高校生が現役での志望校合格を目指すためには、塾に通って学力を伸ばすのが定石といえる方法でしょう。
しかし、家庭環境などを考慮したとき、親に「塾に通わせてほしい」となかなか伝えられない子どももいるかもしれません。
塾に通うためには相応のお金が必要ですし、長期休みに夏期講習や冬期講習を受講する場合は、さらに出費が発生します。
そこで本記事では、お金がないなかで大学受験のために塾に行く方法を解説します。
併せて、大学受験におすすめの安い塾も紹介しますので、経済的に塾に行けないと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
お金がない!大学受験のために塾に行くことはできる?
賃金が伸び悩むなかで物価高の昨今において、家計のことを考えると、大学受験のために塾に行きたいと言い出せない高校生、経済的に塾に行かせることができない保護者の方もいるのではないでしょうか。
しかし、そんな状況でもあきらめてはいけません。お金がなくても大学受験のために塾に行くことはできます。希望をもって受験勉強と向き合いましょう。
お金がなくても大学受験のために塾に行く4つの方法
お金がないなかで塾に通うことを検討する場合、価格設定が安い塾を中心に考えるのはもちろん重要ですが、利用できる制度を最大限に活用することも意識しましょう。
ここからは、お金がなくても大学受験のために塾に行く方法を紹介します。
①オンライン塾を利用する
オンライン塾は、講師にかかる人件費や教室にかかる施設費などの費用がほかの塾よりもかからないため、授業料などの費用が比較的安価です。
授業を視聴するタイプのオンライン塾は対面指導ではないため、質問したいときにできなかったり、学習環境や通信環境を家庭で整える必要があったりする点はデメリットではあります。
しかし、自分で集中して学習できる子どもなら、オンライン塾でも十分学習効果を上げられるでしょう。
オンラインの塾は、決まった時間にオンラインで指導を受けて学習するタイプと、映像授業を視聴して自主的に学習を進めるタイプに分けられます。
質問対応やオンライン自習室などのオプションを利用できるところもあるので、自分にあったタイプの塾を探してみるとよいでしょう。
②地方自治体の助成制度を利用する
お住まいの自治体によっては、塾にかかる費用の補助を受けられたり、奨学金制度を利用できたりすることがあります。
たとえば東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」は、一定所得以下の家庭の中3生と高3生を対象に、塾などの費用や高校・大学の受験料資金の貸付をおこなっています。
塾費用として最大20万円を無利子で借りることができ、対象の高校・大学などに進学すると返済免除も受けられる制度です。
このような支援制度や補助金制度に加え、受験料を補助する制度が設けられていることもあるので、とくに受験生のいるご家庭は、自治体の公式サイトなどで調べてみることをおすすめします。
③塾の特待生制度を利用する
塾によっては、成績のよい生徒を対象に、授業料の免除をおこなっていることがあります。
成績のよい生徒を入塾させることで、塾の合格実績を上げることを目的として設けられており、一般的に「特待生制度」と呼ばれています。
前提として、指定の模試などで好成績を収める必要がありますが、待遇によっては塾の費用を大幅に削減できる可能性があるため、塾選びの際に特待生制度の有無や条件も一緒に確認しておきましょう。
たとえば「湘南ゼミナール 高等部」では、模範特待生制度があり、特定の科目の成績や偏差値に応じて授業料・教材費が25%か50%、もしくは全額返金されます。
気になっている塾に特待生制度や奨学金制度がある場合、学力に自信がある方はぜひ挑戦してみましょう。
④低価格を謳う塾を利用する
塾の授業料は、安いところから高いところまでさまざまです。そのため、たとえば「1コマ1,000円~」といったように、相場より安い価格を謳う塾を利用するのも塾にかかる費用を抑えるためのひとつの手でしょう。
ある程度自分で学習する習慣がついていれば、受講するコマ数を減らすことで、毎月の授業料を抑えて塾に通うことができます。
安い塾=授業の質が低いではない
高校生の塾費用にはさまざまな要素が絡み合っており、一概に「安い=指導の質が低い」とはいえません。
比較的費用が安い塾は、個人経営で人件費を抑えていたり、広告費を削って「できるだけ安い金額で地域の子どもたちに学習機会を与えたい」と考えて運営していたりする場合があります。
そのため、こうした塾は費用が安いからといって、決して指導の質が低いわけではありません。
とはいえ、講師がアルバイトで指導力不足の懸念があったり、集団授業でしっかりしたサポートを受けられるのかと不安に感じたりする方がいることも否めません。
費用の安さから指導力に不安を感じる場合は、一度体験授業や見学に行き、直接講師の雰囲気や授業内容、費用詳細について確認してみるとよいでしょう。
お金がない!大学受験におすすめの安い塾5選
お金がないなかで大学受験のために塾に通うには、なるべく料金設定の安い塾を選たいところ。
ただし、「安かろう悪かろう」の塾を選んでしまうことのないように、事前にそれぞれの塾の情報を比較して、授業形式や指導方針に納得できる塾を見つける必要があります。
ここからは、大学受験におすすめの安い塾を紹介します。
そら塾
そら塾は、10万人以上の指導実績を誇る東証上場のスプリックスが運営する、オンライン個別指導塾。
全国どこからでもスマートフォンやタブレットで授業が受けられ、対話型授業なのでオンライン塾でありながら隣に講師がいるような感覚で勉強できます。
講師1名に生徒2名までの個別指導により低価格を実現していますが、講習や祝日などで授業回数が少なくなる月は、さらに授業料減額となるので、家計への負担を減らせるという点でも安心です。
無料で体験授業を受けられ、体験授業後にそのまま入塾すれば11,000円(税込)の入塾金も免除となるので、積極的に体験授業を活用しましょう。
オンラインコーチング なりたい自分にNALU
オンラインコーチング なりたい自分にNALUは、対話式進学塾1対1ネッツから生まれたオンライン塾。完全1対1の個別指導を受けることができます。
いきなり成績を伸ばそうとするのではなく、学習習慣を身につけてから受験に対応できるレベルまで学習の質を向上させるというように、段階を踏んで指導するため、生徒も安定した結果を出すことが可能です。
4つのコースが設けられており、もっともお手軽な「ライトコース」なら、月額10,780円(税込)~受講できます。
自宅のインターネット環境とスマートフォン・タブレットなどの端末があれば受講できるので、自宅にいながら受験勉強がしたい方におすすめです。
ウィズスタディ
ウィズスタディは、生徒一人ひとりにあった最善の学習計画で指導をおこなうオンライン塾。
生徒1人に対して専属講師・専属メンターの2人体制を敷いており、講師は難関大に在籍している大学生が中心なので、学力や指導力に不安はありません。
計4つのコースが設けられており、もっともお手軽な個別指導プランなら、月額8,250円(税込)~受講できます。
毎日の学習記録はデータ化して保護者にも共有されるので、家庭でも子どもの勉強の様子を把握することが可能です。
スタディサプリ(大学受験講座)
スタディサプリ(大学受験講座)は、動画でプロ講師の「神授業」を繰り返し受講できるオンライン塾。
動画は1回15分と短いので、苦手部分を一つひとつピンポイントに対策でき、通学中などの隙間時間を利用して効率的に予習や復習ができます。
大学受験を目的とした講座には「ベーシックコース」と「合格特訓コース」があり、前者は月額2,178円(税込)、後者は10,780円(税込)と、リーズナブルな価格で受講可能。
勉強でつまずいた箇所があっても、各科目に精通している「科目サポーター」に質問をすることで疑問をその日のうちに解決できるので、気になる部分を残さずに前に進めます。
進研ゼミ高校講座
進研ゼミ高校講座は、スマートフォンの専用アプリを使い、現在通っている学校にあわせて効率的な学習スケジュールを提案するオンライン塾。
通常講義の動画だけでなく、隙間時間に勉強できる講義動画も充実しているので、通学時間も効率よく受験勉強ができます。
学年によって授業料が異なり、高1は月額6,180円(税込)~、高2は月額6,380円(税込)~、高3は月額8,480円(税込)~受講可能。
勉強内容や進路を相談できる「教科質問サービス」を利用すれば、アドバイザーからすぐに回答があるため、疑問を残さず学習を進めることができます。
お金がない!大学受験で安い塾を探すなら「Ameba塾探し」がおすすめ
お金がないなかで大学受験のための塾を探す場合、通塾のために毎月必要な金額は重要な比較ポイントになります。
ただし、それぞれの塾に通った場合に毎月どれぐらいの費用が必要かは、なかなかわかりにくいもの。
そのようなときは、複数の塾を比較検討できる「Ameba塾探し」がおすすめです。それぞれの塾の「平均月額料金」を見ながら気になる塾を比較し、条件にあう塾を簡単に探すことができます。
どのような塾があうのかわからない…という方は、簡単な質問に答えるだけでおすすめの塾がわかる「ぴったり塾診断」を利用してみてくさい。
「費用が安い」という条件を満たしつつ納得できる塾を見つけて、効率よく大学受験対策をしましょう。
お金がなくても大学受験のために塾に行くことはできる!
大学受験を控える学生の方のなかには、家計のことを考えて、親に「塾に行きたい」となかなか言い出せない方もいることでしょう。
しかし、地方自治体の助成制度や、塾の特待生制度を利用すれば、費用を抑えながら塾に通うことができます。
そういった制度を利用できない場合は、低価格を謳っている塾やオンライン塾の利用を検討してみましょう。
編集部でおすすめした安い塾やAmeba塾探しの記事も参考にしながら、ぜひ自分にあった塾を見つけてください。