中学受験を受けさせたいと思ったとき、多くの親御さんは悩むのではないでしょうか。「うちの子に中学受験は向いていないのではないか」と。
まだ将来について考えるには早い年代のお子さまを前にして、そのように悩むのは当然のことでしょう。
そこで今回は、東京メトロ東西線沿線の広範囲から通塾者がいる、江戸川区西葛西の中学受験塾「明利学舎」塾長の鈴木 明男さんにお話を伺いました。
同塾は、中学受験および高校受験の合格実績に優れているほか、類を見ないほど生徒さんと親御さんへのサポートに向き合っています。
受験に対して不安を抱えている保護者の方は、ぜひご覧ください。
プロ講師による正確な見立て!明利学舎こだわりの指導法
ー本日はよろしくお願いします。はじめに、「明利学舎」がどのような塾なのか、概要や独自の強みについて教えてください。
鈴木 明男さん(以下、鈴木):「明利学舎」は、幼稚園年長さんの10月以降から中学校3年生までを対象とした進学塾です。
生徒さんの構成としては、まず年長(10月)さん~小学6年生の小学生の部は、全体の8割が低学年の中学受験予備軍及び小学4~6年生中学受験クラスであるように、塾の体制としても中学受験を中心に据えております。
中学受験に無事合格した場合には、スピーディーな私立中学・公立中高一貫校の授業進度についていくためのフォローアップ体制も万全です。
一方、小学部で中学受験をしない非受験クラス生徒さんの場合は、そのまま地元の公立中学校に進んだのちに、高校受験に向けて当塾で引き続き勉強を進める方が大部分ですね。
当塾ならではの強みとしては、まず「お子さまが中学受験に向いているのか判断できる」ことが挙げられるでしょう。
私たちは「見立て」と称しているのですが、当塾では入塾希望者のみなさまに無料体験およびチャレンジテストというものを受けていただいています。
内容は学年によって異なりますが、年長さんから小学校低学年までで1時間ぐらい、4年生や5年生になると2時間、6年生では2時間半ほどでしょうか。
どの学年であっても時間はたっぷりかけます。そのなかで、お子さまの性格であったり、精神年齢の発達度だったりをチェックするんですね。
そのうえでお子さまが中学受験に向いているのかどうかはもとより、国私立中学受験向きなのか、それとも公立中高一貫受験向きなのか非受験クラスが現状よいのかというところまで見立てさせていただきます。
私自身、27年塾業界で仕事を続けていますが、ここまでシビアに見立てをしている塾はそうないでしょう。
また、この見立ての精度には、誤差はほぼないと長年の経験から自負しております。
特に小学校3、4年生ぐらいのころだと、我が子の素質を見極められずに不安を抱えている保護者の方が多いでしょう。
そのため当塾では、「我が子に中学受験は向いているのか」「レールに乗せてつぶれてしまわないか」など、保護者の方の気持ちを前提にして、具体的な見立てを提案しています。
2つ目の強みは、無料体験とチャレンジテストの際に同時進行でおこなう「保護者説明会の質の高さ」です。
当塾の保護者説明会は、ご両親の参加を必須としており、ご両親の同日参加が無理な場合には、改めて別日に不参加のどちらかと面談をお願いしております。
これほどまで保護者説明会に当塾がこだわる理由は、ご両親の影響がお子さまにとってあまりに大きいためです。
保護者説明会では、そういった親子の人間関係が子どもに及ぼす影響やその結果など、本質をお話します。
時間にすると約2時間ほどで、どのようにお子さまと接するべきか、具体的な方法もご提案します。
ちなみに実際に説明会に参加された保護者の方の声を公式ホームページに掲載しているので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
同じく保護者の方へのフォローアップとしては、通塾日に毎回、「各担当の講師による学習報告書」を保護者の方にLINEでお送りしています。
学習報告書には、今日勉強したことの出来、小テストの結果、宿題の範囲のほか、ご家庭でフォローいただきたいことなどが記載されています。
さらにご相談やご質問がある際は、伝えていただければ必ず翌日までには返答するようにしているので、ぜひご活用ください。
それから、「過去27年間にわたる中学受験と高校受験の合格実績」はやはり大きな強みだと考えています。
合格実績についても公式ホームページで公開していますが、毎年多くの生徒さんが無事に志望校合格を果たしています。
これほどの合格実績の背景には、もちろん勉強指導の巧みさもありますが、“人間力(勉強以前の躾面)の育成にまで力を入れている”こともあるでしょう。
たとえば、教室は「学習道場である」方針の基に、入るときには一礼して「よろしくお願いします」、帰るときには「ありがとうございました」といった基本のあいさつや感謝、礼儀の作法を、当塾ではきっちりと身につけてもらいます。
さらには自己肯定感も身につけてもらうように、長所と短所を認めたうえで“誉めて育てる指導”を全講師が心がけています。
偏差値だけを上げていては、いざ世の中に出たときに浮いてしまうんですよ。
そのようなことにならないように、頭と心のバランスが取れた人間力の高い生徒をひとりでも多く育てたいと考え、指導にあたっています。
あとは、遠方からでもドアツードアで通っていただける、立地のよさも強みのひとつですね。
それこそ東京メトロ東西線沿線で片道30分から40分ほどかけて通塾してくださる生徒さんも数多くいます。
※画像は、21年間にわたり保護者のみなさまに啓蒙している「自己肯定感」を育む具体的な「長所ノート」。お子さまそれぞれの長所を親が書いていく。日ごろ目につくトイレなどに貼り、お子さまが毎日見れるようにしている。
ー講師について、採用基準やこだわりを教えてください。
鈴木:当塾には現在、10のコースがありますが、コース責任者はすべてプロ講師です。
それもほとんど講師歴10年以上なため、お子さまを安心して預けていただけるのではないかと思います。
ちなみに、そのなかには私の長男・次男・三男の息子たち3人および長男の妻がおり、幹部としてマネジメントにあたっています。
ほかではなかなか見かけないこのような運営指導体制もまた、安定した指導を徹底でき成果を出せる背景のひとつです。
そのほかの講師に関しては、明るい人物であることを大前提として、採用しています。
そのうえで中学受験コースの講師であれば、過去に中学受験を経験している方を優先し、さらに幼稚園年長さんから小学校3年生までの講師であれば、子育て経験や現在進行形で子育てしている女性講師を優先しています。
なお、私自身は先にお話ししたとおり、この道に入って27年です。
過去には、地域の葛西北地区の幼稚園、10校の小学校(※)の幹部研修会(校長/副校長/指導主事/園長)先生方に頼まれ、子育て環境づくりと学習成果について、講演をしたこともありました。
(※)宇喜田幼稚園・葛西小・西葛西小・第三葛西小・第五葛西小・第六葛西小・宇喜田小・船堀小・船堀第二小・二之江小
需要に合わせて、脳力開発から中学受験・非受験飛び級クラスまで…
ーコースについて、料金を含めて詳しく教えてください。
鈴木:コースは、「脳力開発コース」「中学受験コース」「中学生コース」「そのほかのコース」の4つに大きく分かれます。
そこからさらに学年別のコースに分かれるほか、コース内にもさまざまなクラスを設置。目的や個々の生徒さんにあった指導を受けられるようにしています。
まず脳力開発コースの「読書くらぶ」は、当塾一番のウリです。
読書くらぶは、学力の基礎といえる語彙力、理解力、記述力、イメージ力といったものを鍛えられるクラスです。
これらの脳力を低学年のうちからしっかりと身につけておくと、小学校5年生以降に一気に成績が伸びます。
言葉の意味をどのぐらい知っているか、読み解けるかといった能力ですからね。国語はもちろん、算数やほかの科目の文章題においても、「何を問われているかがわからない」といったことがなくなるでしょう。
特に英語は国語文法や和訳に於いて国語力の強弱が顕著に影響します。
具体的な指導内容としては、まず本を大好きになってもらうように環境を整えます。
語彙をインプットするためには読書が一番効率的なので、読書習慣を身につけることが非常に大事なんです。
さらに通常の0.5倍速から10倍速で読めるようになる速聴・速読アプリを使い、その能力の開発も進めます。
アプリ準拠の問題集もあり、これにより速読能力や語彙がしっかりと身についているかの確認は「読書指数診断テストを2回 / 年」実施してます。
また、同じく脳力開発コースには、「ことばの学校YOM-TOXで学ぶ「英語de読書コース」もありますが、こちらは英語で4技能(読む・書く・聴く・話す)を身につけるコースです。
YOM-TOXとは、イギリスのオックスフォードにある出版局がつくっているメソッドで、実際にイギリスの学校の80%が使用しています。
当塾ではこれとまったく同じものを使うので、英語圏の子どもと同じように英語が学べるんです。
日本従来の英語教育のように、英語をひととおり読んだあとに日本語で和訳して…といった実践的な英語力が身につきにくいやり方はしません。
次に中学受験コースですが、こちらは小学5年生で国私立中学受験と公立中高一貫受検クラスが分かれます。
通常の「中学受験クラス」に関しては、中学受験で有名な『予習シリーズ』を準拠した4教科テキストを使い、学習を進めます。
「公立中高一貫受検クラス」は、入試内容がとても特徴的で、基礎知識を応用するための「思考力」「表現力」「判断力」まで身につけられるように指導をしていますね。
つづいて中学生コースは、「飛び級進学クラス」「フォローアップクラス」「標準クラス」の3つに分かれます。
飛び級進学クラスは、小学校4年生から始まる小学部飛び級クラス内進生で中学校3年生までが対象、標準クラスは中学から入塾者対象です。授業内容としては、定期試験対策および高校受験対策が中心になります。
小学生の時点で中学生の勉強に進める生徒さんは、小学部飛び級進学クラスで中学生と一緒に学んでもらうのです。
フォローアップクラスは、小学生で入塾し、無事に中学受験に合格した生徒さん向けのクラスです。
特に私立中学は学習の進行スピードがとても早いので、そのフォローアップという意味でクラス名をつけています。
そのほかのコースでは、まず小学校4年生から6年生を対象とした「教科書準拠クラス」があり、こちらは飛び級進学クラスでは難しい生徒さん向けのクラスです。
それから「オンラインLive授業コース」というものもあり、こちらは体調や天候などを理由に「勉強はできるが通塾は難しい」といった場合に都度利用してもらうコースです。
コロナの影響により、一時は全面的にオンラインで授業をしていた当塾ですが、正直なところ、成績が中程度以下だとオンラインではいくらやっても学習が定着しないことがわかっています。
そのため、基本の通塾方法としてオンラインLive授業コースを活用することはおすすめしておりません。
最後に、「人間力養成講座」ですね。こちらは人間関係の上手な構築方法や、特別な短期記憶法・長期記憶法などや親子の人間関係を身につけるプログラムなどを教える講座です。
親子同伴で合計80名ぐらい集めて、市民センターなどを借り、ほぼ丸1日、もしくは2日間かけて開催していましたが、現在はコロナの影響で大人数で集まることができないため、様子見しています。
料金についてはおおよその目安ですが、年長さんから小学校低学年は月額12,100円(税込)から通塾可能です。
そこから内容によって金額が変わり、小学校6年生の私立中学受験クラスになると、月額69,850円(税込)まであります。
中学生は基本的に個別指導になりますが、月額30,000円(税込)から中学3年生高校受験 6時間 / 週 39,800円(税込)です。
次年度新学期無料体験予約は例年9月20日開始!塾の相談も可能
ー今後の展望や体験授業の実施について教えてください。
鈴木:先にご紹介した、今年の春にできたばかりの教科書準拠クラスは、飛び級進学クラスに比べて授業難易度が下がるほか、通塾回数や月謝も下がるコースとして設けました。
飛び級進学クラスを希望されていらっしゃるお子さまでも、先取り授業まではついていけないというケースがこれまでに結構あったからです。
体験授業については、次年度の2月から始まる新学期の予約体験を例年9月20日から受付スタートします。
体験ではチャレンジテストや保護者説明会をおこなっていて、毎年12月末には定員の約9割が埋まってしまうので、興味を持っていただけた方は、早めにお問い合わせいただければ幸いです。
また、7年前に他塾さんに先駈けて保護者向けに公式YouTubeチャンネルを開設し、子育て・学習法・国語学習・親子の人間関係のポイントなど、中学受験全般の内容を本音でわかりやすく発信しておりますので、ぜひご覧いただければと思います。
現在城東地区のトップレベル公立中貫一貫校(※1)や、高校(※2)の校長・副校長・入試広報責任者と対談動画のコンテンツを撮っており、YouTubeで配信しようと取り組んでおりますので、ぜひ楽しみにしていてください。
(※1)白鷗高校附属中・両国高校附属中・千代田区立九段中等教育学校 (※2)都立小松川高校・城東高校・上野高校・墨田川高校など
※都立両国高校附属中学 訪問時
ー最後に読者の方に向けてメッセージをお願いします。
鈴木:長年この業界におりますが、正直に申しあげると…塾には限界があります。
塾だけでお子さまの成長を最大限伸ばすことは、難しいのです。
成績が伸びるか、中学受験や高校受験に成功するかは、お子さま以上に家庭環境にかかっているといっても過言ではありません。
だからこそ当塾では、「ご家庭の環境づくりから一緒に勉強しながらチャレンジして参りましょう」と、保護者の方にいつもお願いしています。
なお、私は“塾のセカンドオピニオン”というものを無料でやらせていただいており、年間5、60人は全国の親御さんからご相談をお聞きしています。
ご相談内容は、「我が子がやる気にならない」「塾があっているかわからない、辞めさせようか悩んでいる」「主人が協力的じゃなくて困っている」など、本当にさまざまです。
相談時間についても、場合によっては1時間ほど話し込むこともあります。
転塾は促さず、自塾への営業も一切おこないません。在籍中の塾に関する悪口などもいいません。
もし塾のことや受験のことなどで悩んだり、ストレスを溜め込んでいるようであれば、ぜひお気軽にご相談ください。
お父さんお母さんが心身ともに健やかでいることが、お子さんの健やかな成長につながります。
お子さんのためにできることを一緒になって考えていきましょう。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:明利学舎