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認定NPO法人「水戸こどもの劇場」で大人も子どもも育ちあう!代表理事インタビュー

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育児中の方のなかには、社会とのつながりがなくなって疎外感を感じたり、何や役に立ちたいけれど育児中だからと諦めている方もいるのではないでしょうか。

茨城県水戸市が拠点の認定NPO法人「水戸こどもの劇場」は、大人も子どもも誰もが参加できるさまざまな事業を展開し、文化活動や子育て支援など多岐にわたる活動をおこなっています。

今回は「水戸こどもの劇場」代表理事の平野 弥生さんに、お取り組み内容についてお話を伺いました。

水戸市にお住まいの方、親子で一緒に活動に参加したい方は、ぜひご一読ください。

子育て中のママ・パパと一緒にさまざまな活動を創り出す

認定NPO法人「水戸こどもの劇場」の活動の様子

ー本日はよろしくお願いします。はじめに、 NPO法人「水戸こどもの劇場」がどのような団体なのか教えてください。

平野 弥生さん(以下、平野):
「水戸こどもの劇場」は、1971年テレビの普及によって外で遊ばなくなったり、人との関わりが少なくなってきていることを心配した当時の親たちが、「子どもに夢を!たくましく豊かな創造性を!」を合言葉に作ったのがはじまりです。

最初は会員に向けて、年会費を払った人が観劇するスタイルだったのですが、市民の方に向けて広く開かれた団体として活動しようということで1999年にNPO化し、子育て支援団体としてスタートしました。

「誰もが主役・みんなの居場所」と、子どもから子どもと関わる大人まで、さまざまな人の居場所づくりを大切にしてきました。

観劇やキャンプから始まり、ラジオ番組制作、読み聞かせの会、CAP(子どもが暴力から自分を守るプログラム)、子育て情報誌発行、親子のサロンなど、その時代時代に起こる子育て環境の変化や問題・課題について、子育て中のお母さんやお父さん、スタッフ、地域や行政の方も一緒に「こども・子育てをまんなかに」みんなで考えて、多世代で多様な活動を創り出しています

文化創造体験事業や子育て支援のほか世代を超えた交流も

認定NPO法人「水戸こどもの劇場」の活動の様子

ー活動内容について詳しくお聞かせください。

平野:文化創造体験事業として、舞台劇や人形劇、芸能などの鑑賞をおこなう
ほか、フランス生まれの木製ブロック「カプラ」で遊んだり、忍者になって五感を使った修行をする「忍者遊び」というイベントや、地元の山を歩いたり、釣りやサイクリングなどをする「遠足くらぶ」があります。

それから子育て支援事業としては、0歳児親子から利用できる子育て広場「ぽかぽかつどいの広場」(水戸市受託事業)・サロンの運営、おもちゃや絵本の貸し出しをする「エルマークラブ」、お子さんが多胎児、自分自身が多胎児の方が交流する「多胎児サークル かるがも」、子どもや子育てに不安を抱えている家族のためのサロン「comodo-コモド-」など、いろいろなサークル・サロンがあります。

それから、高齢者施設の一部屋を利用して開催している「多世代交流 たまり場はやま庵」では、赤ちゃんから幼児までいろんな年齢のお子さんが和室の広々とした空間でおもちゃで遊んだり、おしゃべりをしたりと、ママがゆったり過ごしてもらえるような取り組みもしています。

わたし自身、赤ちゃんを産んだ後に社会的な疎外感があり、家族しかいない状況で赤ちゃんと家族と自分しかいない状況から大人と話す機会を失い、そうなった時に自分の存在価値みたいなものがよく分からなくなった経験があります。

ママやパパが赤ちゃんと一緒に活動できることはないかと考えて、地域の学校へ行って、出産や子育ての経験を話したりする、児童・生徒とのふれあい体験「赤ちゃんが学校にやってくる」という取り組みもしています。

現在はコロナ禍で赤ちゃんを抱っこはできないのですが、ママたちの話を聞いたり赤ちゃんを身近で見てもらうことで「机の上や教科書で学ぶより何倍も貴重で大切なことを経験できる」と学校から感想をいただいたりしています。

また、子どもって小さいうちはよく病気になりがちですが、保護者の方のやむをえない理由でお子さんの看病ができない場合に自宅に保育者が訪問して、病気のお子さんを一時的に預かる訪問型病児保育事業「ぷちぷり」もおこなっていまして、水戸市にお住まいの生後6か月~小学6年生までのお子さんを対象にした受託事業です。

ほかにも、茨城大学の附属小学校の学童保育や放課後子ども教室、城里町の生活困窮世帯のお子さんを対象に塾講師や教師志望の大学生が勉強を教えたりする学習支援「いば・きら塾」、「CAP」(キャップ)という子どもが暴力から自分を守るプログラムもおこなっています。

認定NPO法人「水戸こどもの劇場」活動の様子

平野:会員同士が好きなことややりたいことを通じで世代を超えてつながる多世代交流活動では、サークルのようなかたちでウクレレやギターを楽しんだり、ミュージックベルとトーンチャイムで演奏したり、子連れでブラスバンドを楽しんだりしています。

楽器演奏のほかにも、読み聞かせの会や室内ゲームの会、読書サークル、妄想しながらおしゃべりする会、ガレッジセールなどもあり、みなが楽しんで好きなこと、やりたいことをしています。子連れNGの事業はひとつもないですね。

一人で子育てするのって本当に難しいことです。だから、どこかで支援につながっていてほしいと思いながら活動しています。みんなが子育てを楽しんでできるように、子育てしやすい市町村だねって言われるのが目標です。

この団体で活動したいと思ってくれる方にはできる限り協力していきたいと思っていますので、お気軽に声をかけていただけたら嬉しいです。

「水戸こどもの劇場」がある茨城県水戸市には、たくさんの塾・学習塾があります。

Ameba塾探しでは、水戸市 塾・学習塾 ランキングや、水戸駅 塾・学習塾 ランキングなど、エリアや駅など条件を絞って塾を探すことができます。

お子さんの塾をお探しの方は、ぜひご活用ください!

毎月いろいろなイベントや講座を開催中!

認定NPO法人「水戸こどもの劇場」の活動の様子

ー今後開催予定のイベントがあれば教えてください。

平野:8月3日(水)に、みと文化交流プラザで「ピアニカの魔術師」というコンサートがあります。
プロとして数々の舞台で活躍している腕利きのミュージシャンたちが、今まで想像もできなかった音色と奏法でパフォーマンスします。

鍵盤ハーモニカのメージがガラリと変わるコンサートの詳細は、こちらからご確認いただけます。

それから、子育て中のお母さんたちにサポーターになってもらって、「今、どんな支援が足りていなくて、どんなことをしてほしいのか」「どんな支援があったらいいか」というを聞きながら、どういうことなら実現が可能か一緒に考えながら、実現に向けて活動することを考えています。そのためのサポーターを養成する講座も開講予定です。

そのほかにも水戸こどもの劇場では、いろいろなイベントや講座を毎月開催中です。新たなイベント・講座も随時追加して発信していますので、「参加してみようかな」「何かイベントあるかな?」と思われたら、ぜひ公式サイトの予定表・講座・イベント情報Instagramをチェックしてみてください。

ー最後に、読者の方に一言メッセージをお願いします。

平野:
子育てはひとりではなかなかしきれなくて大変な部分もあり、人の手を借りながら子育てしようと思っても、借りるのが難しい時代になってきているのかなと感じます。

迷惑をかけないように…という気持ちがあると、なかなか「助けて」とか「困っている」と言いにくいかもしれませんが、気軽に私たち「水戸こどもの劇場」に声をかけてください。

子どもと子育てしているお母さんたちを真ん中に考えて、どうしたらいいのか一緒に考えながら、悩んでいることを解決に導いたり、みんなが納得して楽しんで子育てができたら幸いです。

私たちの活動にご興味を持たれたら、ぜひ、いろいろなイベントに参加してください!

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。

■取材協力:認定NPO法人 水戸こどもの劇場

中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。