「みらい日本語学校」を取材!日本語を学ぶ外国人のファーストステップとしての役割とは?

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日本には就労・就学、さまざまな目的で滞在する外国人が大勢います。彼らの日本語能力の高さに驚いた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

とはいえ、はじめからみんな日本語が堪能だったわけではありません。その多くが、来日後は日本語学校で日本語を学んでいます。

今回は、茨城県水戸市にある「みらい日本語学校」理事長の片庭 慶子さんにお話を伺いました。

海外交流や外国語教育に関心のある方は、ぜひご一読ください!

留学生の日本での就労や進学をサポート

みらい日本語学校の様子

―本日はよろしくお願いします。はじめに、「みらい日本語学校」の概要についてお聞かせください。

片庭 慶子さん(以下、片庭):「みらい日本語学校」は、2018年に開校した茨城県水戸市にある日本語学校です。

現在までに、ベトナム、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、中国(香港)、台湾、フィリピン、ネパール、タイ、などの国々から留学生を受け入れています。

また、日本でお仕事をしている外国籍の方や、在留者のお子さん、日本人の配偶者の方など、日本語習得が必要な方を対象に、グループレッスンやプライベートレッスンなど、受講生のニーズに合わせて学習内容を組み立てる「一般聴講生」の受け入れもおこなっています。

長期で日本に滞在する外国人の目的は、進学や就労などさまざまですが、特に若い人たちの場合、日本語学校が彼らの日本での “ファーストステップ” となることが多いです。

夢を持って来日する海外の若い人たちの「母校」となれること、“初めての日本”という特別な時間を一緒に過ごせることに価値を感じ、私も理事長という立場で関わっています。

経験と知識豊かなスタッフは留学生の強い味方

みらい日本語学校

―他校にはない「みらい日本語学校」の特徴や強みを教えてください。

片庭:留学生は来日後すぐにアルバイトを探すことが多いですが、私たちは地元企業として地域に根差し、ネットワークが広いことで、留学生を雇い入れたいというアルバイト先を常に募集しています。

そのため、学生たちは来日後すぐにアルバイトを始めることが可能。また、卒業後の進学や就職についても定期的に個人面談でヒアリングをし、語学の勉強だけでなく、願書の手続きや面接の練習などをおこなっています。

最近では、日本語学校卒業後すぐに特定技能ビザでの就職を目指す留学生のために、介護、外食、宿泊分野などの試験、就職対策にも力を入れており、多くの内定者を出しています。

留学生たちにとって、入学から卒業後の進路まで一貫したサポートがあることは安心感があるのではないでしょうか。これは私たちの強みですね。

また、日本語学校を始める以前から、外国人技能実習生への研修にも取り組んでいた経験も大きいと思います。

というのも、技能実習生は入国後、研修センターにいられる期間が約30日間しかありません。その後すぐに職場での実習に入らないといけないんです。

そのわずかな期間に、日本の文化・習慣や日本人の考え方、ビジネスマナーといったことを伝える必要があります。

留学生も日本語学校だけで帰国する子は少なく、大半がその後も就学や就労で日本に滞在します。日本でのその後の生活をスムーズに送るためにも、日本という国についてよく知ってもらうことが大切。

当校では、技能実習生への指導経験も生かし、日本語はもちろん、日本という国の文化的特徴や、生活のベースを知ってもらうためのカリキュラムもしっかりと組んでいます。

お茶や書道、遠足や日本食作りなど、体験型で楽しく日本を知ってもらうイベントもおこなっていますよ。

―スタッフはどういった方が多いのでしょうか?

片庭:講師は当然ですが、全員日本語教師の資格を持っています。講師のほかに、生活面の指導をおこなう事務局スタッフ、留学生が寮生活で困ったときに相談できる寮母さんもいます。


寮には周囲の方からクレームが入ることも…。なかには、もともとの外国人に対する偏見から来ているものもありますので、そういったときには学生を守ってあげること、学生の心をきちんとケアしてあげることが大事です。

とはいえ、たとえば夜遅くまで大きな音楽をかけているようなことに対しては、きちんとダメだと伝え、ルールを決めます。

日中勉強をして、夜アルバイトを頑張っている生徒も多いので、中には朝起きられずに遅刻や欠席をする子もいます。

しかし、すべての留学生が日本語を身につけて卒業することが日本語学校としての役割ですので、授業前後の時間の使い方についてもスタッフが気を配り、助言やサポートをしています。

寮母さんは時に優しく、時に厳しく関わってくれる、まるで本当の母親のような存在で、先生方とはまた別のアプローチで、日常的に学生たちの支えとなってくれているんです。

卒業式には留学生みんなが彼女に群がっているのを見ると、日常的な絆が感じられて、私も嬉しくなりますね。

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廃校を利活用した日本語学校も開校

みらい日本語学校の様子

―今後、新たなサービスの展開などありましたら教えてください。

片庭:
今年、栃木県真岡市にみらい日本語学校の姉妹校として、真岡みらい学校を開校しました。

真岡市の「廃校利活用推進事業」を活用して、2018年に閉校した小学校の利活用で開校したんです。

開校式には真岡市の市長や市議会の方、地域の企業の方も出席してくださり、学生たちを迎え入れてくださいました。ご来賓のなかには、その小学校を卒業されたという方も。

長く地域に親しまれた小学校の利活用ということで、地域社会に受け入れられているような、とても温かい雰囲気を感じています。

留学生たちがたとえば地域の商店街へ行っても、あそこの日本語学校の生徒ねと、生活のなかでも支えてくださる方が多いのではないかと思います。

もともとが小学校なので、入学式も体育館でおこない、私もなんだか懐かしい気持ちで出席しました。

校舎内には多数の教室、敷地内には広い体育館や校庭もあり、今後は地域との文化交流や、連携している他の日本語学校との交流行事を開催していきたいと考えています。

そうした取り組みの第一弾として、10月28日には、日本語学校4校合同での運動会を実施しました。221名の留学生が集合して、普段の学校生活とはまた全然違った顔が見られ、とても楽しいイベントになりました。

このように、ただ単に留学生に日本語を教えるのではなく、さまざまな形で地域活性化にも繋がる取り組みをしていきたいですね。

―最後に、読者の方へ向けてメッセージをお願いします。

片庭:
コンビニエンスストアは私たちの身近な場所にありますが、最近では店員さんの多くが外国人ですよね。日本語学校に通う留学生が多いのではないかと思います。

留学生は日本語習得後、日本での進学や就職を目指して来日している学生さんが大変多いです。

日本もグローバル化や人口減少などから、今後ますます外国人と共生していくことが求められます。

しかし、留学生だけではなく技能実習生もそうですが、せっかく日本に滞在していても、なかなか日本人と関わることがないのが現状です。

1年、2年留学生活を送っていても日本人の友人があまりできないと聞きます。

とくにこの数年はコロナの影響で、海外へも行きにくいですし、ぜひ日本の若い世代の人たちも、日本に在住している海外の若い世代の人たちに関心をもってもらい、国際交流を楽しんでみて欲しいです。

私たちもなんとか交流の場を作っていけたらいいなと思っています。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:みらい日本語学校

島田 佳代子
この記事を執筆した執筆者
島田 佳代子

Ameba塾探し 執筆者

幼少期よりピアノ、水泳、硬筆、英会話などを習う。中学受験をして英語教育に力を入れる中高一貫の女子校へ進学。その後、都内の短大を経てイギリスへ留学。マンチェスター市内のカレッジで観光・旅行学を学びながら、執筆活動を開始し、スポーツ、旅行、ビジネス、教育など幅広い分野で執筆経験がある。2021年9月から「自然豊かな地方の田舎生まれ。小学校では3~5年生までスイミングクラブ、4~6年生までサッカーと習い事を通じてスポーツに熱中する日々を送る。工業高校に進学するも起業や事業経営で成功したいと考えるようになり、高校3年生で個人事業主として開業。紆余曲折ありながら、ライティングを学びブログ運営やWebライターとして活動を続けている。2022年7月より「Ameba塾探し」で編集兼執筆を担当。進路に不安を抱える学生や保護者に役立つ情報をお届けする記事作りを目指しています。」にてライターとして従事し、保護者やお子さまに興味をもっていただける記事づくりを目指しています。