NPO法人「わぁくらいふさぽーたー」の働く人や経営者の生活や環境をよりよくするための支援活動とは?

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2011年の東日本大震災、そしてこのコロナ禍で、働き方が大きく変わった方もいるのではないでしょうか?

世の中で働いているすべての人の、その働き方や生活の部分がいかに充実したものになることができるか、労使双方への支援活動をおこなっている「わぁくらいふさぽーたー」代表理事の阿部 重利さんにお話を伺いました。

仕事に追われるだけではなく、育児や生活面も充実させたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

  1. コンセプトは「ワークライフシナジー」
  2. 女性活躍を支援する「阿部モデル」とは?
  3. 今後もさまざまな情報を発信
  4. 将来の日本を背負って立つ子どもたち

コンセプトは「ワークライフシナジー」

わぁくらいふさぽーたー

―本日はよろしくお願いいたします。まず、「わぁくらいふさぽーたー」の活動についてお聞かせください。

阿部 重利さん(以下、阿部):「わぁくらいふさぽーたー」は、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)実現への支援・サポート活動をおこなっている団体です。

2011年の東日本大震災で人々がもついろいろな価値観が大きく変わったと思うんですよね。

多くの大勢帰宅困難者も出しました。あのときに、今後は“電車に乗って通勤して”という、今まで当たり前だったことが変わっていくんだろうな、もっと在宅ワークのような形もあるかもしれないなと思ったんです。

それで、今後は女性も男性も働き方がいろいろと変わっていくだろうから、「わが国の働く人々や経営者の生活や環境を、よりよくするための支援をおこないたい」と2011年に団体を立ち上げました。

一緒に立ち上げてくれた会員の方々が同じように感じて賛同してくれたことも、設立のきっかけのひとつでした。

まさかその10年後に、今度は新型コロナウィルス感染症までやってくるとは思いませんでしたが…。

今、まさに在宅、リモートで仕事ができる時代になっていますよね。

私たちの活動の一番の趣旨は、「ワークとライフ」が天秤のようにバランスをとることではないのです。

本当のワークライフバランスというのは、たとえばワーク半分、ライフ半分というように、時間だけのバランスでは計り知れないものがあるでしょう。

よいワークがよいライフに影響を与え、よいライフがよいワークに影響を与える…バランスというよりはむしろ“シナジー”。この「ワークライフ“シナジー”」ともいえる考えにご賛同いただいた方が、私たちの会員の皆さんです。

この「ワークライフ“シナジー”」の考え方、それが最終的に大きな話になれば、働き方を改革していくだろうし、日本を元気にしていくんだろうなと、そういうコンセプトで日頃活動しています。

女性活躍を支援する「阿部モデル」とは?

わぁくらいふさぽーたー

ー女性活躍支援として、どのようなことをおこなっているのでしょうか?

阿部:
私が考える女性活躍支援に必要なものは「意識改革」「両立支援」「キャリア支援」です。  

女性活躍推進が「ダイバーシティの一丁目一番地」だと思っていますが、欧米と比べても日本は女性管理職がとても少ないんですね。

やはり、子育てに時間が取られてしまっているケースが多いです。

韓国も日本と同様に女性管理職が少ないですが、この2か国の共通点は、「労働時間が長い」ということ。長い時間働くことが昇進の大前提になってしまっています。

そこで、私が考えた「阿部モデル」で、まず一番大事なのは「意識構造を改革」すること。

女性が子育てをする「べき」、昇進するには長時間働く「べき」、男性はこう働く「べき」。こういった今までの「べき論」など、いろいろなしがらみを改革するべきです。

そうすることで、女性が活躍するために必要な「活躍しやすさ」と、「長く続けやすい」という大事な2つの軸の両立支援に繋がります。

そのうえに、管理職の女性が出てくるのだと思うんです。

まずはパートナーが意識を変えないといけないですよね。女性は家を守るだけではないという意識はだいぶ変わってきてはいますが、まだまだ男性の育休取得は少ないのが現状です。

行政支援もだいぶ変わってきて、長く続けやすいような制度はできてきています。

あとは、意識改革をして、両立支援もして、そのなかで女性にもっと偉くなって輝いてくださいとできるのは「勤務先」です。

そのために、わぁくらいふさぽーたーは、パートナー、企業、国や行政に対して、「意識改革」を促す働きかけをずっとおこなってきました。

以前と比べたら、だいぶ意識が変わってきましたが、私たちはまだまだ歩みを止めるわけにはいきません。

これからも必要なところへの働きかけ、そして情報発信を続けていきます。

それから、女性がいかに子育てをしながらも、社会で活躍することを支援できるか。

セミナーなどでの情報発信もそうですが、保育制度が重要になります。  

そこで、私たちは保育園の「第三者評価」をおこなっています。安心して子育てするためには、預ける場所がしっかりしなければということを第三者の目でしっかり評価させていただいています。

今後もさまざまな情報を発信

わぁくらいふさぽーたー

ー今後開催予定のイベントがあれば教えてください。

阿部:
私たちの会員には、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーや社労士、行政書士など各業界で活躍する専門家が多くいます。

そういった会員の方に講師になっていただき、一般の方向けのセミナーなどを多数おこなっています。

たとえば、「人生100年時代のリカレント教育」や「シニア起業の現実と注意点」など。

私自身、フィナンシャルプランナーでもあり、埼玉県主催のライフプランセミナーでは講師を務めます。

2021年7月31日に開催されたセミナーでは菊池桃子さんが第1部、私が第2部の講師として、「人生100年時代のライフプラン」についてお話しました。

また、1月23日には「経済展望セミナー」の開催を予定しています。

これは15年ほど続けているセミナーで、日々変動する日本経済、世界経済を取り巻くさまざまな環境を、多角的な視点からお話します。

今までは対面でおこなっていましたが、昨年はコロナの影響で中止に。今年はオンラインで開催することになりました。

2月以降も会員さんから一般の方が勉強になるようなセミナーを開催していきます。

ホームぺージやFacebookで随時ご案内していますので、ぜひご覧ください。


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将来の日本を背負って立つ子どもたち

―読者に向けてのメッセージをお願いいたします。

阿部:この少子高齢化、人口減少社会において、今の子どもたちが今後活躍していくことが、わが国の重要なキーポイントになっていくでしょう。

合計特殊出生率がこれだけ少ないのは、やはり何かしら行政や国やいろいろな問題が複合要因になっていると思います。

そのようななかで、今、まさに子育てをしてくださっている保護者のみなさんが、極力ストレスフリーな状態で子育て、そして社会でも活躍していけるよう、私たちも支援活動をおこなっていかなければならないと思っています。

保護者のみなさんは、お子さんへの愛情に加えて、将来の日本を背負って立つ、そういう人材を支えているんだという誇りももっていただきたいと思います。

私たちはそれをバックアップするために、今後も企業や行政へ一生懸命働きかけしていきます。

保護者のみなさんのキャリアアップ、そしてわが国の担い手である
お子さんの成長を心から応援しています。

子育てはそんなに楽しいことばかりじゃないという方も少なくないでしょう。

いろいろと悩んだり、大変なこともあると思いますが、ひとりで抱え込まず周りに相談などして、ハッピーでいて欲しい、楽しんで欲しいという気持ちがあります。

そのためには、「ワークとライフ」を充実させていくことが大変重要です。

これからも、「わぁくらいふさぽーたー」は、ご支援できることは一生懸命おこなっていきますので、ぜひみなさんにも頑張っていただきたいです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


取材協力:わぁくらいふさぽーたー

島田 佳代子
この記事を執筆した執筆者
島田 佳代子

テラコヤプラス by Ameba 執筆者

幼少期よりピアノ、水泳、硬筆、英会話などを習う。中学受験をして英語教育に力を入れる中高一貫の女子校へ進学。その後、都内の短大を経てイギリスへ留学。マンチェスター市内のカレッジで観光・旅行学を学びながら、執筆活動を開始し、スポーツ、旅行、ビジネス、教育など幅広い分野で執筆経験がある。2021年9月から「テラコヤプラス by Ameba」にてライターとして従事し、保護者やお子さまに興味をもっていただける記事づくりを目指しています。