中学生のなかには、内部進学や高校受験のタイミングで、通塾を検討する方も多いのではないでしょうか。
ひと口に塾といっても、集団授業・個別指導・ 映像授業と種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
塾選びに失敗してしまうと、かえって本人のやる気が下がり、成績や結果が伴わず時間と費用が無駄になってしまうことも。
そうならないためには、本人としっかり話し合って検討することが大切です。
この記事では、中学生の塾選びのポイントを事例とともに解説します。
ほかにも、本人と検討するべき項目や、失敗しないための注意点も解説。おすすめの塾も紹介するので、塾選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
- 【高校受験】失敗しない中学生の塾選び|7つのポイントを紹介
- ①目的にあった塾を選ぶ
- ②子どもにあった授業形態を選ぶ
- ③学習環境や設備が充実しているかどうか確認する
- ④通塾しやすいかどうか確認する
- ⑤講師のレベルや指導方針を確認する
- ⑥予算内で通い続けられるかどうか費用を確認する
- ⑦塾の口コミ・合格実績を参考にする
- 【高校受験】失敗しない中学生の塾選び|事例ごとにおすすめの塾も紹介
- 事例①高校受験のために講師と一緒に対策を立てたい
- 事例②基本は独学で苦手な科目のみ塾に通いたい
- 【高校受験】失敗しない中学生の塾選び|4つの注意点を紹介
- ①本人のやる気がないと続かない
- ②費用が高いほど「よい」塾とは限らない
- ③友だちが通っているからという理由だけで選ばない
- ④一度でも塾や家庭教師を利用すると変更しづらい
- 【高校受験】中学生の失敗しない塾選びには「Ameba塾探し」がおすすめ
- 【高校受験】中学生の塾選びは失敗しないよう目的に応じた塾を選ぼう
【高校受験】失敗しない中学生の塾選び|7つのポイントを紹介
中学生が塾に通う目的には、定期テスト対策や高校受験対策、内部進学対策などさまざま。まずはその目的を明確にすることが重要です。
そのうえで、子どもにあった授業形態や費用、口コミなどをきちんと調べてから決めることで、子どもに適した塾を選ぶことができます。
まずは、中学生の塾選びで必ずチェックしたい7つの項目について解説します。
①目的にあった塾を選ぶ
中学生の塾を選ぶ際には、まず塾に通う目的を明確にしましょう。
主な目的としては、志望校の合格・学校授業の予習復習・内部進学対策・苦手克服などが挙げられます。
ほかにも自習室の利用や受験の情報収集を目的とする場合もあります。
まずは本人が何のために塾に通いたいのかを明確にし、その理由によって適した授業形態を決定し、該当する塾のなかから検討しましょう。
②子どもにあった授業形態を選ぶ
塾の授業形態は主に、集団授業、個別指導、映像授業に分けられます。
以下でそれぞれの特徴を解説するので、目的や本人の性格にあう授業形態を見つけてみてください。
集団授業
集団授業の塾では、大勢の生徒に対して1人の講師が指導します。
学校の授業に近いイメージで、仲間からの刺激を受けやすく、周りと比較することで自分の理解度を把握しやすいメリットがあります。
集団授業の塾は、友だちと一緒に切磋琢磨しながらのほうがやる気がでるタイプの人や、わからないところを積極的に質問することができるタイプの人に向いています。
個別指導型
個別指導の塾では、マンツーマン、または生徒1~2人に対して講師1人が指導します。本人のペースにあわせて指導を進めてくれる点や、質問がしやすい点がメリットといえます。
個別指導型の塾は、自分のペースで頑張りたい人や、大勢の前だと質問ができないタイプ、講師との信頼関係を深めたい人に向いています。
なお、集団授業と個別指導の違いは以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。
映像授業
映像授業の塾は、授業の録画を配信するタイプとリアルタイムで配信するタイプがあります。
どこにいても授業を受けられ、送迎の手間や通塾時間を省くことができるというメリットがあります。部活動との両立がしやすいのも映像授業の特徴です。
映像授業の塾は、自宅でも勉強モードに入ることができ、集中して向き合えるタイプの人が向いています。また、集団授業や個別授業と掛け持ちして通いたい方にもおすすめです。
塾の掛け持ちについては以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。
なお、体験授業や説明会に参加することで、教室の雰囲気や受講している生徒のレベル、授業のペース、質問のしやすさといった、より細かい点を見ることができます。
どの形態が子どもにあうか見極めるヒントになるので、ぜひ参加することをおすすめします。
③学習環境や設備が充実しているかどうか確認する
塾を選ぶ際は、授業形態や費用だけでなく、塾に備わっている設備も確認しましょう。
ただし、集団授業・個別指導の授業形態によっても異なる場合があります。
- 自習室があり毎日利用できるかどうか
- 受験を望む場合、高校の情報など資料が充実しているかどうか
- 教室以外に食事ができるスペースなどがあるかどうか
- セキュリティは安心できるかどうか
とくに自習室はテスト期間中や受験間際になると満席になりやすいため、生徒の在籍数に比べて席数が多いことが望ましいです。
譲れないポイントを整理し、なるべく条件を満たした塾を探すようにしましょう。
④通塾しやすいかどうか確認する
継続して塾に通うためには、自宅や学校からの距離、通塾方法を確認し、通いやすい塾を選ぶことも大切です。
保護者の送迎は必要か、電車やバスは通っているかなども忘れずに確認しましょう。
子どもがひとりで通塾するのであれば、夜遅い時間の帰宅に備えて、夜道の安全性なども事前に調べておくことをおすすめします。
⑤講師のレベルや指導方針を確認する
実際に塾に通う場合、担当講師が「専任」か「アルバイト」かも事前に確認しましょう。
専任の講師は、安定して授業をおこなっているため、必然的に指導経験が多い傾向にあります。
一方、アルバイトの講師は大学生も多く、生徒との年齢も近いため、話しやすく、授業でわからないところを質問しやすいでしょう
また、講師の指導タイプもさまざまです。厳しくスパルタなタイプの講師や、親身になってくれるフレンドリーなタイプなどがあります。
口コミなどから情報を集めたり、体験授業に参加したりして、本人にあいそうな講師がいる塾を選ぶようにしましょう。
⑥予算内で通い続けられるかどうか費用を確認する
塾に通うためには費用がかかるため、通い続けることが可能な予算を決めておくことも重要です。
塾にかかる費用は授業料だけでなく、教材費や講習費、設備維持費、オプションなどで思いのほか費用がかさむことがあります。
年間でどのくらい費用がかかるのか、きちんと確認しましょう。
一般的に塾で発生する費用には以下の項目があります。
- 入会金
- 年会費、設備費
- 月謝
- 教材費
- 模試代
- 講習代
上記に挙げた費用が発生するかどうか、またほかにも項目があるかどうかは塾によって異なります。
入会金は、事務手数料のような位置づけで、入塾時に支払います。塾によっては、入会金無料キャンペーンをおこなっているほか、紹介割引やきょうだい割引などもあるので、事前に確認しましょう。
年会費や設備費は、1年間塾に通うために必要な費用。教室の維持管理費や備品の費用に充てられます。この費用は月謝に含まれている場合もあり、塾によって請求される項目は異なります。
月謝は毎月支払う授業料(受講料)です。塾を休んだ場合や遅刻した場合に振替や補講が可能かどうかも確認しておきましょう。
教材費は、授業で使うテキストの費用。月謝に含まれているケースもあれば、教材費が別途発生するケースもあります。とりわけオリジナルの教材を使う塾は、教材費が高額になる傾向があるため注意が必要です。
模試代は、全国模試や公開模試を受ける際にかかる費用です。受講プランによっては、模試がセットになっているケースもあります。
講習代は、主に夏期講習や冬期講習など、季節ごとに開催される講座の費用です。1講座あたり数万円と、決して安くない金額なので、あらかじめ講習代も見込んで予算を組むことをおすすめします。
また、当然ですが塾の総費用は通い始める時期が早いほど高くなることが多いです。
中学生はいつから塾に通うのが最適なのか、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
⑦塾の口コミ・合格実績を参考にする
最後に、実際にその塾に通ったことがある人や、現在通っている人の口コミや合格実績を確認しておくとよいでしょう。
クラスメイトや友だち、近所の人など、塾の特徴や講師について知っている人から情報を得るのもおすすめです。また、忖度のないインターネットの口コミや評判も参考になります。
高校受験対策として塾を探している場合は、その塾の合格実績を、塾全体と校舎の2軸でチェックするするようにしましょう。
公式サイトで「過去〇年分」として実績を公開をしている塾ではなく、「2023年度」など直近の合格実績を公開している塾のほうが信頼度が高いといえます。
なお、Ameba塾探しでは、実際に通塾したことのある生徒やその保護者の口コミを掲載。カリキュラムの内容や講師の教え方、教室の雰囲気など5つの項目について教室ごとに確認できるので、塾選びの際にお役立てください。
【高校受験】失敗しない中学生の塾選び|事例ごとにおすすめの塾も紹介
ここからは、具体的な事例をもとに、中学生の塾の選び方をご紹介します。
塾に通う目的や子どもの状況などをイメージしながら参考にしてください。
事例①高校受験のために講師と一緒に対策を立てたい
高校受験に向けて講師に一緒に対策を立ててもらいたい場合は、個人によってカリキュラムやスケジュールを細かく計画してくれる塾がおすすめです。
集団授業型か個別指導型かは、本人の性格を考慮して判断しましょう。
また、自習室の有無や集中できる環境であるかなど、授業以外のサポート体制についても確認が必要です。入試対策として面接練習や小論文の添削などをおこなってくれる塾であれば、より安心です。
事例②基本は独学で苦手な科目のみ塾に通いたい
基本は独学で勉強しつつ、苦手な科目を克服したいという場合は、個別指導型の塾や映像授業のリアルタイム配信の塾がおすすめです。
集団授業はクラス全体の理解度に沿って授業が進みますが、個別指導の場合は苦手なポイントを理解できるまで時間をかけて教わることができるからです。
【高校受験】失敗しない中学生の塾選び|4つの注意点を紹介
中学生の塾選びに失敗すると、かえってやる気をなくし、時間や費用を無駄にしてしまいます。本人と親がきちんと話し合い、納得して決めることが大切です。
ここでは、中学生の塾選びにおける注意点を紹介します。
①本人のやる気がないと続かない
もっとも大切なのは、親が求める結果と子どもが求める結果が一致していることです。
本人にやる気がないのに親に行かされているよりも、自分で選んで行きたいと思った塾に通うほうが頑張れることが多いからです。
本人の意思や希望を確認することなく塾を決めないよう注意が必要です。
②費用が高いほど「よい」塾とは限らない
塾費用の予算は高いほうが選択肢が広がりますが、授業料が高い塾ほど優れた塾であるとは限りません。
また反対に、極端に安い塾にも注意が必要です。安い理由には、人件費を削っていて講師の質が低い、サポート体制が弱い、といったことが考えられる場合もあります。
とはいえ、広告費など生徒側に影響のないところでの節約で安さを実現していることもあるので、体験授業を受けるなどしてコストパフォーマンスのよさで選ぶようにしましょう。
③友だちが通っているからという理由だけで選ばない
仲のよい友だちが通っているという理由で子どもは塾を選びがちですが、それだけの理由で塾の中身がよく見えていない場合は注意が必要です。
友だちと通うことでモチベメーションが上がり、安心して通えることも大切ですが、塾に通う目的や本人の性格、学力などはそれぞれ異なります。
友だちにとってはよい塾でも、万人にとってそうとは限らないので、見極めが必要です。
④一度でも塾や家庭教師を利用すると変更しづらい
2022年にAmeba塾探しがおこなったアンケートによると、回答者の7割以上が「一度塾や家庭教師を利用し始めると、なかなか変えにくい」と回答しました。
また、8割以上の家庭が入塾後も講師と子どもの相性を気にしているという結果もあるため、ミスマッチを防ぐためには体験授業に参加することがおすすめです。
インターネットの口コミを始め、友人・近所の人の口コミ、塾の公式サイトなどあらゆる手段で情報収集をするようにしましょう。
【高校受験】中学生の失敗しない塾選びには「Ameba塾探し」がおすすめ
高校受験を控える中学生の塾選びは慎重におこないたいもの。
塾・学習塾の検索サイト「Ameba塾探し」では、授業形態、学年、科目、講習、目的、そのほかの人気条件といった6つの項目をもとに一括で検索できるため、複数の塾をまとめて比較・検討しやすいのが魅力です。
「志望校の合格実績のある塾に通いたい」「中高一貫校専門の塾を探している」という方の要望にも対応しており、条件を絞って検索するだけでおすすめの塾をランキングで紹介しています。
また、「どんな塾があるのか、よくわからない」「子どもにあう塾を選びたい」という方には、簡単な質問に答えるだけでぴったりな塾を診断してくれる「ぴったり塾診断」がおすすめです。
診断結果や検索結果から気になる塾をチェックしたら、まとめて資料請求が可能ですので、ぜひご活用ください。
【高校受験】中学生の塾選びは失敗しないよう目的に応じた塾を選ぼう
高校受験を控える中学生の塾を選ぶ際は、まずは集団授業・個別指導・映像授業といった塾の授業形態から、目的や本人にあったタイプを選びましょう。
次に、費用やカリキュラム、設備、自宅からの距離などの条件を絞ります。
もっとも重要なのは、本人と親が納得した塾であることです。継続して通塾するためにも、親子できちんと話し合い、ひとつの塾だけでなく複数の塾から比較検討しましょう。