「子どもを塾に通わせたいけど、どれくらいの費用がかかるか気になる」「みんな塾にどれくらいの費用をかけているのだろう?」と悩んでいる方も多いでしょう。
無理なく塾に通うためには、カリキュラムや指導方法が子どもにあうかどうかはもちろん、費用を含めて塾選びをすることが大切です。
そこで今回は、塾の費用を学年・授業形式別に紹介します。予算にあった塾の選び方や費用を安くする方法、費用で選ぶおすすめの塾も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 塾の費用は月3万円が相場!学年や授業形式により料金に差が出る点に注意
- 小学生・中学生・高校生それぞれ塾の年間平均費用とは
- 塾の費用を集団授業塾・個別指導塾の授業形式で比較
- 塾の費用は授業料だけではない!内訳を確認しておこう
- ①入塾金(入会金):約19,000円
- ②テキストなどの教材費:約1,300円/月
- ③模試・テスト代:約1,250円/月
- ④施設維持管理費・諸経費:約1,600円/月
- ⑤季節講習:20,000~100,000円/回
- ⑥特別講習費:15,000~80,000円/講座
- 塾の費用に関する注意点
- 「費用が安い=指導の質が低い」わけではない
- 合計費用を先に算出する必要がある
- ①小学生が今後塾に通うパターンと費用の例
- ②中学生が今後塾に通うパターンと費用の例
- ③高校生が今後塾に通うパターンと費用の例
- 塾代がきついと感じる場合も
- 予算にあった塾の選び方
- できるだけ費用を安く押さえたい場合の選び方
- 成績のためなら多少費用が高くても良い場合の選び方
- 塾の費用をさらに安くする方法│キャンペーンや割引制度を利用しよう
- 塾のキャンペーンや割引制度│入塾金が0円に
- 授業料が免除になる特待生制度│授業料が0円に
- 地方自治体の塾代貸付事業や奨学金制度│最大20万円の貸付も
- 実際の塾の費用は?おすすめの塾比較4選
- 河合塾【高校生におすすめの塾】
- 河合塾の費用目安
- 東進衛星予備校【高校生におすすめの塾】
- 東進衛星予備校の費用目安
- ITTO個別指導学院【中学生におすすめの塾】
- ITTO個別指導学院の費用目安
- 四谷大塚【小学生におすすめの塾】
- 四谷大塚の費用目安
- 費用以外に確認したい塾選びの7つのポイント
- ①塾の口コミ・評判を確認する
- ②目的を達成できる塾かどうか確認する
- ③授業形式があっているか
- ④講師や指導方針があっているか
- ⑤通塾しやすい立地環境か
- ⑥自習室などの設備やサポート体制が整っているか
- ⑦塾の体験授業を受けてみる
- 塾の費用に関するよくある質問
- 塾の入会金は平均していくらですか?
- 塾代が高いのはなぜですか?
- 中学1年生の塾代は平均いくらですか?
- 塾の諸経費はいくらですか?
- 塾の費用を比較したうえで納得した塾に通おう!
塾の費用は月3万円が相場!学年や授業形式により料金に差が出る点に注意
子どもを塾に通わせたいと考えたとき、最も気になるのが「塾の費用はどれくらいかかるのか」という点でしょう。
塾の月謝は平均で、月30,000円程度となっています。ただ、学年や授業形式によって大きく変動するため注意が必要です。
なお、塾の費用は以下の項目によって変動するため、それぞれどれくらいの差が生まれるものか、あらかじめ確認しておきましょう。
小学生・中学生・高校生それぞれ塾の年間平均費用とは
塾にかかる費用の相場は、学年が上がるにつれて学習内容が複雑になり、受験対策も本格化するため、塾の年間費用も段階的に高くなる傾向があります。
文部科学省の最新データをもとに、実際の費用相場を詳しく見ていきましょう。
文部科学省が公表した令和5年度「子供の学習費調査」 よると、小学生、中学生、高校生のうち、塾費用を1円以上支払っている場合の平均費用は以下のとおりです。
【塾にかける平均費用】
学年 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
小学生 | 208,000円 | 375,000円 |
中学生 | 356,000円 | 326,000円 |
高校生 | 363,000円 | 447,000円 |
上記を見てわかるとおり、小学生、中学生、高校生と学年が上がるにつれて費用が高額になる傾向があります。
この傾向は学年が上がるにつれて学習内容が難しくなることが原因として挙げられるためでしょう。また、中学受験や高校受験、大学受験といった進路選択の重要性が高まることで、より専門的な指導が求められるためでもあります。
◆小学生向け:「小学生の塾費用は月2.4万円が相場!料金の内訳や予算にあわせた選び方、おすすめ塾を紹介」
◆中学生向け:「中学生の塾費用は月3万円が相場!料金の内訳や予算にあわせた選び方・安く抑える方法を紹介」
◆高校生向け:「高校生の塾費用は月3.3万円が相場!料金の内訳や大学受験におすすめ塾・予備校を紹介」
塾の費用を集団授業塾・個別指導塾の授業形式で比較
【授業形式ごとの費用相場(月額)】
授業形式 | 塾の費用相場 |
---|---|
集団授業 | 約26,000円 |
個別指導 | 約40,000円 |
塾の費用は、集団授業や個別指導といった授業形式によって異なります。
Ameba塾探しで調査した結果、月2科目8コマ通塾した場合、ひと月あたり、集団授業は約26,000円、個別指導は約40,000円の費用がかかるとわかりました(※1)。その差はおよそ14,000円。
集団授業が数十名の生徒に向けて一斉授業をする一方、個別指導は少人数の生徒に対して講師1人が指導をするスタイルをとっています。
個別指導塾の費用がより高額になるのは、講師1人が指導する生徒の人数が少なく、人件費がかかるためです。個別指導の中でも、講師1人で生徒2人を指導する1対2と比べて1対1のほうが高額になります。
費用だけに注目すると、「個別指導は高すぎる」と感じるかもしれません。しかし、授業中でも講師に質問しやすく、手厚い学習フォローを受けられるメリットもあるので、子どもの性格や塾に通う目的もあわせて検討しましょう。
なお、個別指導の明光義塾では公式サイトから「授業料シミュレーション」を利用でき、学年や通塾回数を入力するだけでおおよその授業料を知ることができます。まだ塾を決めていない方も、試しにどれくらいの費用になるのかチェックしてみてはいかがでしょうか。
※1 小学生、中学生、高校生の費用の平均費用です。
塾の費用は授業料だけではない!内訳を確認しておこう
塾費用の相場を紹介しましたが、支払わなければいけない費用は、入塾費用や授業料だけではありません。
基本的に授業料、入塾金、教材費、施設維持管理費や諸経費については
①入塾金(入会金):約19,000円
入塾金(入会金)は、塾に通い始める際に支払う費用です。
Ameba塾探しの調査では、入塾金の平均費用は約18,000円となりました。
塾によっては0円としていたり、キャンペーンや割引制度を使えば免除される場合も。候補の塾を選ぶ際は、入塾金をお得にできるかどうか、という点も視野に入れてみましょう。
②テキストなどの教材費:約1,300円/月
教材費は、授業で使用するテキストやプリントに対してかかる費用のこと。塾によって教材費の扱い方が異なり、授業料とは別料金になっている場合もあれば、授業料に含まれている場合もあります。
教材費が授業料とは別料金になっているケースでは、年間や月間などの期間ごと、もしくは冊数・教科ごとに発生するのが一般的です。
また、教材費が授業料に含まれている場合でも、追加料金が発生する可能性もあるので、入塾前に確認しておくと安心して通えます。
③模試・テスト代:約1,250円/月
現在の学力や偏差値を把握するために、定期的に全国模試やテストをおこなう塾が多くあります。
模試・テスト代は、受けるたびに費用が発生する場合と、授業料に含まれている場合があります。また、模試やテストの参加が必須か任意かは塾によって異なるため、入塾前に確認しておきましょう。
模試・テストに力を入れている塾では、定期的に学力を把握したり、試験の雰囲気に慣れたりできるので、基礎学力のある子や受験の準備をしたい子におすすめ。
一方で、勉強に苦手意識のある子は、頻繁に開催される模試・テストの結果によって、テスト嫌いや勉強嫌いになるおそれがあるため、注意しましょう。
④施設維持管理費・諸経費:約1,600円/月
塾を利用する際には、施設維持管理費・諸経費が発生します。
施設維持管理費・諸経費とは、その塾を維持するためにかかる費用のことで、光熱費や備品、コピー代など塾の運営に必要な費用を指します。
授業料に含まれているケースもありますが、塾によって扱いが異なるので、あらかじめ詳細を確認しましょう。
⑤季節講習:20,000~100,000円/回
塾や学年によって大きく金額の差が開くのが季節講習費。
季節講習費とは、春休みや夏休み、冬休みにおこなわれる講習への参加費用のことです。通常の授業料とは別に季節講習費がかかることが多く、受講する講座やコマ数に応じて費用が変動します。
20,000~100,000円という金額は、あくまでも1回の季節講習にかかる費用である点に注意が必要です。もしも夏期講習・冬期講習・春期講習のすべてに通う場合、年間で約60,000~300,000円程度かかる可能性を考えておかなければなりません。
⑥特別講習費:15,000~80,000円/講座
特別講習費は、志望校別の対策講座や科目・単元別の講座、苦手科目の克服など、特定の目的を持つ講習にかかる費用のこと。
志望校対策講座や正月特訓などがおもですが、すべて参加する場合は年間数十万円にのぼる可能性も。
必要性に悩んだ場合は講座の内容について塾に問い合わせ、「自宅自習で補えそうな場合は参加しない」などの選択肢も視野に入れておくとよいでしょう。
※費用について
・Ameba塾探しの調査をもとに集計
・小学生は5年生で国語と算数を、中学生は2年生、高校生は2年生のときに数学と英語を月4コマずつ受講したときの月謝料金をもとに作成
塾の費用に関する注意点
塾選びにおいて費用は重要な判断材料の一つですが、金額だけに注目すると思わぬ落とし穴があります。
予算内で最適な学習環境を見つけるために、あらかじめ知っておきたい費用面の注意点を確認しておきましょう。
「費用が安い=指導の質が低い」わけではない
検討している塾の費用が比較的安い場合、「もしかすると指導の質が低く、成績が上がらないのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。
比較的費用が安い塾は、個人が経営している塾であったり、広告費を削り「できるだけ安い金額で地域の子どもに学習の機会を与えたい」と考えている塾であることがあります。
そのため、決して指導の質が低いわけではありません。
費用の安さから不安を感じてしまう方は、体験授業や見学を利用し、講師の雰囲気や授業内容、費用詳細について直接確認してみましょう。
実際に、地域密着型の小規模塾でありながら、大手塾に負けない合格実績を誇る塾も数多く存在します。塾の月謝だけでなく、指導方針や実績も総合的に判断することが大切です。
合計費用を先に算出する必要がある
塾の費用について考える際、直近の予定だけではなく、学生時代を通してどれくらい塾に通い、トータルでいくらかかるのかを想定しておくと安心です。
その想定を踏まえて、いつから塾に通うべきか検討しましょう。たとえば、中学受験のための塾を検討している段階で大学受験のための通塾までは視野に入らないかもしれません。
お子さんが大学に入るまでにどのような通塾パターンがあるのかを押さえたうえで、年間費用も想定しておきましょう。
①小学生が今後塾に通うパターンと費用の例
小学生から塾に通う目的は中学受験と学校の授業の補習ありますが、それ以降で以下のような通塾パターンが考えられます。
中学受験で大学まで内部進学できる中学に進学した場合、塾に通うタイミングは小学生のときだけです。一方で大学受験をする場合は高校生で再度塾費用が発生すると考えておくのが無難です。
また、中学受験はしないものの小学生のうちから補習塾に通い成績を上げる場合も、大学まで内部進学するかどうかによって費用が異なります。
上記のパターンに当てはめて、合計費用を算出してみましょう。
②中学生が今後塾に通うパターンと費用の例
中学生が塾に通う場合、高校受験をする・しないケースに分かれますが、その後を含めて以下の通塾パターンが考えられます。
高校受験をしたうえで改めて大学受験をする学生も多く、中高生を通して通塾するケースも考えられます。
また、中学受験をしたため高校受験はしない学生も、成績アップのために補習塾に通い、その後大学受験塾に通うケースや、そのまま内部進学で大学まで進むケースもあります。
それぞれのパターンに当てはめて、合計費用を算出してみましょう。
③高校生が今後塾に通うパターンと費用の例
高校生の塾費用は、大学受験の志望校レベルや受験科目数によって大きく変動します。以下のような通塾パターンが一般的です。
特に高校3年生になると、志望校対策や苦手科目の克服のため、複数の塾を併用するケースも少なくありません。
大学受験は人生の重要な分岐点であるため、高校生の塾の平均費用に年間40万円以上かかることも珍しくなく、早めに受験戦略を立て、必要な塾費用を見積もっておくことが重要だといえるでしょう。
塾代がきついと感じる場合も
家計に占める塾代の割合が大きくなり、「塾代がきつい」と感じるご家庭も少なくありません。そのような場合は、以下のような対策を検討してみましょう。
塾代の負担を軽減するには、まず受講科目を絞ることから始めましょう。苦手科目や志望校の配点が高い科目に集中することで、月謝を大幅に削減できます。
また、個別指導から集団授業塾への変更も効果的です。先ほどご紹介したとおり、月額で約14,000円の差が生まれるため、年間では16万円以上の節約になります。
さらに、成績優秀者を対象とした特待生制度や奨学金制度を活用すれば、授業料の一部または全額が免除される場合があります。多くの塾が独自の制度を設けているため、入塾時に確認してみましょう。
加えて、自治体の教育費補助制度も見逃せません。東京都や大阪市をはじめ、多くの地域で塾代助成事業が実施されており、月額1万円程度の補助が受けられるケースもあります。
お住まいの自治体のホームページで詳細を確認してみてください。
また、塾代の負担を軽減する方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
予算にあった塾の選び方
小学生・中学生・高校生それぞれの塾費用を紹介しましたが、ご家庭の都合やお子さんの性格・通塾の目的などによって「少し高いからもう少し抑えたい」、「思ったより安い、もう少しかかってもいいから成績を上げたい」、「これくらいがちょうどいい」など感想は異なるでしょう。
それぞれの予算にあった塾の選び方を紹介します。
できるだけ費用を安く押さえたい場合の選び方
前述した費用を見て、「高いからもう少し費用を抑えて通えないか」と考える方もいるでしょう。
塾費用を抑えるためには、以下の点を重視して塾選びをしましょう。
費用をできるだけ抑えて学力向上を狙う場合、授業形式や受講科目など根本的な部分を検討する必要があります。
授業形式は集団授業塾か映像授業塾を選びましょう。前述したとおり、個別指導は費用が高くなる傾向にあり、安さを優先するうえでは不向きです。
また、塾では受講科目を選ぶことができるので、苦手な科目だけ通ったり、コマ数を減らしたりすることで費用を抑えることができます。
成績のためなら多少費用が高くても良い場合の選び方
前述した相場よりも高額を支払ってでもお子さんの成績を上げたい、予算に余裕がある、という場合は以下の点を押さえて塾を選びましょう。
たとえば、集団授業の塾に通いながら個別指導でマンツーマン指導を受け、苦手分野を克服するといった方法もあります。両方の良いとこ取りができるので、効率的に成績アップできるでしょう。
また、夏期講習などの季節講習や、土日におこなわれる特別講座にも積極的に参加することで、志望校合格などにあわせた学習が可能になります。
塾の費用をさらに安くする方法│キャンペーンや割引制度を利用しよう
家庭の予算にあわせた塾の選び方をおさえたところで、さらに費用をお得にするために利用したい制度について紹介します。
塾のキャンペーンや割引制度│入塾金が0円に
塾によっては、入塾費用が無料になるキャンペーンや、兄弟姉妹が先に通塾していた場合に利用できる割引制度が用意されているので、積極的に活用しましょう。
たとえば「個別指導なら森塾」では「兄弟割引制度」を設けており、兄弟で入塾した場合、通常2万円の入塾金が全額免除になり、より低額な方の授業料が20%割引となります(※1)。
また「ITTO個別指導学院」では、他塾からの入会やひとり親家庭の場合に入塾金が半額免除になるなど、複数の割引制度を設けています(※2)。
資料や公式ホームページ、入塾前の面談で利用できるキャンペーン・割引があるかチェックしてみてください。
過去に通塾された方の口コミも、キャンペーン有無の参考になるでしょう。Ameba塾探しにも、入塾金が割引きとなった方の口コミが寄せられてています。
※1 個別指導なら森塾「森宿の授業料(料金・月謝)について」より
※2 ITTO個別指導学院「授業料、年会費の各種割引」より
授業料が免除になる特待生制度│授業料が0円に
塾によっては、成績のよい学生を対象に、授業料の免除をおこなっている可能性も。
成績のよい生徒を入塾させることで、塾の合格実績を上げることを目的としており、一般的に「特待生制度」と呼ばれています。
たとえば、中学校の成績で一定の基準をクリアしている生徒に対して、最大2万円の返金を実施している塾も。
待遇次第で塾の費用を大幅に削減できる可能性があるため、塾選びの際に特待生制度の有無や条件も一緒に確認しておきましょう。
実際に特待生制度を利用した方からは、以下のような口コミが寄せられています。
地方自治体の塾代貸付事業や奨学金制度│最大20万円の貸付も
地方公共団体によっては、塾費用の補助をおこなっているケースもあるので、お住まいの自治体の情報を確認しましょう。
たとえば東京都では「受験生応援チャレンジ支援貸付事業」という制度があり、一定の基準以下の所得である世帯を対象に、上限20万円で貸付を実施しています(※1)。
対象の高校・大学に入学した場合、所定の手続きをもって返済が免除されるため、東京都民で通塾を検討している方は活用してみてください。
なお、大阪市でも「大阪市習い事・塾代助成事業」を実施しており、市内在住の小学5年生~中学3年生を対象に学習塾や家庭教師などの費用について月額1万円まで助成しています(※2)。
上記は、いずれも2024年時点での実施状況なので、詳しくは公式ホームページを確認してください。
※1 東京都「受験生応援チャレンジ支援貸付事業」
※2 大阪市「大阪市習い事・塾代助成事業」
実際の塾の費用は?おすすめの塾比較4選
「塾の費用相場は分かったけど、実際の塾の費用はどうなの?」そんな疑問にお答えして、人気塾5校の具体的な費用とサービス内容を比較しました。
小学生から高校生(浪人生)まで、学年に分けておすすめの塾をご紹介します。
河合塾【高校生におすすめの塾】
河合塾は、多彩なコースが用意され、目的にあった勉強ができる大手予備校です。
現役大学合格を目指す「高校グリーンコース」や、少人数指導コース、海外大学への進学プログラムなど多種多様なコースがラインナップしており、目的別に最適なコースを選べます。
また、学習計画や受験の最新情報だけでなく、日常の不安や悩みなども相談できる、受験を熟知したチューターによる手厚いサポートがあり、不安を残さずに学習に取り組めます。
河合塾では「塾生が自力で解ける・知識を定着させる」ことに重点をおいた授業を実施しています。
また、授業時間は1コマ90分と長めなのも特徴のひとつ。難関大学の試験時間は9割以上が90分以上なので、入試本番に耐えられる集中力も鍛えることができます。
河合塾の費用目安
河合塾の費用目安は以下の通りです。
【河合塾の基本費用】
項目 | 費用 |
---|---|
入塾金(入会金) | 33,000円(各種免除制度あり) |
塾生サポート料 | 高1・2生:4,540円/月 |
高3生:7,140円/月 |
※地域・校舎ごとに料金が異なる場合があるため、利用したい校舎での確認を推奨
※2025年現在時点での費用目安
※参照:河合塾「授業料一覧」
河合塾の全体費用は学年や講座数によって大きく異なります。
河合塾の授業料に関しては様々な授業体系があるため、公式サイトを参照しましょう。
学費は「入塾金」「授業料」「塾生サポート料」の合計額です。
高校3年生になると受験対策が本格化するため、月額換算では目安として約30,000円からの費用がかかります。
受講する講座数や選択するコースによって実際の料金は変動するため、具体的な費用については個別相談での見積もりが重要です。
東進衛星予備校【高校生におすすめの塾】
東進衛星予備校は、第一志望校への合格を目的としていて、本人の今の学力と合格レベルのギャップを埋めることが必要という考えのもと、データ分析が豊富な予備校です。
志望校ごとの10年分の傾向を見抜くため、より大学が求める解答力を身につけることができるでしょう。
100万人以上の東進生の学習履歴、成績、入試の徹底分析をおこない、データをもとに志望校合格を目指す指導に重点を置いています。
担任制で学習計画を定期的にコーチングすることで、個人にあった的確なアドバイスをしてくれます。
第一志望合格に重点を置いているため、大学受験を目指す高校生は、より自分にあった講座を選びやすいのも魅力です。自宅受講や、1.5倍速のスピード再生も可能で時間を有効に使うことができます。
東進衛星予備校の費用目安
東進衛星予備校の費用目安は以下の通りです。
【東進衛星予備校の基本費用目安】
項目 | 年間費用(税込) | 備考 |
---|---|---|
入塾金(入会金) | 33,000円 | 初年度のみ |
担任指導費(高1・2) | 44,000円/年 | 年度ごと |
担任指導費(高3・高卒) | 77,000円/年 | 年度ごと |
模試費(高1) | 12,650円/年 | |
模試費(高2) | 14,850円/年 | |
模試費(受験生) | 29,700円/年 |
また、東進衛星予備校では講座制を取り入れており、最もスタンダードな通期講座は以下の費用となります。
受講する講座によって月額費用は大きく変動してくるため、具体的なカリキュラムや取るべき講座数は各校舎にて相談することをおすすめします。
【授業料(変動費)】
講座タイプ | 費用(税込) | 内容 | 備考 |
---|---|---|---|
通期講座 | 82,500円/講座 | 90分×20回 | その他、高校対応理科基礎や通年講習講座などがあり |
※受講講座数により総額が大きく変動
※2025年現在時点での費用目安
※参照:東進衛生予備校「学費」
東進衛星予備校では、基本費用+講座費用の総額が全体の費用となるため、受講講座数により総額が大きく変動します。
また、基本費用を月額換算すると高校1・2年生が約5,000円〜、高校3年生は約9,000円〜となります。
授業料は1講座当たり82,500円(税込)で、受講講座数によって月額費用が決まります。
一般的な受講パターンでは、月額約110,000円から170,000円程度と他の予備校と比較して高額ですが、有名講師による質の高い映像授業を何度でも受講できるため、費用対効果の高い塾として評価されています。
ITTO個別指導学院【中学生におすすめの塾】
ITTO個別指導学院は、全国に1,100校舎以上を展開する個別指導専門塾で、リーズナブルな料金設定が最大の特徴です。
「一人ひとりにオーダーメイドの指導」をモットーに、生徒の学力や目標に合わせたカスタマイズ授業を提供しています。
指導形式は1対1から1対3まで選択でき、予算や学習目的に応じて最適なプランを選べることができ、特に1対3の「スタンダードプラン」は、個別指導でありながら集団授業並みの料金を実現しており、家計への負担を抑えたい家庭に人気といえるでしょう。
定期テスト対策「テストターボ」では、各中学校の過去問を分析した予想問題で集中的に対策を行い、短期間での成績アップを目指します。
講師は地元の大学生が中心で、生徒との年齢が近いため親しみやすく、質問しやすい雰囲気が特徴です。
ITTO個別指導学院の費用目安
ITTO個別指導学院の費用目安は以下の通りです。
入塾金や基本費用については地域・校舎によって異なるため、個別相談での見積もりをおすすめします。
【ITTO個別指導学院スタンダードプラン(講師1名×生徒3名)の費用目安】
学年 | 週1回(月4回) | 週2回(月8回) | 備考 |
---|---|---|---|
中学1年生 | 10,010円~ | 18,920円~ | 授業時間により変動 |
中学2年生 | 10,450円~ | 19,800円~ | |
中学3年生 | 10,670円~ | 20,350円~ |
※50分コースの費用を記載
※地域・校舎ごとに料金が異なる場合があるため、利用したい校舎での確認を推奨
※2025年現在時点での費用目安
また、フリープランはカリキュラムを自由に組むことができ、授業時間や指導形式によって費用は大きく変動します。
【ITTO個別指導学院フリープラン(講師1名×生徒3名)の費用目安】
学年 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
中学1〜3年生共通 | 授業時間・指導形式により大きく変動 | カリキュラムを自由に組めるプラン |
※地域・校舎ごとに料金が異なる場合があるため、利用したい校舎での確認を推奨
※2025年現在時点での費用目安
※参照:ITTO個別指導学院「授業料」
費用については、中学生の月額費用が約10,000円からと、他の個別指導塾と比較して塾代を抑えられる点が魅力です。
授業時間も50分、80分、100分から選択可能で、学年により費用が段階的に設定されています。
入会金、年会費、教材費が別途必要ですが、地域により金額が異なるため、詳細は各校舎にお問い合わせください。
四谷大塚【小学生におすすめの塾】
四谷大塚は、中学受験指導において60年以上の歴史を持つ老舗進学塾で、御三家をはじめとする難関校への高い合格実績で知られています。
「予習シリーズ」と呼ばれるオリジナル教材は、中学受験界のバイブルとして多くの塾で採用されています。授業はらせん型カリキュラムを採用し、同じ単元を学年が上がるごとに発展的に学習することで、確実な学力定着を図ります。
四谷大塚の特徴的なシステムとして、全国統一小学生テストがあります。年2回実施される無料の学力測定テストで、全国での学力位置を把握できるだけでなく、中学受験への動機づけにもなっています。
講師陣は中学受験のスペシャリストが揃い、教科専任制により各教科の深い知識と指導技術を持った講師が担当。特に算数では、思考力を重視した独自の指導法で論理的思考力を養成します。
四谷大塚の費用目安
四谷大塚の入会金は、22,000円(税込)、こども英語塾のみの入会の場合は9,900円(税込)の費用がかかります。
また、ご兄弟ご姉妹が同時に入会となる場合、ならびに再入会の場合は免除となる旨が公式サイトに記載されています。
四谷大塚の低学年向けコースの費用目安は以下の通りです。
【四谷大塚の低学年向けコース費用目安】
コース名 | 対象学年 | 月額費用(税込) | 内容 |
---|---|---|---|
リトルスクール | 小学1~2年生 | 15,400円 | 算数・国語(隔週) |
リトルスクール | 小学3年生 | 23,100円 |
※地域・校舎ごとに料金が異なる場合があるため、利用したい校舎での確認を推奨
※2025年現在時点での費用目安
四谷大塚の本科コースの費用目安は以下の通りです。
【四谷大塚の本科コース(中学受験対策)費用目安】
対象学年 | 4教科コース(月額) | 2教科コース(月額) |
---|---|---|
小学4年生 | 39,600円 | 36,300円 |
小学5年生 | 49,500円~ | 42,900円 |
小学6年生【~8月】 | 57,000円 | 55,000円 |
小学6年生【9月~】 | 85,800円 | 71,500円 |
※地域・校舎ごとに料金が異なる場合があるため、利用したい校舎での確認を推奨
※2025年現在時点での費用目安
また、四谷大塚の英語コースの費用目安は以下の通りです。
【四谷大塚の英語コース費用目安】
コース名 | 授業回数 | 月額費用(税込) | 対象 |
---|---|---|---|
こども英語塾(レギュラー) | 週2回 | 27,500円〜29,700円 | 小学1~6年生 |
こども英語塾(コア) | 週1回 | 16,500円〜18,700円 |
※地域・校舎ごとに料金が異なる場合があるため、利用したい校舎での確認を推奨
※2025年現在時点での費用目安
※参照:四谷大塚「受講料」
費用設定については、入塾金(入会金)が22,000円(兄弟姉妹同時入会の場合は免除)で、小学生の月額費用はコースにより大きく異なります。
また、小学4年生以降は、別途志望校判定テスト代の費用がかかります。
リトルスクール(小学1-3年生)は15,400円から、本科コース(小学4年生以上)は39,300円からとなっています。
高額な塾費用ではありますが、難関校合格という明確な目標に向けた質の高い指導が受けられる塾です。
費用以外に確認したい塾選びの7つのポイント
塾選びには、いくつかのコツがあります。有名だから、友だちが通っているから、といった理由で塾に通っていても、成績が思うように伸びず、費用や時間が無駄になってしまうこともあります。
そうならないためにも、あらかじめ確認しておきたい塾の選び方を7つのポイントで紹介します。ポイントをおさえたうえで、通塾しやすい料金の塾を選びましょう。
①塾の口コミ・評判を確認する
候補の塾が絞れたら、気になる塾の口コミや評判を必ずチェックしておきましょう。
実際に通っている人から話を聞くことができればベストですが、主観が入ることもあるため注意が必要です。忖度のないインターネットの口コミや評判を参考にするとよいでしょう。
口コミや評判においても、費用のみを参考にしていると、入塾してからミスマッチを感じる可能性があるため、指導方針なども含めて確認するのがおすすめです。
②目的を達成できる塾かどうか確認する
塾を選ぶ際、あらためて塾に通う「目的」を明確にしておきましょう。
一般的に、受験対策、内部進学対策、検定対策、学校の授業サポート、苦手克服などが目的として挙げられますが、自習室の利用や受験の情報収集を目的とする場合もあります。
まずは「何のために塾に通うのか?」を明確にしたうえで目的達成ができる塾を選び、他の情報も含めて検討しましょう。
もしも費用だけで通塾を判断してしまった場合、入塾してから「成績がアップしない」などの後悔を感じる場合もあるため、必ずカリキュラムなども含めて塾選びをしてくださいね。
③授業形式があっているか
塾の授業形態は主に、集団授業、個別指導、オンライン塾(映像授業)に分けられます。
受験対策を考えるなら、ライバルの受験生と学力を客観的に比較できる集団授業が一般的ですが、難関校受験や弱点補強をしたい場合は、 個別指導やオンライン塾(映像授業)を併用するのも効果的です。部活や習い事などで忙しい場合は、スケジュール調整がしやすい個別指導や、好きなタイミングで受講できるオンライン塾(映像授業)がおすすめ。
費用面では、塾によっても違いがありますが、基本的には映像授業・集団授業・個別指導の順番で費用が高くなります。
費用を安くするために集団指導の塾を選んだ場合、学習レベルによっては「授業についていけない」とストレスを感じるケースもあるので注意しましょう。
費用だけではなく、子どもの学習状況や性格を考慮して授業形態を選ぶことが大切です。
④講師や指導方針があっているか
塾によって、教科別の専任講師やアルバイト講師など、担当する講師に違いがあります。
また、授業をせずに演習がメイン、受験専門、質問対応でサポートなど、指導方針が塾によって異なります。
講師の指導の質が高いかどうかは、体験授業で確認することをおすすめしますが、指導方針については塾の公式サイトや口コミなどで事前に確認するようにしましょう。
講師との相性や指導方針を確認せず、費用のみで判断すると「講師に質問しづらい」などの後悔を感じる場合もあり、子どもの負担となるので注意してください。
⑤通塾しやすい立地環境か
塾・学習塾へ放課後に通う可能性もあることから、夕方などでも安全に帰れる立地かチェックしてください。
自宅や学校からの距離や移動時間、街灯の多さなどを実際に確認しておくのがおすすめです。車で送迎する予定があれば、塾の近隣に駐車スペースがあるかも確かめましょう。
通学路の途中や最寄り駅付近、自宅近隣の塾なら、比較的少ないストレスで通うことができるでしょう。
とはいえ、「家や駅から遠くても、塾の対応がよく満足した」という口コミも多く、安全に通える範囲であれば、立地よりも塾や講師との相性をより重視すべきといえます。
⑥自習室などの設備やサポート体制が整っているか
利用できる設備やサポート体制も、入塾に際して確認しておきたいポイントです。
重視したい設備としては、自習室が挙げられます。入塾したら、予習復習や問題演習など、自習にあてる時間も増え、すぐに講師に質問ができる自習室を利用する機会が多くなるでしょう。
一席ずつパーテーションで仕切られていたり、一般的な教室のように大人数が入る部屋があてられていたりと、自習室の雰囲気は塾によって異なります。もちろん、利用してみないとわからない点はありますが、学習に集中できる環境かどうか、可能な範囲で確認しておきましょう。
また、塾がどのようなサポートをおこなっているのかも重要です。たとえば、授業を休んでしまった場合の振替授業を実施していたり、希望に沿う講師交代制度を設けていたり、塾によってさまざまです。
公式サイトや資料に加え、入塾前の面談で確認することができるので、「絶対にこのサポートは受けたい」という点が担保されているかどうかチェックしておくことをおすすめします。
⑦塾の体験授業を受けてみる
公式サイトやインターネットの口コミだけでは把握しきれないため、実際に塾の体験授業を利用して、塾や講師の雰囲気、授業の進め方などをチェックしてみましょう。
講師の指導に加えて、 教材もチェックしたいポイント。教材がわかりにくいと内容を理解するまでに時間がかかることもあります。子どもが「わかりやすい!」と感じる教材を使っている塾だと、効率よく勉強を進めることができますよ。
また、塾主催の無料試験を受けることで、塾や試験の雰囲気を味わえるので、ぜひ参加してみましょう。
体験授業で確認すべきポイントや当日の服装・持ち物などについては、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
塾の費用に関するよくある質問
塾選びを検討する際に、多くの保護者の方から寄せられる費用に関する疑問をまとめました。実際の相場や内訳を知ることで、より適切な予算計画を立てることができるでしょう。
塾の入会金は平均していくらですか?
塾の入会金は、一般的に10,000円から30,000円程度が相場となっています。大手進学塾では20,000円前後が多く、個別指導塾では15,000円から25,000円程度に設定されているケースが一般的です。
ただし、塾によって大きく異なり、入会金を設定していない塾もあります。また、キャンペーン期間中は入会金が半額になったり、完全に無料になったりする場合も珍しくありません。
兄弟姉妹が同時入会する場合や、紹介制度を利用した場合に割引が適用される塾も多いため、入塾前にこれらの特典を確認してみることをおすすめします。
塾代が高いのはなぜですか?
塾代が高い理由として、まず講師の人件費が大きな割合を占めています。特に個別指導塾では、少人数制や1対1指導のため、一人の講師が担当できる生徒数が限られ、その分コストが高くなります。
また、教材開発費や設備維持費、広告宣伝費なども塾の運営に必要な経費として料金に反映されています。
進学実績の高い塾では、優秀な講師の確保や最新の教育システムの導入にコストをかけているため、その分月謝も高くなる傾向があります。
中学1年生の塾代は平均いくらですか?
文部科学省が公表した令和5年度「子供の学習費調査」 によると、中学1年生の塾代を含む補助学習費の平均月額費用は、公立中学校で約14,400円、私立中学校で約19,700円です。
ただし、この金額は塾に通っていない生徒も含めた全体平均のため、実際に塾に通う場合の月額費用は、月2~5万円程度を見込んでおく必要があります。
例えば、ITTO個別指導学院 の中学1年生の月額の授業費用が週1回(月4回)で10,010円~(スタンダードプランの場合)となっています。
※各塾の月額費用は地域や教室により異なる場合があります
塾の諸経費はいくらですか?
塾の諸経費は、一般的に月額3,000円から6,000円程度が相場となっています。この諸経費には、施設維持管理費、光熱費、コピー代、事務手数料などが含まれており、塾によって「設備費」「管理費」「維持費」など名称が異なります。
また、東進ハイスクールのように担任指導費といった複数項目が包括されている場合もあります。
塾の諸経費例は以下の通りです。
【塾の諸経費例】
塾 | 項目名 | 月額(税込) |
---|---|---|
明光義塾 | 諸経費 | 3,190円 |
河合塾 | 塾生サポート料 | 5,000円~(高校生) |
駿台予備校 | システムサポート料 | 4,400円(高校生のみ) |
東進ハイスクール/東進衛星予備校 | 担任指導費 | 約6,417円(高校3年生・高卒生) |
約3,667円(高校1-2年生) |
※2025年現在時点での費用目安
その他の塾の諸経費や最新の費用は各塾にお問い合わせください。
年額で一括徴収する塾もあれば、月額で分割して徴収する塾もあり、支払い方法は塾により様々です。
また、一部の塾では諸経費を授業料に含めて表示している場合もあるため、料金比較の際は諸経費込みの総額で検討することが重要です。
塾の費用を比較したうえで納得した塾に通おう!
進学や受験のために塾に通うことで効果的な対策ができますが、通う学年や授業形態によって料金に差があります。
トータルでかかる費用を考慮しながら子どもにあう塾やコースを複数選び、比較検討したうえで納得した塾に通いましょう。
本記事で紹介した塾の費用を安く抑える方法を参考に、無駄な費用を支払うことのないよう気を付けてください。
気になる塾が見つかったら、体験授業を受けて、実際に確認してみるのもおすすめですよ。