小学校受験の対策に塾通いが必要な理由・メリット
小学校受験を検討しているものの、塾に通ってまで対策する必要があるのかどうかわからない方もいるでしょう。
小学校受験の対策に塾通いが必要な理由や塾通いのメリットとして、以下のような点があげられます。
学習面での必要性・メリット
塾通いの大きなメリットとして、学習習慣を身につけやすい点があります。
塾は勉強に集中しやすい環境が整っていて、不明点を質問できる先生もいるので、スムーズに学習を進められるのです。
また、志望校の出題傾向にあわせて、効率よく学習ができるのも魅力でしょう。
図形・記憶・文章読解など、学校ごとにペーパーテストの内容は異なるので、出題傾向にあわせた対策が必須です。
塾では、各校の受験問題を分析して効率の良い対策方法を考えてくれるので、無駄なく学習できます。
学習以外の面での必要性・メリット
小学校受験に向けた市販の問題集も販売されているため、独学での対策も可能ですが、自宅にはゲームやテレビなどがあることから勉強に集中するのは難しいケースもあるかもしれません。
その点、塾であれば経験豊富な講師が子どものやる気を引き出しながら授業を進めるため、集中して勉強に取り組めます。
小学校受験はペーパーテストのほかにも、運動や行動観察など家庭だと対策が難しい分野の試験もあり、塾で特化した対策が受けられるのもメリットです。
さらに、塾では講師やほかの生徒と交流する機会が多く、コミュニケーション力や考える力を自然と養うこともできます。
小学校受験では、口頭試験やグループワークなどで、会話力・協調性・社会性を見られるので、塾での生活で必要な力が身に付くもの魅力的です。
早期のうちに社会性を身につけられるため、小学校に入学後も周囲とのコミュニケーションに困りません。
また、保護者同士の交流や講師などとの面談によって、受験に関する最新情報を入手できるのも魅力です。
小学校受験のために塾に通うデメリット
一方で、小学校受験のために塾に通う場合以下の点がデメリットにもなります。
塾に通うと入会金や月謝などさまざまな費用がかかるので、経済的な負担が発生します。公式ホームページから情報収集して、塾に必要な費用をトータルで試算しておくことが重要です。
また、費用は塾によって異なるので、複数の塾の料金を比較してから選択するとよいでしょう。
講師や学習環境が子どもにあわない場合、子どもがストレスを感じてしまい期待していた成果が得られない、もしくは逆効果になってしまう可能性もあります。
体験入学や見学を通して、子どもの性格にあうか、講師のフォローは十分かなどをチェックしてください。体験後に子どもの素直な感想を聞いてから入塾を決定すると、ミスマッチを防げるかもしれません。
小学校受験の塾の選び方
小学校受験の塾を選ぶ際には、以下6つのポイントを重視して選びましょう。
それでは、塾選びのポイントについて、それぞれ解説します。
入塾費用・授業料
塾に通うには、もちろん費用がかかります。
通塾することで発生するおもな費用の内訳は、以下のとおりです。
上記は通塾でかかる費用ですが、小学校受験が終了するまでには、受験料や交通費、親子の服の準備費用など、さらに費用が発生します。
あらかじめ予算を想定し、無理のない範囲で通える塾を選びましょう。
アクセス
塾には毎週通うことになるので、アクセスの良さは非常に重要です。
通いにくい立地の塾を選ぶと、送り迎えに時間がかかって、仕事や家事にも影響が出てしまうかもしれません。
保育園・幼稚園や、自宅から15分前後で通えるくらいの距離だと、長く通い続けられるでしょう。
また、周囲の治安や安全性も非常に重要です。
路地を入った入り組んだ場所にあったり、治安のよくないエリアだったりすると、トラブルに遭遇する可能性も高まります。
実際に塾へ行ってみて、通塾路を見てから決めるようにしましょう。
合格実績
志望校の合格実績がある塾は、その学校の情報を豊富にもっています。
出題傾向や難易度はもちろん、入学後の情報についても詳細に教えてもらえるでしょう。また、さまざまな学校への合格実績がある塾だと、学校選びにも力になってくれます。
小学校受験となると、そもそも志望校選びから迷ってしまう方も多いと思います。
志望校候補が多くある場合、合格実績が豊富な塾なら、在校生の状況もふまえてアドバイスをくれるので、より的確な学校選びができます。
カリキュラム
カリキュラムとは、合格までの授業の流れです。
どういった内容を、どんなスケジュールで学んでいくかという計画をカリキュラムといいます。カリキュラムは塾ごとにまったく異なるので、子どもの能力や志望校に合った内容かを慎重に判断しましょう。
お子さんの性格や成長速度などにあわせてオーダーメイドの授業を実施する塾も存在し、よりお子さんにあった指導をしたい家庭にはおすすめです。
授業形式
塾の授業形式は大きく「個別指導」と「集団指導」の2つに分けられます。
個別指導は、子どものスキルや志望校に合わせて最適な授業ができるのが特徴です。
一人ひとりにあったカリキュラムで授業が進むため、お子さんのペースや得意・不得意にあわせた指導を受けたい場合に向いています。
集団指導は、他の生徒から刺激を受けながら学習できる点が魅力です。
周囲の人と会話する機会も多いので、口頭試験やグループワークなどの対策もできます。
お子さんの性格にあわせて、どの授業形式が良いか考えてみましょう。
講師との相性
塾選びで非常に大切なのが、講師との相性です。
講師の性格は人それぞれで、熱血タイプもいれば、穏やかに寄り添ってくれるタイプもいます。どんな性格だと良い講師という訳ではなく、子どもの性格との相性は接してみないと分かりません。
塾や講師の評判だけ見ていても、子どもに合うかは分かりません。
そのため、無料体験授業を受けて、講師と子どもの相性を確かめておくと安心です。
小学校受験の塾を選ぶときの注意点
小学校受験は、お子さんの人生に関わる出来事です。
小学校受験に向けた塾選ぶときは、以下の3つの点に注意しましょう。
選び方のポイントを押さえておけば、子どもにあう塾をスムーズに選べるでしょう。
体験入学や見学を利用する
子どもの性格にあうか判断するためにも、体験入学や見学を利用してから入塾を決めてください。
公式ホームページや口コミなどの情報収集も重要ですが、実際の雰囲気や子どもにあうかをチェックするには足を運ぶのがベストです。
小学校受験向けの塾では体験入学をおこなっているケースも多いため、積極的な活用をおすすめします。
複数の塾の授業を体験・比較すると、子どもにあう塾や馴染みやすい塾を見つけやすいでしょう。
体験や見学時には、疑問や気になっていることをクリアにするチャンスでもあるので、振替制度や合格実績などについても直接確認するのがおすすめです。
体験時に自宅からの移動時間を計測しておくと、入塾後の送迎もスムーズになります。
塾のカリキュラムや方針を確認する
志望校合格に向けて、求めているカリキュラムがそろっているか確認してください。
ペーパーテストや行動観察、運動などの対策はもちろん、面接や願書の書き方など幅広く指導を受けられる塾がおすすめです。
また、志望校に特化したカリキュラムがあるか、志望校への合格実績が豊富かもチェックしておきたいポイントです。
志望校に関する情報やノウハウをもっている塾であれば、出題傾向を踏まえた効果的な対策に取り組めます。
また、少人数制のカリキュラムを採用している塾を選ぶと、手厚いフォローを受けられるため、スピーディーにレベルアップすることが可能です。
「周囲についていけるか心配」という方は、苦手な科目やジャンルを個別に指導する塾を選択しましょう。
なかには厳しめの指導をおこなう塾もあり、塾と家庭の教育方針と合致しない可能性もあるため、確認しておくと安心できます。
子どもの意見にも耳を傾ける
実際に通うのは子ども自身であるため、体験後の子どもの意見も聞いたうえで決定すると、継続して通いやすいでしょう。
親が気に入った塾でも、子ども自身が「環境があわない」と感じたら、ストレスとなってしまう可能性があります。
また、ストレスが多いなかで塾に通い続けると、勉強に対して苦手意識が生まれたり、モチベーションが低下したりするケースもあるので注意が必要です。
入塾後も学習が進むなかで、「難しくてついていけない」「簡単でつまらない」などの感想を抱くこともあるため、定期的に塾の様子を子どもに聞いてみるとよいでしょう。
振替授業の有無を確認する
振替授業があるかどうかも、塾選びにおいて注意したいポイントです。
保護者が忙しいご家庭だと、塾の送り迎えが難しい日もあるでしょう。
振替授業のない塾の場合、どうしても通塾できなかった授業については費用が無駄になってしまう可能性があります。
また、欠席が続くと塾の内容に追いつけず、どんどん対策が遅れてしまう可能性もあります。
塾の内容が理解できない状態が続くと、本人も自信をなくして、受験のモチベーションが下がってしまうかもしれません。
費用を無駄にしないために、また授業にしっかりと付いていくために、振替授業の有無も大切です。
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