塾では、夏休みや冬休みといった長期休みの期間、季節講習が実施されます。普段から塾に通っている場合、その塾の夏期講習や冬期講習を受けるのが一般的です。
しかし、なかには「ほかの塾の指導も受けてみたい」と、夏期講習などの期間だけ普段と違う塾に通うことを検討している方もいるかもしれません。
本記事では、中学生が夏期講習だけ違う塾に通うことはできるのかを解説します。そのうえで、夏期講習だけ違う塾に通うことのメリット・デメリットにも触れるので、現在塾に通っている中学生の方はぜひ参考にしてください。
中学生は夏期講習だけ違う塾に通えるのか
結論からお伝えすると、夏期講習の間だけ普段通っている塾とは別の塾に通うことは可能です。
夏期講習から通塾し、そのまま入塾する方も多く、塾にとっては普段通っていない生徒を呼び込む大きな機会です。
生徒にとってはよりよい学習環境を見つけるきっかけになるので、気になる塾がある場合は体験授業や夏期講習を活用していきましょう。
中学生が夏期講習だけ違う塾に通うメリット
中学生が今通っている塾とは違う塾の夏期講習に通うことには、以下に挙げるようなメリットがあります。
それぞれのメリットを、詳しく説明します。
授業形式を比較できる
普段通っている塾と授業形式が異なる塾に通えば、両者を比較した上で最適なほうを選ぶことができます。
たとえば、普段は集団授業で夏期講習では個別指導の塾に通えば、授業形式の違いを実感できるでしょう。集団授業の塾に通っていて、「授業中に気になるところをすぐに質問できたら」と思っていた方は、個別指導の塾での疑問解消のスピード感を魅力に感じるかもしれません。
個別指導の塾に通っていて、「講師との距離感は楽だけどなんだか集中しきれない」と感じていた方は、集団授業でほかの生徒と一緒に授業を受けることに刺激を受けるかもしれません。
授業形式はどちらがよいというわけではありませんが、自分にあっていると感じられる形式を選んだほうが、成績も伸びやすいでしょう。夏期講習で普段とは異なる授業形式の塾を選ぶことは、「自分にぴったりの塾を探す機会になる」という観点で意味があります。
違う塾の学習ノウハウを得られる
塾が変わって指導スタイルが変われば、教えてもらう学習ノウハウも変わるのが自然です。
学習ノウハウは多く知っているほど自分にあったものを選び効率的に勉強を進められるので、さまざまなノウハウを吸収することは確実にプラスに働きます。
別の塾に通うのは夏期講習の間だけだとしても、その後もそのノウハウを駆使しながら勉強することが可能です。
普段と違うテキストで学習ができる
塾によって授業で用いるテキストは異なるので、夏期講習だけ違う塾に通う場合、普段とは違うテキストを利用することになります。
同じ問題でも、テキストによって説明の内容や重視するポイントが変わることもあるので、ひとつの問題をさまざまな角度からとらえられるようになるでしょう。また、問題演習の量をこなすという意味でもプラスに捉えられます。
普段と違うライバルができる
周囲の生徒と切磋琢磨しながら高め合いたい方であれば、普段とは異なる環境に身を置くことで新たなライバルができることは、勉強意欲の向上につながるでしょう。
授業ごとにおこなわれる確認テストや小テストの点数が適宜貼り出されるような塾の場合、自分と同じぐらいの点数を取っているのが誰なのか、わかります。
夏期講習の間は自分と同じくらいの成績の生徒をライバルと仮定して、夏期講習が終わるまでに彼ら彼女らよりも点数を伸ばすことを意識しましょう。
キャンペーンや割引制度でお得に利用できる場合がある
塾によっては、普段通っていない生徒が夏期講習を受講する場合に、何講座分かの授業料が無料になるキャンペーンをおこなっていたり、割引制度を設けていたりすることがあります。
こういったキャンペーンや制度をうまく活用することで、普段通っている塾で夏期講習を受講するよりもお得になるケースもあります。
夏期講習を普段とは違う塾で受講する場合、キャンペーンや割引制度の有無を比較する際のポイントにしてもよいでしょう。
中学生が夏期講習だけ違う塾に通うデメリット・リスク
今通っている塾とは違う塾の夏期講習に通う際、以下のようなデメリット・リスクがある点は考慮しなければなりません。
それぞれについて、詳しく説明します。
今通っている塾のカリキュラムから逸れる可能性がある
塾によっては、夏期講習を通常授業のカリキュラムの一環としている場合もあります。
夏期講習だけ違う塾に通って9月からまた元の塾の授業を受講する場合、通常授業再開後の学習についていけなくなるかもしれません。
夏期講習がどのような形で進むかを事前に確認し、通常授業の一環として進むのであれば、ほかの塾の夏期講習を受講することを一度考え直してみたほうがよいでしょう。
塾の指導方法があわないリスクがある
違う塾の指導方針は、体験授業を受けたり実際に通ってみたりしないとわかりません。
合格実績があって魅力的に見えたとしても、いざ通ってみると子どもにはあわない可能性も考えられます。中学生にとって、夏期講習は学習のためのまとまった時間が取れる貴重な期間です。
指導方針があわない塾に通ってしまった場合、うまく学習が進まず期待した結果が得られないかもしれないのは、リスクといえるでしょう。
夏期講習だけ違う塾に通う際の注意点
中学生が夏期講習だけ違う塾に通う場合、以下のような点に注意して塾を選びましょう。
普段と違う塾に通うからには、きちんと目的意識を持ってもらう必要があります。
「集団授業と個別指導、どちらの授業形式のほうが自分にあっているかを見極める」「新しい考え方のノウハウを吸収する」など、違う塾に通う目的を明確にしたうえで夏期講習に臨みましょう。
夏期講習は子どもに向いている授業形式を探るよい機会ではありますが、すでに子どもに向いた形式がわかっているのであれば、わざわざそれとは異なる授業形式の塾を選ぶ必要はありません。
子どもがまとまった期間勉強に集中できる貴重な機会なので、子どもにあった授業形式の塾を選びましょう。
通う塾が変われば、通塾スケジュールも普段とは変わります。部活に入っている場合、夏休みは練習漬けになることも多いので、部活と塾の両立ができるようなスケジュールで夏期講習をおこなっている塾を選びましょう。
部活動が終わる時間と塾の授業が始まる時間の間にあまり余裕がないと、部活動の練習が少し押すだけで授業に間に合わなくなってしまいます。
お弁当を食べる時間などもあるので、なるべく時間に余裕のあるスケジュールの塾を選ぶのが望ましいです。
目的意識を持って違う塾の夏期講習を受講しよう
夏期講習の間だけ違う塾に通うことには、子どもにあった授業形式を探れたり、普段とは違う環境で切磋琢磨できたりといったメリットがあります。
その反面、普段通っている塾の夏期講習を受講しないことで授業内容についていけなくなったり、夏期講習で選んだ塾があわずに勉強に集中できなかったりといったデメリットがあることも、把握しておかなければなりません。
夏期講習という貴重な機会をしっかりと活用して成績を伸ばすためには、子どもにあった塾を選ぶことが重要です。「Ameba塾探し」ではさまざまな塾の特徴や塾に通っていた生徒の口コミも確認できます。
夏休みの間に子どもを通わせる塾をお探しの保護者の方は、ぜひAmeba塾探しを参考にしてください。