パソコンやスマートフォンを使う機会が増えても、ビジネスや冠婚葬祭などのシーンでは、まだまだ必要になることが多い手書き文字。
いざというときのために、「美しい文字が書けるようになりたい」と思っている方も多いでしょう。
そこで今回は、札幌市にある書道教室のなかからおすすめの教室を紹介します。
札幌市は、さっぽろ雪まつりや時計台などの観光名所をはじめ、新鮮な海の幸、ウインタースポーツなど、魅力あふれる都市。広大な土地に190万人以上もの人々が暮らしているだけあって、たくさんの習い事教室があります。
どのように選べばよいかわからない…という方のために、書道教室の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
札幌にある書道教室の選び方
まず、札幌にある書道教室の選び方のポイントを紹介します。自分の希望にあった教室を見つけるために、ぜひチェックしてみてください。
①子ども向け・大人向け(初心者から上級者まで)で選ぶ
気になる教室があったら、まず対象年齢を確認しましょう。
子どものみ・大人のみを対象としている教室や、年齢制限がない教室など、教室によって対象年齢は異なります。
また、子ども向けの教室は、書道の基礎から指導してもらえるのが一般的。小さいころから習い始めれば、正しい筆の持ち方が身につくうえに、早く文字が書けるようになるメリットがあります。
一方、大人向けの教室は、初心者向けの教室や経験者向けの教室など、対象となるレベルが細かく設定されていることがあります。
教室が自分のレベルにあっているか、入会前にきちんと確認しておきましょう。
②硬筆・毛筆などコースで選ぶ
教室によって、学べるコースや指導方針はさまざま。
一般的に、子ども向けの教室は「毛筆」「硬筆」コース、大人向けには「毛筆」「硬筆」に加えて「筆ペン(ペン字)」や「かな文字」などのコースがあります。
それぞれ詳しく解説するので、コース選びの参考にしてください。
毛筆
毛筆のコースでは、毛で作られた筆と墨を使って文字を書く練習をおこないます。
書道のなかでは定番ともいえるコースで、筆の扱い方や「とめ・はね・はらい」など、文字の書き方の基礎が学べます。
教室で学べる書体には「楷書(かいしょ)」「行書(ぎょうしょ)」「草書(そうしょ)」などがあり、初心者の場合は基本となる楷書から始めるとよいでしょう。
線の太さや色の濃淡が自由に表現できるようになれば、芸術性が高い作品を書くことも可能です。
硬筆
ペンや鉛筆など、先が硬い筆記用具を用いた文字の書き方が学べるのが硬筆のコース。
硬筆は日常生活で役立つことが多く、実用的な文字を学びたい方に向いています。
文字の骨格やバランスなど、美しい文字を書く方法が習得でき、子どものころから学べば大人になってからも活かせます。
毛筆よりも道具類に費用がかからないので、気軽に始められるのが嬉しいポイントです。
筆ペン(ペン字)
筆ペンのコースでは、ペン先が筆の形をした筆ペンと呼ばれる筆記用具を使ってレッスンをおこないます。
筆ペンにはインクが内蔵されているので、毛筆よりも手軽に始められるのが魅力。
毛筆のような「とめ・はね・はらい」も表現でき、年賀状や冠婚葬祭などさまざまなシーンで役立ちます。
また、教室によっては万年筆やボールペンを使ったペン字も学べます。
筆ペンやペン字は、ペン1本あれば学べるので自宅で練習しやすく、趣味として学ぶのもおすすめです。
かな
かなは細い筆を使って、流れるような美しい文字を練習するコースです。
『古今和歌集』や『万葉集』などで使われている、日本独自のかな文字の書き方が学べます。
芸術性の高い文字が書けるうえに、古典や歴史も楽しめるので、日本の伝統文化に興味がある方にぴったりです。
和歌や俳句などの作品作りに取り組むこともできます。
③「座卓で正座」or「椅子と机」などスタイルで選ぶ
書道というと床に正座をして書く「正座スタイル」が一般的ですが、最近は「椅子と机スタイル」を取り入れている教室が増えています。
基本は正座スタイルの教室でも、生徒の希望があれば椅子に座って受講できる教室もあります。
集中して書道に取り組むために、無理のない姿勢でレッスンが受けられる教室を選びましょう。
長時間の正座が苦手な方は、どのようなスタイルで受講できるのか、教室に確認しておくのがおすすめです。
④少人数か大人数か指導人数で選ぶ
教室でのレッスンは、グループでおこなわれるのが一般的。5人以下の少人数や数十人以上の大人数など、1クラスあたりの人数は教室によって異なります。
少人数のクラスは、一人ひとりのレベルやペースにあわせて指導してもらえるので、マイペースな方に向いています。
一方、大人数のクラスは周りから刺激を受けやすく、仲間と切磋琢磨できる環境があります。書道を学びながら、コミュニケーションも楽しみたい方におすすめ。
教室を選ぶときは、生徒の人数に対して講師の人数が十分足りているかをチェックしておきましょう。
⑤師範資格が取得できるかどうかで選ぶ
書道教室で取得できる段級制度のなかで、師範は最上位の資格。師範資格を取得すれば、一定レベル以上の実力を持っていることの証明になります。
将来、指導者を目指している方や書道関係の仕事に就きたい方は、師範資格が取得できる教室がおすすめです。
段級制度を取り入れていない教室もあるので、資格を取得したい方は入会前に確認しておきましょう。
また、履歴書に資格を記載したい場合や、小・中学校で教員として書道を指導したい場合は、公的資格である「毛筆書写検定」や「文部大臣認可全国書道教師資格認定試験」の取得もおすすめします。
⑥展覧会への出品姿勢で選ぶ
練習の成果を多くの方に見てもらいたいなら、展覧会に参加できる教室を選びましょう。
展覧会への参加は教室によって方針が異なりますが、主に以下の3つのパターンがあります。
展覧会に参加すると自分の作品を披露できるうえに、ほかの人の作品から刺激を受けるいい機会となります。
また、作品作りに真剣に取り組むことで、レベルアップも期待できるでしょう。
自分の考えと教室の方針があわないとストレスになるため、入会前に展覧会への姿勢を確かめておくと安心です。
⑦月謝や振り替え制度もチェック
書道を上達させるためには、長期的に教室に通う必要があります。月々支払う金額が、家計の負担にならないか入会前に確認しておきましょう。
書道教室の月謝の相場は、子どもの場合は月3,000~5,000円程度、大人の場合は月5,000〜10,000円程度。一般的に、年齢やレベルが上がると高額になることが多いです。
教室によって異なりますが、月謝や入会金以外に以下の費用が発生することがあります。
月謝に加えて毎月どのくらい費用がかかるのか、あらかじめ計算しておくことをおすすめします。
また、万が一レッスンを欠席した場合、振り替え制度がある教室なら月謝が無駄にならずに済みます。追加料金なしで振り替えできるのか、きちんと確認しておきましょう。
札幌の書道教室おすすめ7選|子ども向けから大人向けまで紹介!
ここからは、札幌にあるおすすめの書道教室を子ども向けと大人向けに分けて紹介します。通う人の年齢にあわせてチェックしてみてください。
札幌の書道教室おすすめ4選【子ども向け】
まず、札幌にある子どもにおすすめの書道教室を紹介します。教室の特徴を比較して、子どもが楽しみながら続けられる教室を選びましょう。
書峰社書道
創立70年もの伝統を誇る「書峰社書道」は、札幌市内に数多くの教室を展開しているので、自宅に近い教室が見つかりやすいのが魅力。
教室全体で145名もの有資格指導員が在籍しており、毎週1回技術向上のための研修をおこなっています。
幼児向けのクラスでは書き方が学べ、小学校入学までにひらがなとカタカナを覚えることを目標としています。
また、小・中学生のクラスではペン習字とふで習字の両方を指導しており、新学習指導要領に対応した漢字の習得を目指します。
レッスンのほかに定期的にイベントも開催しているので、楽しみながら美しい文字が学べます。
▶書峰社書道の最新情報と料金はこちら
寒遊会書道
「寒遊会書道」の学童部では、幼児から中学生向けに水書・えんぴつかきかた・ふで習字を指導しています。
小・中学校の書写教育に沿って指導しながら、正しくて美しい文字が書けることを目指しています。
ふで習字では正しい姿勢や筆の扱い方などの基礎から学べ、学年にあった目標を設定してレッスン。「硬筆書写技能検定」の取得をサポートしているほか、書き初めなど学校の宿題対策もおこなっています。
学童教室の指導者は寒遊会の研修を積んでおり、質の高いレッスンを提供。字を書く楽しさを伝えながら、子どもの可能性を引き出します。
高校生以上が対象となる一般部コースもあり、大人だけの落ち着いた環境で習うことも可能です。
札幌時計台前本部教室を中心として、札幌市内各地で開講しています。
▶寒遊会書道の最新情報と料金はこちら
光華書道会
札幌市白石区川下にある「光華書道会」では、のびのびとした雰囲気のなかで一人ひとりに寄り添ったレッスンをおこなっています。
正しい文字の形や筆の使い方など、基礎から丁寧に指導しているので初めての方も安心。
書く前の精神統一や姿勢、礼儀正しい心など、書道のテクニック以外に子どもの成長に大切なこともお伝えしています。
レッスンの課題以外に、学校の宿題や応募作品なども指導。自分の好きな漢字や文章を自由に書くなど、楽しみながら学べる工夫をしています。
幼年と小・中学生を対象とした学生部は毎週土曜日に開講しており、月2回毛筆、月1回硬筆の月3回のレッスンが基本です。
▶光華書道会の最新情報と料金はこちら
さき先生の書道教室
書道歴30年の講師が、一人ひとりに向き合いながら楽しく書道を伝える「さき先生の書道教室」。
幼児と小・中学生を対象としたクラスでは書道とペン習字を指導しており、1回90分、月3回または6回のコースがあります。
幼児には、無理なく楽しみながら文字が学べるように指導しています。
小・中学生向けに年に数回「錬成会」「書初めレッスン」を開講しており、文字の歴史や成り立ちなど、書に関する知識が体験しながら学べる機会を設けています。
また、学校の課題や書道コンクールへの参加、段級位の取得などもサポート。教室は札幌市豊平区にあり、地下鉄福住駅から徒歩4分です。
▶さき先生の書道教室の最新情報と料金はこちら
札幌の書道教室おすすめ3選【大人向け】
続いて、札幌にある大人におすすめの書道教室を紹介します。教室の指導方針や対象としているレベルなどをチェックして、自分にあった教室を見つけましょう!
一五書道教室
地下鉄大通駅から徒歩3分の場所にある「一五書道教室」は、夜9時までレッスンが受けられる少人数制の教室。
初めて筆を持つ方向けの「初心者コース」があるので、今から書道を始めてみたい方も安心です。
「一般コース」では、漢字・かな・実用書・硬筆・詩文書から生徒が課題を選べ、自分の目的にあった書道が学べます。
紙・墨・筆は自分で用意するのが基本ですが、月額550円でレンタルできるので仕事帰りに手ぶらで通うことも可能。
展覧会への出品をサポートする「書道展コース」や芸術性の高い書が学べる「書道パフォーマンスコース」、指導者を目指す「指導者コース」などもあります。
▶一五書道教室の最新情報と料金はこちら
佐々木桂泉書道教室
清田区平岡の「佐々木桂泉書道教室」は、子どもから大人まで楽しみながら書道が学べる雰囲気が魅力。
筆の持ち方や文字の書き方などを丁寧に指導しているので、これから書道を始めたい方にもおすすめです。
書道展や資格試験などのサポートもおこなっており、さまざまなことにチャレンジすることが可能。
少人数の集まりや個人宅での出稽古もしており、教室に通うことが難しい方も本格的な書道が学べます。
▶佐々木桂泉書道教室の最新情報と料金はこちら
毛筆工房カク
「毛筆工房カク」の光華書道会では、実用的な書道を幅広く学ぶことができます。
心静かに取り組める「写経に親しむ」、宛名書きなどの実用的な書が学べる「実用暮らしの書」、実用的な筆ペンの使い方が学べる「筆ペン上手」の3つのカリキュラムを用意。
初めて筆を持つ方には基本の線の書き方からレッスンしているので、気軽に始められます。
また、毎年10月から12月には年賀状講習を開講しており、宛名の書き方や添え書きなどが学べます。
レッスンは、豊平区中の島の光華書道会教室のほかにも、道新文化センターや地域会館などで開講。通信講座もあり、忙しい方も自分のペースで学べます。
▶毛筆工房カクの最新情報と料金はこちら
まとめ
美しい文字が書けるようになると、学校・仕事・就職試験・冠婚葬祭などさまざまなシーンで役立ちます。
気になる教室があれば体験レッスンに参加して、教室の雰囲気や指導方針などを自分の目でしっかりとチェックしましょう。
この記事で紹介した選び方とおすすめの教室を参考にして、楽しく続けられる教室を見つけてくださいね!
※各教室情報は、公式ホームページを元に作成しております。掲載内容に関するご要望は、お手数ではございますがお問い合わせフォームよりご連絡ください。万が一内容に齟齬がございました際は、早急に修正・削除対応をおこないます。