高校生にとって、夏休みは前学期や前学年の復習や弱点の克服、成績アップを目指す絶好の機会です。
大学受験に向けた基礎固めや応用力の養成と、着実なステップアップを図るために、夏期講習の受講を検討している方も多いでしょう。
塾選びにおいては、指導方針や合格実績といった要素に加え、費用も重要な判断基準となります。「できれば安い料金に抑えたい」「成績が上がるのであれば、いくらでも出してあげたい」など、ご家庭によってさまざまな事情があるでしょう。
そこで本記事では、高校生を対象にした夏期講習の費用相場や料金の内訳を解説します。
さらに、夏期講習を安く受講する方法についても紹介するので、夏期講習をお得に受講したい方や予算の範囲内で夏期講習を受講したい方は、ぜひ参考にしてください。
- 高校生の夏期講習はいくらかかる?大手塾・予備校の費用を紹介
- 【高校生】大手塾や予備校の夏期講習の費用相場を比較
- 【高校生】夏期講習の費用内訳を紹介
- 【高校生】夏期講習の費用を安く抑える4つの方法
- 早期申し込み割引や兄弟割引など塾の割引制度を活用する
- 地域の補助制度や助成金を利用する
- 通塾コストがかからないオンライン塾を利用する
- 無料体験授業を活用する
- 【高校生】夏期講習の費用に関する注意点!安さだけで決めない
- 割引制度やキャンペーンの条件を確認する
- 通常授業も含めたトータルの費用を想定しておく
- 支払い期日に注意する
- 高校生の夏期講習の選び方|4つのポイントをチェックしよう
- 授業形式|集団授業・個別指導・オンライン塾のどれがよいか
- 塾の指導方針や講師の質|通塾目的や性格とマッチするか
- 立地・アクセス|自宅や学校から通いやすく安全な場所か
- 合格実績や口コミ・評判|懸念がないか
- 高校生の夏期講習は目的や予算に応じてぴったりな塾を選ぼう
高校生の夏期講習はいくらかかる?大手塾・予備校の費用を紹介
高校生が夏期講習に通うためにかかる費用は、通う塾やその指導内容によって異なります。
ここでは、大手予備校や塾の費用を例に挙げて解説します。
【高校生】大手塾や予備校の夏期講習の費用相場を比較
大手塾や予備校で設定されている夏期講習の費用の一例は、以下のとおりです。
【大手塾・予備校の料金例】
塾 | 学年 | 夏期講習の費用 |
---|---|---|
高校1年生 | 20,200円(1講座90分×5講の場合)
※講座によって受講料が異なる | |
高校2年生 | ||
高校3年生 | ||
高校1年生 | 28,000円(1講座50分×12講の場合)
※講座によって受講料が異なる | |
高校2年生 | ||
高校3年生 | ||
高校1年生 | 14,300円 | |
高校2年生 | 15,400円 | |
高校3年生 | 15,400円 | |
高校1年生 | 3,300円(個別指導90分×4回)
※1対2の個別指導 ※スクールIEの授業を初めて受ける方が対象 | |
高校2年生 | ||
高校3年生 | ||
高校1年生 | 個別指導1教科5日間(5回分)が無料
※初めて森塾の夏期講習を体験する方が対象 ※対象外の学年を除く。テキスト代別。 | |
高校2年生 | ||
高校3年生 |
塾や予備校によって料金設定は大きく異なりますし、割引制度を設けているような塾もあります。夏期講習の受講を検討している塾があれば、費用を抑えられるようなキャンペーンや制度がないか確認してみるとよいでしょう。
【高校生】夏期講習の費用内訳を紹介
夏期講習にかかる費用は授業料だけではなく、以下に挙げるようなさまざまな費用が必要です。
金額やそれぞれの費用の有無は塾によって異なるので、授業料だけでなくトータルの費用を確認しましょう。
ただし、教室を持たないオンライン塾は設備維持費がかからないため、一般的な集団授業をおこなう塾や個別指導塾よりは、費用が安くなる傾向にあります。
以下の記事では、高校生の通塾にかかる費用について詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
【高校生】夏期講習の費用を安く抑える4つの方法
夏期講習は季節講習のなかでは期間の長い講習なので、費用もそれなりにかかるのが一般的です。夏期講習の費用を安く抑えるためには、以下に挙げるような方法を検討するとよいでしょう。
それぞれの方法について解説します。
早期申し込み割引や兄弟割引など塾の割引制度を活用する
塾によっては、早期に申し込むことで講習費用が安くなる早期割引や、兄弟と一緒に通うことで授業料が安くなる兄弟割引など、各種割引制度を用意していることがあります。
割引制度は公式サイトにわかりやすく書かれていることが多いので、気になる塾がある場合は割引や特典をうまく活用して費用を抑えましょう。
地域の補助制度や助成金を利用する
地方公共団体によっては、塾費用の補助がおこなわれているところもあります。
たとえば、東京都では「受験生応援チャレンジ支援貸付事業」を設けています。一定所得以下の世帯に、学習塾をはじめ受験対策講座、通信講座、補助教室の受験料など、必要な資金の貸付をおこなっています。
この制度では、高校3年生を対象に、一部の塾に限り上限20万円の塾費用や上限8万円の受験料を無利子で貸付を受けることが可能です。志望校に合格した場合、所定の手続きをもって返済が免除されるので、東京都で通塾を検討している方は検討してみてください。
各自治体によって制度の内容が異なるため、住んでいる地域の奨学金制度や補助制度について調べてみましょう。
※参考:東京都「受験生応援チャレンジ支援貸付事業」
通塾コストがかからないオンライン塾を利用する
集団塾や個別指導塾よりも塾代が安い傾向にあるオンライン塾を利用するのも、ひとつの手です。オンライン塾は設備費用がかからないので費用が抑えられるうえ、自宅で受講するので通塾するための交通費もかかりません。
オンライン塾は、学習管理システムやAIを活用した個別学習プラットフォームが整備されていることから、個別に最適化された学習が可能なのもメリットです。
なお、オンライン塾は自宅などの好きな場所で好きな時間に受講できるのがメリットですが、勉強に集中するためには自己管理能力が必要です。誰かに見られていないと勉強に集中できる自信のない方は、個別指導をおこなうオンライン塾の夏期講習をおすすめします。
無料体験授業を活用する
夏休みの期間中、体験授業も兼ねて無料の夏期講習をおこなう塾もあります。
塾に通っていない高校生や転塾を考えている高校生は、無料の夏期講習を積極的に利用して、自分にあう塾を見つけるのもおすすめです。
【高校生】夏期講習の費用に関する注意点!安さだけで決めない
夏期講習にかかる費用は、塾選びに影響する重要な要素です。夏期講習の費用を考える際には、以下に挙げるような点にも注意しましょう。
それぞれの点について解説します。
割引制度やキャンペーンの条件を確認する
早期割引や兄弟割引といった割引制度を設けていたり、入塾金無料などのキャンペーンを実施したりしている塾は多いですが、無条件でそういった割引やキャンペーンの恩恵を受けられるとは限りません。
割引制度やキャンペーンには適用条件が設けられているので、割引制度やキャンペーンを利用しようと考えているのであれば、それらの条件に該当するかどうか確認しておきましょう。
通常授業も含めたトータルの費用を想定しておく
夏期講習で通った塾は、夏期講習が終わったあとにそのまま通い続けるケースも多いです。夏期講習の費用がお得だからと受講を決め、そのまま通塾すると決めた場合、通常授業の費用が予算を超えてしまって家計を圧迫してしまう可能性も否定できません。
あらかじめ通塾にかけられる予算を想定したうえで、気になる塾の夏期講習費用+通常授業費用のトータルでかかる費用を確認しておきましょう。夏期講習だけでなく通常授業も含めたトータルの費用について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
支払い期日に注意する
夏期講習費用の支払い期日は、塾によって異なります。自分にあう塾の夏期講習を見つけられたとしても、支払い期日までに支払いが間に合わなければ受講できない可能性も否定できません。
申し込みが済んだら、支払い期日までに入金するのを忘れないようにしましょう。
高校生の夏期講習の選び方|4つのポイントをチェックしよう
夏期講習の費用をなるべく抑えることはもちろん重要ですが、費用のみで夏期講習を選ぶべきではありません。
費用に加えて、以下に挙げるようなポイントで複数の塾を比較しましょう。
それぞれのポイントを解説します。
授業形式|集団授業・個別指導・オンライン塾のどれがよいか
塾の授業形式には集団授業・個別指導・オンライン塾があり、自分の性格や塾に通う目的によって、最適な授業形式は異なります。
集団授業の塾では、学校の授業のように講師一人が大勢の生徒に対して指導をおこないます。学力別や志望校別にクラス分けをすることも多く、同じ目標を持った生徒と一緒に切磋琢磨しながら勉強できるのは大きなメリットです。
ただし、授業は基本的に講師から生徒への説明が中心なので、授業中に気になることやわからないことがあってもすぐには質問しにくいかもしれません。
個別指導塾では、講師と生徒が1対1または1対2~4程度で指導がおこなわれます。生徒の理解度や希望に応じて柔軟にカリキュラムを組んでもらえますし、質問もしやすいのがメリットです。ただし、講師と生徒の距離が近すぎるがゆえに、緊張感が減ってしまうケースも考えられます。
わからないところがあったときにすぐに質問して解決したい、講師と会話をするような形で授業を受けたい、そう考える方には個別指導塾があっているでしょう。
オンライン塾では、自宅もしくは専用のブースで映像による授業を受講します。あらかじめ撮影しておいた授業の映像を視聴するオンデマンド形式であれば、自分の好きなタイミングで授業が受けられます。
部活動の練習などで決まった時間に授業を受けるのが難しい場合でも、オンライン塾なら都合のよいタイミングで授業を受けられて便利です。
塾の指導方針や講師の質|通塾目的や性格とマッチするか
塾の講師には、アルバイト講師と専任講師がいます。専任講師は安定して授業をおこなっているため、必然的に指導経験が多くなる傾向にあります。
一方、アルバイト講師は大学生が中心で、生徒との年齢も近く話しやすいので、授業でわからないところを質問しやすいのがメリットです。
指導方針は講師によってさまざまで、厳しくスパルタなタイプの講師もいれば、親身になって指導してくれる講師もいます。指導方針に関してはどれがよい、どれがダメということではないので、子どもの目的や性格にあった講師がいる塾を選びましょう。
こういった情報は公式サイトの情報だけでは詳しくわからないことも多いため、口コミを参考にしたり体験授業に参加したりしながら、講師の質や指導方針を確認するのがおすすめです。
立地・アクセス|自宅や学校から通いやすく安全な場所か
自宅や学校から通いやすく、帰路が安全な立地の塾を選びましょう。とくに、夏期講習後にも塾に通い続ける場合、学校が終わった夕方~夜の時間帯に通塾することになるので、立地やアクセスはより重要なポイントになります。
たとえば、自宅や学校の最寄り駅や、通学で乗る路線の途中の駅などにある塾を選ぶのが理想的です。自宅や駅から離れた場所にある場合は、車での送迎も視野に入れておくとよいでしょう。
合格実績や口コミ・評判|懸念がないか
実際にその塾に通ったことがある方や現在通っている方の口コミ、合格実績も必ず確認しておきましょう。
クラスメイトや友だち、近所の人など、塾の特徴や講師について知っている人から情報を得るのもおすすめです。また、忖度のないインターネットの口コミや評判も参考になります。
なお、複数の校舎を展開している塾だと、校舎によって合格実績に差がある場合もあります。大学受験対策として夏期講習を受講する場合は、その塾の合格実績を塾全体と校舎の2軸でチェックしましょう。
高校生の夏期講習は目的や予算に応じてぴったりな塾を選ぼう
高校生が夏期講習に通うために必要な費用は、塾や受講コマ数によって異なります。塾によっては早期割引や兄弟割引といった割引制度を設けていますし、無料体験授業を受けられる場合もあるので、そういった制度を活用して費用を抑えましょう。
もちろん、塾を費用だけで選ぶわけにはいきません。授業形式や講師の質などを踏まえて、お子さんにあった塾を選ぶことが重要です。塾のパンフレットを確認したり、実際に通っている友だちから情報を得たりして比較検討しましょう。
塾の評判に関しては、インターネットに投稿された口コミを確認するのもひとつの方法です。「Ameba塾探し」には数多くの口コミが投稿されているので、塾選びの際に参考になるでしょう。
お子さんにぴったりの塾を見つけて、この夏を有意義に過ごしましょう!