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国語の成績の上げ方がわからない人必見!正しい勉強法と注意点を紹介

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「数学や英語は成績が上がっているのに、なぜか国語だけは点数が伸びない...」このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

国語の成績が伸び悩んでいる原因は、もしかすると間違った勉強法を続けているからかもしれません。

そこで本記事では、国語の成績が上がらない根本的な理由を明らかにし、「型」を使った正しい国語の勉強法について詳しく解説していきます。

正しい勉強法を身につけることで、国語の成績を確実に上げていきましょう。  

なぜ国語の成績は上がりにくいのか?

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国語の成績が上がりにくいと感じる要因のひとつは、「明確な解法」が存在しないためです。

数学や英語では着実に点数が上がっているのに国語だけが停滞してしまう背景には、明確な理由があります。

数学や英語よりも結果が出にくい理由

英語なら単語を覚え、数学なら公式を習得すれば点数に直結しますが、国語は「何を勉強すればよいか」が見えにくい特徴があります。

とくに文章の要約や登場人物の心情説明といった記述問題では、「部分点はもらえるが満点は取れない」という状況が続き、どこを改善すれば点数が上がるのか、判断が困難になりがちです。

また、基盤となる語彙力や読解力は幼少期からの積み重ねが重要となるため、短期間での向上は期待しにくいでしょう。実際に「家庭にある本の冊数が多い生徒ほど国語の正答率が高い」という調査結果もあります(※)。

国語は他教科と異なり長期的な視点での学習が必要な科目といえるでしょう。

※参照:令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果

国語=センスは誤解?実は「型」がある

「国語はセンスが必要な科目だから、勉強しても無駄」という考えは大きな誤解です。実際には、国語にも明確な解法の「型」が存在し、この型を身につけることで成績の向上が期待できます

重要なのは、文章中の主語と述語を常に意識して読むことです。これにより、筆者が「何について・どのような主張をしているか」が明確になります。

また、接続詞に注目するのも効果的です。「つまり」「だから」といった結論を示す接続詞や、「しかし」「ところが」などの逆接の接続詞のあとには、筆者の重要な主張が続くケースが多いです。

このような読解の型を意識するだけで、文章の構造が見えやすくなり、問題への正答率も格段に向上するでしょう。 

国語の成績が上がる勉強法【基礎編】

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国語の成績向上には、日々の継続的な取り組みが欠かせません。

ここでは、毎日無理なく続けられる基礎的な勉強法を紹介します。着実に国語力を底上げする方法を見ていきましょう。

語彙力・わかる漢字を増やす

語彙力の向上や理解できる漢字を増やすことは、国語力を上げる確実な方法です。知っている言葉が増えるほど文章の内容を正確に読み取れるようになり、問題の読解力が飛躍的に向上します。

漢字学習では単純に暗記ではなく、熟語での使われ方も同時に覚えるとよいでしょう。 たとえば「承」という漢字なら「承認」「承諾」「継承」といった熟語とセットで学習すると効果的です。

また、慣用句やことわざ、四字熟語も積極的に覚えるとより語彙力が増えるため、文章の理解力が上がります。覚えた表現は日常会話や作文で積極的に使い、定着を図りましょう。

文章を丁寧に読む習慣をつける

文章を丁寧に読む習慣は、国語力向上の基礎となる重要なスキルです。

文章一つひとつの主語・述語・修飾関係を意識的に確認することで、文章の構造を正確に把握できるようになります。この練習を継続することで、複雑な文章でも論理的な流れを見失わずに読み進められるでしょう。

とくに指示語が何を指しているかを明確にし、接続詞がどのような意味で使われているかを書き留める習慣をつけることも大切です。

文章を読むときに「なぜ?」を常に考えて読む

文章を読む際に「なぜ?」という疑問を常にもつことは、読解力向上に極めて効果的です。

筆者の主張や登場人物の行動に対して「なぜ、そのような考えに至ったのか」「なぜ、そのような行動を取ったのか」を考える習慣をつけましょう。

この思考プロセスにより、文章の表面的な内容だけでなく、背後にある論理関係や因果関係を深く理解できるようになります。

また、感覚や直感だけに頼らず、根拠を持って問題に取り組む訓練にもなるでしょう。

「なぜ?」を問い続けることで思考が深まり、文章の構造や筆者の意図をより正確に読み取る力が身につきます。 

設問の意図を理解する練習をする

設問の意図を正確に理解することは、正答への第一歩となります。

どんなに文章を理解していても、問われている内容を汲み取れなければ的確な回答はできません。

効果的な練習方法として、まず設問を以下のような種類に分類する練習から始めましょう。

設問の分類
  • 説明問題
  • 心情把握問題
  • 理由説明問題

次に、設問文を自分なりの簡単な言葉で言い換えてみることで、「何を求められているか」が明確になります。また、模範解答から逆算して設問の意味を理解する練習も有効です。

設問を理解するための手順
  • 設問を読む
  • 問題種別を分類する
  • 簡単な言葉で言い換える
  • 模範解答と照合する
  • 設問の核心を把握 する

設問自体もひとつの文章として丁寧に分析し、主語や述語、修飾関係を把握することで設問の核心を見抜く力が養われます。 

自分の言葉で説明してみる

読んだ内容を自分の言葉で説明してみることは、理解度を確認するのに効果的な方法です。

文章の内容を自分なりの表現で言い換えることで、本当に理解できているかどうかが明確になります。もし、うまく説明できない箇所があれば、それは理解が不十分な部分である証拠です。

さらに、ほかの人に内容を解説することで、より深い学習効果が期待できます。人に説明するためには内容を完全に理解し、話を論理的に整理する必要があるからです。

この練習を繰り返すことで、考えをまとめる論理的思考力と、相手にわかりやすく伝える表現力の両方が向上します。 

国語の成績が上がる勉強法【応用編】

国語の勉強をしている学生の画像

基礎的な国語力が身についたら、次は試験本番で高得点を取るための実践的な対策が必要です。

ここでは、具体的な試験問題に対応できる応用的な勉強法を詳しく解説していきます。 

記述問題の型を覚える

記述問題で高得点を取るには、一定の思考の「型」を身につけることが大切です。

感覚的ではなく順序立てて解答することで、解答の精度と速度が飛躍的に向上します。具体的な手順は以下の通りです。 

  • 設問の意図を正確に理解する
  • 解答に必要な要素を本文中から探し出す
  • 見つけた要素を含めながら解答の構成を組み立てる
  • 構成をより説得力のあるものにするための根拠を見つける
  • 構成と根拠を自分の言葉に言い換えて解答文を作成する

最終的に誤字脱字や指定字数の確認をおこない、文章をまとめます。

この型を習得することで、多くの記述問題に対応できる力が身につくでしょう。 

図表やグラフを読み解く練習をする

2025年新課程共通テストから、国語では、従来の文章読解に加えて表やグラフを正確に読み取る問題が新たに導入されました。

このタイプの問題に慣れていないと、本番で理解に時間がかかってしまい、ほかの問題への影響も懸念されるため、早めの対策が必要でしょう。

新しい出題形式のため、過去問では十分な練習ができないのが現状です。そのため、予想問題集や各予備校が実施する模試を積極的に活用することをおすすめします。

図表やグラフから必要な情報を素早く読み取り、文章と関連付けて解答する練習を重ねることで、本番でも焦らずに対応できる力が身につきます。 

過去問や予想問題で演習する

志望校合格に向けては、過去問と予想問題による実践演習が欠かせません。各学校には独自の出題傾向があるため、志望校の特徴を把握することで効率的な学習が可能になります。

まずは過去10年分の問題を分析し、頻出のテーマや問題形式、記述問題の傾向などを詳しく調べましょう。出題パターンが見えてくると、重点的に対策すべき分野が明確になります。

過去問分析が完了したら、予想問題集に取り組んで現在の実力を客観的に確認しましょう。予想問題では新傾向の問題も含まれているため、過去問だけでは対応できない問題への準備も可能です。 

本や問題集などで読解力を鍛える

さまざまな問題集を活用して多角的に読解力を鍛えることは、応用力向上に効果的です。

志望校の過去問だけでなく、異なる出題傾向の問題にも取り組むことで、幅広い文章タイプに対応できる力が身につきます。

試験本番では予想していなかった新しい問題が出題される可能性もあるため、多様な問題に慣れておくことで焦らずに対応できるでしょう。

独学での学習に限界を感じた場合は、塾や予備校での専門指導を検討することも選択肢のひとつです。経験豊富な講師により、自分では気づかない読解の癖や弱点の客観的な分析や、的確な指摘を受けられます。

とくに個別指導を受けることで効率的に読解力を向上させられるため、短期間での成績アップも期待できます。

本番の試験と同じ時間で問題を解いてみる

実践力を完成させるには、本番と同じ時間で問題を解く練習が不可欠です。どんなに内容を正確に理解していても、解答スピードが遅ければ全問に回答できず、結果的に点数を落としてしまいます。

時間を計って演習をおこない、予定より時間のかかった問題を特定しましょう。そうした問題を重点的に復習・再演習することで解答スピードが向上し、見直しや確認作業に充てる時間を確保できるようになります。

時間配分に不安がある場合は、塾や予備校の模擬試験を積極的に活用することをおすすめします。模擬試験では本番と同様の環境で時間を計測でき、客観的な時間配分のアドバイスも受けられるため、より実践的な対策ができるでしょう。 

国語が苦手な人向け|やってはいけない勉強法と注意点

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国語の成績が思うように伸びない人のなかには、実は「やっているつもり」になっているNG勉強法を続けている場合があります。

国語でやっていはいけない勉強法
  • とにかく読むだけ
  • 模範解答を写すだけ

ここでは、成績が上がらない典型的な勉強法と、改善すべき注意点について詳しく解説します。

「とにかく読むだけ」はNG

ひたすら文章と問題を読んで解答を確認するだけの勉強法は、もっともやりがちなNG勉強法です。

この方法では「やっているつもり」になってしまい、肝心の読解力はまったく身についていない可能性があります。

何問解いても毎回同じような間違いを繰り返しているなら、それは「読んでいるだけ」の証拠です。文章の構造や論理関係を理解せず、ただ文字を追っているだけでは成績向上は期待できません。

まずは漢字や慣用句といった基礎的な語彙力を固めるほうが、効果的な成績アップにつながります。

模範解答を写すだけの勉強

模範解答を見ながら写すだけの勉強も、効果が期待できないNG勉強法の代表例です。

国語は、数学のように決まった公式が存在せず、問題ごとに文章構成や適切なアプローチ方法が異なります。本当に必要なのは、どのような問題に対しても文章の核心部分を見抜く力と、設問の真意を正確に理解する読解力です。

もし、毎回模範解答を見なければ問題が解けない状態が続いているなら、文章の論理構成を理解できていない証拠といえるでしょう。

このようなときは問題演習を一旦中止し、文章を一文ずつ丁寧に読み直すといった基礎練習から改めてやり直す必要があります。

記述問題でよくある減点ポイントに注意!

記述問題で思うように点数が取れない場合、よくある減点ポイントを理解しておくことが重要です。

主な減点要因として以下のような項目が挙げられます。

国語の記述問題でよくある減点ポイント
  • 設問の要求から外れた解答
  • 解答に必要な要素、根拠の不足
  • 文章構成の不備
  • 具体的内容の不足(抽象度が高い)
  • 誤字・脱字や不適切な言葉を使う

記述問題では、内容の正確性はもちろん重要ですが、言葉の言い回しや表現方法も採点に大きく影響します。正しい日本語を使用し、自分の言葉でわかりやすい文章を構成することが高得点獲得のコツです。

とくに設問の要求を正確に把握し、必要な要素を過不足なく盛り込みながら、論理的で読みやすい解答を心がけましょう。

国語の成績アップは「型」と「量」で決まる

国語の成績が思うように上がらない原因は、明確な解法がないと考えられがちですが、実際には「型」を使った正しい勉強法が存在します。

「とにかく読むだけ」や「模範解答を写すだけ」といったNG勉強法を避け、論理的思考力を鍛えることが成績アップの確実な近道といえるでしょう。

2025年共通テストでは試験時間が90分に延長され、図表問題も新たに追加されるため、従来以上に早めの対策が必要になっています。

国語は確かに一朝一夕では成績が上がりにくい科目ですが、正しい「型」を身につけて継続的に学習を重ねれば、必ず結果につながる科目でもあります。

また国語は問題ごとにアプローチ方法が異なる特徴があるため、さまざまな問題に触れて多様な文章に慣れることも重要です。「型」と「量」はどちらが欠けても成績向上は期待できないため、バランスを取りながら学習を進めていきましょう。

独学で限界を感じたり、より効率的な指導を受けたい場合は、国語指導に定評のある塾や予備校を検討してみることをおすすめします。

自分にあった学習環境を見つけて国語の成績を確実に上げたい方は、Ameba塾探しで最適な塾を探してみてください。 

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2025/07/06版
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中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。