近年、中学受験をする小学生は増え続けており、小3〜4で週に何日も塾に通う子も珍しくありません。
周りに中学受験する子が多いと、「うちは中学受験しないつもりだけど、何もしなくて大丈夫かな…?」と不安を抱く保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からいうと、中学受験しないなら小学生で塾に通うことは基本的に不要です。しかし、小学生だからこそ塾に通うことで得られるメリットもあります。
そこで今回は、中学受験しない小学生が塾に通うメリットとデメリット、中学受験しない場合の塾の選び方について詳しく紹介します。
塾に通う目的や授業形式、カリキュラムなど塾選びのポイントをおさえて、子どもの学力と学習意欲を伸ばせる塾を選びましょう。
- 小学生の通塾率は?小学生の約4割が塾に通っている
- 中学受験はしないけれど塾は必要?ハイレベル塾に通うメリットを紹介
- 学習習慣が身につく
- 先取り学習によって学校授業の理解度が深まる
- 勉強のやり方や効果的な学習方法を知ることができる
- 中学進学後によいスタートが切れる
- 高校受験、大学受験のために基礎固めができる
- 学校外の交友関係が広がる
- 中学受験はしないけれど塾は必要?ハイレベル塾に通うデメリットを紹介
- 通塾するための費用がかかる
- 小学生だからこそできる経験や機会が減る
- 勉強意欲が下がる可能性がある
- 中学受験しない小学生のための塾選びのポイント
- 塾に通う目的を明確にする
- 集団授業や個別指導など子どもにあう授業形式を選ぶ
- 子どもにあうコース・カリキュラムを選ぶ
- 無理なく通えるよう費用面をチェックする
- 子どもが通塾しやすいか塾の立地環境をチェックする
- 中学受験をしない小学生の塾選びなら「Ameba塾探し」がおすすめ!
- 中学受験をしなくても通塾で得られるメリットはたくさん!
小学生の通塾率は?小学生の約4割が塾に通っている
「Ameba塾探し」が全国の小中高生の子どもがいる保護者3,090人を対象に「子どもの塾の選び方」についてアンケートをおこなった結果、小学生の約38%がすでに塾に通っていることがわかりました。
さらに現在塾に通っていないものの、「とても通わせたい」「やや通わせたい」と回答した保護者は約52%と半数以上にのぼっています。
小学生といえども、9割近くの子どもが学習塾を検討しており、そのうちの約4割は実際に塾に通っているというのが現代の小学生の学習事情のようです。
中学受験はしないけれど塾は必要?ハイレベル塾に通うメリットを紹介
中学受験をしない場合でも、小学生のうちから塾に行くメリットはあります。
ここで紹介するメリットに魅力を感じた場合は、小学生でも塾に通うことを検討してみてください。
学習習慣が身につく
ハイレベルな塾に通うことで定期的に勉強する時間ができ、だんだんと学校以外でも学習する習慣が身についていきます。
たとえば週1〜2回通うと、通塾日の学習時間は1回約1時間。さらに、宿題がある塾なら通塾日以外にも宿題をするようになり、週3〜4日は学習する習慣ができていきます。
こうしたスケジュールを継続していくことで、学校以外でも勉強することが当たり前になり、自然と学習習慣が身についていくのです。
学習の習慣づけができていると、難易度が上がる中学校からの学習にもついていきやすくなります。
先取り学習によって学校授業の理解度が深まる
ハイレベルな進学塾の授業では、学校よりも先の内容を学習する「先取り学習」がよく取り入れられています。
塾で先取り学習をすると学校の授業が復習になり、塾と学校あわせて同じ単元を2回学習することで、より深く内容を理解できます。
塾と学校の授業で2回学べると、繰り返し学習によって定着もしやすくなるため、塾に通う前よりも学校の授業がよく理解でき、学ぶことが楽しくなるでしょう。
勉強のやり方や効果的な学習方法を知ることができる
塾に通う大きなメリットのひとつが、講師に勉強のやり方や効果的な学習方法を教えてもらえることです。
簡単に計算できるやり方や覚えやすい漢字の覚え方、暗記のコツなど、世の中にはさまざまな学習方法がありますが、小学生のうちはあまりそれらに触れられる機会がありません。
そのため、塾に通って効率的な解法や自分にあった学習方法を知れただけで勉強に楽しく取り組めるようになることも十分あります。
集中できる勉強のやり方や理解しやすい・覚えやすい方法は一人ひとり異なるため、塾で経験豊富な講師から適切なアドバイスをもらえるのは大きなメリットです。
中学進学後によいスタートが切れる
塾に通って学習習慣が身についていたり、自分にあった勉強法がわかっていたりすると、難易度が上がる中学の勉強にもついていきやすくなります。
中学校からは教科ごとに先生が変わったり中間テスト・期末テストがあったりして、小学校と学習の流れが大きく変わります。
進学による生活リズムの変化もあり、学習習慣がない状態からだと中学校での学習に適応するのはかなり大変でしょう。
ここで、小学校までに学習習慣がついているか、自分にあった勉強法がわかっているか、といった差が顕著になってきます。
学習習慣がついていると毎日コツコツ勉強して積み重ねができ、自分にあった勉強法を知っているとテスト勉強もスムーズにできて好成績を修めることができるでしょう。
高校受験、大学受験のために基礎固めができる
中学受験をしない場合でも、小学校までの基礎的な学習を固めておくことで高校受験や大学受験を有利に進められます。
中学校の学習は小学校までの基礎の積み重ねのうえに成り立つものであり、高校の学習は小中学校の学習を基礎としてさらに発展させたものです。
とくに積み重ね教科の算数や英語は、小学生のうちに苦手をなくし、基礎をしっかり固めておくと、高校・大学受験でよりハイレベルな学校に行きたい気持ちが芽生えたときにも役立つでしょう。
学校外の交友関係が広がる
塾を「勉強の習い事」として捉えると、学校外の交友関係を広げる場としても考えられます。
地域の塾なら周辺のいろいろな小学校の子どもと交流ができ、塾の講師やスタッフといった学校・親族以外の大人に関わる機会もつくることができます。
さらに学力レベルによってクラス分けのある塾なら、学校では出会えなかったタイプの友だちができることもあるでしょう。共通の趣味や同じレベルで話のできる子どもに出会える可能性も高まります。
学校以外で気の合う友だちや気軽に話せる大人を作りたい場合には、勉強の習い事として塾に通うことを考えてみてもよいかもしれません。
中学受験はしないけれど塾は必要?ハイレベル塾に通うデメリットを紹介
ハイレベルな塾に通うことで得られるメリットはたくさんありますが、一方でデメリットも存在します。
入塾を考えているなら、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解したうえで決断するようにしましょう。
通塾するための費用がかかる
塾の指導形態や学年、コースによって異なりますが、小学生の塾はだいたい下記の費用がかかります。
【塾・学習塾の月額授業料目安(週2回受講)】
集団授業 | 個別指導 | 映像授業 |
---|---|---|
10,000〜20,000円 | 15,000〜25,000円 | 4,000〜8,000円 |
中学受験しない場合は季節講習費や特別講習費はほぼかからないものの、月1万円以上は費用がかかると思っておいたほうがよいでしょう。
子どもが学びたいレベル感や家庭の予算にあわせて適切な塾を選択することが大切です。
中学受験のための塾費用については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
小学生だからこそできる経験や機会が減る
週1〜2回塾に通うことで、小学生ならではの放課後遊びの時間やいろいろなものを体験できる機会が減ってしまうことは否めません。
「小学生のうちは勉強より遊びに集中したほうがよい」という声もあるように、小学生は日常的な遊びからキャンプなどの自然体験、家族旅行まで、たくさんの体験ができる期間です。
幼少期に想像力をめいっぱい働かせて身体を動かして遊ぶ体験をたくさんすることで、心身の成長によい影響を及ぼします。
「勉強がとにかく楽しくてもっとたくさんやりたい!」という場合は勉強漬けでも問題ないですが、そうでない場合は勉強と遊びの時間をうまく調整して両立させたほうがよいでしょう。
勉強意欲が下がる可能性がある
親の意思で塾に通わせて強制的に勉強させてしまうと、逆に子どもの学習意欲が下がる可能性もあります。
これは勉強が大嫌いな子どもはもちろん、勉強がそこまで嫌いじゃない子どもでも陥りやすいので注意してください。
勉強しやすい環境は一人ひとり異なり、強制的に勉強する環境に入ることで集中して頑張れる子どももいれば、自宅や図書館などで自分のペースで学習するほうがあっている子どももいます。
こうした一人ひとりの特徴を理解せずに無理やり塾に入れてしまうと、塾の学習環境や指導方針があわず、そこまで嫌いじゃなかった勉強が大嫌いになってしまう可能性も十分あるのです。
そのため、塾選びでは本人の気持ちを最優先し、無理やり塾に通わせることは避けましょう。
中学受験しない小学生のための塾選びのポイント
中学受験しない場合の塾選びは、中学受験生の塾の選び方とは大きく異なります。
見るべきポイントや選ぶ条件も異なってくるため、ここで紹介する塾選びのポイントをしっかりチェックしましょう。
塾に通う目的を明確にする
中学受験を目標にしないで塾に通うなら、「小学校までの学習内容を完璧にする」「興味のある教科を伸ばす」など、塾に通う目的を明確にして塾を選びましょう。
小学生向けのハイレベル塾にはさまざまな種類があり、中学受験以外のコースやカリキュラムで指導をおこなっているところも少なくありません。
ただし、小学校の基礎固めを目的としたコースは生徒の学力レベルが低めに想定されていて教科書レベルの問題しか扱わないこともあります。
「中学受験はしないけどある程度レベルの高い学習をしたい」という場合は、塾との面談などを通して希望にしっかり合致する塾を探すようにしましょう。
集団授業や個別指導など子どもにあう授業形式を選ぶ
塾には、大きく分けて3つの指導形式があり、どれがあうかは子どもの性格などによって異なります。
ここでは、3つの指導形式とそれぞれの指導形式が向いている子どもの特徴を表にまとめました。
指導形式 | 向いている子どもの特徴 |
---|---|
集団授業 | ・周りの子と競争したほうがやる気が出る
・学校のような講義形式で学習するのが好き ・同じくらいの学力レベルの友だちを作りたい |
個別指導 | ・自分のペースで学習するのが好き ・わからないところはその都度質問して進めたい |
映像授業 オンライン指導 | ・習い事などが忙しくて決まった時間に通えない ・自分のペースで学習できる ・自宅など好きな場所で学習したい |
塾を選ぶときは、指導形式や上記の特徴を考慮しておくと、より子どもにあった塾を見つけやすくなります。
子どもにあうコース・カリキュラムを選ぶ
中学受験しない場合の塾選びでは、子どもの興味関心や目的にあったコース・カリキュラムを選びましょう。
中学受験目的でなくてもハイレベルな学習ができるのは、学校の補習から進学対策まで対応している総合塾です。
総合塾では、中学受験コースのほかに「公立中学進学コース」「脳力開発コース」「英語コース」などさまざまなコースがあり、目的にあわせて選択できるようになっています。
既存のコース以外の内容を学びたい場合は、個別指導を選択することでオーダーメイドカリキュラムによる学習が可能です。
中学受験なしで塾に通うなら、こうしたコースやカリキュラムを子どもと一緒に確認して本人がやりたいと思うものを選択するようにしましょう。
無理なく通えるよう費用面をチェックする
継続して塾に通うなら、無理のない予算内に塾の費用を収めることが大切です。
塾に通うと、授業料はもちろんですが、入会金や教材費、季節講習費、模試・テスト代などさまざまな費用がかかります。
入塾前にどれくらいの費用がかかるかしっかり確認し、無理なく通える範囲に収めるようにしましょう。
子どもが通塾しやすいか塾の立地環境をチェックする
小学生が1人で通塾するなら、塾への通いやすさや立地は重要なチェックポイントです。
なるべく自宅から近くて通いやすい塾がよいですが、帰る時間帯の塾周辺の安全性もしっかり確認しておきましょう。
送迎が必要な場合は、保護者の送迎のしやすさ(例:最寄り駅から近い、駐車場がある)も確認しておくと安心です。
中学受験をしない小学生の塾選びなら「Ameba塾探し」がおすすめ!
中学受験しない小学生向けの塾をお探しなら、全国96,000教室以上の塾・学習塾を検索できる「Ameba塾探し」がおすすめ。
Ameba塾探しでは、お住まいの地域や駅・沿線などから周辺にある学習塾を絞り込み、さらに授業形式や学年、受講科目などから条件にあう塾を探すことができます。
実際に塾を利用している生徒や保護者からの口コミも掲載しているので、塾の雰囲気を踏まえて慎重に選びたい方にもぴったりです。
さらに、いくつかの簡単な質問に答えるだけで最適な塾が見つかる「ぴったり塾診断」も利用可能。
インターネットで手軽に納得いく塾選びをしたいなら、ぜひ活用してみてください。
中学受験をしなくても通塾で得られるメリットはたくさん!
中学受験しなくても小学生から塾に通うことで、学習習慣を身につけられたり中学校からの学習をスムーズに始められたりとたくさんのメリットがあります。
勉強が好きな子どもなら、「勉強の習い事」として早いうちから始めてみるのもよいでしょう。
小学生での塾選びは、子どもの性格・興味関心・目的にあった塾を選ぶことがもっとも大切です。
ぜひAmeba塾選びを活用して、お子さんにぴったりの塾を見つけてあげてください。