中学生の子どもの塾を探す際、大手塾にするか個人塾にするかで迷っている方も多いのではないでしょうか。
大手塾と個人塾は同じ「塾」というカテゴリのなかにありますが、特徴も料金設定も大きく異なります。
子どもにあった塾を選ばなければ学習の効果が期待できないため、子どもを個人塾に通わせるべきかどうかは、子どもの性格や目的、学習習慣などから総合的に判断するとよいでしょう。
そこで本記事では、中学生向け個人塾の特徴や、失敗しない選び方を解説します。塾選びで悩んでいる方はぜひご覧ください。
個人塾とは?
個人塾は、講師と生徒が1対1または1対2~最大5人程度の少人数で授業をおこなう塾のことです。
少人数での運営が中心で、塾長が直接講師を務めることが多いので、塾長の指導方針=塾の指導方針と考えて問題ありません。
学生が多い都市部では大手塾の割合が高いですが、相対的に学生の少ない地方では個人塾の割合が高めです。
全国各地の有名進学校に合格させるような指導というよりは、地方の高校受験に特化して中学生をメインに指導している塾が多いといえるでしょう。
中学生向け個人塾のメリット・デメリット
個人塾は、当然のことながら大手塾よりも規模が小さいですが、その規模の違いが個人塾ならではのメリットやデメリットにつながっているといえます。
ここでは中学生向け個人塾のメリット・デメリットを紹介します。
中学生向け個人塾のメリット
中学生向け個人塾のメリットは、主に以下のとおりです。
個人塾は地域に根差した運営をしており、その地域の高校受験の傾向に精通しているのが大きな強みです。
もちろん地域の中学校の事情にも詳しく、定期テスト対策などもしっかりおこなうので、公立高校受験に向けた内申点対策もバッチリです。
大手塾だと在籍している生徒が大多数のため、各生徒の細かな要望にまで手が回らないことも多々あります。
しかし、生徒が数人程度の個人塾は生徒一人ひとりに目が行き届くので、「自分の苦手分野に特化した宿題を出してほしい」「定期テストの出題範囲に絞った英単語テストをおこなってほしい」などのニーズにも対応可能。
また、講師と生徒一人ひとりの距離が近いのも、大手塾にはない個人塾ならではの魅力です。
塾は基本的に勉強のサポートをおこなうところですが、個人塾なら勉強に打ち込むためのメンタル面のサポートも期待できるでしょう。
なお、大手塾では授業の時間割が固定されているため、スケジュールに沿って講義を受けなければなりません。しかし、個人塾はスケジュールに融通が利くことが多く、在籍している生徒がみな同じ中学校だと、テスト期間中は通常とは異なる時間割で授業をしてくれるケースもあります。
また、地域に密着し、大々的に広告を出すなど手広く運営していない分、授業料を抑えめに設定できるのも個人塾の大きなメリットのひとつでしょう。とくに中学・高校と継続して通う場合、毎月の授業料の差はトータルで大きな違いになります。
中学生向け個人塾のデメリット
一方で、中学生向け個人塾のデメリットとして主に以下の点が挙げられます。
大手塾はその資金力を活かして、多くの生徒が利用できる自習室を設けたり、さまざまなバリエーションの問題集を揃えたりすることが可能ですが、個人塾は大手塾ほど最新の設備や教材などが揃っていない場合もあります。
また、個人塾は塾長がそのまま講師を務めるケースが多く、体系だったカリキュラムがあるわけではない場合、講師によって指導力に大きな差が出る可能性があることは懸念点として挙げられます。
地域に密着した指導は個人塾の大きな特徴ですが、裏を返せばその地域以外の高校受験に対してはあまり強くはないともいえます。大手塾に比べると、広範囲の学校情報や模試データの提供ができない場合もあるので、個人塾を選ぶべきかどうかは受験する高校次第といえるでしょう。
とはいえ指導力に定評のある塾長が開いている個人塾は地元でも評判になりやすく、入塾希望者が後を絶ちません。
ただし、個人塾である以上、在籍できる生徒数には上限があります。人気がある個人塾だと入塾できない可能性がある点に注意しましょう。
個人塾が向いている中学生の特徴
個人塾の特徴やメリット・デメリットがわかっても、「うちの子は個人塾で大丈夫かな?」と不安な保護者の方もいることでしょう。
個人塾が向いている中学生の特徴として、主に以下の点が挙げられます。
個人塾の強みは、地元に根付いた運営をしており、その地域の高校受験の傾向に精通していることです。
地元の公立高校や私立高校の受験を目指している子どもなら、個人塾の恩恵を最大限に享受できるでしょう。
個人塾はその地域の高校だけでなく、地元中学校のカリキュラムや授業の進め方も把握しています。そのため、学校で教わる内容のサポートをしてほしい場合も、個人塾は強い味方になってくれるでしょう。
また、個人塾で集団授業をおこなったとしても、一緒に授業を受ける生徒は多くて数人程度であるため、大勢の生徒と一緒に授業を受けるのが苦手な方や、講師が生徒全員に目が届くような環境で授業を受けたい方にも個人塾が向いています。
受験学年になると、勉強しているのに成績が伸び悩む期間が続くと、つい弱気になってしまいがちです。個人塾では、講師が生徒一人ひとりに対してメンタル面までしっかりサポートしてくれるので、落ち込んだときも励ましてもらいながら勉強に向き合えるでしょう。
中学生向け個人塾の失敗しない選び方|5つのポイントをチェック!
個人塾と一口にいっても、授業形態や塾長の指導方針などによって塾の特色は大きく変わります。
中学生向け個人塾を失敗せずに選ぶためには、以下に挙げるポイントをチェックしましょう。
それぞれのポイントについて以下で詳しく説明します。
少人数指導か個別指導か授業形式を確認
個人塾は、1対1の個別指導か少人数指導であることが多いため、子どもの性格や目的にあわせて授業形態を選ぶようにしましょう。
個別指導では生徒にあわせたきめ細かな指導が可能で、講師に質問しやすく、自分のペースで学ぶことができます。
少人数指導は生徒5~10人程度を指導するため、集団授業ながらすべての生徒に目が行き届きやすい環境です。個別指導ほどではありませんが、生徒の理解度にあわせて適度に個別対応できます。
少人数指導は、生徒同士が競争し合いながらモチベーションを高められ、個別指導と集団授業の中間的な指導スタイルで、バランスがよいのが特徴です。
志望校の合格実績や地元の評判・口コミをチェック
志望校の合格実績がどれくらいあるかは、塾選びにおいて重要なポイントです。5年、10年単位の合格実績ではなく、直近の年度の合格実績を見るようにしましょう。
また、地元の中学校でよく名前が挙がる個人塾は、定期テスト対策に強く、高校の進学実績が高い場合が多いです。
地元の学校の先輩や保護者の評判、インターネット上の口コミもチェックしておきましょう。
講師(塾長)の指導方針があうかどうか
個人塾は、塾長の指導方針がそのまま塾の指導方針となることが多いため、子どもによってあう・あわないがあります。
講師(塾長)がどのような指導をおこなっているか、一度体験授業を受けて確認しておきましょう。
なお、地方にある有名な個人塾は、その地域の教育事情に精通しており、地元密着型の指導をおこなうため、特定の高校受験対策や内申対策に強い傾向があります。
もし、お近くに有名な個人塾があり、お子さんが気になっているようなら、積極的に体験授業や短期講習を受講してみてください。
予算の範囲内か料金体系をチェック
個人塾は大手進学塾や個別指導塾に比べて、料金体系が良心的なことが多いのが特徴です。
とはいえ、個別指導をおこなう個人塾は少人数指導に比べて授業料が割高な傾向にあるため、授業料や教材費、模試代などを含めたトータルの料金が予算の範囲内かどうか、確認しておきましょう。
塾の費用は、受験学年になると模試や講習が増えて高額になりがちな点に注意してください。
自宅や学校から無理なく通える距離にあるか
中学生は学校の行事や部活動などで、塾に通う時間が平日の夕方~夜になりがちです。
自宅や学校から近い塾だと子どもの負担が少ないので、自宅や学校からの距離や通塾方法を確認し、通いやすい塾を選ぶことが大切です。
また、保護者の送迎は必要か、電車やバスは通っているかなども忘れず確認しましょう。
子どもがひとりで通塾するのであれば、夜遅い時間の帰宅に備えて、夜道の安全性なども事前に調べておくのが賢明です。
中学生向け個人塾を探すなら「Ameba塾探し」がおすすめ
個人塾は大手塾ほど大々的に広告を出していないこともあり、家の近くに塾があったとしても、その存在になかなか気付かないことがあります。
家の近所に評判のよい個人塾があるかどうかを調べたい場合は、「Ameba塾探し」を利用するのがおすすめです。
Ameba塾探しでは、検索バーに住んでいる地域や駅名、志望校の名前を入れるだけでおすすめの塾を検索できます。
気になる塾を複数まとめて一括で資料請求できるので、効率よく塾を比較することが可能です。
地元の高校への進学を考えている中学生の方は、ぜひAmena塾探しを活用して、目的にぴったりあう個人塾を見つけてください。
目的や性格にあった個人塾で学力向上&志望校合格を目指そう!
地元で評判の個人塾は、中学生の高校受験対策において心強い存在となり、継続して通塾することで効率的な学力アップが期待できるでしょう。
個人塾は1対1の個別指導か少人数指導であることが多いため、子どもの性格や通わせる目的にあった塾を選ぶことが大切です。
大手塾よりも講師と生徒との距離が近く、サポートが行き届いているのが個人塾の強みです。講師としっかりタッグを組んだうえで学力向上&志望校合格を目指しましょう。