の変更などにも対処してもらいやすい、その都度質問がしやすいのがメリットです。
しかし、周囲からの刺激を受けにくい、講師との相性が悪いと学習の効果が出にくいといった側面はデメリットといえるでしょう。
映像授業は、あらかじめ録画した映像を配信するタイプと、リアルタイムで授業を配信するタイプがあります。時間に融通が利きやすく、住んでいる地域に関係なく受講できるのがメリットです。
その一方で、自宅での学習習慣が身についていない場合は学習を進めにくく、ゲームやテレビ、スマートフォンなどの誘惑に負けやすいのがデメリットです。
どの授業形式にもそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分にあっている授業形を選ぶことが大切です。
尚、塾の種類や向いている子どもの特徴について、下記の記事で詳しく解説しています。どのタイプの塾が自分にあっているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目的にあうコース・カリキュラムがあるか確認する
塾によっては「有名私立中学受験コース」「難関私立高校受験対策コース」「早慶上智突破コース」などのように、特定の学校や大学に特化したコースを設けているところがあります。
受験したい学校が決まっているのであれば、志望校に特化した授業をおこなっている塾を選ぶか、ない場合は志望校の特徴にあうコースがある塾を選ぶのがおすすめです。
志望校がおおよそでしか決まっていない場合は、「国公立」「私立」など大まかにコースを選ぶのがよいでしょう。
講師の質を確認する
大手塾を選ぶ際には、担当の講師が「プロの専任講師」と「アルバイト講師」のどちらであるかも、確認しておきたいポイントです。
学生のアルバイト講師は、年齢が近く質問しやすい、親しくなりやすいといったメリットがあるほか、ごく最近に受験を経験しているので、実体験に基づいた成功法や対策を教えてもらえる点も魅力です。
プロの専任講師は、塾で使うテキストを作ったり参考書を執筆したりしている場合があり、その科目について深い知識を持っています。
また、生徒を飽きさせないように授業の途中で小話を入れるなど、教え方のスキルが高く、生徒が楽しく講義を受けやすいのが特徴です。
塾によっては、授業はプロの専任講師、質問は学生のアルバイト講師と分かれているケースもあるため、事前に確認するのがおすすめです。
なお、個別指導塾は、講師との相性がよくなかった場合に講師変更ができる制度があるかどうかも事前に確認しておきましょう。
予算にあった授業料の塾を選ぶ
毎月の授業料や教材費だけでなく、長期休みには夏期講習・冬期講習の費用も必要になります。
月謝だけで判断するのではなく、ほかの出費も踏まえて年間トータルの費用を算出し、予算の範囲内かどうかを確認しましょう。
とくに受験期は、冬期集中講座などで直前まで対策することもあるため、現時点の学年だけではなく受験学年になったときのことも考えて、塾を選ぶことが重要です。
なお、塾の費用については下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
教室設備やサポート体制の内容を確認する
大手塾を選ぶ際は、授業形態や費用だけでなく、教室に備わっている設備やサポート体制も確認しましょう。
集団授業・個別指導の授業形態によっても異なる場合があるので一概にはいえませんが、体験授業や短期講習などを受けて、以下に挙げるような点をチェックしておくのがおすすめです。
大手塾のメリット・デメリットを踏まえて最適な塾を選ぼう!
大手塾は全国展開しているところが多く、実績十分の講師陣による授業や、幅広いネットワークから収集する最新の情報やデータによって、受験に向けて十分なサポートを受けられます。
なかには、規模が大きすぎることで、生徒一人ひとりをしっかり見てもらえていないと不安に感じる方がいるかもしれません。そういった方は、サポート体制の内容も確認するようにしましょう。大手塾では講師とは別に専門のスタッフが手厚いサポートをおこなっている場合もあります。
なお、「Ameba塾探し」では、複数の大手塾の特徴やメリット・デメリットを踏まえながら比較検討できるので、塾を探している方はぜひご活用ください。
大手塾の特徴を踏まえたうえで、自分にとって最適だと思える塾を選びましょう。