「内田洋行」は教育ICT化を推進!海外で受賞歴のある学習e-ポータル「L-Gate®(エルゲート)」について聞いた

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GIGAスクール構想をはじめ、日本では学校教育にICTを取り入れる動きが進められており、特に2020年から本格的なコロナ禍で一気に普及が進んだ印象があります。

今回は、そんな学校教育のICT化をはじめ、教育に関するさまざまな事業をおこなう「株式会社内田洋行」ICTプロダクト企画部の須藤 綾子さんにお話を伺いました。

同社が開発した「L-Gate」と呼ばれる学習eポータルサービスは、国内外から高い評価を受け、日本ではじめて国際的な賞を受けています。

子どものICT教育に興味がある方は、ぜひご一読ください!   

  1. 日本初の国際的な賞を受けたL-Gate
  2. ICTだけでなく教育にトータルで対応
  3. ICTで最大限子どもの教育を充実させたい

日本初の国際的な賞を受けたL-Gate

内田洋行

ー本日はよろしくお願いいたします。まずは「株式会社内田洋行」がどのような会社なのか、概要を教えてください。

須藤:株式会社内田洋行は、「ICT」と「空間」の両面から学校や官公庁、オフィスにおける人の可能性を広げる「場」づくりを支援する会社です。

特に公共分野では、学校設備や教材教具をはじめ、1人1台PC環境の導入まで、幅広い商品・ソリューションを展開しています。

今年は創業112年となりますが、「情報の価値化と知の協創をデザインする」ことをコーポレートビジョンに活動をおこなっています。

そのなかでも子どもの学校教育を対象にしているのが学習e-ポータル「L-Gate」と呼ばれるサービスです。

ー「L-Gate」について詳しく教えてください。

須藤:L-Gateは子どもたちがPCやタブレット端末を使って日常的に学習に使うためのツールを1つにまとめるなどして、便利に使うための学習eポータルサービスです。

現在、日本の公立小中学校では、GIGAスクール構想という文部科学省主導による政策が進み、児童生徒1人に対して1台の端末を整備し、2022年は2年目を迎えています。

この政策では学校の授業においてPCやタブレット端末を利用するとともに、今後は教科書をデジタル化することで、紙では表現できない動画やシミュレーション、テキストの読み上げ機能など、さまざまな学習に役立つ情報によって、学習効果をより高めようとしています。

実際にどのようにPCやタブレットを運用するかは各自治体に委ねられていますが、L-Gateを導入していただくことで先生が円滑に授業を進めることが可能です。

たとえば子どもにもわかりやすい形でインターフェースが構成されており、ウサギさんのマークをクリックしてとか、Mallという緑の文字をクリックしてなど、子どもたちが迷うことなく操作をおこなうことができるでしょう。

また、L-Gateにはさまざまな学習コンテンツを登録することができ、「L-GateからPCやタブレットを使った学びがはじまる」という使い方ができます。

自分のPCからWebブラウザでL-Gateを開くと、学習コンテンツに素早くアクセスできます。

管理の面からも、ユーザーや学校クラスの管理、アクセスログを蓄積する機能を持ち、分析することも可能です。

さらに、L-Gateは文部科学省が2024年から導入する、コンピュータ上でおこなう学力調査にも対応。

この学力調査では文部科学省CBT(Computer Based Testing)システム(MEXCBT:メクビット)と呼ばれるシステムと連携する必要があるのですが、L-Gateはすでに連携対応済みです。

これらの背景もありL-Gateは埼玉県鴻巣市をはじめとしたさまざまな自治体で導入が進んでおり、現在は450団体、5,000校、200万アカウントで利用されています

L-Gateは国内外で高い評価を受けており、学習におけるさまざまなデータについてIT技術標準の開発/普及促進をおこなう日本IMS協会から最優秀賞をいただきました。

また、アメリカに本部があるIMS GLOBAL Learning ConsortiumのLearning Impact Award 2022において日本勢としてははじめて入賞したんですよ。

L-Gateが、実際の自治体でスムーズに利用された点や世界に公開された技術基準(スタンダード)を採用することで、デジタルエコシステムの役割を果たしている点を評価されての受賞です。

ICTだけでなく教育にトータルで対応

内田洋行

ー株式会社内田洋行の強みはどういったところにありますか。

須藤:内田洋行は幼稚園・保育園から大学まで、さらにグループ会社を含めると社会人まで、さまざまな世代の学びに対応できる総合力を持っているのが強みです。

たとえば理科の顕微鏡や人体模型、算数用の大きなコンパスなど、誰もが見たことがある学習教材を本当に幅広く展開しています。

最近だとプログラミング教材も注目されていますね。その他にもランドセルを入れるロッカーや実験台などの施設設備に関する分野の製品も提供しているんですよ。

大学のキャンパスでもアクティブ・ラーニングとして学生が主体的な学びができる教室づくりなどもおこなっています。

ICTに関しては、授業での定着を進めるために、内田洋行グループのウチダ人材開発センタから全国へ600名のICT支援員の派遣もおこなっています。

内田洋行グループの拠点があるところだけでなく、各地域にすんでいらっしゃる地元の方たちを採用して、地域へ還元する形で教育研修をおこなうなど、全国各地で支援員の方たちに活躍していただいていますよ。

ー内田洋行の事業についてより深く知る機会はありますか。

須藤:L-GateをはじめとするサービスはYouTube上で情報発信をおこなっていますので、ぜひご覧ください。

また、今年6月には教育関係者が1万人以上集うイベント「NEW EDUCATION EXPO」が開催されました。(主催 NewEducationEXPO実行委員会、内田洋行が企画運営)

これは自治体、官公庁、教育委員会などさまざまな教育関係者に向けたイベントで、最新の教育に関する国の方針や最先端な教育IT活用事例、教育データ活用など今後の方策等について、教育の有識者が東西で300名ほど集って発表されます。

海外の事例も含め最先端の情報が集まっており、今年で27年目ですが毎年大変好評ですよ。

ほかにも教育関連のイベントに出展することがありますので、そちらもぜひチェックしてみてください。 
  

「株式会社内田洋行」はICTだけではなく、誰もが見たことがある学習教材まで、本当に幅広く子どもの教育に携わっているんですね!

テラコヤプラスでは、駅や地域にあわせて塾・学習塾を検索することが可能。

入塾を検討している方は、「株式会社内田洋行」最寄りの八丁堀駅(東京都) 塾・学習塾 ランキングや、中央区 塾・学習塾 ランキングなどから探してみてくださいね!

ICTで最大限子どもの教育を充実させたい

内田洋行

ー最後に読者の方へメッセージをお願いします。

須藤:GIGAスクールでICT機器が学校現場で導入されて、本当に活用されるためのさまざまな工夫が必要になっていくと思っています。

今後もVRの活用が注目されるなど、大人がわくわくドキドキできるような発展が続いていくのではないでしょうか。

内田洋行でもオンラインでお客様とコミュニケーションする機会が増えるなど社会が大きく変わろうとしていることを感じており、子どもたちの日常も大きく変わっていることでしょう。

このことが
子どもたちの学びに寄与できるよう、内田洋行グループとしても新しい時代にふさわしい学習環境の提供をしていきたいですし、我々一人ひとりも頑張ってデジタルトランスフォーメーションしながらやっていきたいです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:株式会社内田洋行(L-Gate)  

福岡 萌子
この記事を執筆した執筆者
福岡 萌子

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期はダンス、フィギュアスケート、ピアノ、英会話などを習う。英語に特化したカリキュラムが豊富な私立高校の国際情報コースに通い、イギリスでの短期留学を経験。その後、恵泉女学園大学人間社会学部にてインドネシア文化とフランス文化を学ぶ。その後、幼児~シニアを対象としたダンス講師として従事。2021年4月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者やお子さまの目線に寄り添い、知りたい情報を確実にお届けできるよう目指しています。