お子さんの塾選びに際して、個別指導塾の費用が気になる方もいるでしょう。
もちろん塾によって金額は異なりますが、個別指導塾は1~3人程度の生徒に対して1人の講師が授業をおこなうため、数十名の生徒がいる集団指導に比べて料金が高くなる傾向があります。
できるだけ安い費用でお子さんにあった質の高い教育を受けさせたい、というのが保護者の心情ではないでしょうか。
本記事では、個別指導塾の料金相場や費用の内訳、料金を安く抑える方法について解説します。
さらに、おすすめの個別指導塾も紹介しますので、ぜひ塾選びの参考にしてください。
- 個別指導塾の料金相場は?小学生から高校生まで学年別に紹介
- 個別指導塾と集団塾の料金はどれくらい異なる?
- 個別指導塾の費用内訳をチェック!入塾金と授業料以外に何がある?
- 入塾金(入会金)
- 授業料
- 教材費
- 施設維持管理費・諸経費
- 季節講習費用・特別講習費用
- 模試・テスト代
- 個別指導塾の料金に違いが生まれる理由
- 個別指導塾の料金を安く抑える方法
- 安い個別指導塾を選ぶ際の注意点
- 良い講師やお子さんにあう講師がいるか
- 求めているレベルの指導を受けられるか
- 個別指導塾の設備が整っているか
- 小中学生・高校生におすすめの個別指導塾を紹介
- 個別指導の明光義塾
- 個別指導 スクールIE
- 個別教室のトライ
- 東京個別指導学院(ベネッセグループ)
- ナビ個別指導学院
- 個別指導塾はどんな人におすすめ?
- 個別指導塾の料金を押さえてお子さんにあった塾を選ぼう
個別指導塾の料金相場は?小学生から高校生まで学年別に紹介
個別指導塾の料金相場は、学年によって異なります。
たとえば、週2回塾に通う場合の料金相場は、小学生・中学生・高校生でそれぞれ以下のとおりです。
学年 | 料金相場 |
---|---|
小学生 | 15,000~25,000円 |
中学生 | 20,000~40,000円 |
高校生 | 30,000~50,000円 |
学年が上がるにつれて授業内容も高度になるため、料金が徐々に高くなっていきます。
個別指導塾と集団塾の料金はどれくらい異なる?
個別指導塾は集団塾よりも高額になる傾向があり、お子さんにあう塾を選ぶためには金額の違いもおさえておきたいところです。
以下は、高校生が塾に週2回通う場合の個別指導塾と集団塾の料金相場です。
指導形式 | 料金相場 |
---|---|
個別指導 | 30,000~50,000円 |
集団授業 | 20,000~40,000円 |
個別指導塾と集団塾を比較すると、個別指導塾のほうが1万円ほど相場が高くなっています。
これは、個別指導塾と集団塾では1人の講師が教える生徒の数が異なるためです。
生徒一人ひとりにあわせたカリキュラムを組んで指導する個別指導塾は、集団塾よりも人件費がかかります。この点が料金の違いに関係しています。
集団塾は、個別指導塾と比較してクラスの生徒が多く、あらかじめ決められたペースでカリキュラムが進みます。
個別指導塾の費用内訳をチェック!入塾金と授業料以外に何がある?
個別指導塾に通う場合、入塾金(入会金)と授業料以外にも費用がかかります。
できるだけ安い費用で塾に通わせたい方は、それぞれの費用をあらかじめ確認したうえで入塾を検討しましょう。
個別指導塾にかかるおもな費用は、以下のとおりです。
- 入塾金(入会金)
- 授業料
- 教材費
- 施設維持管理費・諸経費
- 季節講習費用・特別講習費用
- 模試・テスト代
それぞれの費用について、詳しく説明します。
入塾金(入会金)
入会金は、入塾する際に必要なお金です。個別指導塾によっては入会金が必要ない場合もあります。
また、兄弟姉妹や友人の在籍によって入会金が免除されるケースや、入塾時期によって割引がある塾などもあります。
授業料
授業料は、1コマいくらという形で設定されるのが一般的です。一般的には学年が上がるごとに授業料も高くなる傾向があります。
また、補習や追加で授業を受ける場合に別料金が発生するケースもあります。振替授業に対応している場合は、別途費用がかかるかどうかを注意して確認しましょう。
教材費
教材費は、授業に使用する教材の購入にかかった実費を支払うのが一般的。教材購入のタイミングは塾によって異なるため、教材費が発生するタイミングはまちまちです。
ちなみに、学校のカリキュラムに沿って進める補習塾では、生徒が普段利用している教材を使って授業する場合もあります。このケースでは教材費はほぼ必要ありません。
施設維持管理費・諸経費
上述した費用以外に発生する費用としては、施設維持管理費や諸経費が挙げられます。
塾によって施設維持管理費や諸経費に含まれる項目は異なりますが、電気代や清掃代など、雑費を指す場合が一般的です。
毎月の授業料とあわせて支払う場合が多い点も理解しておきましょう。
季節講習費用・特別講習費用
塾では夏期講習や冬期講習などのように、長期休暇に合わせた季節講習を設けています。こういった講習を受けるためには、普段の授業料とは別で費用が発生するのが一般的です。
また、受験直前には「受験直前対策講習」のような講習を設けている塾や、「夏休みの宿題対策講習」のような講習を設けている塾もあります。いずれのケースでも、季節講習費用と同様に別途費用が必要になると考えておきましょう。
模試・テスト代
塾では、生徒の学力や現在の立ち位置、合格可能性を確認するために、定期的に模試やテストが開催されます。模試やテストを受けるためには、都度数千円程度の受験料を支払う必要があります。
受ける模試の規模や内容によって受験料は異なるため、子どもに必要な模試・テストかを吟味したうえで受験するるとよいでしょう。
個別指導塾の料金に違いが生まれる理由
一口に個別指導塾といっても、塾によって料金が異なります。
個別指導塾の料金に違いが生まれる理由としては、主に以下のような点が挙げられます。
- 校舎の立地
- 1コマの長さの違い
- 受講する授業の数
- 施設の設備
立地がよい塾は通いやすいですが、地価やテナント料金の高さと塾の料金はある程度相関関係にあると考えられます。そのため、都心部に位置する塾と郊外に位置する塾では、料金に差が出ることが多いです。
また、塾によって1コマの長さには違いがありますが、授業時間が長くなるにつれて料金も高くなる傾向があります。
ほかにも、自習室や休憩室といった塾の設備の有無によっても料金に違いが生じる可能性があります。
塾の料金が高ければ、その分よい指導が受けられると思ってしまいがちですが、実際はそうとも限りません。
さまざまな観点から料金を比較して、納得できる塾を選びましょう。
個別指導塾の料金を安く抑える方法
「子どもを個別指導塾に通わせたいけれど、どうしても料金が気になってしまう」という方のために、個別指導塾の料金を安く抑える方法を紹介します。
以下に挙げる5つの方法を参考にしてみてください。
塾の立地は料金に影響を与える要素のひとつですが、オンラインで授業をおこなう塾の場合はその影響を受けないため、対面形式での塾より料金を抑えられます。
また、塾によって授業1コマの長さは異なりますが、長ければ長いほど成績が上がりやすいとは限りません。
集中力が続く時間にも限度があるため、授業内容を理解するのに十分だと感じられる目安の時間を把握したうえで、授業時間を検討するとよいでしょう。
次に、「得意な教科は授業を受けない」「長期講習は受けない」などと決めて、必要な授業のみを効率よく受けることも大切です。必要な授業のみに絞ることで自学の時間を増やすことができれば、学習効率をアップさせられる可能性もあります。
そして、不要な設備がある塾を選ばないことも個別指導塾の料金を抑えるためのコツです。
たとえば自習室は集中して勉強するのに便利な場所ですが、自分の部屋がある場合などは自習室が必ずしも必要とはいえません。自習室がない教室なら設備費も安く抑えられるでしょう。
なお、塾によっては、一定期間の授業料を一括支払いすることで、割引が受けられる場合があります。
まとまったお金を用意できる場合は、支払い方法の確認とあわせて割引制度がある塾を探して利用するのもよいでしょう。
安い個別指導塾を選ぶ際の注意点
費用の安さは塾を選ぶ際に重要なポイントのひとつですが、子どもを塾に通わせるうえでもっとも重視すべきなのは「成績が伸びる塾かどうか」や「志望校に合格できるかどうか」という点です。
上記を踏まえて、料金が安い個別指導塾を選ぶ際は、以下のような点を意識しましょう。
それぞれのポイントを、詳しく説明します。
良い講師やお子さんにあう講師がいるか
個別指導塾では、子どもに対して講師が付きっきりで授業がおこなわれます。そのため、講師の質が授業の質に直結するといっても過言ではありません。
入塾前に体験授業を受けられるような個別指導塾も多いので、そういった機会を活用して良い講師がいるかどうか、きちんと確認しておきましょう。
また、講師の質と同様に「子どもと講師の相性」も重要な要素です。この点に関しても、体験授業を活用して確認するのがおすすめです。
求めているレベルの指導を受けられるか
子どもの成績を伸ばして志望校に合格できるだけの学力を身に付けるためには、その水準を満たす指導を受ける必要があります。もしも、指導が求めているレベルに達しないようであれば、ほかの塾を検討しましょう。
塾のパンフレットや公式ホームページなどを見ているだけではなかなか把握できない部分なので、気になっている塾があれば体験授業を申し込み、授業のレベルや雰囲気を確認するようにしましょう。
個別指導塾の設備が整っているか
費用の安さを重視して塾を選ぶことも一つの手ですが、お子さんが不満なく通い続けながら成績アップを目指すためには、塾の設備やサポート体制が整っていることが大切です。
塾に通い始めると、自習室を利用したい場面や、学習内容に関する疑問を質問したい場面も増えていきます。
自習室や教室の環境が整っているかという点や、授業以外の場面でも講師が質問を受け付けているか、という点をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
小中学生・高校生におすすめの個別指導塾を紹介
ここからは、Ameba塾探しがおすすめする個別指導塾をご紹介します。
どの塾も全国展開しているため、個別指導塾を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
個別指導の明光義塾
個別指導の明光義塾は、講師との対話を通して「わかった」を確実に身につける指導法が特徴です。
小学生から高卒生までを対象に、学校の補習から受験対策まで幅広く対応できるオーダーメイドのカリキュラムを作成。
教室は47都道府県すべてに展開しており、その数は1,700教室以上。全国で10万人以上の生徒が通っています。
授業は、講師1名が数名の生徒を受けもち、演習後にマンツーマンで指導するタイプの個別指導です。
自学で進めつつ要点はしっかり教えてもらう学習スタイルのため、間違った部分の解説やピンポイントのアドバイスがほしい方に向いています。
個別指導 スクールIE
「やる気スイッチ」でお馴染みの個別指導 スクールIEは、独自の診断ツールを用いて子どもの性格や学力を分析し、一人ひとりに最適な指導法を導き出すのが特徴です。
完全担任制・性格や学力にあった指導法・オーダーメイドテキストなど、徹底した個別指導で生徒の目標達成をサポートします。
また、授業の曜日・時間帯・科目・回数を自由に設定可能。「定期テストの点数を上げたい」「学校の授業がわかるようにしたい」「受験に向けて本格的に勉強したい」といった幅広いニーズに対応できるフルオーダーメイド制です。
個別指導 スクールIEは、全国に1,000教室以上を展開しており、どの地域でも通いやすくなっています。
個別教室のトライ
個別教室のトライは、「家庭教師のトライ」で有名なトライグループが運営する個別指導塾。
登録している33万人以上の講師から厳選された専任講師が一人ひとり丁寧に指導します。
特徴は、トライグループがもつ膨大な指導経験から導き出された「トライ式学習法」を実践していること。
生徒の理解を深める「ダイアログ学習法」や独自の「習得→習熟→演習 サイクル」など、10の学習法を用いて生徒の学力を伸ばし、目標達成まで導きます。
小学生から高卒生まで幅広く指導できるのはもちろん、東大・京大をはじめとする難関大に向けた専用コースも用意。どんな方にもおすすめできる個別指導塾です。
東京個別指導学院(ベネッセグループ)
東京個別指導学院は、ベネッセグループが運営する個別指導塾の関東エリア版です。関西エリアには、系列の関西個別指導学院があります。
個別指導一筋35年の実績とベネッセグループの情報力・分析力で、一人ひとりに最適な受験指導や進路指導ができるのが特徴。
採用率23.4%の厳しい審査を突破した質の高い講師が指導にあたります。コーチングに特化した研修もおこなっており、寄り添った指導で学習をサポートしてもらいたい方におすすめです。
講師1名に対して生徒2名までで指導しますが、何回か授業を受けて相性のいい講師を選ぶことができます。講師との相性を重視する方はぜひチェックしてみてください。
ナビ個別指導学院
ナビ個別指導学院は、褒める指導と予習型授業で学校の成績アップを目指せる個別指導塾。
小学生から高校生までを対象に、わかることを増やして勉強を楽しくする指導システムで、自ら前向きに勉強する習慣を育てます。
また、予習型授業で学校の授業内容を先取りできるので、授業でわからないことをなくしたい方にも最適。
定期テストでは、生徒の学習状況と各学校の定期テストの傾向を踏まえて、一人ひとりにあわせた対策プランを作成。約80%の生徒が定期テストの成績アップを実感しています。
学校の成績アップが目的の方にもおすすめです。
個別指導塾はどんな人におすすめ?
集団授業と比べてメリットが多いようにも見える個別指導塾ですが、子どもの学習スタイルや学力レベルによって、マッチする指導形式は異なります。
個別指導塾は、特に以下のようなお子さんにおすすめです。
実際に「うちの子は集団塾と個別指導塾、どちらが合っているのかわからない」という方は、以下の記事にも目を通してみてください。
個別指導塾の料金を押さえてお子さんにあった塾を選ぼう
子どもを個別指導塾に通わせることで、成績の向上や苦手科目の克服が期待できますが、通塾するとさまざまな費用が発生します。
費用に見合った効果を得られるかどうか、子どもにあった塾であるかなどを事前に確認することが大切です。
子どもにあった塾やコースの選択をしたうえで料金を抑える工夫をして、無駄な費用を支払うことのないようにしましょう。
Ameba塾探しでは、たった10秒で塾が探せる「ぴったり塾診断」があります。診断結果や今回ご紹介したおすすめの個別指導塾を参考に、お子さんにぴったりの塾を選んでください。