子どもには逞しく育って欲しいと願う親は多いものです。近年注目を浴びている「空手」も子どもたちに人気の習い事になっています。
今回は、「極真会館 東京城東湾岸支部」支部長で、世界重量級チャンピオンでもある鎌田翔平さんにお話をうかがいました。
子どもの体と心を強くしたいと願う方は、ぜひご一読ください!
モットーは「楽しく強くなる」
ー本日はよろしくお願いいたします。まず、「極真会館 東京城東湾岸支部」についてお聞かせください。
鎌田 翔平さん(以下、鎌田):私自身が以前所属していた極真空手の名門、東京城西支部で2017年に築地・月島両道場を開設しました。2020年に独立させていただきスタートしたのが東京城東湾岸支部になります。現在は、築地と月島に道場があります。
当道場では、「楽しく強くなる」をモットーに、3歳から50歳以上の方まで元気に稽古に励んでいます。
そのなかでも、年齢層としてはとくに幼年~小学校低学年のお子さんが多く入門されています。
私たちがやっている「極真空手」は、東京オリンピックの種目となった空手競技とは少し違い、相手に直接打撃を当てる空手です。
「極真空手」という名前や「直接相手に打撃を当てる」と聞いて、怖いというイメージがあるかもしれませんが、子どもはヘルメットやグローブなどの防具をつけておこないますし、怪我もほとんどありませんよ。
重要なのは「成功体験」を積ませること
―指導する上で、重視している点は、どのようなことでしょうか?
鎌田:子どもの性格は十人十色です。会話や稽古をしていく上で、子ども一人ひとりに見合った指導を見つけ、できないことよりもできたことにフォーカスして「成功体験」を積ませてあげる。そして「褒める」ことが私の指導のやり方です。
指導をおこなう上で、とくに重視しているのは「礼儀」です。私は、礼儀というのは、相手を思いやる心だと思っています。
武道には、「礼に始まり礼に終わる」という言葉があり、また空手には返事や挨拶をするときには「押忍」という言葉を使います。この「押忍」という言葉には「尊敬・忍耐・感謝」の意味があるんですよ。
たとえば、勝敗をつける練習をした場合でも、勝った人が飛び跳ねて喜んだり、負けた人がいいじけたりしている場合は注意します。
勝った人間は負けた相手を思いやり喜びを心に留める。
負けた人間は自分に勝った相手を素直に称える。
こうったことは学校や塾、スポーツ教室では教わらない武道教育の魅力のひとつではないでしょうか。
ーどのような指導員がいるのでしょうか?
鎌田:私自身が指導をおこなっていますが、空手歴は28年、競技選手としては15年活動していました。
競技選手としては既に引退しましたが、現役中は全日本大会優勝、世界重量級チャンピオンになることができました。
コロナ禍以前はマイスターとして、海外への派遣指導の要請も多かったですね。
生徒のなかからも、青少年の部の全日本大会、世界大会でチャンピオンを輩出していますよ。
子どもの体と心を強くする
ー今後、開催予定のイベントや無料体験レッスンについて教えてください。
鎌田:今後のイベントとしましては、4月に開催される全国大会には、当支部からも日本一を目指して数名出場します。
また、無料体験会は3月下旬と4月中旬に開催予定です。予定が決定次第、ホームページに掲載しますので、詳細はそちらをご確認ください。
ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。
鎌田:先ほども申し上げたように、極真空手は直接打撃制の武道です。
個人競技ではありますが、一緒に稽古している仲間がいるから自分も強くなれるという団体競技の一面もあります。
稽古をしていくなかで、協調性や相手を労わる気持ち、思いやる気持ちが備わってきます。もちろん体も強くなります。
昨今はなかなか武道や空手というものに触れる機会が少ないと思います。
極真空手はお子さんの心と体を強くして、必ず将来に役立つものになるでしょう。まずはお気軽に見学にお越しください。
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
取材協力:極真会館東京城東湾岸支部