「英語の過去分詞や現在分詞の違いがイマイチわからない…」「過去分詞は使い方も多いし、覚えきれない…」と思っていませんか?
実は、過去分詞はコツさえ掴めば簡単にマスターできます。
今回は、中学の英語の授業で習う「過去分詞」について、使い方などを詳しく解説していきます。
過去分詞とは?過去形や現在分詞との違いについても解説
過去分詞とは、動詞の変化形で「〜される」「〜された」という受け身の意味になります。
過去形と過去分詞、名前は似ていますが意味がまったく異なります。過去形は動詞ですが、過去分詞は動詞としては扱われません。
まず、過去形は、過去を表現するときに使います。
たとえば、「I ran this morning.」の過去形の場合は、「私は今朝走りました。」という意味になります。
過去分詞 | 動詞の過去分詞 (〜edやwrittenなど) | ~される(受動) |
---|---|---|
現在分詞 | 動詞のing形 | ~する(能動) |
次に過去分詞を用いた例文を紹介しましょう。
「This is a pen broken by ken.」の場合は、「〜される」という意味で使うので、日本語訳は「これはケンに壊されたペンです」になります。
最後に現在分詞のing形を用いた例文です。
「The boy running over there is my friend.」の場合は、「〜している」という意味で使います。
日本語訳は「あそこを走っている男の子は私の友達です」という意味になります。
過去分詞について少し理解できたところで、次に過去分詞の2つの変化について解説します!
規則変化の過去分詞
規則変化の過去分詞は、後ろに「ed」もしくは「d」をつけます。
現在形 | 過去分詞 |
---|---|
play | played |
stay | stayed |
like | liked |
不規則変化の過去分詞
不規則変化の過去分詞は、下記の4種類に分けられます。
不規則変化の動詞はたくさんあるので、一覧で詳しく見ていきましょう。
不規則変化の過去分詞の一覧を紹介
早速、4つのパターン別に頻出単語を紹介していきますね。
【ABC型】不規則変化の過去分詞一覧表
原形 | 意味 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|---|
do | する | did | done |
go | 行く | went | gone |
drink | 飲む | drank | drunk |
know | 知る | knew | known |
see | 見る | saw | seen |
eat | 食べる | ate | eaten |
begin | 始める | began | begun |
swim | 泳ぐ | swam | swum |
give | 与える | gave | given |
speak | 話す | spoke | spoken |
write | 書く | wrote | written |
take | 取る | took | taken |
break | 壊す | broke | broken |
drive | 運転する | drove | driven |
forget | 忘れる | forgot | forgotten |
choose | 選ぶ | chose | chosen |
throw | 投げる | threw | thrown |
ride | 乗る | rode | ridden |
grow | 成長する | grew | grown |
【ABA型】不規則変化の過去分詞一覧表
原型 | 意味 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|---|
come | 来る | came | come |
become | ~になる | became | become |
run | 走る | ran | run |
【ABB型】不規則変化の過去分詞一覧表
原形 | 意味 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|---|
buy | 買う | bought | bought |
sell | 売る | sold | sold |
lend | 貸す | lent | lent |
have | 持つ | had | had |
make | 作る | made | made |
tell | 話す | told | told |
say | 言う | said | said |
find | 見つける | found | found |
get | 得る | got | got/gotten |
meet | 会う | met | met |
feel | 感じる | felt | felt |
bring | 持ってくる | brought | brought |
send | 送る | sent | sent |
think | 考える・思う | thought | thought |
teach | 教える | taught | taught |
leave | 去る・出発する | left | left |
understand | 理解する | understood | understood |
lose | 失う | lost | lost |
mean | 意味する | meant | meant |
spend | 費やす、過ごす | spent | spent |
deal | 取り扱う | dealt | dealt |
catch | 捕まえる | caught | caught |
stand | 立つ | stood | stood |
sit | 座る | sat | sat |
lead | 導く | led | led |
pay | 支払う | paid | paid |
win | 勝つ | won | won |
build | 建てる | built | built |
【AAA型】不規則変化の過去分詞一覧表
原型 | 意味 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|---|
cut | 切る | cut | cut |
read | 読む | read | read |
put | 置く | put | put |
hit | 叩く | hit | hit |
cost | 金額がかかる | cost | cost |
shut | 閉じる | shut | shut |
quit | やめる | quit | quit |
split | 分ける | split | split |
burst | 避ける | burst | burst |
過去分詞の覚え方は?
さまざまな英単語の過去分詞を紹介しました。
一覧表をみると、覚えるのが大変そうに思えるかもしれません。リズムにのせて口ずさむのが、過去分詞を覚えるコツです。
人称代名詞を「アイマイミーマイン♪」とリズムにのせて覚えた経験はありませんか?
発音やアクセントも確認すれば、一石二鳥です。
覚えるまで何回も復唱してみてください。
過去分詞の4つの基本の使い方をご紹介!
過去分詞の使い方は大きく4つあります。
ここからは、4つの基本の使い方を、1つずつ丁寧に解説していきますね。
①受動態「be動詞+過去分詞」
受け身の「受動態」は、「be動詞 +過去分詞」で作ることができ、「〜される」という意味になります。
例文で確認してきましょう。
例文:Water is sold at that store. |
訳:あのお店で水が売られています。 |
では実際に受動態の文章を作ってみましょう。
下の図を見てください。
このように、主語と目的語をひっくり返して、「be動詞 + 過去分詞」で受動態を作ることができます。
ちなみにこの受動態には1つポイントがあります。
受動態は、「主語と目的語を入れ替えて、強調できるところを変えられる」ということです。
たとえば①だと、「彼女はその仕事をすべきだ」という意味になりますが、最後の「その仕事」が強調されます。
一方、②では、その仕事は彼女によってされるべきだ」というように、「彼女によって」というふうに、強調される部分が変わります。
そのため、受動態は強調したいものを変えたいときにも使う、と覚えておきましょう!
②現在完了形「have(has/had)+過去分詞」
現在完了は「〜した」という意味で、「have(has/had)+過去分詞」で作ることができます。
①継続、②完了・結果、③経験の3つの意味があります。
例文で確認していきましょう。
① we have known Ken since he was a child. |
訳:私たちは、ケンを子供の時からずっと知っている。 |
② I have just eaten the bread. |
訳:ちょうどそのパンを食べてしまったところだ。 |
③ I have seen a elephant once. |
訳:象を1回見たことがある。 |
have+A+過去分詞
「have + A + 過去分詞」は、いわゆる使役動詞と呼ばれるものです。
使役動詞も同じ要領で、「Aが〇〇される」と訳します。
例文で確認してみましょう。
例文:She had her key stolen. |
訳:彼女は鍵を盗まれた。 |
原則どおり、過去分詞のときは「~される」と訳します。
③名詞を修飾する形容詞的な使い方
ここでは名詞を修飾する形容詞的な使い方を2つ紹介します。
「前置修飾」と「後置修飾」の2つです。
前置修飾|名詞の前におく場合
前置修飾の場合は、名詞の前に過去分詞を置きます。
例文で確認しましょう。
例文:This is a broken car. |
訳:これは壊れた車です。 |
ここも今までと同じく、「〜される」と訳すのがポイントです。
後置修飾|名詞の後におく場合
名詞の後に置く場合は、2パターンあります。
下の図を見てください。
後置修飾の場合、後ろから前へ修飾することがポイントです。
たとえば①の場合、「これは英語で書かれた本です。」と訳します。
また、②のようなパターンもあります。このような場合、どこまでが主語か混乱してしまう人もいるのではないでしょうか。
2つ目の動詞の前までが修飾のひとかたまりになります。
今回であれば、「is」が2つ目に出てくる動詞ですので、「The picture painted by Ms. Suzuki」までが主語になります。
訳すと、「鈴木さんによって書かれた絵はこれです」となります。
④補語としての使い方
最後に補語としての使い方についてもマスターしておきましょう。
主に、第2文型と第5文型の2つがあります。
第2文型として使う場合
第2文型は、「主語(S) + 動詞(V) + 補語(C)」で作ることができます。
第2文型で過去分詞を使う例を確認しておきましょう。
例文:The man sat surrounded by many people. |
訳:その男は、たくさんの人に囲まれている。 |
ちなみに第2文型の場合、訳すときは「S=C」と抑えておきましょう。
第5文型として使う場合
第5文型は「主語(S) + V(動詞) +O(目的語)+ C(補語)」で作ることができます。
先ほど出てきた「使役動詞」(make、have、let)と、「知覚動詞」などが挙げられます。
例文で確認しておきましょう。
例文:I heard my name called. |
訳:私は自分の名前が呼ばれるのを聞いた。 |
まとめ
過去分詞について詳しく解説してきましたが、理解できましたか?
最後にポイントを簡単まとめておきましょう。
もっとも大事なのは、過去分詞は「〜される」という意味だということを理解することです。
さらに、現在分詞(~ing)との違いも抑えておけば問題ないでしょう。
この記事があなたの勉強のお役に立てれば幸いです。