せっかく塾に通っているのに、成績が上がらないと悩むご家庭は少なくありません。
成績が上がらない生徒には共通点があり、それぞれ対策をすればしっかりと成績が上がっていきます。
本記事では、塾で成績が上がらない原因と対処法を解説します。
小学生・中学生・高校生と学年別で対処法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
塾に通っても成績が上がらない3つの原因
塾に通っても成績が上がらない人には、いくつかの共通した原因があります。
それでは、成績が上がらない原因について、以下で詳しく解説します。
①塾の授業レベルと生徒の学力レベルがあっていない
特に多いのが、塾の授業レベルが高すぎる・低すぎるというケースです。
スピードが早すぎて理解が追いつかなかったり、逆に退屈すぎて身が入らなかったりすると、成績が上がりにくくなります。
たとえば、授業の予習復習をしたい子どもが受験対策をメインにした進学塾へ行けば、求める内容が違うので効率的な成績アップにはつながりません。
また、子どもの性格によっても、あう・あわないがあります。熱血指導でモチベーションが高まる子どももいれば、寄り添ってくれる指導で成績が上がる子どももいます。
さらに、集団授業と個別指導どちらがあっているかも、子どもの性格によります。授業内容や雰囲気のミスマッチを防ぐために、必ず無料体験授業を受けて、相性を確認しましょう。
下記記事で塾の選び方について詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
②家庭学習の習慣がない
どれだけ良い塾でも、家庭学習ゼロで成績を上げるのはかなり難しいでしょう。
週1〜2日だけ塾に行く場合、ほかの5〜6日でどんどん学習内容が抜けていってしまいます。塾で学んだことを定着させるためにも、家庭での予習・復習を徹底することが大切です。
しかし、なかには「塾(での勉強を)を頑張った」「疲れた」と言って、家で勉強しない子どももいます。
この状態のまま塾に通っても、家庭学習の習慣が身につかず、学んだことが定着しないまま先に進むため、成績が上がらなくなってしまいます。
塾の勉強だけで満足してしまっていないか、今一度チェックしてみましょう。
③わからないところをそのままにしている
わからない部分をそのままにして、どんどん内容が理解できなくなるケースも少なくありません。
特に数学(算数)や英語は、簡単な内容から積み上げていくので、前段階で理解できていないと、次の段階に進んだとき、まったくわからなくなってしまいます。
「授業中に質問しにくいな」「授業終わりは友だちとすぐ帰りたい」という子どもは、塾で質問をせず、結果として授業についていけなくなってしまいます。
理解できない授業が3回ほど続くと、理解するのを諦めてしまい、何となくわからないまま授業を受けることになります。
定期テストで成績が大きく下がって、初めて周囲の大人が理解できていないことに気付き、リカバリーにとても時間がかかるケースが多いのです。
塾の成績が上がらない小学生の対処法
塾の成績が上がらない小学生は、目的意識を持つ、学習習慣を身につけるといった対策が有効です。
以下では、塾の成績が上がらない小学生の対処法を2つ紹介します。
塾に通う目的を明確にしよう
通塾するうえでとても大切なのが、子どもが納得する目的を持てているかどうかです。
目的を持たずに塾へ通っても、勉強する意味を見出せず、成績が上がりづらくなります。
そのため、理想の将来像や、現状の課題などを考えて、目的を持つことが重要です。
とはいえ、小学生のなかには勉強をしたくない子どもが一定数おり、進路について深く考えることもありません。
一方で「授業で恥をかきたくない」「学校の授業がわからず退屈」といったストレスは、多くの小学生が抱えています。こうしたネガティブな感情を、塾へ行くことで解決するというのも、立派な目的になるでしょう。
現状の課題や将来像を考えると、塾へ通うことで何が解決するか、どんな未来が実現できるかが明確になって、目的も持ちやすくなります。
学習習慣を身につけよう
小学生のうちから学習習慣を身につけておくのも、成績を上げるために効果的です。
塾での学習だけでは、成績は上がりません。習ったことを家で復習する、次の授業に向けて予習をするといった学習習慣が身について、はじめて成績アップを実感できます。
1日10分でも良いので、家庭学習を身につけていきましょう。
どうしても家で集中できない場合は、塾の自習室や図書館などを活用するのがおすすめです。家にはゲーム・テレビ・漫画など誘惑がたくさんあるので、自宅外で学習したほうが良いケースも多くあります。
学習時間や環境を工夫して、少しずつ学習習慣を身につけていきましょう
下記記事では、塾が必要ない小学生と通塾したほうがよい小学生について解説しています。子どもの塾通いに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
塾の成績が上がらない中学生の対処法
塾の成績が上がらない中学生は、家庭学習を身につけることが重要です。また、ライフスタイルにあわせて塾のスケジュールを考えるのも重要になります。
以下では、塾の成績が上がらない中学生の対処法を解説します。
家庭学習を習慣づけよう
小学生と同様に、中学生も家庭学習の習慣をつけることが重要です。
中学生は定期テストや高校受験の対策が必要となり、学習内容も膨大になります。そのため、予習・復習をどれだけできるかが、成績に直結するのです。
まずは家に帰ってすぐ、ご飯の前などに10〜20分ほど家庭学習をすることから始めましょう。歯磨きのように毎日できるかが重要なので、時間は短くても問題ありません。
無理のない範囲で少しずつ、家庭学習をする習慣を身につけてください。
ライフスタイルにあわせて塾に通おう
ライフスタイルにあわせて塾に通うことも、成績を上げるためには重要です。中学生になると、部活や学校行事で忙しくなり、塾通いが負担…ということも少なくありません。
忙しいなかで無理に塾へ通っても、疲れていて集中できない、学習内容が頭に入ってこないなどマイナスの側面が多く、結果として成績も上がりません。
気付かぬうちにストレスが溜まり、どんどん勉強嫌いになってしまう可能性もあります。土日や部活休みの日に通うなど、ほかの予定にあわせたスケジューリングをしましょう。
下記記事では、中学生が塾に行くことで得られるメリットや、自宅学習の注意点などを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
塾の成績が上がらない高校生の対処法
高校生になったら、塾選びの方法や、復習のやり方などを工夫していくのが、成績アップのポイントになります。
次より塾の成績が上がらない高校生の対処法を紹介しますので、参考にしてください。
目的やレベルにあわせた授業選びをしよう
高校生は塾に通う目的が多様化するので、自分の目的やレベルにあわせた塾・授業選びをすることが大切です。
大学進学、就職、専門学校など、高校生は進路が分かれていきます。将来像を見据えて塾や授業を選ばないと、授業の内容やスピードがあわず、成績が上がりづらくなります。
また、自分の学力レベルや志望校にあったコース・カリキュラムで受講しないと、効果的な学習は難しく、結果として成績は上がらないでしょう。
進学予定だけど志望校は未定という方は、先に学力テストを受けたり志望校選びのアドバイスを受けたりすると、適切な塾選びがしやすくなりますよ。
復習を徹底し積み残しがないようにしよう
高校生は学習が専門的になるので、復習を徹底して学習内容を定着させることが非常に重要になります。
特に、積み上げ教科(前に学習した内容が次の単元で必要になる教科)の英語・数学は、理解できない部分を放置すると、どんどん状況が悪化します。
塾に複数科目で通っている場合は、まず英語・数学だけでも良いので、復習を徹底しましょう。
暗記系科目の国語・理系教科・地歴などは、通学時間やトイレ時間など、隙間時間を活用して復習するのがおすすめです。
下記記事では、具体例を挙げて高校生の塾の選び方について解説しています。お子さんのケースと照らし合わせてぜひ参考にしてみてください。
塾の成績が上がらない原因を明確にして子どもにあった対策をしよう
塾の成績が上がらない原因には、塾や講師との相性が悪い、家庭学習の習慣がないなどの原因があります。
早期に対処しないと、どんどん授業において行かれてしまい、勉強嫌いになってしまうので注意が必要です。
本記事の内容を参考にしながら、子どもにあわせた対策をしていきましょう。
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