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「子どもの塾選びに労力は惜しまない」保護者は6割!参考になるのはリアルよりネットの口コミ?

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「学習習慣をつけたい」「受験のために」…さまざまな目的で塾・家庭教師を検討しますが、数ある教室などから、どのように選べば良いのでしょうか。

子どもが実際に塾に通っている小学生から中学生の保護者614人を対象に、塾などを選ぶ際にどのような情報が参考になったのか、アンケートを実施しました。昨年7月に同様の調査を行った際は、インターネットの口コミを参考にしている保護者が多かったようでしたが、2022年の傾向は果たして…。

また、コロナ禍を通して注目され需要が高まったオンライン形式での学びについても調査しました。

「時間や労力は惜しまない」塾選びにかける期間は平均1か月

まずは、塾・家庭教師選びに対して保護者はどの程度力を注いでいるのか、聞いてみました。

塾・家庭教師に関する情報収集

子どもの塾・家庭教師に関する情報収集は時間や労力を惜しまない」という質問に対して「とてもあてはまる」(20.2%)「ややあてはまる」(42.2%)を選択した保護者は合計6割を超えました。

「あまりあてはまらない」(8.3%)「まったくあてはまらない」(0.8%)は合計しても9.1%にとどまり、多くの保護者が塾などを選ぶ過程から熱心であることがわかりました。

また、塾・家庭教師選びにはどのくらいの期間を費やすのでしょうか。

塾・家庭教師の利用を決めるまでの期間

最も多くの回答を集めたのは、「1か月程度」(37.9%)で、次に「2週間未満」(19.1%)。その期間で決めた主な理由には、「子どもや家族と話し合いが上手く進んだから」「希望に合う塾・家庭教師がすぐ見つかったから」が挙げられました。

「2、3か月程度」(17.1%)、またはそれ以上の期間をかけて選んだ保護者の多くはその理由を「しっかり検討・情報収集をしたかったから」「子どものやる気や気持ちを様子見しながら、利用するかどうか検討していたから」と、答えていました。

友人・知人よりも「ネットの口コミ」が参考になる!

保護者はどのように塾・家庭教師の情報を収集しているのでしょうか。情報収集のために活用しているものについて各過程ごとに、上位5つをご紹介します。

塾・家庭教師選びで使う情報源

すべての過程において、「家族・友人・知人などの口コミ・紹介」が1位となりました。続いて、「塾・家庭教師など公式のWebサイト」や「塾・家庭教師の口コミ・比較情報サイト」が各過程でも上位に入ってきます。

項目ごとに見ていくと、「名前を知るきっかけ」では、2位に「テレビ」(13.7%)、5位に「折込チラシ」(10.7%)が入り、“きっかけ”としては効果の高い宣伝ツールとして健在であることが伺えます。

一方で、「比較のため参考にするもの」と「決定の際に参考にするもの」のどちらの過程においても、「塾・家庭教師など公式のWebサイト」、「塾・家庭教師の口コミ・比較情報サイト」「掲示板・口コミサイト」のインターネットで情報収集をしている保護者は合計40%近くにのぼっていました。

塾などを探す際にも、情報の豊富さや集めやすさは、インターネットが際立っています。

では、最終的には友人・知人などの口コミとインターネット上の口コミのどちらが参考になったのでしょうか。

口コミの参考の仕方

「ネット上の口コミの方が参考になる」を支持する保護者は「とてもあてはまる」(13.8%)「ややあてはまる」(26.1%)を合わせて39.9%。友人・知人の口コミを支持する保護者は「あまりあてはまらない」(20.4%)「まったくあてはまらない」(3.4%)を合わせて23.8%に。

2021年の結果と同様、多くの保護者が塾・家庭教師選びにおいては、インターネット上の口コミの方が参考になったと回答しました。

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7割以上の保護者「一度塾を選ぶと変えにくい…」

では、どのような点をポイントにして、選ぶと良いのでしょうか。まずは「塾選びで重視したこと・決め手になったこと」のアンケート結果、上位5つを見ていきます。

塾選びで重視したこと

1位は「子どもの理解度にあわせてくれる」(13.2%)。次いで「子どもがなじみやすい雰囲気」(12.4%)。

受験対策や講師のレベルなど、はいずれも10%以下、授業料についても5.4%いましたが、“子どもに合うかどうか”が、一番の決め手となっています。

それを証明するかのように、子どもが塾・家庭教師を利用している保護者の8割以上が「講師・家庭教師の相性が気になる」と答えていました。

講師・家庭教師との相性について

「子どもと講師・家庭教師の相性が気になる」かという質問に対して「とてもあてはまる」(43.8%)「ややあてはまる」(42.2%)と答えた保護者が合計で86%となりました。

入塾後も8割以上の家庭が講師らと子どもの相性を気にしていることから、入塾後のミスマッチを防ぐためにも、体験授業には必ず参加した方が良いでしょう。学校生活と同じく、子どもと講師らの関係性は良好であることに越したことはありません。

また、アンケートからは一度通い始めると、教室などを変えにくいと考えている保護者が多いこともわかりました。

塾・家庭教師の変えにくさについて

「一度、塾・家庭教師を利用し始めるとなかなか変えにくい」かどうかの質問に対し、「とてもあてはまる」(22.3%)「ややあてはまる」(50.1%)と答えた保護者は7割以上にのぼります。

そのことも考慮すると「もし合わなくても…」を前提にせずに、長い付き合いのできる塾を、焦らず時間をかけて選ぶことが大切でしょう。そのためには、インターネットの口コミや体験授業などあらゆる角度からの情報収集が欠かせません。

学習面では対面、負担が少ない面ではオンライン形式!

最後に、コロナ禍で需要が高まったオンライン形式の授業についても調査しました。

対面・オンライン形式について

「対面形式とオンライン形式の塾について」どちらに当てはまるのか、イメージで回答してもらったところ、学習面においては、対面形式の方が圧倒的に信頼度があることがわかりました。

特に対面形式が圧倒的支持を得たのは、質問のしやすさについての項目。対面形式であればその場や授業前後などに聞けることも、オンライン形式ではそのような時間がないため、コミュニケーションが取りづらいと考える保護者が多いのかも知れません。

しかし、学習面以外に焦点を当ててみると正反対とも言える結果となっています。

特に「親の負担が少ない」という項目においては、「ややオンライン」(23.5%)「オンライン」(26.8%)を合わせると5割を超える結果に。

代表的な親の負担と言えば教室への“送迎”ですが、それが特に影響しているのではないでしょうか。また、移動時間がなくなることは、学校の授業や部活などで忙しくなる上の学年の子どもたちにとっても大きなメリットになります。

現時点でのオンライン形式は、学習面においての信頼度の低さは否めませんが、一方でその良さも広く認知されてることがアンケート結果によって明らかになりました。

まとめ

アンケートの結果から、保護者は塾・家庭教師を選ぶ過程からとても力を注いでいることがわかり、情報収集には主に友人・知人などの口コミとインターネット上の口コミが活用されていました。

また、入塾後も多くの保護者が「子どもと講師の相性が気になる」「教室に一度通い始めたら変えにくい」と答えていることから、情報収集だけでなく体験授業などを利用して実際に教室に足を運ぶことがいかに重要か明らかになりました。

そして、コロナ禍で需要が高まったオンライン形式の学習においては、勉強の面ではまだまだ不安に感じている保護者が多いようです。しかし、共働き世帯の増加による送迎への負担軽減や子どもの学びの場の多様性など、コロナ禍以外の側面でも時代に即していることから、今後もこのまま定着していくことが考えられます。

ひらおか ましお
この記事を執筆した執筆者
ひらおか ましお

Ameba塾探し 執筆者

大学で入部したスポーツ新聞部をきっかけに、大学卒業後から本格的にライター業に従事。主にスポーツ雑誌を中心に活動していましたが、結婚と出産を機にwebや地元の情報誌などに活動拠点を移しました。子どもの成長と共に教育関連に興味をもち、2021年11月より「Ameba塾探し」で執筆を担当する二児の母。インタビューを通して得た情報を皆さまにシェアする気持ちで執筆しています。