塾選びで悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。塾にはさまざまな種類があり、目的や指導形式、規模によって特徴が大きく異なります。
進学塾や補習塾といった目的別の分類、集団授業や個別指導などの指導形式別、さらに大手塾と小規模塾といった規模別など、多角的に塾を理解することが重要です。
お子さんの性格や学習目的に合った塾を選ぶことで、効果的な学習環境を整えられるでしょう。
この記事では、塾の種類を目的別・指導形式別・規模別に一覧で紹介し、それぞれのメリットやデメリット、向いているお子さんの特徴を詳しく解説します。さらに学年別のおすすめの塾の種類も紹介するので、塾選びの参考にしてください。
- 塾・学習塾とは
- 学習塾と進学塾に違いはある?
- 【目的別】塾の種類や特徴・向いている子ども
- ①進学塾
- 進学塾のメリットとデメリット
- ②補習塾
- 補習塾のメリットとデメリット
- ③総合塾
- 総合塾のメリットとデメリット
- ④専門塾
- 専門塾のメリットとデメリット
- 【指導形式別】塾の種類や特徴・向いている子ども
- ①集団授業
- 集団授業のメリットとデメリット
- ②個別指導
- 個別指導のメリットとデメリット
- ③映像指導
- 映像指導のメリットとデメリット
- ④自立型指導
- 自立型指導のメリットとデメリット
- 【規模別】塾の種類や特徴・向いている子ども
- ①大手塾
- 大手塾に通うメリットとデメリット
- ②小規模・個人塾
- 小規模・個人塾に通うメリットとデメリット
- 【学年別】おすすめの塾の種類を紹介
- 小学生におすすめの塾の種類
- 中学生におすすめの塾の種類
- 高校生におすすめの塾の種類
- 塾を選ぶ際に注意すべきこと
- 塾選びなら「Ameba塾探し」がおすすめ!
- 塾の種類・特徴と子どもの性格を把握したうえで最適な塾を選ぼう
塾・学習塾とは
一般的に「塾」と呼ばれていますが、「学習塾」が正式名称です。広辞苑では「勉学を教授する私設の学舎」として定義されています。
塾のタイプは目的・指導形式・規模によって異なり、大まかな種類は以下の通りです。
それぞれの塾が持つ特徴やメリット・デメリットが異なるため、通う目的にあう塾を選定する必要があります。
学習塾と進学塾に違いはある?
学習塾と進学塾は、厳密には異なる概念ですが、明確な区別がないまま使われているケースも少なくありません。
一般的に「学習塾」は塾全体を指す総称であり、その中に進学塾や補習塾、総合塾などが含まれるという関係性になります。
進学塾は受験対策に特化しており、志望校合格を目標とした授業を展開しているのが特徴でしょう。
一方、補習塾は学校の授業フォローや基礎学力の定着を目的としており、学校の進度に合わせたカリキュラムで学習を進めます。
ただし、実際には「学習塾」という名称でも受験対策をメインにしている塾もあれば、「進学塾」でも補習的な内容を扱うコースを設けている塾もあるため、名称だけで判断するのは難しいといえます。
塾を選ぶ際には、名称よりもカリキュラムの内容や指導方針を確認することが大切でしょう。
【目的別】塾の種類や特徴・向いている子ども
まずは、目的別に塾の種類を紹介します。
目的別に分けたとき、主に以下の4種類の塾があります。
塾を選ぶ際には、子どもが塾で学習する目的を明確にすることが大切です。
それぞれの塾の種類に関して、特徴とメリット・デメリットを一覧で紹介しつつ詳しく説明します。
目的別の塾の種類
| 塾の種類 | 特徴 | 向いてる子ども | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 進学塾 | ・受験対策向けの授業 ・学校より発展的な内容 ・入試問題の傾向と対策を重視 | ・学校の授業を完璧に理解 ・受験・進学を意識 ・志望校が明確 | ・受験に特化した指導 ・豊富な受験情報 ・競争環境でモチベーション向上 | ・授業ペースが速い ・基礎の説明が少ない ・受験以外の対応が限定的 |
| 補習塾 | ・学校カリキュラムに対応 ・予習・復習中心 ・基礎固めを重視 | ・勉強に苦手意識がある ・内申点を上げたい ・推薦入試を視野に入れている | ・自分のペースで学習 ・学校の成績向上に直結 ・基礎から丁寧に指導 | ・受験対策が不十分 ・発展的内容が少ない ・競争意識が生まれにくい |
| 総合塾 | ・進学塾と補習塾の両要素 ・幅広いコース設定 ・柔軟な方針変更が可能 | ・勉強の方向性に悩んでいる ・基礎固めと受験対策の両方が必要 ・将来の選択肢を広げたい | ・目的に応じてコース変更可能 ・多様なニーズに対応 ・長期的な学習計画が立てやすい | ・特定分野の専門性が低い ・コースが多すぎて選びにくい ・講師の専門性にばらつき |
| 専門塾 | ・特定科目・学校に特化 ・独自のカリキュラム ・専門的な指導 | ・特定の科目を極めたい ・志望校が明確に決まっている ・特殊な試験対策が必要 | ・高い専門性 ・効率的な学習が可能 ・同じ目標の仲間と切磋琢磨 | ・他科目のフォローなし ・費用が高額になりがち ・方針変更が困難 |
①進学塾
進学塾は、主に受験対策向けの授業をおこなうための塾です。
進学塾に向いているのは、以下のような子どもです。
進学塾の授業は学校よりも発展的な内容であるケースが多いため、学校の授業はほぼ完ぺきに理解できていて、受験・進学を意識している子どもにおすすめです。
進学塾のメリットとデメリット
受験に強い進学塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。
理解しきれない箇所は、授業前後に講師へ直接質問したり、自習室の担当講師に聞いたりすると疑問を解消しながら通えます。
授業中は基礎に関する説明が少ない場合がありますが、質問すれば丁寧な指導を受けられます。
たとえば、進学塾には私国立中学受験・公立中高一貫校受検・高校受験のための「栄光ゼミナール 」があります。
進路指導から家庭学習までトータルでマネジメントし、生徒一人ひとりにあった指導で、志望校合格を目指せます。
②補習塾
補習塾は、学校のカリキュラムにあわせて学校授業の予習・復習を中心におこなう塾です。
補習塾には、以下の特徴があります。
補習塾に向いているのは、以下のような子どもです。
補習塾は勉強が苦手な子どもが通う場所と思われがちですが、必ずしもそういうわけではありません。
推薦入試を視野に入れていて内申点を上げる必要がある子どもにとっても、補習塾は理想的な環境です。
補習塾のメリットとデメリット
基礎固めに最適な進学塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。
補習塾は学校の授業内容を補うことを前提にしているため、受験問題など発展的な内容はあまり取り扱いません。
受験対策なども検討している場合は、入塾前に相談しておくか、基礎・発展の両コースがある塾を選ぶとスムーズです。
たとえば、補習塾には個別指導の教室数・生徒数No.1の実績を持つ「個別指導の明光義塾」があります。
授業で理解したことを、自分の言葉で説明することで学習内容を定着化。「わかったつもり」を防げるため、苦手や弱点を残しません。講師との対話で授業が進むため、講義形式の授業や勉強が苦手な子どもにもおすすめです。
補習はもちろん、一人ひとりにあった志望校対策を受けられるので、受験を視野に入れている場合にも最適です。
③総合塾
総合学習塾は、進学塾と補習塾、両方の要素を持つ塾です。
総合塾には2つの特徴があります。
総合塾に向いているのは、以下のような子どもです。
入塾後でも勉強の方針を変更できるのが総合学習塾の強み。勉強や進路の方向性に悩んでいる子どもには総合学習塾がおすすめといえるでしょう。
総合塾のメリットとデメリット
オールラウンダーな総合塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。
広く目的をカバーできるからこそ、特定の目的や教科に特化した塾に比べると専門的な指導に物足りなさを感じる場合も。
ミスマッチを防ぐためにも、気になる総合塾を見つけたら実績・カリキュラムを確認して志望校や克服したい弱点にあっているか確認しましょう。
体験時に指導方針や指導にあたる講師について確認しておくと安心です。
たとえば、総合塾には学力や目標にあった最適なカリキュラムが受けられる「湘南ゼミナール」があります。
テスト対策から受験対策まで、幅広く対応しているのが魅力です。生徒と講師の両方にとって「楽しい塾」であろうと考え、その結果として成績が上がり志望校合格に近づくことを目指しています。
総合進学コースや個別指導コース、公立中高一貫コースなどさまざまなコースが設けられているので、お子さんにあうものが見つかるでしょう。
④専門塾
専門塾とは、特定の科目・学校への受験対策などに特化した塾。 選ぶ場合は、その専門性を把握することが大切です。
専門塾には3つの特徴があります。
専門塾に向いているのは、以下のような子どもです。
英会話や速読のような学校の授業ではあまり扱わない内容を習いたい場合、専門塾はおすすめです。
専門塾のメリットとデメリット
特定分野に強い専門塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。
専門塾は科目や志望校などに特化した勉強・対策ができますが、それ以外のフォローは受けられません。
対象外の分野を勉強したい場合は、塾を変更する必要があるでしょう。
たとえば、専門塾ならネイティブから経験豊富な日本人までさまざまな講師のレッスンを受講できる「トライ式英会話」があります。
教育プランナーから、勉強計画や教材選びなどのサポートを受けられるのも嬉しいポイント。
個別のカリキュラムで学べるので、「留学を考えている」「英検対策をしたい」など目的にあった指導を受けたい方にもおすすめです。
日本人講師も在籍しているため、英語を話せない方も安心です。
【指導形式別】塾の種類や特徴・向いている子ども
指導形式別で塾の種類を分けた場合、主に以下の4つに分けられます。
子どもによってあう・あわないが明確に出るため、性格や勉強する目的を確認してから塾を選ぶようにしましょう。
それぞれの塾の特徴とメリット・デメリットについて、以下で詳しく説明します。
指導形式別での塾の種類
| 指導形式 | 特徴 | 向いている子ども | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 集団授業 | ・クラス単位の指導 ・カリキュラムが固定 ・競争環境がある | ・競争心がある ・自己管理能力が高い ・質問を積極的にできる | ・仲間と切磋琢磨 ・費用が比較的安価 ・カリキュラムが体系的 | ・個人のペースに合わせにくい ・質問しづらい場合も ・欠席時のフォローが限定的 |
| 個別指導 | ・1対1~1対3程度 ・カリキュラムが柔軟 ・スケジュール調整可能 | ・自分のペースで学びたい ・特定科目に課題がある ・部活等で忙しい | ・理解度に応じた指導 ・質問しやすい環境 ・スケジュールの融通が利く | ・費用が高額 ・競争環境がない ・講師との相性に左右される |
| 映像指導 | ・録画授業を視聴 ・自分のタイミングで学習 ・繰り返し視聴可能 | ・自己管理能力が高い ・基礎知識がある ・自分のペースで進めたい | ・質の高い授業を受講可能 ・時間や場所の制約が少ない ・繰り返し学習できる | ・質問がリアルタイムでできない ・モチベーション維持が難しい ・実践的な演習が不足しがち |
| 自立型指導 | ・自習+質問形式 ・巡回講師のサポート ・主体的な学習が前提 | ・主体性がある ・積極的に質問できる ・自己管理能力が高い | ・自分の課題に集中 ・効率的な学習が可能 ・自立した学習習慣が身につく | ・講師の指導時間が限定的 ・受動的な生徒には不向き ・学習計画を自分で立てる必要 |
①集団授業
集団授業とは、学校と同じようにクラス単位で指導をおこなう授業のこと。
集団授業には3つの特徴があります。
集団授業に向いているのは、以下のような子どもです。
集団授業では講師からの問いかけに対するほかの生徒の意見を聞くことができます。また、自分の成績を客観的に把握しやすいのが特徴です。
周囲の環境がモチベーションになる子であれば、集団授業は適しているといえるでしょう。
集団授業のメリットとデメリット
学校に近いスタイルで学べる集団授業ですが、メリットとデメリットの両方があります。
集団授業のデメリットを解消するためには、講師を活用することが重要です。
授業前後などに講師へ質問できるので、わからない点があれば積極的に聞きにいきましょう。
講師とのコミュニケーションが深まると、プレッシャーを感じている場合にも気軽に相談できるようになります。
ここでは、集団授業をおこなっている塾を2つ紹介します。
1つ目は、年齢にあった学習プログラムを受けられる「日能研」です。
小学校低学年では「感じるチカラ」「思考するチカラ」「表現するチカラ」を育成することを重視し、小学校5・6年生では志望校合格に向けた対策をおこないます。
徐々にステップアップして中学受験に備えられるため、早期から受験を視野に入れた指導を受けたい方におすすめです。
2つ目は、発問を重視する少人数制ゼミ式授業をおこなっている「開成教育セミナー」です。
少人数制クラスで、理解度をチェックしながら進むため、講師から手厚いサポートを受けられます。
同じ目標を持った生徒と交流できるため、モチベーションを維持しやすいのも魅力のひとつ。
小中高一貫指導をおこなっており、継続的に利用したい方にもおすすめ。大学受験を意識しながら、早めに対策したい場合にも効果的です。
②個別指導
個別指導とは、マンツーマンまたは生徒2~3人に講師ひとりがつく形で授業をおこなうスタイルのこと。
個別指導には以下の特徴があります。
理解できているところはサッと進めて、理解できていないところに時間をかけるといった対応がしやすく、効率化が図られやすいのも個別指導の特徴でしょう。
個別指導に向いているのは、以下のような子どもです。
生徒の課題や目的にあわせて柔軟なカリキュラムで勉強できるのはもちろん、スケジュールも生徒の都合で決められる塾が多い傾向にあります。
テスト前に集中して受講できるシステムを取り入れている塾もあるため、忙しい方にもおすすめです。
個別指導のメリットとデメリット
自由度の高い個別指導ですが、メリットとデメリットの両方があります。
ライバルが近くにいないため、モチベーション維持に工夫が必要な場合も。
緊張感を持つためにも、外部の模試などを利用するのがおすすめです。成績結果から自身の位置がわかるので、学習意欲を高められるでしょう。
ここでは、個別指導をおこなっている塾を2つ紹介します。
1つ目は、個性・性格・学習習慣・生活習慣にあった効果的な学習プランで学べる「個別指導 スクールIE」です。診断結果から相性のいい講師が選出されるので、ストレスなく授業を受けられます。
部活動や習い事で忙しい方など、ライフスタイルにあった学習プランで取り組みたい方におすすめです。
2つ目は、学力と目標に沿ったオーダーメイドカリキュラムで学べる「個別教室のトライ」です。
習ったことを自分の言葉で説明する「ダイアログ学習法」で、授業内容の定着を図ります。約6,000本の映像授業が見られる「Try It」が利用できるのも嬉しいポイント。
自分のペースで学びたい方や、基礎内容を確実に定着させたい方におすすめです。
③映像指導
映像指導とは、講師が授業をおこなっている映像を見ながら、生徒がテキストを進める指導のスタイルです。
映像指導には2つの特徴があります。
映像指導に向いているのは、以下のような子どもです。
ベテラン講師による授業を配信しているサービスが多く、内容がハイレベルになる傾向にあります。
基礎を身につけており、発展的な内容を学びたい場合は最大限に活用できるでしょう。
映像指導のメリットとデメリット
気軽に学習できる映像指導ですが、メリットとデメリットの両方があります。
映像指導のデメリットを解決する鍵は、塾のサポート制度です。
質問チャットやスケジュール管理などサポートが充実したサービスを選ぶと、学習効果が高まるでしょう。
たとえば、映像指導には98%の生徒がわかりやすさを実感した「神授業」を視聴できる「スタディサプリ(小学講座・中学講座)」があります。
最短1分から学べるので、部活やほかの習い事で忙しい方にもおすすめ。
学習状況がメールで送られてくるため、子どもの頑張りを見守りたいという方にも最適です。
④自立型指導
自立型指導とは、生徒が自分で参考書を見たり映像授業を受けたりしながら、わからないことがある場合は教室を巡回している講師に質問する指導のスタイルです。
自立型指導には3つの特徴があります。
自立型指導に向いているのは、以下のような子どもです。
講師主導で授業をおこなう個別指導とは異なり、生徒が自立して勉強を進めるため主体性が問われます。
また、講師によるチェックは受けられますが、わからない箇所は自分から質問しないと解決しないので積極性も必要です。
自立型指導のメリットとデメリット
自身の課題に沿って取り組める自立型指導ですが、メリットとデメリットの両方があります。
自立型指導での授業は「自習+質問」といったような形で、講師が指導してくれる時間はそこまで多くありません。積極的に質問のできる子どもでないと塾を有効活用できない可能性があります。
自学が基本となる授業形式なので、主体性を持って進めてこそ授業に効果があるということを考慮しておきましょう。
たとえば、自立型指導には正社員のプロ講師から指導を受けられる「自立学習RED(レッド)」があります。
AIタブレットを活用したオーダーメイドカリキュラムのため、的確に苦手や弱点を克服できるのが魅力。高品質な講師による手厚いサポートを受けながら、自立学習に取り組みたい方におすすめです。
【規模別】塾の種類や特徴・向いている子ども
規模別で見ると塾の種類は主に2つ分けられます。
規模の違いによる塾の違いについて、以下で詳しく説明します。
規模別の塾の種類
| 塾の種類 | 特徴 | 向いてる子ども | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 大手塾 | ・全国展開 ・豊富なデータと実績 ・システム化された指導 | ・実績重視 ・プロ講師の指導を受けたい ・充実した設備を求める | ・豊富な受験データ ・講師の質が安定 ・教材・設備が充実 | ・柔軟性に欠ける ・費用が高額 ・個別対応が限定的 |
| 小規模・個人塾 | ・地域密着型 ・生徒のレベルや目的に合わせた授業内容 ・独自の教育方針 | ・きめ細かな指導を求める ・自分のペースで学習を進めたい ・地域の学校に詳しい塾を探している | ・柔軟な対応が可能 ・地域情報に詳しい ・費用が比較的安価 | ・受験情報が限定的 ・設備が不十分な場合も ・講師の質にばらつき |
①大手塾
大手塾は、全国や特定の地域に数多くの塾を展開しています。
大手塾には4つの特徴があります。
大手塾に向いているのは、以下のような子どもです。
塾によっては何十万・何百万という塾生のデータを持っている可能性もあり、自身のレベルや合格判定などを正確に把握できます。
指導経験・実績が豊富なプロ講師が多いため、質の高い指導を受けたい子どもにおすすめです。
大手塾に通うメリットとデメリット
データが豊富な大手塾ですが、メリットとデメリットの両方があります。
カリキュラムや対応など柔軟性に欠ける部分はありますが、面談で相談ができるので積極的に活用しましょう。
費用が気になる場合は、集中講義や模試などのオプションを外すことで安く済ませることも可能です。
たとえば、大手塾には学力を向上する螺旋型カリキュラムを受けられる「四谷大塚」があります。考える力を身につけられるオリジナル教材で、効率よく勉強できるのもポイント。
授業対策はもちろん、中学受験にも対応しているので、受験対策したい方にもおすすめです。
②小規模・個人塾
小規模・個人塾は、地域密着型の塾のことです。特定地域のなかで展開しており、校舎数が限られています。講師1人の個人運営の場合も。
小規模・個人塾には以下の特徴があります。
小規模・個人塾の塾に向いているのは、以下のような子どもです。
小規模な塾や個人塾では、授業に対してこだわりを持っているようなケースも多く、速読やディスカッションといった独自の授業をおこなう塾もあります。
その塾独自の授業を受けることで将来の選択肢を広げたい子どもは、場合によっては小規模塾や個人塾が向いているかもしれません。
小規模・個人塾に通うメリットとデメリット
柔軟性の高い小規模・個人塾にも、メリットとデメリットの両方があります。
塾長やその家族、少数のアルバイトなどが講師として指導していることもあるため、塾によっては授業の質にばらつきがあることも考慮しておく必要があるでしょう。
集中講義や模試など大手塾のサービスを部分的に活用すると、受験に関するデメリットを解消できるでしょう。
【学年別】おすすめの塾の種類を紹介
塾選びでは、お子さんの学年に応じて適した塾の種類が異なります。小学生・中学生・高校生それぞれの学習段階で、重視すべきポイントや目的が変わってくるためです。
ここでは、学年別におすすめの塾の種類を詳しく紹介します。
小学生におすすめの塾の種類
小学生の場合、学習習慣の定着を目指すのか、中学受験を視野に入れるのかによって、選ぶべき塾の種類が大きく変わります。
中学受験を考えている場合は、進学塾がおすすめです。小学4年生頃から本格的な受験対策が始まる塾が多く、志望校の出題傾向に合わせたカリキュラムで学べます。
集団授業形式が主流ですが、切磋琢磨できる環境で学習意欲を高められるのが魅力です。
一方、学校の授業についていけるようにしたい、基礎学力をしっかり身につけたいという場合は、補習塾や個別指導塾が適しています。
お子さんのペースに合わせて丁寧に指導してもらえるため、苦手科目の克服や学習習慣の確立に効果的でしょう。
また、英会話や速読など特定のスキルを伸ばしたい場合は、専門塾を選ぶのもひとつの方法です。早期から特定分野の力を育てられます。
中学生におすすめの塾の種類
中学生は、定期テスト対策と高校受験対策の両方を考える必要があり、目的に応じて塾を選ぶことが大切です。
高校受験を控えている場合は、進学塾や総合塾がおすすめです。
志望校のレベルに合わせたクラス編成がされている塾も多く、効率的に受験対策ができます。集団授業では周囲の生徒と競い合いながら学習できるため、モチベーション維持にも効果的です。
内申点を上げたい、定期テストで点数を取りたいという場合は、補習塾が適しています。学校の授業進度に合わせて予習・復習ができるため、テスト対策としても活用しやすいでしょう。
部活動や習い事で忙しい中学生には、個別指導や映像指導もおすすめです。
個別指導は自分の都合に合わせてスケジュールを組めるため、効率的に学習時間を確保できるでしょう。映像指導なら自宅でも受講できるため、時間を有効活用できます。
高校生におすすめの塾の種類
高校生は大学受験を見据えた学習が中心となるため、志望校のレベルや受験方式に応じて塾を選ぶ必要があります。
難関大学を目指す場合は、進学塾がおすすめです。ハイレベルな授業内容と豊富な受験データを活用し、志望校合格に向けた効果的な対策ができるでしょう。
予備校形式の大手塾では、科目ごとに専門性の高い講師から指導を受けられます。
推薦入試やAO入試を視野に入れている場合は、学校の成績を維持することが重要です。補習塾や個別指導で定期テスト対策をしっかりおこない、評定平均を上げることに注力するとよいでしょう。
また、部活動との両立や苦手科目の克服が課題の場合は、個別指導や映像指導もおすすめです。
個別指導では自分の弱点に特化した指導を受けられ、映像指導なら一流講師の授業を何度でも視聴できるため、理解が深まるでしょう。
塾を選ぶ際に注意すべきこと
塾にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴が理解できたと思いますが、塾を選ぶ際には以下のことに注意するようにしましょう。
自習室は集中して勉強するのにもってこいの場所です。自宅ではなかなか集中できないという子どもにとって、自習室の有無は塾選びの重要なポイント。
また、講師の質は、授業の質に大きく影響します。集団授業ではどの授業をどの講師が受け持つかが決まっていますが、個別指導では担当講師に関して比較的融通が利くことが多いです。
得意科目は何か、講師に受験の経験があるかなどを事前に質問するとよいでしょう。理系の学生講師の場合、シフトに入りづらくなる時期もあるので、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。ぜひ、お子さんに適した講師を選べる塾を探しましょう。
また、振替授業を受けられるかどうかは確認しておきたいポイントです。学校行事や体調不良などで本来受けるべき授業を休んでしまうことも考えられるため、振替授業が可能か、別途料金がかかるのか、事前に確認しておくとよいでしょう。
塾選びなら「Ameba塾探し」がおすすめ!
塾選びは、複数の塾を比較して決めるのがおすすめです。しかし、子どもの性格や目的にあった塾をゼロからピックアップするのは時間と労力を要します。
Ameba塾探しでは、全国に約96,000ある教室のなかから、子どもの学年や目的などにあわせてぴったりの塾を見つけることができます。
さらに、簡単な質問に答えるだけで、おすすめの塾がわかる「ぴったり塾診断」もあり、子どもに最適な塾を見つけるサービスが満載。
塾の形式・地域・カリキュラム・目的などの項目から、複数の塾を検索・比較できるので、ぜひ活用してみてください。
塾の種類・特徴と子どもの性格を把握したうえで最適な塾を選ぼう
ひと口に塾といっても、目的や指導形式・規模などによって特徴が異なります。
塾を選ぶ際は、子どもの性格を把握した上で、「補習塾の、集団の、個人塾の…」といった形で絞り込むと選びやすいかもしれません。
Ameba塾探しでは、複数の条件から塾を絞って探すことができ、お子さんや保護者の方の希望にあった塾選びをサポートしています。
塾の種類による違いやそれぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、最適な塾を選びましょう。
