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夏期講習デビュー約6割が小学生!平均費用、選び方、親の本音まで徹底調査

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子どもの夏休みといえば、プールや旅行、はたまたおうちでゆっくりなどさまざまな過ごし方がありますが、塾などの「夏期講習」に通う子どももまた少なくないのではないでしょうか。

「Ameba塾探し」では、全国の夏期講習に通ったことがある小学生から高校生の子どもをもつ保護者500人を対象に「塾の夏期講習について」アンケートを実施。

多くの塾などで開催されている夏期講習について、いつごろから通い始めたのか、平均費用や参加してよかったと感じている点などについて調査しました。

小学5年生と中学1年生が最多。初めて通ったのはいつ?きっかけは?

まずは、子どもが夏期講習に通ったことがある保護者に、初めて夏期講習へ通った学年を聞いてみました。

 夏期講習アンケート

塾の夏期講習に初めて通った学年は、小学5年生と中学1年生がもっとも多く、14.4%。勉強の難しさが一段と上がる小学5年生と、小学校から中学校へ進学した節目のときに、考え始める家庭が多いようです。

続いて多いのが高校進学を控えた中学3年生(11.8%)ですが、そのあとは、小学3年生(11.6%)と小学4年生(11.4%)が続いており、小中高の学校別で見ていくと、約6割(62.2%)が小学生のときに夏期講習デビューを果たしていました。

では、どのようなきっかけで利用を決めたのでしょうか。

 夏期講習アンケート

もっとも多かったのが「受験のため」(33.7%)、わずかな差で「子どもの勉強に不安があったから」(33.1%)が続きました。

学校別に分析してみると、小学生では「子どもの勉強に不安があったから」(35.2%)。中学生では「受験のため」(33.7%)、高校生では、同率(36.4%)でその両者がもっとも多い結果となりました。

なかには、共働きなどで日中子どもをひとりにさせてしまうため、児童館などの代わりに夏期講習に参加させたという家庭もあるようです。

では、いつから探し始め、どのように夏期講習の情報を集めたのでしょうか。夏期講習が子どもの初めての通塾通いであった保護者を対象に聞いてみました。

 夏期講習アンケート 夏期講習アンケート

「その年の6月」から探し始めた保護者がもっとも多く31.1%でした。それ以外では、夏期講習が始まっている「その年の8月」(2.2%)を除いて、16%台で横並びに。そのなかには「その年の4月以前」(16.9%)、つまり前の学年から探し始めたという保護者もいました。

以前、Ameba塾探しでおこなった「塾選び調査」アンケートで、1か月程度かけて塾を選ぶ保護者が多いことが判明しましたが、夏期講習でも時間をかけて保護者は情報を集めているようです。

また、どのように情報を集めているか尋ねたところ約3割(34.0%)が「保護者同士の口コミ」と回答しており、「インターネット(SNS以外)」(26.5%)では塾のホームページや塾の口コミサイトを利用しているようです。

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もっとも高額は中学3年生。話題の“中学受験”の平均費用は?

実際に、夏期講習にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。

夏期講習に通い始めた割合の高い小学1年生~中学3年生時にかかった費用について調査しました。

 夏期講習アンケート

もっとも平均費用が高いのは中学3年生で約6万4111円。多くの中学生が高校受験を控えており、学校の予習復習に加えて受験対策用の特別講座などの費用が追加で発生するため平均費用が高くなっていると考えられます。

小学生においては、小学3年生から小学4年生にかけて平均費用が約1万円上がります。

過去に行った「中学受験について」アンケートで、中学受験のために塾に通い始めた時期として小学4年生と回答した保護者も多かったことから、小学4年生から受験対策用の講座が開講し始めて、平均費用が上がっているのかも知れません。

また、小学4年生から5年生にかけて平均費用が少し下がっていますが、これは「夏期講習に初めて通った学年」で小学5年生がもっとも多かった結果に関係しており、受講する人数が多くなった分、費用にも幅が出てきたためと考えられます。

小学6年生では平均費用がぐんと上がっていますが、中学受験する場合としない場合で費用にも差がでてくるため、それぞれの平均費用をご紹介します。

 夏期講習アンケート

「中学受験していない」小学6年生の1シーズンあたりの夏期講習の平均費用は約3万1032円、「中学受験した」場合は約7万4123円でした。

「中学受験した」場合でもっとも多いのは10万円~10万9999円で21.1%。11万円以上は17.5%で合わせると、中学受験をした家庭の約4割(38.6%)が10万円以上支払っていることがわかりました。

一方で、3万円台(3万~3万9999円台)も13.4%と一定数いることから、中学受験をする小学6年生のなかでも費用にばらつきがあることも見えてきました。

ただし、子どもを夏季講習に通わせるためには、その費用だけでは収まらない事情も多々あるようです。子どもが夏期講習に積極的に通うように工夫したことを尋ねると、さまざまな体験談が寄せられました。

「コピックというイラストペンの20000円のセットを買いました(汗)。行く気がなかったので、物でつりました(笑)」(40代前半・小学5年生の保護者)
「塾へ行く前にお昼を外食したり、終わったあとに買い物に行ったりして、なるべくわがままを通すようにした」(40代後半・小学6年生の保護者)
「サッカー部の大会後に夏期講習を受けたので、その当時好きなサッカー選手のグッズを買うことを約束しました」(40代前半・高校2年生の保護者)

もちろん「自ら進んで通っていた」や、物ではなく「勉強の大切さについて話をした」という声もありましたが、何かしらの「ご褒美」を用意したという家庭が圧倒的に多いようです。

また、夏期講習後の通塾状況についても尋ねてみました。

 夏期講習アンケート

約8割(77.8%)の家庭が、夏期講習後も「夏期講習と同じ塾へ通塾」したと回答。どこにも「通塾しなかった」家庭はわずか約2割(18.4%)でした。

また、下記のような体験談も寄せられました。

「お試しの体験ではその塾が子どもに合っているかわからないので、夏期講習くらいの単位で通うと子どもが今後その塾に通って行けるかどうかわかった」(40代前半・小学4年生の保護者)

以上のことから、夏期講習選びは終了後についてもある程度想定することが大事だといえそうです。

また、「夏期講習後の入塾キャンペーンを利用した」という声も寄せられたので、夏期講習を探すときはそちらの情報も併せてチェックしてみるとよいかもしれませんね。

勉強だけじゃない!夏期講習に行かせてよかった点は?

最後に、夏期講習に通ってよかった点について尋ねたところ、とても前向きな回答が多く寄せられたのでご紹介します。

「夏休みの時間を有効活用できました。また、ほかのお友だちがどんなふうに勉強しているかを見ることができたのもよかったと思います」(30代後半・中学1年生の保護者)
「初めて夏期講習に参加したときに、勉強を楽しむ子どもに『なぜそんな勉強したいのか』と聞いたら、将来の展望について具体的に考えその内容を語ってくれました。子どもの考えを知るよいきっかけになりました」(30代後半・中学2年生の保護者)
「夏休みに行く場所があり、勉強もできるし、親の私も子どもが塾に行っている間は自分の時間として買い物や家事などが集中してできて少し気が晴れたので、親子共々通わせて本当によかったと思います」(40代後半・小学5年生の保護者)
「しっかりと課題があったことで、毎日勉強する習慣がついたと思います。また自分のしたいゲームの時間などを確保するために、時間の使い方について考えるようになり、夏休み以降の生活にもメリハリがついたように思います」(40代前半・小学5年生の保護者)
「自宅での学習の仕方がよくわかっていなかったが、夏期講習を通じてなんとなくポイントを掴めたと言っていたのでよかったです」(30代後半・中学1年生の保護者)
「勉強は勿論ですが、目標が同じ友人との出会いで会話が盛り上がったりしたようで、私は行かせてよかったと思っております」(50代後半・小学5年生の保護者)

勉強や生活のメリハリに関することがよかった点として多く寄せられていましたが、一方で「新しい友だちができた」「すごく楽しそうだった」という回答も。夏期講習で子どもが得られるものは、「勉強」だけではないようです。

まとめ

夏期講習に通い始める年齢は、小学5年生と、中学校へ進学した節目の中学1年生が最多。情報収集はその年の1か月以上前から、保護者同士の口コミやインターネットを活用して行われていました。

受講費用は、学年が上がるに比例して上がりますが、「中学受験」の例から考えると受講する目的やコースによって費用は千差万別であるようです。

また「夏期講習=勉強」というイメージがありますが、実際に寄せられた保護者の体験談から、子どもは勉強する場でさまざまな体験を得ていることがわかりました。

【調査概要】
調査期間:2022年6月17日~2022年7月30日
調査機関:自社
調査対象:全国の夏期講習に通ったことのある小学2年生~高校3年生の子どもの保護者500人
調査方法:インターネット(クラウドワークス)
調査内容:「塾の夏期講習」に関するアンケート

ひらおか ましお
この記事を執筆した執筆者
ひらおか ましお

Ameba塾探し 執筆者

大学で入部したスポーツ新聞部をきっかけに、大学卒業後から本格的にライター業に従事。主にスポーツ雑誌を中心に活動していましたが、結婚と出産を機にwebや地元の情報誌などに活動拠点を移しました。子どもの成長と共に教育関連に興味をもち、2021年11月より「Ameba塾探し」で執筆を担当する二児の母。インタビューを通して得た情報を皆さまにシェアする気持ちで執筆しています。