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塾は掛け持ちしちゃダメ?メリット・デメリットと失敗しないための注意点

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さまざまなタイプの塾があるなかでひとつに絞り切れず、塾の掛け持ちを検討している方もいるのではないでしょうか。

掛け持ちが本当に必要かどうか正しく判断するためには、そのメリットとデメリットを把握しておく必要があります。

そこで本記事では、塾を掛け持ちすることのメリット・デメリットを解説したうえで、掛け持ちする際のポイントについて説明します。

塾は掛け持ちできる?

筆記用具の画像

「塾ってそもそも掛け持ちできるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、基本的に塾側がほかの塾へ通うのを制限することはありません

塾には、集団塾・個別指導塾・オンライン塾といった種類があります。実際に集団塾や個別指導塾に通いつつ、オンライン塾を併用している人もいます。

ただし、むやみに塾を掛け持ちしても学力が上がるというものでもありません。

掛け持ちで通うことのメリットとデメリットを踏まえて、本当に塾を掛け持ちすべきかどうかしっかり検討する必要があります。

塾を掛け持ちしている人の割合はどれくらい?

塾の教室に入る学生の画像

塾を掛け持ちしている人はどれくらいいるのか気になる方も多いでしょう。

調査から年数が経っていますが、文部科学省が平成20年に実施した「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」(※1)にて、塾の掛け持ちに関する調査がおこなわれています。

調査によると、小学1年生から中学3年生までの「学習塾・家庭教師・通信添削・ならいごと」利用者のうち、複数を掛け持ちしている子どもの割合は、30〜40%です。

この数値には習い事などの掛け持ちも含まれていますが、複数の学習活動を掛け持ちしている小中学生が一定数いることわかります。

塾を掛け持ちしている人は、決して珍しくはないと考えてよいでしょう。

(※1)参考:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」

塾を掛け持ちする4つのメリット

中学生の画像

塾を掛け持ちするメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

塾を掛け持ちするメリット
  • それぞれの塾のいいとこ取りができる
  • より多くの受験情報を得られる
  • 塾の施設や設備を効率的に利用できる
  • 塾での仲間が増えて交友関係が広げられる

それぞれのメリットについて詳しく説明します。

それぞれの塾のいいとこ取りができる

塾には、それぞれ強みがあります。

たとえば授業形式で分類した場合、集団授業が中心の塾は質の高い講師の授業が受けられること、個別指導の塾はそれぞれの生徒にあったカリキュラムを組んでもらえることなどが強みです。

集団授業の塾と個別指導塾を掛け持ちすると、基本的な勉強は集団授業の塾で進め、理解しきれなかった部分を個別指導塾で補う、といったように、それぞれの強みを活かす形で塾の使い分けができます。

これは、難関校合格に向けて効率よく学習したい受験生がよくおこなう掛け持ちのスタイルです。

それぞれの塾にどんな特徴があるか、メリット・デメリットについて知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

複数の塾からより多くの受験情報を得られる

多くの塾では、各学校・大学の入試出題傾向など受験情報を収集し、合格者のデータを保有してします。

塾によって保有しているデータは異なるため、掛け持ちすることでより多くの受験情報を得られる
かもしれません。

また、数値化されたデータ以外の情報も幅広く集められます。

たとえば、塾によって通う生徒の所属学校や学力レベル、講師の質は異なるため、受験の悩み相談などをするときにはこれまで気づかなかった道を示してくれることもあるでしょう。

学校や塾、インターネットでさまざまな情報が飛び交うなか、有益な受験情報をより多く得ることができるのは、塾を掛け持ちするメリットのひとつです。

塾の施設や設備を効率的に利用できる

塾では自習室を設けていることも多く、自宅だとなかなか集中できない子どもにとって貴重な勉強場所となります。

ただし、塾の場所によっては移動に時間を取られてしまうこともあるので気を付けたいところ。

たとえば、一方の塾はカリキュラムを重視して自宅から遠いところを選び、もう一方は自習室などの施設利用を目的として自宅や学校の近くにあるところを選ぶなどの掛け持ち方法が考えられます。

最近では自習室を充実させている塾も多いため、施設目的で塾を選ぶ場合は自習室の内装や設備にも注目してみましょう。

塾での仲間が増えて交友関係が広げられる

通塾するタイプの塾を掛け持ちすると、塾での交友関係が広がります

塾によって通っている生徒層や志望校が変わってくるため、掛け持ちするといろいろな学校に通う同年代の生徒と出会えるでしょう。

交友関係が広がることのメリットは、主に3つあります。

  • ライバルが増え、学習のモチベーションが上がる
  • 志望校や将来の夢、学校生活などに関して新たな知見を得られる
  • 受験に関する情報をより早く、より多く入手できる可能性がある

交友関係が広がると、得られる情報量が確実に増加します。

受験に対するモチベーションが高い生徒と仲良くなれれば、受験勉強にもより一層身が入るはずです。

塾を掛け持ちする3つのデメリット

塾の費用について考える画像

一方、塾を掛け持ちするデメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

塾を掛け持ちするデメリット
  • より多くの費用が必要になる
  • 指導方法の違いで混乱してしまう可能性がある
  • 通塾が負担になってしまう

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

より多くの費用が必要になる

複数の塾に通う場合、費用が高くなりやすいです。

たとえば、もともと集団授業の塾に通っており、理解しきれなかった部分のフォローとして個別指導塾に通うことを検討するようなケースで考えてみましょう。

この場合、新たに通いはじめる塾の入会金・入塾金など、授業料以外の費用を余分に負担することになります

塾の掛け持ちをする場合は、どれくらいの費用がかかるかを事前に見積もり、その費用に見合った効果が期待できそうかどうかを見極めなければなりません。

指導方法の違いで混乱してしまう可能性がある

塾や講師によって指導方法に違いがあります。複数の塾で同じ科目の授業を受ける場合、指導方法が異なることによって勉強の方針が定まらなくなることも考えられるでしょう。

指導方法の違いによる混乱を避けたい場合は、それぞれの塾で異なる科目を受講するようにするなど、自分なりに対処することが大切です。

通塾が負担になってしまう

通う塾が増えると、その分だけ通塾に時間がかかります。長時間の通塾および勉強による負担は、疲労やストレスを蓄積する原因となりかねません。

土日に通う塾は家から近くの塾にするなど工夫することで、通塾の負担を多少なりとも和らげることができるでしょう。

塾の掛け持ちは、さまざまな指導方法から自分にあったものを選べる人や、疲労やストレスに強い人でないとあまり向いていないかもしれません。

無理して塾を掛け持ちすると、かえって体力的・精神的に負担となり、目的を達成できないおそれがあることも認識しておきましょう。

塾の掛け持ちで失敗しないための注意点

塾に入って勉強する学生の画像

塾の掛け持ちは可能ですが、お子さんの負担にならないようにいくつか注意すべき点があります。

おもに以下の点に注意して塾を選びましょう。

塾を掛け持ちするときの注意点
  • それぞれの塾に通う目的を明確にする
  • 受講する授業の数(コマ数)を多くし過ぎない
  • お子さんの意見を尊重する
  • トータルの費用を確認しておく

①それぞれの塾に通う目的を明確にする

塾を掛け持ちするなら、それぞれの塾に通う目的を明確にしましょう。

たとえば、受験に向けて短期集中で学力を伸ばしたい場合は、一方の塾では受験に向けて発展的な内容を学習し、もう一方の塾では理解しきれなかった部分を補う授業をしてもらう、といった掛け持ちスタイルがおすすめです。

役割を分けて考えることで、それぞれの塾の強みを最大限活かせます。

②受講する授業の数(コマ数)を多くし過ぎない

塾を掛け持ちすると、当然ながら受講するコマ数も自然と多くなります。

しかし、あまりにコマ数が多いと予習・復習に十分な時間が取れず、学習効率がかえって悪くなりかねません。

塾で質の高い授業を受けることはもちろん大事ですが、自分で学習する時間を確保することも同じぐらい重要です。


掛け持ちすると1週間の勉強スケジュールがキツくなってしまう場合は、それぞれの塾で受講する授業数を減らすことも検討しましょう。

また、もうひとつの案としては、通塾タイプの塾を掛け持ちするのではなく、オンライン塾を使って自宅学習ができる環境を整えるという手があります。

最近はオンライン塾にもさまざまなタイプが登場しているため、無理に通塾タイプで掛け持ちしようとせず、自分のニーズにあったオンライン塾との掛け持ちも検討してみましょう。

③お子さんの意見を尊重する

塾に通うのは、保護者ではなくお子さんです。「成績が上がらないから」「今通っている塾がよくないのだ」と一方的に決めつけて塾の掛け持ちを決めるのではなく、お子さんと状況を話し合ったうえで対応を決めましょう

無理して塾を掛け持ちさせると、精神的に負担がかかってしまいます。

お子さんがどうしたいか、という意志を尊重することが大切です。

④トータルの費用を確認しておく

前述したとおり、塾を掛け持ちすると費用面の負担が増すケースがあります。

費用の詳細を把握しないまま通塾すると、「授業料だけかと思っていたら特別講習費用が想定外にかかり、家計を圧迫してしまった」という状況になりかねません。

塾によって内訳や金額は異なりますが、以下のような費用がかかると仮定して、通塾に総額いくらかかるのかをあらかじめ算出しておきましょう。

  • 入塾金(入会金)
  • 授業料
  • 教材費
  • 季節講習費・特別講習費
  • 模試・テスト代
  • 施設維持管理費・諸経費

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塾の掛け持ちはメリット・デメリットを把握した上で判断しよう

塾で勉強する学生の画像

塾の掛け持ちには、それぞれの塾のいいとこ取りができるメリットがあります。

その反面、通塾時間や授業時間が増えることで、負担やストレスにつながる可能性があるといったデメリットもあります。

塾を掛け持ちすることのメリットとデメリットを正しく把握したうえで、それぞれの塾のメリットを最大化できるよう意識して通いましょう

また、自分にあった塾を選ぶには、さまざまな判断軸で複数の塾を比較検討することが大切です。

Ameba塾探しでは、授業形式や学年・科目・特別講習などのさまざまな項目から塾を検索できるほか、塾同士を簡単に比較できます。

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2024/12/06版
倉知 俊海
この記事を執筆した執筆者
倉知 俊海

Ameba塾探し 執筆者

自然豊かな地方の田舎生まれ。小学校では3~5年生までスイミングクラブ、4~6年生までサッカーと習い事を通じてスポーツに熱中する日々を送る。工業高校に進学するも起業や事業経営で成功したいと考えるようになり、高校3年生で個人事業主として開業。紆余曲折ありながら、ライティングを学びブログ運営やWebライターとして活動を続けている。2022年7月より「Ameba塾探し」で編集兼執筆を担当。進路に不安を抱える学生や保護者に役立つ情報をお届けする記事作りを目指しています。