「勉強が苦手な子は塾に行かせるべき?」「塾に行けば勉強嫌いでも好きになる?」と悩む保護者は少なくありません。
小学生のうちから塾に通わせたほうがよいのか、それとも中学生になってから考えればよいのか、気になる方もいることでしょう。
塾と聞くと受験をイメージするかもしれませんが、必ずしも受験だけが通塾の目的ではありません。中学・高校で勉強につまずかないためにも、勉強が苦手な子ほど塾に通わせるのがおすすめです。
この記事では、勉強が苦手な子におすすめの塾を紹介します。あわせて塾の選び方や塾以外の学習法も紹介するので、子どもを塾に通わせるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
- 勉強が苦手な子は塾に行くべき?その理由やメリットを紹介
- 【勉強が苦手な子ども向け】失敗しない塾の選び方
- 目的にあうか
- 塾のタイプ
- 講師との相性
- 料金
- 通いやすさ
- 勉強が苦手な子におすすめの塾13選|オンライン塾も紹介
- 個別教室のトライ
- 個別指導 スクールIE
- ナビ個別指導学院
- 東京個別指導学院
- 代々木個別指導学院
- 個別指導学院フリーステップ
- 個別指導の明光義塾
- 個別指導なら森塾
- 創英ゼミナール
- ITTO個別指導学院
- 個別指導WAM
- そら塾
- オンライン個別指導塾 Fit NET STUDY
- 勉強が苦手な子に塾以外の選択肢はある?おすすめの学習法を紹介
- タブレット学習
- 家庭教師
- 親子で一緒に取り組める学習教材
- ゲーム感覚で学べる勉強アプリ
- 勉強が苦手な子の塾は「お子さん目線」で選ぼう
勉強が苦手な子は塾に行くべき?その理由やメリットを紹介
塾に通うと多くのメリットがあるため、勉強が苦手な子ほど通塾するのがおすすめです。
勉強が苦手な子が塾に通うメリットとしては、主に以下が挙げられます。
個別指導の塾であれば、お子さんのペースにあわせて学べるので、勉強を理解できるようになって自信がついたり、学ぶことが楽しくなって勉強が好きになったりすることもあります。
ただし、お子さんの性格によっては通塾が負担になり、心身が疲れたり精神的に不安定になったりする場合も。お子さんにあってないと感じた場合は無理に通塾させず、オンライン塾や家庭教師など、お子さんにあった方法を選びましょう。
【勉強が苦手な子ども向け】失敗しない塾の選び方
勉強が苦手な子どもが、性格や目的などにあわない塾に通うと、さらに勉強に苦手意識を持ってしまい、勉強嫌いを助長する恐れがあります。だからこそ、お子さんにあった塾選びが大切です。
お子さんの塾は、以下のポイントを押さえて選ぶようにしましょう。
目的にあうか
まずは、塾の目的がお子さんにあっているか確認しましょう。塾の目的は、大きく3つに分類されます。
勉強が苦手な子であれば、補習を目的とした塾か受験と補習の両方に対応した塾がよいでしょう。
ただし、中学受験の可能性もあるなら、受験と補習の両方に対応している塾を選ぶのがおすすめです。受験することになっても同じ塾で学習を継続できます。
なお、補習塾については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
塾のタイプ
塾には、大きく分けて以下の4つのタイプがあります。お子さんの習熟度や性格にあわせて、一番あう塾を選びましょう。
【塾のタイプと特徴】
塾のタイプ | 特徴 |
---|---|
個別指導塾 | ・一人ひとりの学力やペースにあわせた指導 ・苦手な教科の克服に効果的 |
少人数制塾 | ・4〜10名ほどで授業を受ける形式 ・質問しやすく、友だちと学ぶ安心感がある |
オンライン塾 | ・自宅で学習でき、通塾のストレスがない |
集団塾 | ・10〜30名ほどのクラス形式 ・ライバルを意識しやすい反面、ペースがあわない場合もある |
勉強が苦手な子の場合は集団塾だとペースがあわず効果が出にくかったり、つい周囲と比較して自信を失ってしまったりします。
勉強の苦手を克服するためには、個別指導や少人数制の塾がよいでしょう。
下記の記事では、集団塾と個別指導塾の違いや向いている子どもの特徴などを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
講師との相性
講師との相性はお子さんのやる気に大きく影響するため、入塾前に必ずチェックしておきましょう。教え方のスタイルや人柄があわないと、期待する学習効果が得にくくなるため、塾に通う意味が薄れてしまいます。
たとえば、厳しい講師だと萎縮してしまう子は、フレンドリーな講師のほうが安心して塾に通えます。フレンドリーな講師だと緩んでしまう子の場合は、厳しく指導する講師のほうがしっかり勉強に取り組めるでしょう。
どんなタイプの講師があうかはお子さんによるので、体験授業を通して、お子さんがどう感じたか相性を確認しておくことが重要です。
料金
塾にかかる費用は、事前に把握して無理のない範囲で選ぶようにしましょう。塾では、月謝以外にもさまざまな費用が発生します。
月謝以外にかかる主な費用は以下のとおりです。
塾にかかる年間費用を確認し、家計にあった塾を選びましょう。
学年別の費用相場については、下記の記事で詳しく紹介しています。塾の費用を抑える方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
通いやすさ
通塾のしやすさは続けやすさにも直結するため、塾の立地も考えて選びましょう。
通塾時間が長いとそれだけお子さんも疲れやすくなります。また、塾に通うと帰りが夜遅くなることもあるため、夜道の安全性を確認しておきましょう。また、遠い塾だと親の送迎が必要となることもあります。
通いやすさも考慮して、自宅や学校から近い塾を選ぶのがおすすめです。
勉強が苦手な子におすすめの塾13選|オンライン塾も紹介
ここからは、勉強が苦手な子におすすめの塾を紹介します。
勉強が苦手な子の場合は、相性のよい塾を選べるかで今後勉強が好きになれるかどうかが決まります。紹介する塾のなかから、お子さんにあいそうな塾を探してみてください。
個別教室のトライ
個別教室のトライは、教育プランナーと講師が連携してお子さんの学習をサポートする個別指導塾。専任講師による完全1対1の個別指導に加えて、正社員の教育プランナーが学習面・進路面の両方をサポートします。
さらに、AIを活用した学習診断で苦手分野を10分で分析し、個人の苦手分野や学校の授業にあったカリキュラムを提案。講師研修も徹底されており、お子さんのモチベーションを引き出す指導を実践します。
マンツーマンの丁寧な指導とAI学習診断の組み合わせで、勉強が苦手な子も効率的に苦手を克服できます。
個別指導 スクールIE
個別指導 スクールIEは、学力だけでなく、性格や個性にも目を向けた指導スタイルが特徴の個別指導塾。生徒一人ひとりに対して、学力診断と個性診断を実施し、その結果をもとに専用のカリキュラムと教材「夢SEED」を作成します。
夢SEEDは、お子さんの学力や性格、個性にあわせてオーダーメイドで作られるため、勉強が苦手な子でも無理なく取り組める設計です。勉強に対して前向きに取り組みやすく、モチベーションもアップします。
また、個別指導 スクールIEでは、ひとりの講師がお子さんを一貫して担当するため、信頼関係を築きながら学習を進めていくことができるのも特徴です。
ナビ個別指導学院
ナビ個別指導学院は、「ほめる指導」が特徴の個別指導塾。講師がほめてお子さんに自信を持たせ、モチベーションを高めます。勉強が苦手な子でも、努力やできたことを講師に認めてもらえるので、学習に関する自己肯定感が育ちやすくなります。
授業は予習型で学校の授業を先取りして学べるため、学校の内容が理解しやすくなるのもメリットです。
また、ナビ個別指導学院では最大4回まで無料体験が受けられます。お子さんにあうかどうか不安な場合も、体験授業でしっかり確認できるので安心です。
東京個別指導学院
東京個別指導学院は、家での勉強も含めて学習全体をしっかりサポートしてくれる個別指導塾。家庭学習のサポート体制も整っているため、塾だけでなく日々の勉強の質そのものを高められます。
担当講師は、保護者やお子さんの希望にあわせて選べるのも嬉しいポイント。塾の授業に関する疑問だけでなく、家での学習内容や受講していない教科の疑問・悩みも相談できるので、「家庭学習がうまくいかない」と感じている場合にもぴったりです。
塾以外での勉強の提案を受けられるため、家庭でも学習に取り組みやすくなり、自然とお子さんに学習習慣が身につきます。
代々木個別指導学院
代々木個別指導学院は、「わかる」だけでなく「できる」ようになるまで、とことん向き合う塾。何度も繰り返して学ぶ「反復学習」や、苦手なところを集中的に取り組む「弱点克服システム」などにより、理解したことを実践できるまでしっかり定着させます。
個人の学習状況にあわせた専用カリキュラムを作成し、講師と総合学習アドバイザーが一人ひとりの学力アップのために対策します。常にお子さんの成長にあわせて最適な学び方を考え、提供しています。
勉強が苦手な子にも「できた!」と実感できるまで寄り添うので、自信と実力の両方を伸ばしやすい塾です。
個別指導学院フリーステップ
個別指導学院フリーステップは、指導力の高い講師が揃っているのが特徴の個別指導塾。講師の採用時だけでなく、採用後も毎年研修がおこなわれており、教え方の技術やお子さんのやる気を引き出すノウハウを常にアップデートしています。
授業では、理解すること(インプット)と、実際に問題を解くこと(アウトプット)を繰り返すスタイル。教える力の高い講師たちが、理解が不足している部分を的確にフォローするため、勉強が苦手な子でも「できた!」と自信を持てます。
個別指導の明光義塾
個別指導の明光義塾は、目的にあわせて学べるオーダーメイドの指導をおこなう塾。個別指導のパイオニア的存在で実績が豊富である点や、生徒の自主性を重視した授業スタイルが保護者から高い評価を得ています。
授業では、講師が一方的に教えるのではなく、生徒自身が考えて答えを説明するスタイル。お子さんの学力を伸ばすだけでなく主体性も育みます。
勉強が苦手な子も、わからない部分を理解して自分の言葉で説明できるようになるため、思考力と自信が育ちやすくなります。
個別指導なら森塾
個別指導なら森塾は、リーズナブルな価格設定で通いやすさが魅力の塾。講習費用もなるべく負担を抑えた料金に設定されています。
さらに、入塾後4回授業を受けるまでにキャンセルした場合には、かかった費用を全額返金する「返金保証」もあります。入塾してからお子さんにあわなかった場合でも全額返ってくるので、安心して始めやすいでしょう。
授業は講師1名に対して生徒2名の個別指導を実施。集団塾に比べるとわからないところがあればすぐに質問しやすく、勉強が苦手な子も自分のペースで無理なく学びやすいのが特徴です。
創英ゼミナール
創英ゼミナールは、勉強の基礎を作るのにおすすめの塾。地域密着型の指導をおこない、各小学校の進み具合にあわせた授業を受けられます。
たとえば小学1年生から受講できる「基本コース」では、国語と算数を週1時間ずつ勉強し、基礎的な学力を固めていきます。小学4年生からは中学校の主要3教科である英語・国語・数学に取り組めるため、中学での勉強をスムーズに進めたい方にも最適。
完全個別指導にも関わらず、小学生向けコースはリーズナブルで継続しやすい価格に設定されているのも魅力です。
ITTO個別指導学院
ITTO個別指導学院は、お子さんにあわせて指導スタイルを選べる柔軟さが魅力の塾。完全マンツーマン指導から、最大3名までの個別指導まで対応しています。ひとりで集中したい子にも、兄弟や友だちと一緒に勉強したい子にもおすすめです。
お子さん一人ひとりのペースにあわせてきめ細やかな指導をおこなうため、じっくり勉強して苦手を克服しやすい環境です。
また、ITTO個別指導学院では「ほっとメール」で入退室時間を通知するなど、保護者に対しても手厚いサービスがあり、お子さんを安心して通わせることができます。
個別指導WAM
個別指導WAMは、近くに教室がない場合はオンラインに対応している個別指導塾。一人ひとりに寄り添いつつ地域の学校にあわせたカリキュラムや授業で、勉強が苦手でも点数や成績がアップしやすいです。
授業内容以外の学習に関しても相談できる教育アドバイザーが在籍しており、勉強に関する不安や悩みごとに親身に対応します。また、入塾金が無料なので、初期費用を抑えて通えるのもうれしいポイントです。
そら塾
そら塾は、自宅で受講できるオンライン塾。家庭学習の習慣をつけやすいのが特長です。毎回の授業で、一人ひとりにあわせて宿題の量や内容を設定してくれるので、無理なく続けられて自然と家で学ぶ習慣が身につきます。
夏休みや冬休みなどの長期休みには、わからないところまでさかのぼって復習できるため、休み中に苦手をしっかり克服することが可能。苦手を克服したあとは、学校の授業を先取りする「予習型授業」が受けられ、学校の授業内容がより理解しやすくなります。
オンライン個別指導塾 Fit NET STUDY
オンライン個別指導塾 Fit NET STUDYは、授業だけでなく授業以外の学習コンテンツも充実しているオンライン塾。
お子さんが自分にあった方法で学べるように、集団ライブ授業・映像授業・クイズ形式のwebテストを用意しています。さらに、オンライン自習室や予約制の「解説ルーム」も用意されており、わからない部分を講師に気軽に質問することが可能。
授業以外でも繰り返し学び直せる環境が整っているため、理解が浅い部分を何度でも学べ、わからないところを解消しながら学習を進めることができます。
勉強が苦手な子に塾以外の選択肢はある?おすすめの学習法を紹介
保護者の方のなかには、塾に通う以外の方法で、子どもの勉強をサポートしたいと考える方もいるのではないでしょうか。
ここからは、勉強が苦手な子におすすめの学習法を紹介します。
人見知りや不安・緊張の強いお子さんだと、塾に通うのが厳しい場合もあります。無理に塾に通わせると、より勉強が嫌いになってしまいます。
お子さんによってあう方法は異なるため、最適な方法を模索しつつ学習を進めましょう。
タブレット学習
タブレット学習とは、タブレットで映像を見たり音声を聞いたりして学ぶ学習方法のことです。
タブレット学習はお子さんが理解しやすく、楽しんで学習を進められるメリットがあります。理解度にあわせて勉強でき、わからないところは何度も復習できるため学習の進み具合を管理しやすいです。
一方で、目が疲れたり視力が低下したりしやすい点、タブレットでお子さんが遊んでしまう点がデメリットとして挙げられます。
小学校低学年のうちは、ひらがなや漢字など、紙に書く練習も必要です。デジタルだけに偏ることなく、紙の教材も取り入れて学習するようにしましょう。
家庭教師
家庭教師は、講師が自宅に来て1対1で直接お子さんに教えるスタイルの学習方法です。
塾に通う必要がないため、お子さんに移動の負担がかからず、親の送迎の手間も省けます。また、自宅で学習スペースを整えて勉強するため、家で勉強する習慣がつきやすくなるのもメリットです。
ただし、塾に比べて費用が高くなる傾向がある点に注意しましょう。講師との相性や教え方がお子さんにあわない場合、思いどおりに成果が出にくいこともあります。家庭教師を利用する際は、講師変更の有無も確認しておきましょう。
家庭教師については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
親子で一緒に取り組める学習教材
ドリルやワークノートなど、親子で一緒に取り組める学習教材を使うのもひとつの方法です。
ドリルなどの学習教材を使うと、計算や文字の練習など、学習の基礎をしっかり身につけられるメリットがあります。また、「毎日1ページずつ」などペースを決めて進めていくと、自然と勉強の習慣も身につきやすいです。
一方で、教材の内容が個別対応ではないため、それぞれの理解度やペースにあいづらいこともあります。また、基礎を固めるには効果的ですが、応用力や考える力を養うには少しもの足りなさを感じるかもしれません。
ドリルなどの教材は、ほかの学習方法と併用する「家庭学習の補助」として活用するのがおすすめです。
ゲーム感覚で学べる勉強アプリ
スマートフォンやタブレットを使って、楽しく学べるアプリで勉強する方法もあります。
ゲーム感覚で取り組めるので勉強へのハードルが下がり、勉強への前向きな気持ちが育ちやすいのがメリットです。また、空いた時間や移動中など、スキマ時間に手軽に取り組めます。
ただし、スマートフォンやタブレットを使うため、SNSやほかのアプリに気を取られてしまいやすい点はデメリットです。無料のアプリには広告が表示されることもあり、ときには不適切な内容が出てくる可能性も。広告のない有料アプリを使ったほうが安心です。
勉強が苦手な子の塾は「お子さん目線」で選ぼう
勉強が苦手な子どもは、大人数で一斉に授業を受ける集団塾よりも、個別指導や少人数制の塾のほうが自分のペースで学べるのでおすすめです。
塾選びでは、通いやすさや料金など、いろいろな条件がありますが、なにより重視したいのは、お子さんと塾・講師の相性です。
無料で授業を体験できる塾も多いので、お子さん自身にも雰囲気や講師との相性を確認してもらいながら、ぴったりの塾を選びましょう。