予備校とは?学習環境や塾との違いから見る予備校の独自メリット

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受験に向けて本格的に勉強をしたいが、塾と予備校どちらに通えばいいのかわからない、と困っている方は多いでしょう。

どちらも学力向上が期待できますが、志望校や自身の学習スタイルに合わせて適切な通学先を選ぶ必要があります。

結論から述べると塾と予備校は授業形態やカリキュラム、講師との距離感などが異なります。

大学受験に特化したい方は予備校、学校の成績アップや苦手克服が目的なら、塾が最適といえるでしょう。

今回は、予備校の定義や塾との違い、志望校合格を目指す方に向けて、おすすめの予備校をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
  1. 予備校とは受験勉強に励むための施設である
  2. 予備校の学習環境はどんな感じ?
  3. 予備校に通う際に必要な費用
  4. 予備校と塾の違いとは?
  5. 予備校と塾、自分にはどちらが適している?
  6. おすすめの予備校をご紹介
  7. 予備校の特徴や塾の違いを理解し、最適な学習環境を選ぼう

予備校とは受験勉強に励むための施設である

予備校とは受験勉強に励むための施設であり、学校教育法で定められた「専修学校」または「各種学校」にあたります。

学校法人や財団法人、株式会社など経営者はさまざまですが、授業形態や志望校合格を目指す生徒が集まるなど、共通した部分がたくさんあります。

在籍している講師陣も難関私立大学や国立大学を卒業した人が多く、講師の経験をふまえながら志望校を目指せるのも特徴です。

レベルの高い学生ばかり通うイメージもありますが、成績ごとにクラス分けをされている予備校もあり、自分のペースで成長できるよう配慮されているケースも多い施設です。

予備校の学習環境はどんな感じ?

大学受験をする予備校生を前提に、現役生と浪人生のスケジュールをご紹介します。

予備校では、志望校や学力別に設けられたコースごとに講義が進行し、カリキュラムに沿って学習が進んでいきます。また、現役生と浪人生の1日のスケジュールから、無駄のない時間の過ごし方をしているのがわかるはずです。

スキマ時間を活用できない方や、自宅学習に限界を感じている方は、予備校生の過ごし方を参考にしてみてください。

予備校の授業はカリキュラムやコースに沿って計画的に進む

予備校に入学するときは、志望校の条件に沿ったコースを選びます。たとえば、駿台予備学校の場合、国立大学と私立大学の中から、理系や文系、医系に分けられ、自分の目的に合うコースに申込みます。

一般的な予備校は、コース選択後に学力診断テストがおこなわれます。テストの成績表をもとに、志望校に合格するための学習プログラムが計画されるのです。

4月から7月までの前期では、基礎的な内容を学習する期間であり、8月以降から応用問題を中心に取り組みます。


予備校
は授業スピードが早いイメージもありますが、カリキュラムやコースに沿って計画的に進められるので、コツコツと成績をアップさせられます。

予備校生の1日のスケジュールを現役生・浪人生別にチェック

まず、現役生の平日・休日の1日のスケジュールを紹介します。

現役生の1日のスケジュール(平日)
時間帯
内容
8:30〜16:00
学校に通う
16:00〜17:00
予備校に移動
18:00〜19:00
自習(夕食)
19:00〜22:00
授業
現役生の場合、平日は学校があるので、予備校に通うのは夕方からです。自分が選択している授業を1〜3講義ほど受講します。

全国規模で校舎が設置されている予備校では校舎内に自習室を設けていることが多く、授業の空き時間には自習室を利用して予習や復習をおこないます。

現役生の1日のスケジュール(休日)
時間帯
内容
7:30〜8:00
朝食・支度
9:00〜12:00
授業
12:00〜13:00
昼食
13:00〜16:00
授業
17:00〜18:00
夕食
19:00〜22:00
授業

休日の場合、朝から夜までみっちり授業を受けるのが基本的な流れです。授業の終了時間によっては、就寝時間が深夜になる場合もあります。 

続いて、浪人生の1日のスケジュールを見ていきましょう。

浪人生の1日のスケジュール
時間帯
内容
7:00〜8:00
朝食・支度
9:00〜12:00
自習や授業
12:00〜13:00
昼食
13:00〜17:00
自習や授業
17:00〜18:00
夕食・休憩など
19:00〜22:00
自習や授業
浪人生は、週15〜20講義程度を受講しており、基本的に食事以外は自習や授業でスケジュールが埋まっています。

また、文字通り勉強漬けの日々を送る浪人生をサポートするために、浪
人生専門の校舎を置いたり、寮制度を設けたりなど、勉強に集中できる環境づくりを実践している予備校もあります。家族からのプレッシャーやスマートフォン、テレビの誘惑など、自宅での勉強を阻害する要素を断ち切れるのは嬉しいポイントです。

予備校に通う際に必要な費用

予備校の費用は主に、入学金+年間授業料+諸経費で計算されます。年間授業料は選択科目数によって変わるので、選択科目が多いほど授業料が高くなる仕組みです。

例として、高卒生が河合塾の「
ハイレベル私立大理系コース」を受講する場合、年間の費用は下記の通りです。
理系や文系、共通テスト対策の有無など、コースによって授業料は異なりますが、河合塾の場合2学期以降に入学する際に必要な費用はおよそ50万円以上、4月から1年間にわたり通う場合は80万円以上の費用が必要となります。また、冬期・直前講習会に参加する場合は別途料金がかかります。

予備校の料金は「現役生、高卒生どちらか」、「対面型授業、映像授業どちらか」、「週の授業時間数」などの要素で大きく変動します。費用について詳しく知りたい方は、下記の記事もご参照ください。

予備校と塾の違いとは?

予備校と学習塾は、どちらも学習できる環境は整っていますが、講義形式や講師の業務内容に違いがあります。

予備校と学習塾は授業形態や講師の業務内容に大きな差がありますが、優劣が存在するわけではありません。そもそも予備校と学習塾は学習の目的が異なるため、自分の目標に最適な方法を選択するべきなのです。

第一志望に合格したい、受験対策をしたいと思っている方は、自分がどんな環境で学習するのがベストなのかを考えながら選んでみてください。

予備校は講義形式が主流

予備校は、講師が生徒に対して一方的に指導をおこなう講義形式が主流です。淡々と講義が進められるので、「聞きそびれてはいけない」という緊張感を持ちながら授業に臨めます。

授業中は講師とコミュニケーションをとりづらいですが、講師室をオープンな環境にしている予備校は多く、休み時間を利用して生徒の質問に答えています。たとえば、駿台予備学校では、「疑問点をその日のうちに解決する」ことを心がけているので、担当講師が一人ひとりの疑問を丁寧に解説します。

予備校は、あらかじめ講義スケジュールが割り振られているので、授業がない時間帯は自習をおこなうのが一般的です。与えられた環境に身を置くのではなく、自ら空き時間を見つけ、必要な科目を勉強するという計画性と、自主的な学習意欲が身につきます。

塾は授業形式が主流

学習塾は、学校のように先生が生徒を指名して回答を求める授業形式が主流です。先生とのコミュニケーションがとれるので、授業中に不明点を解決できます。

個別指導を展開している学習塾も多く、生徒一人ひとりのレベルに合わせたアプローチをおこなうことも特徴です。個別指導を採用している明光義塾では、「勉強する習慣を身に付けたい」、「定期テストで得点をアップしたい」などの生徒の希望に合わせた学習環境を提供しています。 

予備校と塾では講師の業務内容も大きく異なる

予備校と塾は、講師の業務内容も大きく異なります。一般的に塾講師は正社員やアルバイトで構成されており、チラシ作成やホームページの更新、保護者への資料作成など、授業とは関係のない仕事もたくさんあります。

授業の質が良くない場合、個人事業主の講師は契約を切られてしまうので、生徒一人ひとりに対して、細かい部分まで指導をしてくれる傾向があります。

予備校と塾、自分にはどちらが適している?

予備校と学習塾は、それぞれ魅力が異なるので、優劣をつけるべきではありません。自分の目的に合う学習方法を選ぶべきです。

そこでここからは、あなた自身が通うべき施設を判断する材料として、予備校と学習塾の特長やメリットを詳しく紹介していきます。

予備校は受験対策に特化した授業を受けられる

予備校は、大学受験合格に特化しているため、志望校合格を目指している方に適しています。

入試の傾向を的確に予測し、分析と対策をおこなったカリキュラムが充実しているので、基礎的な学力だけではなく実践力も身につきます。

たとえば、代々木ゼミナールの場合、最新の出題傾向を分析して作成された「SAPIX YOZEMI GROUP 模試」を実施しています。

合格判定も出されるので、自分のレベルが客観的に把握できることも魅力です。模試の結果をもとに、クラスメイトと切磋琢磨できる環境が整っているので、今まで以上に自主的な学習意欲が刺激されます。


予備校
では、難関大学の試験を合格した講師を雇っており、現役大学生も在籍しています。受験の経験をもとに、勉強法やモチベーションの管理など、受験生の目線に立った指導が受けられることも嬉しいポイントです。

また、予備校は「大学入試共通テスト」の対策ができます。

共通テストで求められる思考力や文章表現力を培うカリキュラムが豊富にあるので、確実に得点を重ねていくことが可能です。

予備校は短期間で効率良く学力を高められる

予備校は、志望校対策に特化した内容を重点的に学習します。授業に無駄がなく、効率的な学習ができるので、短期間でも点数をアップできるのです。

駿台予備校では、AI技術を活用した「atama +」を導入しており、テストの結果から、生徒の強みや苦手の分析、カリキュラム作成をおこないます。勉強すべき科目や量、順番もナビゲートしてくれるので、必要なことだけをピンポイントで学習できるのです。

塾は学校の成績アップや苦手克服に最適

学習塾は、個人のレベルに特化した授業を受けられるので、学校の成績アップや苦手克服を目指す人に適しています。明光義塾のように、個別指導を実施している塾もあり、不明点を丁寧に教えてくれることも魅力です。

個別指導では、生徒のレベルや生活リズムに合わせたオーダーメイド式の授業を受けられるので、

個別指導ができる強みから、タブレット端末やパソコンを利用したオンライン授業もおこなっています。塾に通う時間を削減できるので、部活との両立を目指したい方にも最適です。

おすすめの予備校をご紹介

大学受験に特化した勉強をしたい方は予備校がおすすめ。ここからは、おすすめの予備校である駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナール、東進ハイスクール、四谷学院をご紹介します。それぞれの魅力やどんな人におすすめなのかも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

駿台予備校はAI技術を導入した効率的な学習を実現

駿台予備学校は、東大や京大、医学部への合格実績を誇る予備校です。創立100年を超える伝統でありながら、日々変わりゆく教育環境と向き合い、AIを活用した学習方法も積極的に導入しています。

駿台予備校が導入したAI教材の「
atama +」は、一人ひとりの学習理解度を分析します。単純に苦手問題を出すのではなく、問題の量や頻度、順番までも細かくナビゲートするので、最短最速で基礎から応用力を身につけられます。また、重要なことをピンポイントで提供してくれるので、効率的な学習が可能です。

駿台予備校は、志望校合格を視野に入れたオリジナルテキストと校内模試によって学力の底上げをおこないます。過去問や最新の入試傾向を分析したテキストにより、入試に必要なポイントを重点的に学習し、理解度を確認するために、本番さながらの模試を実施します。模試後は、採点や解説などのフィードバックを受けられるので、モチベーションを落とすことなく、積極的な学習に取り組めます。

河合塾は弱点の底上げを目指した受験対策ができる

河合塾は、東大や京大、難関私立大学をはじめ数々の大学合格実績を誇る予備校です。小学生から高卒生まで、さまざまなコースを展開しており「塾生が自力で解ける・知識を定着させる」ことを一貫して指導しています。

80年以上にわたって大学入試を研究している実績とデータに基づき、受験合格に必要なエッセンスを凝縮した授業を受けられます。近年の入試では思考力を問う問題が多く出題されており、単純に過去問を解くだけでは対策が不十分です。

河合塾では、なぜその答えが導き出されるのかを論理的に考えるので、応用問題にも対応できる思考力と実践力が身につきます。

予備校は講師との距離感が遠く、不明点がそのままになってしまう問題点もありますが、河合塾の場合、講師室がオープンスペースになっているので、休憩時間を活用して講師とコミュニケーションがとれる環境が整っています。

代々木ゼミナールは二種類の授業形式で徹底理解を追求

代々木ゼミナールは、現役高校生から高卒生まであらゆるニーズに対応した予備校です。

生徒の第一志望校合格に向けた学習環境とサポート体制が充実しており、生徒一人ひとりの課題に応じた細かい指導を手掛けています。

教室でおこなう対面授業では、生徒の反応や理解度を考慮しながら進めているので、一般的な予備校よりも講師とのコミュニケーションがとりやすいのが魅力です。

個別ブース授業では、対面授業の映像を何度も繰り返し視聴できるので、不明点がそのままにならず、理解度を深められます。また、映像を倍速で流せることから、短時間でも授業内容を網羅できるのもポイントです。

代々木ゼミナールは「
SAPIX YOZEMI GROUP 模試」を開催しており、本番さながらの模試が受けられます。

志望校の合格判定や細かいフィードバックが得られるので、改善点が明確になることも嬉しいポイントです。二種類の授業で基礎項目を確認し、模試によって応用力や実践力の定着させる仕組みが整っています。

東進ハイスクールは短時間で効率的な学習ができる

東進ハイスクールは、大学受験のプロフェッショナルである講師陣が在籍しており、何万人もの受験生を第一志望に合格させた実績があります。ITを活用した最先端の学習方法が特徴で、一般的な学習塾が1年かけて取り組む内容を最短2週間から3ヶ月で学習することもできます。最重要事項を学べるのはもちろん、受験対策の遅れを取り戻したい方にもおすすめです。

東進ハイスクールは、志望校合格から逆算をした学習計画をもとに、目標を確認しながら日々の学習に取り組みます。小さな成功体験がモチベーションの向上につながり、自立的な学習意欲が身に付くことも魅力です。

国立大学や難関私立大学の受験を想定した「
記述型答案講座」を実施しており、記述・論述問題にも対応できる対策を手掛けています。添削から復習、添削指導といったサイクルをおこなうことで、思考力が問われる問題にも強くなれるのです。

四谷学院は個人能力を高めるダブル教育を受けられる

四谷学院は科目別能力授業と55段階個別指導のダブル教育が特徴で、難関私立大学や医学部への合格実績がある予備校です。科目別能力授業では、受験勉強の基盤となる理解力を養います。科目ごとのレベル判定によって振り分けられたクラスで授業をおこうので、一人ひとりの学力に応じた学習ができます。

55段階個別指導では、入試問題を分析して作成された「
55テスト」をおこないます。成績によって次のステージに進めるので、予習と復習を繰り返すサイクルが習慣化され、応用力や実践力が身につきます。

「勉強方法や学習計画が立てられない」「成績が悪くて自信がない」などの受験生特有の悩みに全力で向き合ってくれるので、常に高いモチベーションで学習できることも魅力です。

予備校の特徴や塾の違いを理解し、最適な学習環境を選ぼう

本記事では、予備校のメリットやデメリット、編集部がおすすめする予備校をご紹介しました。

表:予備校と学習塾はこんな人におすすめ
種類
こんな人におすすめ
予備校
大学受験に特化した学習をしたい人
学習塾
苦手克服や学校の成績アップを目指している人

学習塾は苦手分野の克服や学校の成績アップが目的で、予備校は大学受験に特化した授業を受けられます。予備校は先生との距離が離れていると思われがちですが、おすすめの予備校で紹介した中には、進路相談まで手掛ける予備校もありました。予備校と学習塾の特徴をふまえ、ご自身の目的にあう学習環境を選びましょう。

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