将来を考えて子どもを塾に通わせたいと思っているものの、通塾にかかる料金が気になっている方も多いでしょう。
継続して通わせることを考えると、「授業料が高めの塾はできるだけ避けたい」「なるべく安くてよい塾を見つけたい」というのが本音ではないでしょうか。そのためには、料金が安い塾を比較する際のポイントを把握しておかなければなりません。
そこで本記事では、料金が安い塾の特徴や選び方を説明します。小学生、中学生、高校生それぞれに向けたおすすめの塾も紹介するので、塾選びの参考にしてください。
- 料金の安い・高いを判断する前に!塾費用の相場を確認
- 安い料金で指導をおこなう塾の特徴
- 地域密着型の運営をしている
- 広告費を抑えている
- オンライン授業をおこなっている
- 授業時間が短めに設定されている
- 安くても指導の質がよい・問題がない塾を選ぶポイント
- 通塾生や卒業生の口コミをチェックする
- 授業形式や指導方針を確認する
- サポート体制を確認する
- 安いだけで選ぶリスクは?注意が必要な塾はある?
- 夏期講習や冬期講習など季節講習の価格が高い
- おもに大学生アルバイトの講師が指導にあたっている
- 自分の子どもにかけてもらえる時間が少ない
- 料金が安い塾を探している方におすすめの塾12選
- 【小学生向け】料金が安い塾おすすめ4選
- 【中学生向け】料金が安い塾おすすめ4選
- 【高校生向け】料金が安い塾おすすめ4選
- 料金が安い塾を選びたいときは情報収集が大切
料金の安い・高いを判断する前に!塾費用の相場を確認
安い塾を選ぶためには、子どもを塾に通わせるための費用相場を把握しておく必要があります。塾の費用相場は月30,000円程度ですが、子どもの学年や授業形式などによっても変動します。
文部科学省が公表した令和3年度「子供の学習費調査」によると、小学生、中学生、高校生のうち、塾費用を1円以上支払っている場合の平均費用は以下のとおりです。
◆塾にかける年間平均費用
学年 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
小学生 | 208,000円 | 375,000円 |
中学生 | 356,000円 | 326,000円 |
高校生 | 363,000円 | 447,000円 |
上表と照らし合わせながら通塾にかかる費用を検討していただければ、相対的に見て安い塾を選びやすくなるでしょう。
※出典:文部科学省 令和3年度「子供の学習費調査」
安い料金で指導をおこなう塾の特徴
子どもが不満なく通い成績を上げていくためには、塾を事前にしっかりと検討する必要があります。料金が安い塾を探しているものの、その分指導内容を懸念している方もいるでしょう。
そこで、料金が安い塾に見られるおもな特徴を確認しておきましょう。
それぞれの特徴を、詳しく説明します。
地域密着型の運営をしている
どのような指導をおこなうか、生徒や保護者からの要望にどこまで対応してもらえるかは、塾によってさまざまです。
進学校対策をおこなっている塾の場合、人件費や教材費がかかり、塾の授業料にも高くなるケースがあります。学校内容のフォローや地元の公立校の受験対策に特化している地域密着型の塾は指導内容が限られているため、比較的人件費などを抑えやすい傾向があります。
そのため、その分だけ金額が安めに設定されていることが多いです。
広告費を抑えている
広告は、生徒を集めるために重要な施策のひとつです。ただし、広告を打つには費用がかかるため、その分授業料が高くなることも考えられます。
卒塾生による口コミが広がり生徒が集まっていたり、チラシなどを活用して費用対効果のよい広告活動をおこなえていたりする塾であれば、費用を安く抑えられる傾向にあることも、念頭に置いておきましょう。
オンライン授業をおこなっている
オンライン授業を取り入れている塾は、対面で授業をおこなう塾よりも授業料が安めに設定されていることが多いです。
オンライン授業専門の塾であれば教室を保有することなく運営できるので、物件にかかる費用を抑えられます。オンラインと対面の両方を取り入れている場合でも、すべてが対面授業ではないためその分、光熱費などの費用を抑えることが可能です。費用を抑えられている分、授業料も安くできると考えられます。
授業時間が短めに設定されている
1コマあたりの授業時間が短い塾も、1コマあたりの授業料は安めに設定されていることが多いです。
こういった塾の場合は、授業を何コマ取る必要があり、結局どれくらいの金額になるのかを踏まえて判断する必要があります。
安くても指導の質がよい・問題がない塾を選ぶポイント
通塾にかかる金額は抑えても子どもによい教育を受けさせてあげたいと考えるのは、親として自然なことです。
安くても質がよい・問題がない塾を選ぶために、あらかじめ以下のようなポイントを確認しましょう。
通塾生や卒業生の口コミをチェックする
実際に塾に通っている・いた生徒の口コミは、塾選びにおいて非常に大きな判断材料になりえます。よい口コミが多い塾であれば安心してかようことができ、反対に悪い口コミが多い塾は検討候補から外すという判断ができるでしょう。
また、お子さんと似た状況に置かれていた生徒の口コミは大きなヒントになります。
ただし、成績が伸びなかったという理由で必要以上に否定的な口コミが投稿されている場合もあるので、口コミの内容を見ながら慎重に判断する必要があります。
授業形式や指導方針を確認する
塾の授業形式は、集団授業と個別指導の2つに大きく分けられます。集団授業は1人の講師が十数人~数十人の生徒に対して指導する形式であるのに対して、個別指導は1人の講師が1~4人程度の生徒に対して指導する形式です。
個別指導塾では講師が指導できる生徒の人数が少ない分、人件費が多くかかります。そのため、集団授業よりも費用が高くなる傾向にあります。
指導方針に関しては、学校の試験対策よりも受験対策のほうが専門的な知識が要求されることが多いため、受験対策をおこなう塾は補習中心の塾よりも金額が高めになることが多いです。
サポート体制を確認する
塾には授業をしてもらうだけでなく、それ以外のサポートも期待したいと考えている保護者の方も多いでしょう。自習室が備えられており授業以外の時間は自由に自習ができる塾や、チューターや講師がいつも質問を受けてくれる塾であれば、学習習慣の定着や苦手克服により期待できるでしょう。
子どもの学習に対してどのような形でサポートが受けられるかも確認したうえでて、金額が高いか安いかを判断する必要があります。
安いだけで選ぶリスクは?注意が必要な塾はある?
通塾にかかる料金をひとつの判断基準とすることに間違いありませんが、塾選びでもっとも重要なことは「しっかりと成績を伸ばしてくれる塾を選ぶこと」です。
料金が安く、以下のような特徴がみられる場合は注意してください。
それぞれ詳しく説明します。
夏期講習や冬期講習など季節講習の価格が高い
塾で子どもの成績を伸ばしたいと考える場合、長期休暇中に実施される季節講習は受講した方が良い場合がほとんどです。塾によっては、普段の授業料は安くても季節講習の金額はそこまで安くないということもあります。
長期間継続して通塾することを考えた場合、合計金額が本当に安いのかどうかを比較・検討しなければなりません。
おもに大学生アルバイトの講師が指導にあたっている
塾によっては、大学生やアルバイトが講師を務めていることもあります。大学生やアルバイトでも、研修を経て一定のレベルを満たした指導をおこなう講師がいることは間違いありません。
しかし、プロの塾講師として働いている方と比べると、知識や経験の豊富さが異なる場合があり、納得いく指導が受けられない場合も考えられます。
指導してくれる講師に対して不安がある場合は、体験授業を活用して指導内容やお子さんとの相性を事前にチェックしておきましょう。
自分の子どもにかけてもらえる時間が少ない
個別指導を謳っている塾でも、講師対生徒が1対1のところもあれば、1対4のところもあります。講師1人あたりの生徒の数が多いほど、どうしても1人の生徒に対する指導時間が少なくなります。
ただし一方で、ほかの生徒が教わっている間に演習を進められるなどのメリットもあります。個別指導塾を選ぶ場合は、お子さんにあった形式を検討してみてください。
料金が安い塾を探している方におすすめの塾12選
ここまで、料金が安い塾に関する特徴や注意点を紹介してきました。
ここからは、安い料金で指導を受けられる塾を探している方に向けて、小学生、中学生、高校生それぞれにおすすめの塾を紹介していきます。
【小学生向け】料金が安い塾おすすめ4選
まずは、小学生向けの塾のうち、比較的料金が安いおすすめの塾を紹介します。
なお、中学受験をするかどうかで塾選びの選択肢は大きく変わるので、その点には注意してください。
開成教育セミナー
開成教育セミナーでは、少人数のクラス編成により、生徒の学習理解度を講師が確認しながら授業を進めます。
小学生から高校生まで一貫した指導をおこなっているので、高校を卒業するまで同じ塾に通い続けられるのは子どもにとっても保護者にとっても安心でしょう。
市進学院
市進学院では、中学受験専門の専任プロ講師による少人数クラス授業である「市進の共演授業®」を提供しています。
子どもが自ら学ぶ習慣を身につけるための指導を徹底しており、授業担当者からの報告や保護者面談など、家庭との連携も重視しています。
個別指導の明光義塾
明光義塾では、子どもの基礎学力を定着させるために、塾での学習指導だけでなく日々の家庭学習のサポートもおこないます。
中学受験では志望校の出題傾向に沿って勉強する必要がありますが、生徒ごとに志望校にあわせた学習プランを提示するので、効率的な学習が可能です。
個別指導学院フリーステップ
個別指導学院フリーステップは、生徒が「わかる」だけでなく「できる」ことを目標にして指導をおこないます。
生徒の学力や志望校に応じて最適なカリキュラムを作成し、過去問演習や弱点補強などによるきめ細やかな指導で、生徒の自信をつけながら志望校合格へと伴走します。
【中学生向け】料金が安い塾おすすめ4選
続いて、中学生向けに安い料金で通えるおすすめの塾を紹介します。
栄光ゼミナール
栄光ゼミナールでは、10人程度の少人数クラスで授業をおこなっています。
少人数なので講師は各生徒の理解度を把握しやすいですし、生徒にとっても発言や質問をしやすい環境です。学力別・目的別にクラス分けされるので、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できる環境なのは学力向上において大きなメリットです。
湘南ゼミナール 総合進学コース
湘南ゼミナール 総合進学コースでは、豊富な指導経験や高度な教育スキルを備えた講師陣が授業をおこないます。
生徒自身に「自分はできる」と気づいてもらうことで、学ぶ意欲を引き出すことを大切にしているのが、大きな特徴です。志望校合格という目標から逆算してカリキュラムを立てるので、生徒の学力が効率的に伸びていきます。
個別指導塾の学習空間
個別指導塾の学習空間では、「成績アップ保証制度」を設けています。
入塾から6ヵ月経っても成績に変化が見られなかった場合に無料で何時間でも追加指導を受けられる制度で、「成績を上げられる」という自信の表れともいえます。
また、学校のテスト2週間前からは、テスト対策として無料の追加指導もおこなっており、成績向上が見込めるでしょう。
みやび個別指導学院
みやび個別指導学院では、日々の学習からテスト対策まで生徒一人ひとりにあわせたカリキュラムをもとに、指導をおこなっています。
小4~中3を対象としたオリジナルテスト「ITTO模試」では、定着度を確認しながら確実に学力を向上できますし、定期テスト3週間前から受講できる「テストターボ」の授業を利用すれば、万全なテスト対策が可能です。
【高校生向け】料金が安い塾おすすめ4選
最後に、高校生向けの塾を紹介します。
主な通塾目的は大学受験対策となるでしょう、子どもにあっていそうな塾を選びましょう。
秀英iD予備校
秀英iD予備校は1人の生徒に対して、室長・チューター・映像授業という3方向からのサポートを提供しています。
室長が「MY学習プラン」を作成し、トップ講師による映像授業をおこなったうえで、わからないところはチューターが解決します。授業を受ける曜日や時間を個別に設定できるので、部活や習いごとなどとの両立も可能です。
創英ゼミナール
創英ゼミナールは「完全個別指導」の学習塾で、生徒の得意不得意や学習ペースなどに応じた指導をおこなっています。
徹底した指導により生徒が理解し、「わかるから楽しい」「楽しいから勉強する」「勉強するからわかる」という好循環を生んでいます。
学習指導会や個別保護者面談などのサポートが充実しているのも、保護者にとってはうれしいポイントでしょう。
ベスト個別
ベスト個別では生徒一人ひとりに最適な学習カリキュラムを提供し、生徒の理解度を分析したうえで、希望する進路を見据えて授業をおこなっています。
勉強に集中して学力を伸ばすためには精神面でのサポートも欠かせませんが、講師が生徒の些細な変化も見逃さずに、安心して学習に取り組めるようフォローしています。
対話式進学塾1対1ネッツ
対話式進学塾1対1ネッツは、生徒1人に講師1人というマンツーマンの授業形式を提供しています。
授業のすべての時間が生徒1人に注がれるので、質の高い授業を提供できます。生徒の理解度や学習ペースに応じてカリキュラムは自由に変更可能な点が魅力です。
料金が安い塾を選びたいときは情報収集が大切
子どもを塾に通わせたい場合、通塾にかかる料金は塾選びにおいて重要なポイントです。たとえ料金が安くても、子どもの成績が上がらなければ塾に通わせる意味はありません。
通塾生や卒業生の口コミをチェックしたり授業形式や指導方針を確認したりして、指導の質がよい塾を選ぶことを心がけましょう。
子どもを通わせる塾を選ぶにあたって、情報が多いほど適切な判断を下しやすくなります。
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