どこでもアートきっずを取材!自宅で学ぶ楽しいアートの時間とは?

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子どもに絵を習わせたいけれど、近所に教室がないとお困りの方はいらっしゃいませんか?

送り迎えの心配をすることなく、自宅で子どもが好きなアートを学ぶことができたらいいですよね。

今回は、60年以上アートの楽しさを伝え、アートを通じた教育活動をおこなっている「芸術による教育の会」GMの屋嘉部 正人さんにお話を伺いました。

子どもには感性豊かに育って欲しいと考えている方は、ぜひご一読ください。

  1. 現役の美術家が楽しく指導
  2. みんな違う作品でいい
  3. 世界を旅する「紙コップのインスタレーション」
  4. 大事なのは「違いを認めあう教育」

現役の美術家が楽しく指導

―本日はよろしくお願いいたします。まずは、「どこでもアートきっず」の活動について教えてください。

屋嘉部 正人さん(以下、屋嘉部):「芸術による教育の会」は68年間にわたり、幼児から大人までを対象に美術による教育をおこなっていて、これまでに述べ5万人以上の生徒の皆さまが学び、現在も3,600名以上の方が学び続けています。

なかには、通い続けたいけれど、「レッスンの曜日と時間の都合がつかなくなった」「送り迎えができなくなった」「学校の帰りが遅くなり通学が不安」といったご相談を受けることもありました。

また、新規のお問合せの多くは、「絵を習わせたいけど近くに教室がない」「賑やかなのは苦手なので集中して学びたい」「好きな場所で好きなときに学びたい」というものでした。

それらの悩みや要望を解決するために始めたのが、オンライン絵画造形教室「どこでもアートきっず」です。

「どこでもアートきっず」では、美術大学を卒業し美術家として活躍する先生が、専門的な技術指導を通してレッスンをおこなっています。 

生徒一人ひとりの「ありのままの表現」を認め、尊重することで個性を育むことを大切に。 自らも美術活動をするプロの美術家だからこそ、「一人ひとりの違い」に価値があるということを知っていますし、個性豊かな子どもたちの才能を伸ばしていくことができるでしょう。

「どこでもアートきっず」のサービスのひとつに、「WEB美術館」という発表の場があります。 レッスンで学び制作した作品を「WEB美術館」に投稿してもらいます。

投稿された作品には先生たちや“チャイルドアートサポーター”の皆さま、美術による教育を学ぶ美大生が集う“アートフレンズ”の皆さまから温かい励ましのコメントをもらうことができます。

素敵なコメントがついた成長アルバムは、その生徒が何を考え、何にこだわり、どこを工夫し、どんなことに感動をしたか。そして、どんなふうに成長したかが見てとれる“素顔のままのアートの履歴書”となるでしょう。

不確実性が高い子どもたちの未来において、「WEB美術館」のアートの履歴書がその子どもの自信となり、人生において何度となく訪れるであろうさまざまな困難を、悠々と乗り越えていくための心の支えになることを願っています。

みんな違う作品でいい

どこでもアートきっず

―「カリキュラム」について詳しく教えてください。

屋嘉部:
「どこでもアートきっず」のカリキュラムは、完成した作品が「みんな違う作品」になるようにつくられています。

上手に描くことよりも、工夫することを楽しめるように。「あたりまえ」を壊し、新たな発見に感動する仕掛けが施されています。

誰かとの「差」を比較して優劣をつけるカリキュラムではありません。他者との「違い」に価値を見出すカリキュラムです。

「差」は点数で評価できますが「違い」は数値化できません。

100点満点からの減点法で優劣をつける従来型の詰め込み教育ではない、問題も答えも自分で見出すことが楽しくなるアートだからできる特別なカリキュラムです。

その特別なカリキュラムを担当するのは、美術大学を卒業した画家やデザイナー、彫刻家やイラストレーターなど、80名以上の先生。

先生たちもお互いの「違い」を尊重し認め合いながら、68年間培ってきた「美術による教育」を学んでいます。

美術家にありがちな自身のこだわりが、生徒への価値の押しつにならないように、子どもたちの自由だからこその多種多様な表現から先生たちも学んでいます。

「教える」でも「育む」でもない、「学びあい」の気持ちで、日々私たちも先生としてのスキルを磨いています。

世界を旅する「紙コップのインスタレーション」

どこでもアートきっず

ー今後、開催予定のイベントなどの告知があれば教えてください。

屋嘉部:芸術による教育の会では、「旅する紙コップ100万個のインスタレーション」を実施しています。

これは、私たち美術家が皆さまの街を訪れて「紙コップのインスタレーション」というワークショップをおこない、参加者の皆さまにはひとり、ひとつの紙コップにご自身の想いを描いてもらいます。

私たちがその「想いのカップ」をお預かりし、日本全国から世界へ向けて旅をしながら仲間を増やしていくプロジェクトです。

2022年5月3日〜5月9日には、東京都美術館(上野公園内)で参加者の皆さまが描いたカップが展示されます。

ぜひ、皆さまの街にも呼んでください!

詳しくはホームページでもご覧いただけます。

大事なのは「違いを認めあう教育」

―最後に、読者の方へ向けてメッセージをお願いします。

屋嘉部:芸術による教育の会がめざす壮大な目的は、「アートによる学びあい」で世界の人々を平和にしたいというものです。

「差」で優劣をつけるから差別や劣等感が生まれる、人と「違う」ことでいじめが生まれる。

ところが、他者と同じはダメで、違う方が誉められるのがアートの特徴。そして、「違い」を尊重し、認めあうのがアートの役割だと信じています。

世界中で起こっている紛争も「違い」を認められないからではないでしょうか。

平和な未来を築くには「違いを認めあう教育」の普及だと私たちは考えています。

技術を教えるアートの教育ではなく、「違い」を認めあう「アートによる教育」にどうぞ皆さまの力を貸してください。

皆さまには、私たちと一緒に「アートによる教育」で学び、 “他者の違いを尊重し認めあう仲間”になっていただき、平和な社会をつくる主体者としてご協力いただけたら、私たち80名の美術家としての最高の喜びです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!


取材協力:芸術による教育の会「どこでもアートきっず」