逗子湾を活動場所に置く「セブンシーズ」では、さまざまなマリンスポーツを体験することができます。
今回は、セブンシーズで体験できるウインドサーフィンの魅力について、代表の新嶋 光晴さんにお話を伺いました。
海上スポーツで、子どもに成長への一歩を踏み出させたいと考える方はぜひご一読ください。
小学1年生から参加可能なウインドサーフィンスクール
ー本日はよろしくお願いいたします。まず「セブンシーズ」で体験できるウインドサーフィンについて教えてください。
新嶋 光晴さん(以下、新嶋):小学校1年生からスタートでき、年齢上限のないウインドサーフィンスクールです。
体験スクールの内容としては、いきなり海へ出るのではなく、まずはウインドサーフィンの基礎知識を15分ほど学んでいただいてから、30分ほど陸上で乗り方を覚えてもらい、準備が整ったら海上に出るというものです。
自然相手のスポーツですので、当日の海のコンディションによって難易度が異なります。
理想としては、風速2~4mほど(風船が1秒間に2~4m進むくらい)が一番よいとされているのですが、そのくらいの風速であれば、初日に20m程進みUターンして帰ってくることができます。
これを5日間ほど続けると感覚を掴めるようになり、操作のコツがわかってきますね。
初日は、インストラクターがセールを前後に動かすことや、セールを開くタイミングなどを細かく指導しますが、身体で自然に覚えられるようになるのには、5日目でようやく…というケースが多いです。
ーセブンシーズならではの特徴を教えてください。
新嶋:私たちは、セブンシーズのほかに、「NPO法人チャレンジスポーツクラブ」としても活動しています。
法人では、月謝制で通年利用可能な「鎌倉ジュニアウインドサーフィンクラブ」や、小学生から中学生を対象とした「鎌倉マリン学校」を運営しています。
鎌倉マリン学校は、夏場の期間限定開催で、子ども対象ではありますが親子での体験なども可能です。
例えば、保護者の方と一緒に子どもたちがウインドサーフィンを始めるケースがあるのですが、面白いことに大人も負けじと競争心が芽生えていますね。
こうしたことで、保護者の方がただ見守るだけではなく一緒に体験できるというのは、他にはない特徴だと思います。
また、鎌倉ジュニアウインドサーフィンクラブでは、年間を通して習うことができるので、もっと追及していきたいという子どもたちは、真冬にも元気に海へ出ていますよ。
ある程度練習を重ね技術が身についてきたら、実力を試せるよう、競技レースに出場してもらっています。
当クラブからは、ユースオリンピックの代表選手に選ばれた子どもが2名出ています。さらに、2021年もU15の日本代表に選ばれた子どもがいるんですよ。
ですから、競技者の育成環境を整えるという意味でも、尽力しています。
安全面を重視した丁寧なサポート
ー指導するうえで意識されていることを教えてください。
新嶋:風が強くなると流されたりさまざまなことが起こるので、安全面は第一に考えていますね。
万が一に備え、レスキューボートを常備し、インストラクターが必ず近くにいる状態にしています。
冬場は特に、寒さを我慢した恰好をしてしまうと、低体温症のリスクもありますから、ウエットスーツにライフジャケットを着用必須にしているんです。
あとは、海が怖いという子どもには、万が一転倒してもきちんと身体が浮くこと、インストラクターが必ずそばにいることを説明し、不安要素を出来る限り取り除く意識をしていますね。
その目で美しい景色を楽しんでほしい
ー今後開催予定のイベントはありますか?
新嶋:ウインドサーフィンに関しては、夏からを予定しており、詳しい日程が決まり次第公式HP にて告知しますので、楽しみにしていてください。
そのほかにも、セブンシーズではさまざまな活動をおこなっており、「鎌倉ジュニア」の新規受付は、小学校低学年は4月~、高学年は既に開始していますので興味のある方はぜひお問い合わせください。
また、「鎌倉マリン学校」は5月からスタートするので、こちらもぜひチェックしていただきたいですね。
ー最後に、読者へメッセージをお願いします。
新嶋:海は、美しいだけではなく、厳しさ、優しさ、楽しさなど多くのことを教えてくれるものだと思っています。
皆さんには、そんな海を体感できるスポーツの一つに、ウインドサーフィンがあることを知っていただきたいです。
岸から海を眺めると「ああいいな」と思いますよね。でも、海の上から岸の方を見ると、新しい景色が広がっていくんです。
ウインドサーフィンは、家族ぐるみで楽しんでいる方も多く、親子で一生一緒に遊ぶ機会があるなんて、素敵なことですよね。
ですから、新しい環境で新しい親子の形を見つけていただきたいと思います。
セブンシーズで出会った友達とは、10年以上の付き合いが続いているというケースもあります。
本当に年齢問わず多くの方に楽しんでいただいていますから、ぜひ一度、セブンシーズに足を運んでいただきたいですね。
ー本日は、貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:セブンシーズ