中学受験を検討しているご家庭では、いつから塾に通うべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
受験をして志望校へ合格するためには、念入りな準備と対策が必要ですが、理想的なタイミングで受験勉強をスタートしたいですよね。
そこで、この記事では中学受験に向けて塾に通う最適なタイミングについて解説します。
また、小学校低学年からやっておくべきことや、高学年から通いはじめる場合の注意点についても紹介。
塾に通うベストなタイミングを検討する参考にしてください。
中学受験のための塾はいつから通えば間に合う?
中学受験を目的とした塾は、2月ごろから新学期がはじまります。
一般的に中学受験に必要な学習は3年間といわれており、多くの塾では小学4年生から中学受験に向けたカリキュラムが組まれています。
そのため、受験に向けたカリキュラムが始まる小学3年生の2月ごろから通いはじめることを検討するとよいでしょう。
なかには学習習慣や基礎学力を固めるため、低学年から塾に通いはじめる子どももいます。
大手進学塾では、低学年の子どもを対象に、割安な料金(もしくは無料)で授業をおこなっていることがあるため、気になる方は進学塾の公式サイトをチェックしてみてください。
また、高学年になってから入塾を検討している場合は、低学年から家庭で受験準備を少しずつはじめ、3年生ごろまでには自宅学習の習慣や中学受験への意識を育てるようにしましょう。
小学生は何年生から塾に通っている?学年別の通塾率を紹介
小学生は何年生から塾に通いはじめるのか?気になる方もいるでしょう。
文部科学省が平成20年に実施した「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」(※1)をもとに、学年別の通塾率を下記にまとめました。
■学年別の通塾率
学年 | 通塾率 |
---|---|
小学1年生 | 15.9% |
小学2年生 | 19.3% |
小学3年生 | 21.4% |
小学4年生 | 26.2% |
小学5年生 | 33.3% |
小学6年生 | 37.8% |
上記のデータを見ると、
小学4年生から塾に通う割合が増え、小学5・6年生になると通塾率は3割を超えます。
通塾する目的は人によって異なりますが、中学受験に向けて塾に通う場合は、先述した通り、小学3年生の2月ごろ~小学4年生にかけて通いはじめるとよいでしょう。
(※1)参考:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」
中学受験のために通塾が必要な理由
中学受験は、基本的に通塾が必須であるとされています。
というのも、中学受験の入試問題には、学校の勉強だけではカバーできない指導要領外の問題や独特な内容の問題が多く、学校の先生に質問しても対応しきれないケースが多々あるためです。
小学生の塾通いは
学年が上がるごとに増加しており、小学6年生の通塾率は37.8%となっています。
また、Ameba塾探しが保護者を対象におこなった「現在お子さまは学習塾に通っていますか?」のアンケートでも小学生の約38%が塾に通っていると回答しています。
とくに倍率の高い学校や難関校を志望する場合は、塾に通うことで合格の可能性を大きく高めることができるでしょう。
中学受験に対応した塾では、受験対策や志望校にあわせたカリキュラムが実施され、受験に精通した講師が指導をおこなっています。
生徒がわからない問題にもしっかりと対応でき、定期的に模試を実施することで現在の学力を把握し、対策を練るなど、合格に向けて準備を整えることができます。
小学生の子どもを塾に通わせるべきか迷っている方は、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
中学受験に向けて低学年からやっておくべきこと
中学受験に向けて塾に通うかどうかに関わらず、小学校低学年から好奇心を刺激したり、学習習慣を身につけたりすることは子どもにとってプラスの要素となります。
たとえば、子どもに読書をすすめて好奇心を刺激してあげると、読書によって長文に慣れたり、文章の読み書き力が上がったりする可能性があります。
とくに基礎的な能力、たとえば漢字の暗記や慣用句などの知識は、高学年から暗記をし始めても時間がかかります。
小学校高学年になると、実際の試験問題を解くなど応用的な部分に時間を使うようになるからです。
なるべく低学年の早い段階で学習習慣と基礎学力を身につけるとよいでしょう。
また、宿題に取り組む子どもをほめてあげるなどして、家庭学習の習慣が身につきやすいようにしましょう。
定期的に苦手な科目やわからない問題がないか聞くなどして、なるべく勉強への苦手意識をなくしてあげることも大切です。
ただし、低学年のうちは、無理矢理勉強をさせてしまうと逆効果になる可能性もあるため、子どものペースにあわせてサポートすることが大切です。
中学受験に向けて高学年から塾に通いはじめる場合の注意点
中学受験をする場合、高学年から塾に通いはじめたら間に合わないのではないかと考える方もいるでしょう。
高学年から塾に通う場合は、費用をおさえやすいメリットがある一方で、以下のような注意点があります。
高学年になってから中学受験に向けて塾に通う場合、受験対策の時間が短く、子どもの負担が大きくなりやすい側面があります。
また、塾に通う前から家庭学習などで基礎学力を身につけていなければ、カリキュラムについていけない可能性もあるでしょう。
高学年から通う場合でも、学校の授業内容を定着させるため、低学年のうちに家庭学習の習慣を身につけられるようにサポートしてあげるとよいでしょう。
ほかにも、人気のある塾が定員制を取り入れている場合には、定員が埋まって入塾できない可能性があるため、早めに調べておくことをおすすめします。
具体的に塾を決めていない場合は、直前になって探すのではなく、子どもが低学年のころから検討して目星をつけておくとよいでしょう。
なお、子どもに集中力がない、早く学習習慣を身につけたいなどの場合は、塾の費用を確認したうえで早い時期から通塾を検討することをおすすめします。
小学生の塾にかかる授業料の目安は以下のとおりです。
■一般的な塾・学習塾の月額授業料目安(週2回)
集団授業 | 個別指導 | 映像授業 | |
---|---|---|---|
小学生 | 10,000〜20,000円 | 15,000〜25,000円 | 4,000〜8,000円 |
塾によって授業料は異なりますが、たとえば中学受験に力を入れているSAPIXの小学4年生の月謝は42,900円(税込)(※2)です。
ほかにも季節講習や模試代など、さまざまな費用が発生するため、中学受験が終了するまでのトータル費用と高学年から通う場合の注意点などを踏まえて、いつから通うかを検討しましょう。
(※2)参考:SAPIX小学部「FAQ よくあるご質問」
中学受験のための塾選びの7つのポイント
中学受験対策をするためには、塾選びも非常に重要です。
中学受験対策をするための塾選びのポイントは大きく7つ。
- カリキュラム
- 指導形式
- 合格実績
- トータルの費用
- 通塾のしやすさ
- 講師の質
- 自習室などの設備
この7点を意識して、候補の塾を比較検討しましょう。
選んだ塾が子どもにあったものであれば、効果的な学習ができ、志望校への合格につながる可能性が高くなるでしょう。
中学受験のための塾選びのポイントは、下記の記事で詳しく解説しています。中学受験対策におすすめの塾・学習塾も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
中学受験のための塾選びはAmeba塾探しがおすすめ!
中学受験に適した塾は数多くあり、どの塾が子どもにベストか判断しにくい場合もあるでしょう。
そんなときは、塾・学習塾の検索サイト「Ameba塾探し」の利用をおすすめします。
Ameba塾探しでは以下のような項目から塾を検索でき、要望に応じた塾を効率よく選定することができます。
- 希望地域
- 学年
- 入塾目的
- 授業形式
- 希望科目
また、志望校を入力して検索することで、志望校に適した塾を選ぶことも可能です。
さらに、塾ランキングや各塾の指導方針、料金、口コミも掲載しているため、中学受験に最適な塾が見つかるでしょう。
気になる塾があれば、実際に体験授業や見学などに行ってみることをおすすめします。講師の指導の仕方や授業内容を確認し、子どもにあうかどうか確かめることが大切です。
塾の説明会や入塾時面談、入塾後に定期的におこなわれる面談については、下記の記事で詳しく説明しています。ぜひご覧ください。
中学受験塾は学力や費用を考慮して通う時期を決めよう
中学受験のための塾は、学習習慣の定着からはじめたい場合は低学年から、基礎学力があり、受験対策として通う場合は小学3年生の2月(新4年生)から通うことを検討するとよいでしょう。
ただし、塾に通いはじめる時期が早ければ早いほど、中学受験のためにかかる費用は高額になります。
塾へ通いはじめる時期と併せて塾にかかるトータル費用も考慮して検討しましょう。