冬期講習は、2学期までの振り返りや苦手科目の克服に効果的な集中講座です。受験生であれば最後の追い込みの時期でもあるため、受講を考えている高校生も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、高校生向け冬期講習の費用相場や、費用を抑えるポイント、費用対効果を上げるための受講先の選び方を紹介します。
申込前に理解しておきたい高校生やその保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
- 高校生向け冬期講習の募集開始時期と費用相場
- 塾・予備校の高校生向け冬期講習でかかる費用の内訳
- 高校生向け冬期講習を実施している塾・予備校の費用の例
- 個別指導塾の冬期講習費用の例
- 集団授業塾の冬期講習費用の例
- オンライン講習の冬期講習費用の例
- 塾・予備校の冬期講習は費用対効果がある?高校生向け講習の目的・内容
- 高校生の冬期講習費用を抑えるためのポイント
- 必要科目だけに絞って受講する
- 早期申込割引やキャンペーンを活用する
- 集団授業塾やオンライン受講を選ぶ
- 複数の塾・予備校で比較してから決める
- 費用に見合う結果を出すための高校生向け冬期講習の選び方
- 目的やレベルに適した塾・予備校を選ぶ
- 高校生のお子さんの個性に適した授業形式を選ぶ
- 申し込み前にスケジュールや通いやすさを確認する
- 無料体験や説明会に参加する
- 塾・予備校の実績や評判・口コミを確認する
- 高校生の冬期講習で成果を出すなら費用以外もチェック!
高校生向け冬期講習の募集開始時期と費用相場
高校生向け冬期講習の募集開始時期は、11月下旬から12月中旬ごろまでが一般的です。実施期間は冬休みが始まる12月下旬から、冬休みが終わる1月上旬ごろまでです。一部の塾や予備校では、10月中旬ごろから募集を開始しているケースもあります。
費用相場は学年や授業形式、選択科目数やカリキュラム・コース、実施日数などによって大きく異なりますが、2万円から20万円の範囲内がおおよその目安です。
一般的にマンツーマンでの授業となる個別指導のほうが、集団授業よりも高くなる傾向にあります。冬期講習の費用とは別に教材費や模試代なども別途でかかることがあるため、事前に費用総額は確認しておくことが大切です。
内容やコマ数、受講料が明記されているケースもあれば、資料請求や相談会に申し込むことで目的や学習レベルに応じたオーダーメイドの学習プランを提案されるケースもあります。
塾・予備校の高校生向け冬期講習でかかる費用の内訳
冬期講習の費用の内訳として、以下のような項目が含まれる場合があります。
- 受講料
- 入会金
- 教材費
- 模試・テスト代
- 施設維持費
すでに通っている塾や予備校で冬期講習を受講する場合、入会金は必要ありません。また、受講料に教材費や模試・テスト代が含まれているケースもあります。
料金形態は塾・予備校によって異なるため、予想外の出費を抑えるためには事前に確認しておくことが大切です。
高校生向け冬期講習を実施している塾・予備校の費用の例
高校生向け冬期講習を実施している塾・予備校の費用例を、以下の授業形態に分けて紹介します。
それぞれ参考にしてください。
個別指導塾の冬期講習費用の例
講師とマンツーマンで学習したい方は、個別指導塾がおすすめです。わからないポイントがあればその都度講師に直接質問するなどして、マイペースに学習を進められます。 個別指導塾の冬期講習の費用例は以下のとおりです。
【おもな個別指導塾の冬期講習費用】
| 塾・予備校名 | 費用 |
|---|---|
個別教室のトライ | 入会金:11,000円 受講料:受講科目・コマ数で変動 教材費:0円(購入も可能) |
個別指導の明光義塾 | 詳細は要問い合わせ |
ナビ個別指導学院 | 入会金:22,000円 受講料:3,800円(1コマ) 教材費:教科により別途必要 |
創英ゼミナール | 入会金:11,000円(税込) 受講料:詳細は要問い合わせ 教材費:別途必要 |
個別指導 スクールIE | 詳細は要問い合わせ |
※最新情報や詳細は塾の公式サイトをご確認ください。
上記のとおり、塾・予備校によって料金が異なります。問い合わせや無料体験後にカウンセリングをおこない、目標に応じた個別の学習プランを組み立てる塾・予備校もあります。
オーダーメイドの学習プランが前提になっている塾・予備校では、費用が明記されていないことも少なくありません。詳細は問い合わせて確認してください。
集団授業塾の冬期講習費用の例
集団授業の形態を採用している塾・予備校は、個別指導塾より費用が低い傾向にあります。学校のような集団授業や、周囲の仲間・ライバルと高めあいながら冬期講習を受けたい方におすすめです。
集団授業塾・予備校の冬期講習の費用例は以下のとおりです。
【おもな集団授業塾の冬期講習費用】
| 塾・予備校名 | 費用 |
|---|---|
河合塾 | 入会金:詳細は要問い合わせ 受講料:21,700円(90分×5講・5日間) ※入塾手続き済みの方は割引価格/教材費:受講料に含まれる |
Z会 | 入会金:17,000円(初めての方は登録料2,000円が必要) 受講料:12,500円〜(1講座) ※入塾手続き済みの方は割引価格/教材費:詳細は要問い合わせ |
明倫ゼミナール | 入会金:詳細は要問い合わせ 受講料:14,800円〜(1講座) 教材費:受講料に含まれる |
駿台予備校 | 入会金:0円 受講料:29,300円(1講座) 教材費:受講料に含まれる |
代々木ゼミナール | 入会金:0円 受講料:16,000円〜(1講座) 教材費:受講料に含まれる |
※最新情報や詳細は塾の公式サイトをご確認ください。
集団授業の形式が採用されている塾・予備校では、1コマ単位ではなく1講座単位で受講料が設定されているケースが多く見られます。学年や講座の内容によって料金が異なる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
オンライン講習の冬期講習費用の例
オンライン講習は、自宅にいながら授業が受けられます。近くに塾・予備校がなく、通うことが難しい方や、自宅のほうが勉強に集中できる方におすすめです。
オンライン授業の形式を採用している塾・予備校の冬期講習費用例は以下のとおりです。
【オンライン授業の冬期講習費用例】
| 塾・予備校名 | 費用 |
|---|---|
Fit NET STUDY | 入会金:22,000円 受講料:17,600円(英数8コマ)/10,400円(理社8コマ) ※条件によって無料になります※2024年の料金です |
河合塾 | 詳細は要問い合わせ |
※最新情報や詳細は塾の公式サイトをご確認ください。
オンライン授業形式の塾・予備校の冬期講習では、講座単位で料金が設定されている傾向にあります。学年や科目によってかかる費用が異なるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
塾・予備校の冬期講習は費用対効果がある?高校生向け講習の目的・内容
高校生向け冬期講習の目的や主な内容は、以下のとおりです。
冬期講習の目的や内容は学年によっても異なります。たとえば、高校1年生であれば、苦手分野の克服や、2学期までの復習、受験に向けた基礎固めなどを目的に授業がおこなわれています。
高校2年生であれば、国公立や私立、理系、文系など志望校に向けた対策、大学推薦に向けて重要になるテストの対策などがおこなわれます。高校3年生であれば、受験前の仕上げや志望校に特化した科目の対策などです。
冬休みは、まとまった時間を使って学力を伸ばせるタイミングです。明確な目的を決め、必要なカリキュラム・コースを選択すれば、学力の向上や志望校への合格率アップなどの費用対効果が期待できるでしょう。
高校生の冬期講習費用を抑えるためのポイント
冬期講習の受講にあたり、費用の高さが気になる方も多いのではないでしょうか。高校生の冬期講習費用を抑えるためのポイントは以下のとおりです。
それぞれ詳しく紹介します。
必要科目だけに絞って受講する
冬期講習で任意の科目が選択できる場合、すべての教科を受ける必要はありません。受講する科目数ごとに費用が設定されているケースが多いため、苦手科目や受験に向けて集中的に対策したい科目など、優先度の高いものに絞って受講することで、費用を抑えられます。
たとえば、文系なら英語・国語・社会、理系なら英語・数学・理科など、必要な科目だけ選びましょう。塾・予備校によっては科目単位やコマ単位で申し込みができます。あらかじめ科目やコマ数を決めておき、必要な分だけ受講しましょう。
事前に模試の結果を確認し、苦手科目や点数を伸ばしたい科目に絞って受講する科目やコマ数を選ぶのもおすすめです。
やみくもに受講科目を増やすよりも、目的を明確にして集中的に受講するほうが、費用を抑えられるほか、高い学習効果も期待できます。
早期申込割引やキャンペーンを活用する
多くの塾や予備校では、冬期講習の早期申込割引や紹介キャンペーンなどを実施しています。一定の期間内に冬期講習へ申し込むと授業料が割引になったり、兄弟・友だちを誘って受講するとギフト券や図書カードなどで受講料の一部が還元されたりすることもあります。
キャンペーンは割引情報は公式サイトやパンフレットなどに記載されているケースがほとんどです。また、体験授業を受けることで、特別価格で冬期講習を受けられる場合もあります。
早期申込割引やキャンペーンは冬期講習開始前におこなわれることが一般的なため、早めの情報収集が大切です。
集団授業塾やオンライン受講を選ぶ
個別指導に比べ、集団授業やオンライン授業は費用を抑えやすい傾向にあります。
個別指導は講師がマンツーマンで授業をおこなう形式です。集団授業やオンライン授業よりもコストがかかるため、授業料が高めな傾向にあります。一方、集団授業は1コマあたりの単価が低く、学校の授業同様、複数の生徒と一緒にテンポよく内容を学べます。
近年は、オンライン授業を実施している塾や予備校も少なくありません。講師によるライブ配信や録画授業など、多様な形式で受講できます。
オンラインの場合、自宅で受講できるため通塾費がかかりません。自宅にいながら学習意欲や集中力を維持できるタイプであれば、オンライン形式での受講もおすすめです。
複数の塾・予備校で比較してから決める
最初に紹介したとおり、冬期講習の費用は塾や予備校によって大きく異なるほか、授業形態やカリキュラム・コースなどによっても異なります。
1講座あたりの料金設定に加え、教材費、入会金の有無など、細かな条件を比較してから選ぶことが大切です。複数の塾で資料請求や無料体験をおこない、自分に合うかどうかを確認してから申し込みましょう。
また、季節講習のみの受講が可能な塾もあります。現在通っている塾の冬期講習が高額なら、冬期講習だけ別の塾で受けるのも選択肢のひとつです。
費用に見合う結果を出すための高校生向け冬期講習の選び方
高校生のお子さんを冬期講習に通わせるにあたり、塾・予備校選びに迷う方もいるかもしれません。冬期講習の受講先は、以下のポイントに注目して選びましょう。
それぞれ詳しく紹介します。
目的やレベルに適した塾・予備校を選ぶ
冬期講習に申し込む前には、まず目的を明確にし、適切な塾・予備校を見極めることが大切です。たとえば、難関大学を目指すなら受験専門の予備校が適しています。
苦手科目の克服や基礎固めを重視するなら、講師がマンツーマンで向き合ってくれる個別指導塾が適しているかもしれません。
同じ冬期講習でも、受講先や選択するコースによって難易度や講座の方針が異なります。
目的に合わない講座を選ぶと、内容の難易度が適していなかったり、必要意識をもてない科目の授業を受けることになったりします。
費用だけでなく、時間も無駄になりかねません。志望校や学年、模試の結果をもとに、目的や必要な科目を明確にしてから受講先を選びましょう。
高校生のお子さんの個性に適した授業形式を選ぶ
本人の性格や学習スタイルにあった授業形式を選ぶことも、冬期講習で成果を出すための重要な要素です。
たとえば、集団授業は周りと一緒に授業を受けるため、競争意識を刺激しやすく、モチベーションを高めやすい点が特徴的です。一方、個別指導は講師とのマンツーマン授業のため、自分のペースで学べます。
積極的に講師に質問しながら苦手分野をじっくり克服したい方や、ひとりで集中したい方におすすめです。
オンライン授業は自宅で受けられる点がほかの授業形式にはないメリットです。塾・予備校に通う必要がなく、リラックスした環境で受けられます。録画授業であれば、部活やバイトが忙しい方でも任意のタイミングで受講可能です。
どの授業形態が適しているかは個性によって異なるため、お子さんと相談しながら選ぶとよいでしょう。
申し込み前にスケジュールや通いやすさを確認する
冬期講習は、基本的に短期間で集中的に講座をおこなうスタイルです。そのため、スケジュールがタイトなケースも少なくありません。申し込み前に学校の終業式や部活動、家族の予定と重ならないかを必ず確認しましょう。
また、通塾にかかる時間も重要です。自宅から塾や予備校などの教室が遠すぎると、移動だけで疲れてしまい、集中力や学習効率が下がることも考えられます。とくに冬場は天候の影響もあるため、遠いことが理由で通わなくなってしまう可能性もあるでしょう。
授業がおこなわれる日数や間隔、通いやすさを調べておき、無理なく受講できる塾・予備校を選ぶことが大切です。
無料体験や説明会に参加する
冬期講習の内容や雰囲気を事前に知るには、無料体験授業や説明会への参加がおすすめです。パンフレットやWEBサイトに掲載されている情報だけではわからない、講師の教え方や授業のテンポ、サポート体制などを直接確認できます。
周囲の雰囲気や自習室の有無などは、学習のモチベーションを大きく左右する要素です。実際に参加することで、実感をもって体験できるほか、説明会では費用体系や割引制度、教材費などの詳細を尋ねることもできます。
納得して申し込むことで「イメージと違った」「聞いてた話と違った」などの認識のずれを防ぎ、満足感・納得感をもって冬期講習に臨めるでしょう。
塾・予備校の実績や評判・口コミを確認する
塾や予備校の実績や評判をしっかり確認することも大切です。たとえば、志望校への合格実績や、受講生の成績アップ事例は、講師の指導力の目安になります。
また、実際に受講したことがあるユーザーの口コミやSNSの投稿、保護者や友だちからの評判も参考になるでしょう。
ただし、実績や評判がいいからといって、必ずしも結果を出せるわけではありません。講師のサポート体制やお子さんの適正を考慮した上で、目的に適した塾・予備校の冬期講習を受講しましょう。
高校生の冬期講習で成果を出すなら費用以外もチェック!
高校生向け冬期講習の費用は2万円〜20万円と、受講先や内容によって大きく異なります。授業形式や受講科目数・コマ数は費用に大きく影響するため、明確な目的を持って選ぶことが大切です。
また、冬期講習で成果を上げるためには、費用の安さだけで判断せず、学習内容や環境の質にも注目しましょう。
料金が安くても、自分の目的やレベルにあっていなければ効果は得られない可能性が高くなります。紹介した内容を参考にして、高校生のお子さんに適した塾・予備校を選んでください。
適した受講先を選べれば、短い間で大きな学習効果が期待でき、志望校の合格にも近づくかもしれません。
