お子さんを塾に通わせるにあたって、できるだけ良い塾を選びたいと思うのは自然なことです。「良い塾と悪い塾のどちらに通いたい?」と聞かれたら、ほぼ全員が「良い塾」と答えるでしょう。
とはいえ、具体的にどのような塾が「良い塾」なのか、判断基準がわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「良い塾」とはどのような塾か解説するとともに、「良い塾」と「悪い塾」を見分けるためのポイントを紹介します。塾選びで失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
「良い塾」ってどんな塾?
一般的に「良い塾」といわれる塾は、どのような特徴があるのでしょうか。
ご家庭の考え方やお子さんの性格によって多少の違いがあるとはいえ、以下に当てはまる場合は「良い塾」といえるでしょう。
「良い塾」とは、目的を達成するために適切なサポートを実施している塾ともいえます。
塾に通うという行為はあくまでも手段であり、その手段を駆使して達成したい目的があるはずです。
「学校の成績を上げたい」ことが目的なのであれば、通い始めてから成績が上がればその塾は「良い塾」ということになります。
「志望校に合格する」ことが目的なのであれば、入試で合格点を取れるだけの学力をつけてくれる塾こそが「良い塾」です。
目的を達成するためには、講師や教材の質が優れているといった前提はもちろん、子ども自身が前向きに塾に通って勉強に取り組むことが欠かせません。そのため、「子どもにあう」という点も「良い塾」であるための必要条件といえるでしょう。
「良い塾」と「悪い塾」の見分け方│5つのポイント
子どもを「良い塾」に通わせるためには、その塾が「良い塾」かどうかを見分けるための判断基準を把握しておかなければなりません。
「良い塾」と「悪い塾」を見分けるためには、以下に挙げるようなポイントで塾を比較するとよいでしょう。
それぞれのポイントを説明していきます。
①成績アップ・志望校合格の実績
塾に通うこと自体は手段に過ぎないので、塾に通う目的を達成できなければ「良い塾」とはいえません。
学校の成績アップや志望校合格など、子どもによって目的は異りますが、各自の目標に向かって適切にサポートしてくれる塾が良い塾です。
成績アップや志望校合格の実績に関しては、塾のホームページや資料で確認することができます。また、疑問があれば入塾前に実施される面談で確認できる場合もあるので、お近くの教室に問い合わせてみてください。
②講師の人柄・指導力
塾全体として豊富な実績があるとしても、実際に子どもと接して指導するのは一人ひとりの講師です。
講師の人柄がよいかどうか、成績を伸ばせる・志望校合格に導ける指導力があるかどうかは、確認したいポイントのひとつです。
そして、人柄を確認するといっても、ただ優しければよいというものではありません。メリハリの効いた指導をしてくれるかどうか、子どもに真摯に向き合ってくれるかどうかを、可能な範囲で判断しましょう。
指導力については、塾のホームページにある講師紹介を見たり、体験授業を一度受けたりするだけでは判断が難しいかもしれません。しばらく通わせてみて子どもから感想を聞きだしたり、成績の変化を確認したり、学習習慣の変化をチェックしたりして見極めるのが賢明です。
③塾の設備や利用しやすさ
塾は自習室が備えられているところが多いので、実際に通い始めたら、授業以外の時間に自習室で予習復習をする機会も増えるでしょう。生徒の数に対して自習室のスペースが狭いと、なかなか利用できず学習へのモチベーションが下がってしまう可能性があります。
反対に、自習室が広々としていて使いやすく、土日でも朝から晩まで自習室が開いているような塾であれば、授業がない日でも自習室を利用して勉強に打ち込めるでしょう。
食事ができるような休憩スペースがあれば、そこでお弁当を食べられるので、食事をするために一度家に帰る必要もありません。生徒が快適に過ごせる設備の有無も、良い塾かどうかを左右するポイントのひとつになり得るでしょう。
また、それぞれの設備に対して適切に清掃がおこなわれているかどうかも、確認しておくべきです。自習室や食事スペースが不衛生な場合、お子さんの学習の妨げになったり、健康面で悪影響を及ぼしたりする可能性があります。
④塾からの連携の頻度
塾によっては、教室や講師から保護者に対して情報発信や連携がおこなわれる場合があります。
「良い塾」の場合、子どもが何時に塾に来て何時に帰ったか、成績がどれくらい変化したか、現在どのようなカリキュラムを組んでいるか、自宅ではどのような学習をするよう指示を与えているか、などの情報が連携されるケースが多いです。
連携頻度は、多ければ多いほどよいというわけではなく、家庭として期待している頻度で連携してくれる塾かどうかがポイントです。
子どもの塾の様子をつぶさに知りたい保護者からすれば、連携頻度が少ないと不満に思うでしょう。反対に、子どもの教育に関してある程度塾に一任したい保護者からすれば、「逐一情報を連携してもらわなくてもかまわない」と思うかもしれません。
連携方法や連携頻度について気になる場合は、入塾前の面談などで確認しておきましょう。
⑤過去に通塾していた人の口コミ
上述したチェックポイントすべてに通じることではありますが、以前塾に通っていた人の口コミは必ずチェックしましょう。
入塾前は面談で塾側から説明を聞くことができますが、実際に通塾したことがある人がどう感じたか、という点こそ重視するべきです。
もちろん、講師と生徒の相性によって口コミの内容は左右される部分があります。ご家庭やお子さんの状況が似ている方の口コミであれば、どういう部分がマッチするのか参考にすることができるでしょう。
ただし、口コミをチェックする際はひとつの口コミを信じるのではなく、複数の口コミを確認して客観的に判断するよう注意してくださいね。
▼「個別教室のトライ」に通った方の口コミ例
通塾目的に応じた「良い塾」を見つけよう!
達成したい目的によって、「良い塾」がどのような塾かは変わってきます。実際に通ってみて目的を達成できれば、「良い塾だった」といえますが、入塾する前にある程度判断できている状況が理想です。
子どもが志望している学校への合格実績、講師の人柄や指導力などをチェックすると同時に、過去に塾に通っていた人の口コミに目を通してみることで、塾の良し悪しが見えてくるでしょう。
「Ameba塾探し」ではそれぞれの塾の口コミや評判を調べることができるので、気になる塾がある場合は、ぜひ口コミも参考にしながら、子どもにあった塾を探してみてください。