高校生のなかには、「学校の授業と家庭学習だけでは不安…」「大学受験に向けて対策したいけれど、どのように勉強すればいいのかわからない」などの悩みから、塾通いを検討されている方もいるのではないでしょうか。
そこで気になるのは、塾の費用。とくに高校生は大学受験も控えているため、費用面はシビアな問題です。
今回は、そんな塾の費用についてお悩みの高校生や保護者の方向けに、高校生の塾にかかる費用相場や学年・指導形式別の費用、塾の費用を安く抑えられる制度などについて解説していきます。
予算別におすすめの塾も紹介していますので、塾選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
- 高校生の塾費用は月3.3万円が相場!ただし授業形式や学年によって変わる
- 高校生の塾費用を授業形式で比較│集団授業より個別指導が約1万円高い
- 高校生の塾費用を学年で比較│学年が上がるほど費用が高くなる
- 高校生の塾費用は授業料だけではない!内訳をチェックしよう
- 入塾金(入会金):約21,000円
- テキストなどの教材費:約660円/月
- 模試・テスト代:約2,750円/回
- 季節講習費:約22,000円/講座
- 特別講習費:約32,000円/講座
- 高校生の塾費用に関する注意点|2つのポイントをチェック!
- 「安い=指導の質が低い」わけではない
- 「いつから塾に通うか」は通塾期間の合計費用を参考にする
- 予算にあわせた高校生の塾の選び方|費用を安くしたい方・高くてもよい方
- 【できるだけ費用を安くしたい】高校生の塾の選び方・通い方
- 【成績のためなら多少費用が高くてもよい】高校生の塾の選び方・通い方
- お得に塾に通いたいならキャンペーンや各種制度を利用しよう
- 入会キャンペーンやお得な割引制度の利用│入塾金が0円に!
- 特待生制度の利用│授業料が0円に!
- 地方自治体の塾代貸付事業の利用│最大20万円の貸付も
- 高校生の塾選びで費用以外に確認すべき5つのポイント
- ①集団授業や個別指導など授業形態を確認する
- ②カリキュラムや時間割があうか確認する
- ③自習室などの設備面やサポート体制を確認する
- ④通塾のしやすさや治安を確認する
- ⑤合格実績や口コミ・評判を確認する
- 費用で見る!高校生におすすめの塾23選|大学受験対策に最適
- 【平均費用より安めがよい】高校生におすすめの塾8選
- 個別指導塾の学習空間
- 秀英iD予備校
- 河合塾マナビス
- 創英ゼミナール
- ベスト個別
- みやび個別指導学院
- 対話式進学塾1対1ネッツ
- 東進衛星予備校
- 【平均費用と同程度がよい】高校生におすすめの塾6選
- 個別指導の明光義塾
- 個別指導Axis(アクシス)
- 個別指導秀英PAS
- 個別指導キャンパス
- 進学塾 サインワン
- 京進の個別指導スクール・ワン
- 【平均費用より高くてもよい】高校生におすすめの塾9選
- 代々木個別指導学院
- 個別館
- 個別指導学院フリーステップ
- 英才個別学院
- 臨海セミナー 個別指導 臨海セレクト
- 四谷学院
- 駿台個別教育センター
- 武田塾
- 東進ハイスクール
- 塾の費用が高くて通えない!高校生に塾以外の選択肢はある?
- 高校生の塾の費用は学年や授業形態によって異なる!複数の塾を比較検討しよう
高校生の塾費用は月3.3万円が相場!ただし授業形式や学年によって変わる
文部科学省が令和3年度に公表した「子供の学習費調査」によると、高校生の塾費用の相場は、月33,000円です。
さらに公立・私立に分けてそれぞれの費用相場を見ると、公立高校で年間約363,000円、私立校で年間約447,000円となっています。
これを月額にすると、塾費用は公立で約30,250円、私立で約37,250円です。
◆学習塾にかける平均費用
区分 | 公立高校 | 私立高校 |
---|---|---|
年平均 | 約363,000円 | 約447,000円 |
月平均 | 約30,250円 | 約37,250円 |
参照元:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」 3 学校外活動費 (4) 支出した金額(実際に支出した金額の分布)
公立・私立それぞれの平均費用は上記の通りですが、実際に塾に使っている費用の割合ごとに見ると、公立・私立ともに「年40万円以上」が一番多くなっています。
平均費用でも私立高校のほうが8万円以上高額ですが、費用分布で私立高校のほうが40万円以上の割合が多いことを考えると、公立と私立の塾費用の差はそれ以上に大きいと考えられます。
◆高校生の塾にかかる年間費用の金額分布
費用 | 公立高校 | 私立高校 |
---|---|---|
5万円〜10万円 | 2.8% | 3.7% |
10万円〜20万円 | 4.7% | 5.0% |
20万円〜30万円 | 4.9% | 4.6% |
30万円〜40万円 | 4.4% | 3.5% |
40万円以上 | 11.6% | 16.7% |
公立と私立で塾の費用に差がある要因としては、以下の通りです。
塾の費用は、公立・私立といった違いはもちろん、このほかにもさまざまな要素によって変動します。
本記事では、おもに以下の2点による違いを確認しておきましょう。
それでは、次よりそれぞれのケースによってどれくらい費用が異なるのか確認していきましょう。
高校生の塾費用を授業形式で比較│集団授業より個別指導が約1万円高い
塾の費用は、集団授業や個別指導といった授業形式によって変わります。
Ameba塾探しで独自に調査した結果、週2回・月8回受講する場合の月額費用の相場は、集団授業塾が約2万~4万円、個別指導塾が約3万~5万円であることがわかりました。
大勢の生徒に対して規定のカリキュラムに沿った授業をおこなう集団授業と、講師1名に対して生徒1~3名程度の少人数で指導する個別指導では、生徒ひとりに対する時間のかけ方が異なります。
授業料には講師の人件費などが含まれるため、集団授業塾よりも個別指導塾のほうが高額になるのです。
高校生の塾費用を学年で比較│学年が上がるほど費用が高くなる
高校生の塾費用は、授業形式だけではなく、学年によっても異なります。
具体的には、学年が上がるたびに月3,000~5,000円程度高額になると考えておきましょう。
以下の表は、文部科学省が調査した学年別の年間費用です。
◆高校生の塾にかかる学年別年間費用
区分 | 公立高校 | 私立高校 |
---|---|---|
高校1年生 | 80,674円 | 110,873円 |
高校2年生 | 107,774円 | 179,923円 |
高校3年生 | 170,790円 | 225,035円 |
公立高校の塾費用を月額に換算すると、高校1年生は約6,700円であるのに対し、高校2年生は約8,900円、高校3年生は約14,000円です。
すなわち、学年が上がるごとに月額3,000~5,000円ほど費用が高くなっていくことがわかります。
高校生の塾費用は授業料だけではない!内訳をチェックしよう
ここまで塾の費用相場を確認してきましたが、実は塾にかかる費用は授業料に限りません。
塾の費用には授業料以外にさまざまな費用が含まれています。
◆授業料以外にかかるおもな費用
上記で挙げた費用が授業料に含まれている場合もありますが、季節講習費や特別講習費は通常授業とは別に支払うことが一般的です。
ここからは、それぞれの費用について概要と平均費用を解説していきます。
入塾金(入会金):約21,000円
入塾金(入会金)は、塾に通い始める際に支払う費用です。Ameba塾探しで調査した結果、高校生向け塾の平均費用は約21,000円でした。
塾によっては入塾金を0円としていたり、キャンペーンや割引制度を使えば免除される場合もあります。候補の塾を選ぶ際は、入塾金をお得にできるかどうかも確認するようにしましょう。
テキストなどの教材費:約660円/月
教材費は、授業で使用する教材に対してかかる費用のこと。Ameba塾探しの調査では、月に約660円でした。塾によっては授業料に含まれている場合もあります。
授業料とは別に教材費がかかる場合は、受講する科目ごとに教材費が発生するため、科目数が多くなるほど高額になる可能性があることに注意が必要です。
塾によってどのような単位で教材費が加算されるかは異なるので、検討する塾がどのようなタイプか確認しておきましょう。
模試・テスト代:約2,750円/回
多くの塾では、現在の学力や偏差値を把握するために定期的に全国模試や塾内テストをおこないます。
Ameba塾探しの調査では、模試・テストは1回につき約2,750円かかるという結果になりました。
模試・テスト代は、受けるたびに費用が発生する場合と授業料に含まれている場合があります。また、模試やテストの参加が必須か任意かは塾によって異なるため、気になる場合は入塾前に確認しておくといいでしょう。
季節講習費:約22,000円/講座
季節講習費とは、春休みや夏休みなど長期休み中におこなわれる講習への参加費用のことです。通常の授業料とは別に費用がかかることが多く、受講する講座やコマ数に応じて総額が変動します。
多くの大手予備校では科目または講座ごとに申し込む形をとっており、受講する科目・講座数が多ければ多いほど高額になります。
また、通常授業に通う塾生と季節講習だけ受講する塾外生で料金が異なり、塾生のほうが若干安い料金で受講できることが多いです。
たとえば、大手予備校の季節講習費を見てみると以下のようになっています。
◆大手予備校の季節講習費(河合塾…冬期、その他…夏期)
塾名 | 塾生 | 塾外生 |
---|---|---|
河合塾 | 19,700円/講座 | 20,200円/講座 |
四谷学院 | 18,500円/80分授業×6コマ | 19,000円/80分授業×6コマ |
駿台 高校部 | 27,500円/講座 | 28,600円/講座 |
参照元:河合塾 冬期・直前講習(高校生・高卒生) 、四谷学院 夏期講座 高3生・高卒生 、駿台高校部 高校3年生 夏期講習
このように、大手予備校の季節講習は塾生の費用が割安に設定されています。
なお、東進ハイスクールでは、夏期講習の4講座(1講座:90分×5回)が無料です。お得に受講したい方はぜひ活用しましょう。
特別講習費:約32,000円/講座
特別講習費は、特定の目的を持つ講習にかかる費用を指します。具体的には、志望校別の対策講座や科目・単元別の講座、苦手科目克服のための講座などです。
特別講習費は、塾や講座の内容によって金額が数万単位で異なります。ここでは、大手予備校の特別講習の費用を紹介します。
◆大手予備校の特別講習費用(塾生価格)
河合塾 | 直前講習 | 15,800円/講座 |
---|---|---|
四谷学院 | 夏期特訓 | 51,500円/3日間 |
駿台高校部 | 冬期・直前講習 | 28,800円/講座 |
参照元:河合塾 冬期・直前講習(高校生・高卒生) 、四谷学院 夏期講座 高3生・高卒生 、駿台高校部 冬期講習・直前講習
参加は任意ですが、特別講習は志望大合格に向けてよりレベルの高い指導を受けながら演習できる貴重な機会です。
もし費用面で不安がある場合は、講座の内容について塾に問い合わせ、最低限必要な講座のみ選択するようにしましょう。
高校生の塾費用に関する注意点|2つのポイントをチェック!
高校生で塾を検討するとき、どれくらい費用がかかるかは塾を選ぶうえで重要なポイントです。
ここでは、塾の費用について気をつけておきたい2つのポイントをご紹介します。
「安い=指導の質が低い」わけではない
高校生の塾費用にはさまざまな要素が絡み合っており、一概に「安い=指導の質が低い」とはいえません。
比較的費用が安い塾は、個人経営で人件費を抑えていたり、広告費を削って「できるだけ安い金額で地域の子どもたちに学習機会を与えたい」と考えて運営していたりする場合があります。
そのため、こうした塾は費用が安いからといって、決して指導の質が低いわけではありません。
とはいえ、講師がアルバイトで指導力不足の懸念があったり、集団授業でもしっかりしたサポートを受けられるのかと不安に思ったりすることもあるでしょう。
費用の安さから指導力の面で不安を感じてしまう場合は、一度体験授業や見学に行き、直接講師の雰囲気や授業内容、費用詳細について確認してみるといいでしょう。
「いつから塾に通うか」は通塾期間の合計費用を参考にする
高校生で塾を検討しているご家庭のなかには、通塾にかかる費用を把握してから条件にあう塾の有無や、通い始める時期を判断する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような場合には、通塾期間を通してかかる合計費用を確かめてみるのがおすすめです。
以下の表は、文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」を参考に公立高校に通う生徒の通塾にかかる合計費用を算出したものです。
通い始める時期 | 合計費用 |
---|---|
高校1年生から | 約360,000円 |
高校2年生から | 約280,000円 |
高校3年生から | 約170,000円 |
このように具体的にかかる費用を想定することで、塾に通い始める時期も考えやすくなります。
高校生の塾の通い方としては、大きく2パターンが考えられるでしょう。
通い始める時期に迷っている場合は、通塾にかかる合計費用も参考にしてみてください。
予算にあわせた高校生の塾の選び方|費用を安くしたい方・高くてもよい方
高校生の塾にかける費用は、家庭ごとに大きく異なります。
ここまで塾の平均費用や相場をご紹介してきましたが、それらを見てみて「もっと安いほうがいい」「おおむね想像どおりだった」「子どもの成績が上がるなら、もう少し高額でもよい」など、ご家庭によってさまざまな感想があることでしょう。
そこで、ここからは予算別に塾の選び方について紹介します。
【できるだけ費用を安くしたい】高校生の塾の選び方・通い方
相場よりも費用を安くしたい場合は、以下の点に留意して塾を選びましょう。
価格設定は塾によって異なりますが、全国展開している塾よりも地域密着の個人経営塾のほうがお手ごろな費用で通えることが多いです。
また、前述したように個別指導塾よりも集団授業塾のほうが授業料などが安い傾向があります。
集団授業塾は、友人やクラスメイトと切磋琢磨する環境で勉強に取り組める人や、積極的に講師に質問できる人におすすめです。
しかし、授業外での質問対応がしっかりしている塾を選べば、発言することが苦手なお子さんでもカリキュラムについていくことは特別難しくありません。入塾前に授業以外のサポート体制について聞いてみるといいでしょう。
また、塾の費用は受講する科目数やコマ数によっても大きく変わります。
そのため、「どうしてもこの科目だけは対策したい」という苦手科目だけを選んで通塾すれば、最低限の費用で成績を上げることができるでしょう。
【成績のためなら多少費用が高くてもよい】高校生の塾の選び方・通い方
「成績が上がるのであれば、多少費用が高くても問題ない」という場合は、以下の点を重視して塾を選びましょう。
マンツーマンの個別指導塾で徹底的に指導を受けるのもひとつの手ですが、集団授業塾と個別指導塾、集団授業塾とオンライン塾など、異なる授業形態の塾を併用して効率よく勉強するのもおすすめです。
塾の併用の仕方としては、たとえば以下のようなやり方が挙げられます。
また、費用を気にしない場合は、季節講習や特別講座も積極的に利用しましょう。
知識の定着はもちろん、志望校に特化した対策など合格に直結する演習も多くあり、テストや受験に向けて効果的に対策できます。
お得に塾に通いたいならキャンペーンや各種制度を利用しよう
高校生の塾の費用は、学年が上がるにつれてどんどん高額になっていきます。
また、小中学生に比べて指導に専門的な知識や指導力が必要になることから、もともとの授業料が高めに設定されていることが多いです。
そこでここからは、なるべく家計への負担を抑えて通塾させたい方に、ぜひ活用していただきたいキャンペーンや制度について紹介します。
入会キャンペーンやお得な割引制度の利用│入塾金が0円に!
一般的に、塾に通うとなると最初に「入塾金」がかかりますが、塾によっては入塾金が無料になる入会キャンペーンをおこなっていることがあります。
また、ある条件を満たすことで入塾金や授業料がお得になるキャンペーンを実施している塾もあります。たとえばこのような内容です。
このようなキャンペーンは期間限定でおこなっていることもあれば、通年おこなっていることもあります。
そのため、塾を検討するときには、気になる塾の公式サイトをチェックしてお得なキャンペーンがないか見てみるといいでしょう。
特待生制度の利用│授業料が0円に!
塾によっては、成績のよい学生を対象に、授業料の免除をおこなっていることがあります。これは一般的に「特待生制度」と呼ばれています。
制度の内容は塾によって異なりますが、全額免除だけでなく、成績に応じて段階的に授業料の一部免除を受けられる塾もあります。
たとえば、湘南ゼミナール 高等部では「模範特待生制度」があり、指定の模試で基準をクリアすると成績に応じて段階的に授業料・教材諸費が返金されます。
参照元:湘南ゼミナール 模範特待生制度
全額ではなくても、毎月数万円が免除されると家計的にも余裕ができます。
学力に自信がある場合は、こうした塾の特待生制度を活用してお得に塾に通うことも検討してみるといいでしょう。
なお、各塾が設けている特待生制度の適用には塾ごとに一定の条件が定められています。
利用を検討する場合は、あらかじめ公式サイトなどで規定に関する情報を確認したうえで問い合わせてみましょう。
地方自治体の塾代貸付事業の利用│最大20万円の貸付も
「塾の費用が高くて家計を圧迫してしまうかも…」というご家庭に向けて、塾の費用補助を実施している地方自治体もあります。
たとえば、東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」では、所得が一定基準以下の世帯を対象に、学習塾の受講料や大学の受験料などの貸付をおこなっています。学習塾の受講料上限は、年間200,000円です。
対象の大学に入学した場合、所定の手続きをもって返済が免除されるため、東京都民で通塾を検討している方はぜひ制度内容をチェックしてみてください。
高校生の塾選びで費用以外に確認すべき5つのポイント
高校生の塾選びでは、費用のほかにもいくつか押さえておくとよいポイントがあります。
ここでは、高校生が塾を選ぶ際に確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。
①集団授業や個別指導など授業形態を確認する
塾の授業形態は主に、集団授業・個別指導・オンライン(映像授業)の3つに分けられます。そのため、学力や性格、通塾目的に適した授業形態を選ぶようにしましょう。
たとえば、集団授業の塾は、学校の授業と同じように講師1名が複数の生徒を教えるため、周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことが可能です。
また、個別指導の塾は講師と生徒のマンツーマン授業となるため、自分のペースで学習でき、わからないときにその都度質問できるのが特徴です。
オンライン(映像授業)の塾は自分の好きなタイミングで学習できるため、部活や習い事で忙しい高校生に向いています。通塾の必要がないため、自宅近くに行きたい塾がない高校生にもおすすめです。
なお、集団授業は進学塾だけでなく予備校でもおこなっています。予備校は大学受験指導に特化しているため、志望大学に最短距離で合格したい場合は予備校も検討してみるといいでしょう。
予備校については下記記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
②カリキュラムや時間割があうか確認する
塾の時間割が部活や学校行事などとかぶってしまったり、あまりにスケジュールが詰まっていて休む時間が取れなくなったりすると、心身ともにストレスを感じてしまいます。
勉強時間を確保することも大切ですが、体調を維持できるスケジュールで長期的に学力アップを図ることはもっと大切です。
また、塾によっては「京大特選コース」「早慶上智突破コース」などのように、特定の大学・大学群に特化したカリキュラムを設けているところがあります。
受験したい大学が決まっているのであれば、志望大学に特化したカリキュラムがある塾を選んだり、「難関私大」「地方国公立」など志望校の特徴にあうコースがある塾を選ぶのがおすすめです。
③自習室などの設備面やサポート体制を確認する
塾を選ぶ際は、料金や授業形態だけでなく、塾の設備面やサポート体制についても確認しましょうとくに自習室の有無や、受験・学校情報の充実は、受験生にとって大切なポイント。
ほかにも教室の清潔感や空調など、勉強に集中するために譲れないポイントがあれば事前に確認しておくと安心です。
また、塾で長時間自習をする場合は、休憩スペースの有無も忘れずチェックしておきましょう。
④通塾のしやすさや治安を確認する
自宅や学校からあまりも遠い塾や、通うだけで大変な塾を選んでしまうと、塾の往復だけで体力的にも精神的にもに負担がかかります。
そのような状態を続けていると、授業に集中できない、帰宅が遅くなって生活リズムが乱れる、といった弊害が起きてくるでしょう。
高校生活と両立して塾に通うためには、自宅や学校からの距離、通塾方法を確認し、通いやすい塾を選ぶことも大切です。
また、夜遅くなった場合に保護者の送迎は必要かどうかのチェックもしておきましょう。ひとりで通塾できる場合は、人通りの多い道や明るい道など安全な順路はあるか、帰宅時間に電車やバスは通っているか、といった点の確認も大切です。
⑤合格実績や口コミ・評判を確認する
気になる塾がいくつか見つかったら、その塾の合格実績や生徒・保護者からの口コミを確認しましょう。
合格実績を確認する理由は、志望校合格に向けた指導力や指導ノウハウの充実度がイメージできるからです。
志望する大学に多くの合格者を輩出している塾には、合格するためのノウハウが多く蓄積されていて、志望校に特化した指導を受けられる可能性も高いと考えられます。
さらに、塾の公式ホームページやパンフレットには掲載していないリアルな口コミを確認することも大切です。
講師・スタッフへの相談のしやすさや授業のわかりやすさなど、実際に通ってみないとわからない情報を知ることができ、ミスマッチを防ぐことができます。
Ameba塾探しでも、全国の塾の口コミを多数掲載しています。塾名や駅名などで近隣の塾の口コミを簡単に検索できますので、ぜひ活用してみてください。
Ameba塾探し 塾・学習塾の口コミ・評判一覧
費用で見る!高校生におすすめの塾23選|大学受験対策に最適
ここまで高校生の塾にかかる費用の内訳や塾選びの注意点などについて解説してきましたが、最後に費用面からみる高校生におすすめの塾を紹介します(※)。
高校生の塾を検討中の保護者の方はぜひご一読ください。
※ Ameba塾探しが費用を調査できた塾の中から選定しています
【平均費用より安めがよい】高校生におすすめの塾8選
まずは、なるべく塾にかかる費用を安く抑えたい方におすすめの塾をご紹介します。
個別指導塾の学習空間
個別指導塾の学習空間は、生徒の自主学習の管理をメインとした個別指導塾です。
時間割がなく、月〜土曜の17〜23時のうち都合がつく時間に通塾して学習します。一人ひとりにあわせたカリキュラムに沿って、各自がその日学習すべきことを終わらせる学習システムが特徴です。
入会金や教材費、追加指導料は一切かからず、高校生でも月約2万円から通塾可能。そのため、塾で手厚いサポートを受けたい方や部活・習い事と学業を両立したい方におすすめです。
秀英iD予備校
秀英iD予備校は、秀英予備校の映像授業とテキストを使って学ぶオンライン予備校です。
予備校で受けるのと同じ授業・テキストで学べるだけでなく、教科に関する質問や進路相談もオンライン上でいつでもおこなえます。
授業料は講座数によって決められており、予算内で受講しやすいのもポイント。予備校のカリキュラムのため、定期テスト対策から大学受験対策まで幅広く対応しています。
河合塾マナビス
河合塾マナビスは、大学受験予備校として名高い河合塾が手がける映像授業型の塾。河合塾でおこなわれる講義を好きな時間に視聴し、映像とオリジナルテキストで効率よく学習します。
アドバイザーが学習計画の作成・管理や学習状況に応じたアドバイスで志望校合格までサポートするのも特徴です。
また、河合塾マナビスは約1,000講座という圧倒的なラインナップを誇っており、東大・京大・早慶といった難関大対策も充実しています。
創英ゼミナール
創英ゼミナールは、神奈川県を中心に展開する個別指導専門塾。映像授業で学び、個別指導で重点的に復習するという学習方法で、苦手克服から大学受験対策までしっかりサポートします。
高校生向けコースは、弱点克服基本コース・大学進学ベーシックコース・大学進学アドバンスコースの3種類を用意。1か月8,800円~受講できるので、塾の費用をなるべく抑えたいご家庭にぴったりです。
ベスト個別
ベスト個別は、宮城県・福島県を中心とした6県に教室を展開する個別指導塾。
一人ひとりの学習状況をチェックしたうえで教科ごとのオリジナルカリキュラムを作成し、生徒と話し合いながら一緒に学習習慣をつくっていきます。
家庭学習のサポートや定期テスト対策など、個別指導ならではの手厚いサポートが特徴です。高校生向け講座は英語・数学が受講可能。月約14,000円から通えます。
みやび個別指導学院
みやび個別指導学院は、小学生から高校生まで対応した個別指導専門塾。個別指導歴30年の指導ノウハウで、学校の授業の補習はもちろん、大学受験のための学習もサポートします。
オプションプラン「テストターボ」では、定期テスト3週間前からテスト対策のための集中授業を受けられるのも特徴です。
オーダーメイドカリキュラムを作成して学習していくため、学習状況にあわせて柔軟に対応可能。苦手を確実に克服して受験に臨みたい方に向いています。
対話式進学塾1対1ネッツ
対話式進学塾1対1ネッツは、マンツーマン指導で一人ひとり丁寧にサポートする指導体制が特徴の個別指導塾。
講師が生徒1名につきっきりで指導するため、質問もしやすくわからないところをすぐに解決できます。生徒との対話を重視した授業で問題を解く過程から確認するのも特徴。生徒自身が説明することで理解が深まり、表現力も高まります。
高校生向けコースは、マンツーマン指導のほか、学習管理もおこなうコースや大学受験に特化したコース、授業フォローコースなど幅広く設置。通塾目的に最適なものを選択できます。
東進衛星予備校
東進衛星予備校は、東進ハイスクールの講義を配信で視聴して学ぶ映像授業型の予備校です。
東大・旧帝大・早慶といった最難関大学の合格実績が豊富な東進ハイスクールの講義をいつでも視聴して学べるため、部活や習い事が忙しい人でも効率よく受験勉強を進められます。
とくに東進衛星予備校では1年分の講座を最短2週間〜3か月で集中的に学習する「高速学習」という受講システムがあり、集団授業や個別指導よりも圧倒的に早く学習を進められるのが特徴です。
【平均費用と同程度がよい】高校生におすすめの塾6選
続いて、高校生の塾にかかる平均費用くらいの塾を選びたい場合におすすめの塾をご紹介します。
個別指導の明光義塾
個別指導の明光義塾は、圧倒的な教室数と生徒数を誇る大手個別指導塾。全国各地に教室を展開しています。
学習内容を理解するだけでなく、生徒自ら説明する過程を重視してしっかり定着させる授業が特徴。個別指導だけでなく、映像授業を組み合わせて効率よく学習できる体制を整えています。
高校生向けコースでは、一般入試だけでなく総合型選抜や推薦入試にも対応。志望校にあわせたオーダーメイドの学習プランで学校の定期テストから大学受験まで丁寧にサポートします。
個別指導Axis(アクシス)
個別指導Axis(アクシス)は、個別指導塾でありながら、オンライン学習やAI学習、オンライン家庭教師などさまざまな学習スタイルの組み合わせができるのが特徴です。
指導は講師1名に対して生徒1〜2名できめ細かくサポート。一人ひとりの目的にあわせてカリキュラムを作成し、それぞれに最適な学習方法で成績アップを目指します。
高校生向けコースは、大きく分けて大学入試・受験対策と定期テスト対策の2種類です。さまざまな学習方法で苦手克服や志望校対策をおこないます。
個別指導秀英PAS
個別指導秀英PASは、大学受験に強い秀英予備校を系列にもつ個別指導塾。一人ひとりのきめ細かいサポートが特徴の個別指導塾でありながら、秀英予備校の受験情報量や指導ノウハウを活かした大学受験指導が受けられます。
指導形式は講師1名に対して生徒2名まで。講師による解説の時間はもちろん、演習する時間を確保することで学習内容の定着を図っています。
高校生の個別指導では、学校の授業の補習や定期テスト対策、一般入試・総合型選抜・推薦入試などの大学受験対策が可能です。
個別指導キャンパス
個別指導キャンパスは、関東・関西を中心に全国に約370校の直営教室を展開する個別指導塾です。
教材は、全国の定期テストを分析して作成した個別指導専用教材を使用。細かいレベル分けで間違いやすい部分もフォローできる充実したテキストで指導しています。「目標点数を未達成なら授業料3か月免除」という成績保証制度もあり、学校の成績を伸ばしたい方にぴったりです。
高校生向けコースには、大学のレベルなどで分けた3コースや共通テスト、推薦入試対策のためのコース、小論文特訓コースなど目標・目的に応じた7コースを用意しています。
進学塾 サインワン
進学塾 サインワンは、埼玉県を中心に教室を構える学研グループの個別指導塾です。
マンツーマンの個別指導でわからないところから丁寧に指導します。映像授業とチュータリング(進捗・理解度確認)で効率よく学べるコースもあり、自分の好きな学び方を選べるのが特徴です。
高校生向けコースでは、定期テスト対策コース、一般選抜突破コース、総合型選抜対策コースの3コースを用意。個別指導と映像授業、チュータリングを組み合わせて目標達成を目指せます。
京進の個別指導スクール・ワン
京進の個別指導スクール・ワンは、受験指導に実績のある学習塾の京進が運営する個別指導塾。講師1名に対し生徒2名の個別指導で、一人ひとりきめ細かく指導します。
高校生向けの指導では、苦手科目の指導や定期テスト対策から大学受験対策、内部進学対策まで幅広く対応。1科目・週1回から柔軟に利用できます。
個別指導と映像授業「京進e予備校」を併用することもでき、それぞれに適した学習方法で志望校合格を目指せるのが特徴です。
【平均費用より高くてもよい】高校生におすすめの塾9選
最後に、「平均費用より高くてもいいので成績アップ・志望校合格を目指したい」という場合におすすめの塾をご紹介します。
代々木個別指導学院
代々木個別指導学院は首都圏を中心に展開する個別指導塾。生徒それぞれの専用カリキュラムと個々の能力にあわせたフリーステップ学習で自分のペースで着実に学びます。
また、学習内容をしっかり定着させるための反復学習システムとリターン学習でわからないところをなくし、弱点の克服にも力を入れています。
高校生の個別指導では、一般入試・総合型選抜・推薦入試対策から定期テスト対策、学校の補習、内部進学まで幅広くサポート。個々のニーズにあわせた柔軟な対応が可能です。
個別館
個別館は、関西を中心に展開する受験指導に特化した個別指導塾。所属する講師の半数以上が京大・阪大・神大に在籍しており、学力と指導力に優れた講師による個別指導で志望校合格を目指せます。
高校生向けコースは、受験コースと学校推薦型対策コースの2種類を用意。受験コースでは高校ごとの使用教材に対応した個別指導で足りない部分を重点的に指導します。
京大・阪大・神大などの国立大学をはじめ、立命館大学や同志社大学、関西学院大学などの私立大学の合格者も多数輩出しています。
個別指導学院フリーステップ
個別指導学院フリーステップは、大学合格実績が豊富な個別指導塾。2024年度の通塾生の合格実績は、早慶上理・GMARCH・関関同立が約1,600名、国公立大学が約300名と、難関大学へ多数の合格者を輩出しています。
講師1名に対して生徒2名の個別指導で一人ひとり丁寧に指導するだけでなく、代ゼミサテライン予備校の映像授業を組み合わせて効率よく受験対策も可能です。
目標までの学習計画の作成や進捗管理、授業外の学習支援ツールが充実しており、受験に向けた学習全体をしっかりサポートしてもらいたい人に向いています。
英才個別学院
英才個別学院は、首都圏を中心に展開する個別指導塾。講師1名に対して生徒1名または2名の個別指導で、理解できるまでじっくり指導します。
担任制のため、指導に当たる講師が毎回同じで安心です。個別指導でも全教科に対応していますが、映像授業を活用することで費用を抑えながら受験対策することが可能。
指導教科や指導回数、受講スケジュールも柔軟に変更できるため、生徒やご家庭の都合にあわせて利用できます。無料の定期テスト対策など学校のフォローも万全です。
臨海セミナー 個別指導 臨海セレクト
臨海セミナー 個別指導 臨海セレクトは、神奈川県を中心に展開する受験塾「臨海セミナー」の個別指導部門です。
その日学習した内容の問題が解けるようになるまで徹底して類題に挑戦する「臨海TSP」という指導プログラムが特徴。個別指導と演習の繰り返しで、着実に学習内容を定着させながら進めていきます。
臨海セミナー系列として受験指導はもちろん充実していますが、テスト対策教材やテスト対策の映像授業など学校の定期テスト対策も充実。オリジナルテキストで学校の授業内容からしっかり学べるのが特徴です。
四谷学院
四谷学院は、科目別能力別の少人数授業と55段階個別指導を組み合わせた独自の学習システムで学ぶ大手予備校です。
レベルにあわせて学び、身につくまで徹底的に演習することで、できるところから着実に学力を伸ばせます。
また、個別指導では、生徒の学習状況を詳しく分析し、目標までの最短コースを導く「55合格Naviシステム」を活用。科学的に必要な学習を導き出し、効率よく学習を進められます。
東大・京大の合格者も多数輩出しており、最難関大学の合格を目指す方におすすめです。
駿台個別教育センター
駿台個別教育センターは、大学受験予備校として名高い駿台が運営する個別指導塾。
高校生向けコースは大学受験コースとフォローコースの2種類あり、大学受験コースでは、志望校合格に向けて個別のカリキュラムで必要な学習をサポートします。
フォローコースでは、学校の定期テスト対策だけでなく、塾や予備校の授業内容の補習、課題のサポートも実施。集団授業塾のフォローなど、それぞれの目的にあわせた利用が可能です。オプションでAI・ICT学習や英検などの検定試験対策、小論文対策もおこなえます。
武田塾
武田塾は、生徒の自学自習を徹底的にサポートする指導方針が特徴の塾です。
現在のレベルや志望校にあった参考書を選び、個別の自習カリキュラムでに沿って1週間ずつ学習します。1週間の学習が終わったところで定期テストのように既習範囲を確認して、このテストが完璧になるまで繰り返し学習するというシステムです。
講師による指導がない代わりに毎回勉強時間や課題、勉強法のチェックがあり、しっかりと自学自習できているか確認します。徹底した学習管理で絶対に成績を上げて志望校に合格したい人におすすめです。
東進ハイスクール
東進ハイスクールは、映像授業型の予備校として圧倒的な難関大学合格実績を誇ります。全国から選りすぐりの講師陣による映像授業で、東大・京大をはじめとする最難関大学の合格者を毎年多数輩出しているのが特徴です。
ただ映像授業を見て学ぶだけでなく、担任による学習計画の作成・管理や生徒5〜6名との定期的なチームミーティングで学習状況を客観的にチェックしてやる気を引き出します。
首都圏を中心に95以上の校舎を展開。合格実績が豊富な映像授業型の塾をお探しの方にとくにおすすめです。
塾の費用が高くて通えない!高校生に塾以外の選択肢はある?
成績アップや受験対策を目的に塾を探してみたものの、「家計への負担が大きくて通塾が難しい」というご家庭には、このような学習方法もおすすめです。
なかでも、「塾に通うのは難しいけどどうしても講師から教わりたい!」という方には、比較的費用が安いオンライン塾の利用がおすすめです。
たとえば、スタディサプリなら、大学受験講座の合格特訓コースが月額10,780円(税込)で受講できます。
スタディサプリは、大学受験指導の実績が豊富なプロ講師の講義をいつでも視聴できる映像授業型のオンライン塾です。6教科19科目4万本の講義映像が見放題のため、大学受験に必要な科目をすべて網羅できます。
また、合格特訓コースなら、担当コーチ学習プランのカスタマイズや学習継続サポートも受けられるため、自宅にいながら効率よく受験対策が可能。
費用面で塾に通うのが難しい場合は、通塾よりも安価なオンライン塾を検討してみてください。
高校生の塾の費用は学年や授業形態によって異なる!複数の塾を比較検討しよう
今回は、高校生の塾の費用相場や指導形式・学年ごとの費用の違い、費用別のおすすめ塾などについて解説してきました。
高校生を対象にした塾は、集団授業・個別指導・オンライン(映像授業)といった授業形態や通う学年、目的によって費用が異なります。
とくに大学受験のための塾にかかる費用は塾や受講する内容によって大きく変わってくるため、必要な塾のサービスと塾にかける予算の折り合いがつくところをうまく見つけるのがポイントです。
本記事で紹介した塾選びのポイントも参考にしながら、お子さんの学力や性格、目的にあった塾を探すようにしましょう。
また、塾を選ぶ際には、ひとつの塾に絞る前に複数の塾を比較検討し、実際に気になる塾の体験授業をいくつか受けてみることをおすすめします。複数の塾をまとめて資料請求できるAmeba塾探しもぜひご活用ください。