大学受験を控えて、プロ講師の指導が充実している予備校に通うことを検討している方も多いことでしょう。そこで悩む人が多いのが「いつから予備校に通えばよいのか」という点です。
本記事では、予備校に通い始めるおすすめのタイミングを学年別・目的別に紹介します。予備校選びのポイントもあわせて解説しますので、予備校選びや入塾時期にお悩みの方は、ぜひご一読ください。
予備校に通い始めるタイミングとは?
予備校に通い始めるベストなタイミングは、志望校のレベルや現在の学力などによって異なります。
しかし、一般的に予備校に通い始めるべきタイミングとしては、学年ごとに下記のような傾向があります。
【学年別・予備校に通い始めるタイミング】
学年 | 通い始めるタイミング |
---|---|
高1〜高2 | ・基礎固めをしたいとき ・学校の授業についていくのが難しくなったとき ・学校の授業進度では志望校合格が難しいと感じたとき |
高3 | ・本格的に受験対策をスタートしようと思ったとき |
浪人生 | ・できるだけ早く通い始めるべき |
当然ながら、予備校に通い始める時期が早ければ早いほど、学習習慣や基礎固めはしやすくなります。
志望校に合格するために今自分に何が必要なのかしっかり見極めたうえで、いつから予備校に通い始めるのかを決めるようにしましょう。
【学年別】予備校に通い始めるおすすめ時期
ここでは、「いつから予備校に通い始めればよいかわからない…」という方に向けて、学年別のおすすめの入学タイミングを紹介します。
高校1年生の場合
高校1年生は、大学受験に必要不可欠な基礎学力を身につける大切な時期です。
学校の授業についていけないと感じたら、早めに予備校に通い始めましょう。早いうちから対策できれば、苦手が増える前にわからない部分を解消できます。
とくに大学受験では、英語と数学が重要です。英語と数学ができれば、文系・理系ともに大学・学部学科の選択肢が幅広くなります。
しかし逆にいえば、英語と数学が苦手だと受験できる大学・学部学科の幅が狭くなり、せっかく志望校を見つけても受験が難しくなってしまうこともあります。
そのため、英語と数学でつまずきを感じたら、できるだけ早く予備校に通い、英数の苦手克服と基礎固めに力を入れるのがおすすめです。
また、東大・京大といった最難関大学を目指す場合は、高校1年生から大学受験を見据えて予備校に通うケースも多いです。
難関大学を目指すなら、早いうちから予備校に通い始めても損はないでしょう。
高校1年生で予備校に通い始めた方の口コミを一部紹介します。
高校2年生の場合
高校2年生は、大学受験に向けて勉強を始めるのにぴったりの時期です。
受験本番まで1年〜1年半というこの時期に予備校を利用することで、学校の定期テストのための勉強から大学受験対策へスムーズに移行できます。
高校2年生で文理選択をする学校も多いため、専門科目の対策や志望校の試験科目にあわせた学習に力を入れられます。
予備校でも文系・理系などに分かれて本格的な大学受験対策が始める時期なので、通い始めに最適です。
また、高校2年生は各科目の基礎固めに時間をかけられる貴重な時期でもあります。学校の定期テストや模試で苦手科目が見つかった場合は、早めに予備校に通って苦手を克服したほうがよいでしょう。
高校2年生で予備校に通い始めた方の口コミを一部紹介します。
高校3年生の場合
高校3年生は、大学受験が目前に迫っているため、受験対策を始めようと思ったらできるだけ早く予備校に通い始めましょう。
多くの受験生が、本格的な受験対策を始めるために高校3年生の春ごろから予備校に通い始めます。とくに、夏休み前に予備校に入学しておくと、大学受験対策に特化した夏期講習を最大限活用できます。
高校3年生が受ける予備校の夏期講習では、大学別・科目別の対策講座が充実しているので、志望校の入試傾向に特化した授業を受けたい場合に最適です。
また、予備校に入学することで自習室や質問ブースなどの設備を利用でき、毎日の自主学習を効率よく進めることができるのも大きなポイントです。
ここでは、高校3年生で予備校に通い始めた方の口コミを一部紹介します。
【目的別】予備校通いをスタートするベストタイミング
予備校に通い始めるベストなタイミングは、目的によっても異なります。通う目的がはっきりしている場合は、こちらのおすすめ時期も参考にしてください。
大学受験対策の場合
大学受験対策のために予備校に通うなら、遅くとも高2の終わりまでに通い始めるのが理想です。
とくに基礎学力がしっかり身についていない人や教科ごとに成績にムラがある人、難関大学を目指している人は、できるだけ早く予備校に通い始めたほうがよいでしょう。
大学受験は、高校で学ぶ範囲はもちろん、それらを応用した難問も解ける学力が求められます。そのため、1年以上かけて基礎から応用まで地道に積み上げることが大学合格への近道です。
苦手科目克服の場合
苦手科目の克服だけを目的にするなら、定期テストで成績が落ちたタイミングに通い始めるのがおすすめです。
1科目のみでも受けられる予備校や、苦手克服に特化した季節講習・短期集中講座などを活用しましょう。
苦手だなと感じたら早めに対策することで、苦手意識をなくすだけでなく、得意科目にまで変えられることもあります。
学校の定期テスト対策の場合
学校の授業についていくことや定期テストで高成績をとるのが目的の場合、学期の初めや授業進度が早くなったタイミングで通い始めると効果的です。
中高一貫校や私立高に通っているなら、在籍する学校の授業進度やテキストにあわせた指導を受けられる予備校を選ぶとよいでしょう。
また、大学付属の高校に通っていて内部進学を希望しているのであれば、学校の定期テストで高成績をキープすることが重要です。予備校のコースやカリキュラムを調べ、在籍する学校に沿った授業が受けられるところを見つけましょう。
予備校選びで失敗しないための5つのポイント
予備校に通い始めるベストタイミングがわかったら、同時に予備校選びも進めていきましょう。
ここでは、予備校選びで失敗しないためにチェックしたい5つのポイントについて解説します。
目的(受験対策・定期テスト対策)にあっているか
予備校は、大学受験対策がメインですが、学校の定期テスト対策に力を入れているところもあります。
たとえば、四谷学院では「定期試験バックアップ」という定期テストサポートを1回1週間、年5回まで無料で実施しています。
また、東進ハイスクールでは「学年末対策特訓講座」で3週間の定期テスト対策をおこなっています。
このように、予備校ではさまざまな定期テスト対策をおこなっているため、コースやカリキュラム、特別講座などをしっかり確認して自分の目的にあわせた予備校を選ぶようにしましょう。
授業形式があっているか
予備校や塾の授業形式は、大きく分けて「集団授業」「個別指導」「映像授業」の3種類です。
予備校の授業は「集団授業」が一般的ですが、なかには「映像授業」や「個別指導」をおこなうところもあります。
ここでは、それぞれの授業形式の特徴と向いている生徒の特徴を一覧にしました。自分にあった授業形式を見つけたい場合は、こちらを参考にしてください。
【授業形式別・指導の特徴と向いている生徒の特徴】
授業形式 | 指導の特徴 | 向いている生徒の特徴 |
---|---|---|
集団授業 | ・学校の授業のように講師1名が大勢の生徒に向けて講義する ・決まったカリキュラム・授業進度で進められる ・周りの生徒と切磋琢磨しながら学力向上を目指せる | ・志望校や学力レベルが同等の生徒と一緒に授業を受けて切磋琢磨したい人 ・学校の授業と同じ形式のほうが学びやすい人 |
個別指導 | ・講師1名に対して生徒1〜4名ほどで一人ひとりの学習内容にあわせて指導する ・学習状況や志望校、受験形式などを考慮した個別カリキュラムで指導する ・授業日時が柔軟に決められる | ・自分のペースで学習したい人 ・戻り学習も含めた基礎固めや苦手克服をしたい人 ・いつでも講師に質問できる環境で学習したい人 |
映像授業 | ・教室の視聴ブースで映像講義の視聴やオンデマンド受講をして学習する ・自分のペースで受講でき、自由に受講日時を決められる | ・時間や場所にとらわれずに予備校の講義を受けたい人 ・自宅や学校近くに通いたい予備校がない人 |
講師やサポート体制は十分か
予備校は基本的に「プロの専任講師」が講義をおこないますが、なかには「アルバイト講師」が指導する場合もあります。
また、講義はプロ講師、質問対応や生徒の学習管理は学生講師、と役割を分けている予備校もあります。
そのため、プロ講師による質の高い講義を目的として予備校に通うなら、プロ講師の担当範囲や講義以外の学習サポート体制をチェックしておきましょう。
費用は適正かどうか
予備校に通うと、毎月の授業料や教材費はもちろん、長期休みには夏期講習・冬期講習の費用も必要です。
そのため、月にかかる授業料だけで判断するのではなく、長期休み中や受験対策のための出費も踏まえて年間いくらかかるのかを考えましょう。
予備校はコース制・コマ制など受講形式もさまざまなので、いくつかの予備校を調べてみることをおすすめします。
また、予備校によっては受講料が一括払いの場合もあります。家計に余裕があるか確認し、支払い方法についても注意するようにしましょう。
合格実績や口コミはどうか
志望校合格を目指す受験生にとって、予備校の合格実績は重要な要素のひとつです。
志望校の合格実績が豊富な予備校には、合格するために必要なノウハウが多く蓄積されていると考えられます。
また、合格実績が豊富だからといって、予備校との相性がよくなければ成績がぐんと伸びることはあまりありません。そのため、実際に通塾経験のある人の口コミも大切な判断材料です。
検討中の予備校に実際に通っている友人がいる場合は、予備校について直接聞いてみるとよいでしょう。
実際に通っている人の口コミを聞くことで、講義のわかりやすさや教室スタッフへの相談のしやすさといった生の情報を知ることができ、より自分に適した予備校を選ぶことができます。
予備校に通い始める時期に「早すぎる」ことはない!
予備校に通い始めるタイミングは一人ひとりの状況によって異なり、どれが正解ということはありません。通い始めるのが遅すぎることはあっても、早すぎることはないのは事実でしょう。
早いうちから予備校に通うことによって、基礎をしっかり固めて、より高いレベルの大学を目指せるようになります。志望校合格という目標を達成するために、あなたにあったタイミングで一歩を踏み出しましょう!
なお、塾・学習塾の検索サイト「Ameba塾探し」では、合格実績や授業形式のほか、地域、費用、カリキュラムなどさまざまな項目から予備校を比較することが可能。最適な予備校を見つけるためにぜひご活用ください。