NPO法人「青梅こども未来」を取材!みんなの居場所にかける思いとは

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住んでいる地域に、子育ての心配ごとを相談できる場所はありますか?

東京都青梅市には、0歳~100歳までの“楽しい居場所”として手を差し伸べてくれるNPO法人 青梅こども未来があります。

今回は、代表の栗原 久美子さん、副代表の白井 順子さんにお話を伺いました。

子育て支援や開催されるイベントの様子についてもご紹介していきます。

  1. 気軽に立ち寄れる地域の居場所を目指して
  2. 基本的な心・体・動き・仲間づくりのために出来ること
  3. 3のつく日は“おひさまの日”
  4. コミュニティテラスみらい館プラス
  5. 小さな声を多くのアイデアに

気軽に立ち寄れる地域の居場所を目指して

本コーナーの様子が分かる画像

ー本日はよろしくお願いいたします。はじめに「楽しい居場所作り」について教えてください。

白井 順子さん(以下、白井):かねてより、市内で活動する幼児サークルや、民生委員、保健師などが集まる場所が必要だと考えていた私たちは、よりよい子育ての環境をつくるためにネットワークづくりをしようと、1995年に任意団体として「青梅こども未来連絡会」を立ち上げました。

イベントや子育ての講演会などを開催しながら活動を続け、2002年11月に「NPO法人青梅こども未来」として再スタートし今に至っています。

当初、会員の方のご紹介でケーキ屋さんだった店舗を借りられることになり、「青梅こども未来館」として自分たちでペンキ塗りなどの内装をおこなっていました。

ところがある日、積雪で水漏れが発生してしまい、臨時総会の末、青梅市東青梅に移転することになりました。

本当にありがたいことに、ここでもまた会員の方がご協力くださり、元レストランだった店舗を事務所として貸していただけることになったんです。

そこでの内装工事にかかる費用は、運営理事と運営メンバーの出資である程度は負担できたのですが、これに加え「青梅こどもみらい館」の設立を支援に声をあげてくださった「一口館長」の皆さまから寄付をいただいたおかげで、2代目の「青梅こども未来館」として生まれ変わることができました。

また、運営理事からの出資についても、みんなでがんばって3年で返還することができました。

それから9年半ほど経ち、今後の事業拡大を進めるために2021年9月から青梅市新町に移し、「青梅こども未来館」を刷新し「コミュニティテラスみらい館プラス」として動き出しているところです。

ーこれまでさまざまな事業を展開されているのですね。

栗原 久美子さん(以下、栗原):そうですね。私たちがNPO法人を取得してから今年で19年の道のりです。子どもを中心とした多世代が交流できるような居場所作りを目指し、地域の子育て応援をしてきました。

もともとは、この街で子育てをしたいと思える街づくりが、私たちのミッションでした。

三回目の移転を機に「この街で子育てしたい ずっと暮らしたいと 思える街づくり」を新たなミッションにし、子どもを中心とした多世代が交流できるような居場所「コミュニティテラスみらい館プラス」を拠点に、地域の子育てや大人応援をしていきたいと考えています。

さきほど白井が申し上げたとおり、今までと違い広いスペースが確保できたことで、たくさんの方が出入りできるので、地域のコミュニティとしてさまざまなイベントや、集いの場を展開できるようになりました。

コミュニティテラスみらい館プラスの周りには、スーパーや郵便局、保育園、幼稚園、お医者さんも近くにある場所なので、赤ちゃん連れの方や、ちょっとお買い物ついでに「なにしているところ?」と寄って行かれる年配の方など幅広い方がお見えになります。

ここで、新たなコミュニケーションがうまれれば、どんな方でも気軽に立ち寄れる地域の居場所になっていくのではないでしょうか。

また、自然と触れ合う機会が減りつつある昨今、子どもたちには良質な木の木育おもちゃに触れてほしいという思いがあります。

在籍しているスタッフの多くは、資格認定制度のおもちゃコンサルタント、おもちゃコンサルタントマスター、おもちゃインストラクターの資格を持っているので、こだわりを持っておもちゃを揃えています。

ーこだわりをもっているからこそ、多くのアイデアが生まれているのですね。

栗原:
そうかもしれません。今、なにが必要なのかをそのときどきにスタッフ全員で考え、具現化してきました。青梅市には児童館がないので、そのような状況のなか、必要と感じた研修を受け、資格を取得してきました。

基本的な心・体・動き・仲間づくりのために出来ること

Vivoくらぶで子どもたちが工作をしている様子が分かる画像

ー「子育ち・子育てサークル」についてお聞かせください。

白井:「子育ち・子育てサークル」では、いくつかの有料会員制の教室事業をおこなっています。

1つめの「Vivoくらぶ」は、子どもたちの放課後の居場所として曜日ごとに開催しているものです。

月曜日は、小・中学生また、支援学校の高校生を対象とした発達支援学級「Myステージ」があります。

火曜日は、小学校への入学準備などで年長さんを対象とした「ひよこ組」。

そして、水曜日と木曜日は小学生を対象とした「けやき組」「ぽぷら組」を開催しているんです。

いろいろなニーズに応じた有料会員制のクラスです。また、開設したばかりの「パワフル組」は、月曜日と木曜日に中学1年~2年生を対象に学習サポートをしています。

ここでは、子どもたちが顔見知りのスタッフと定期的に顔を合わせることができるので、それぞれの小さな成長やがんばりを見逃さないように心がけています。

2つめの「飛ぶ教室」では、「基本的な心・体・動き・仲間づくり」のため、マット・跳び箱・鉄棒・縄跳び・鬼ごっこ・ボールゲームなどを通して、自立する力を身につけることを目的とした事業です。

「青梅こども未来」で唯一、男性が講師をしている教室で、幼児と小学生のクラスをそれぞれ火曜日・金曜日に用意しています。

幼稚園/保育園の年中・年長の2学年を対象としたクラスがそれぞれ1クラスずつ。

また、小学1~2年生を対象にしたクラスも同様に、市内の市民センターを利用して開催しています。

私たちは、サッカーや野球などの決まった習い事に移る前に「基本的な心・体・動き・仲間づくり」が何よりも重要だと考えています。

そこで、まずは基本的な身体づくりをテーマとして、マットや跳び箱、鉄棒に縄跳びなどを用いて講師が年間プログラムを組んで運営しています。

ほかにも、集団ゲームを通じて集団での仲間づくりのサポートを意識しているのは、この教室の特徴ではないでしょうか。

ベビーマッサージをしている様子が分かる画像

ー今後、開催予定のイベントなどの告知はありますか?

白井:身体の部位ごとに15分間のマッサージをおこない、月3回で全身マッサージをマスターしてもらうという月3回継続講座「ベビーマッサージ教室」があります。

現在は、コロナの影響もあり2組~3組の参加数なのですが、ここではベビーマッサージだけではなく、手作りおもちゃをつくったり、絵本の読み語り、赤ちゃんの足型にシールなどでデコレーションもしてお渡しすることもしているのでおすすめです。

3のつく日は“おひさまの日”

白井:青梅市から私たちが受託して運営しているのが「おひさま広場」「子育てひろばにこにこ」の2つです。

「おひさま広場」は、2016年8月から青梅市内の市民センターのなかに開設し、乳幼児親子と、小学生は小学生だけでこられるという子育てひろばになっています。地域との交流を大切にしながら運営している広場です。

「子育てひろばにこにこ」も、子育て中の親子と小学生の居場所として、地域の皆さんとの交流を大切に運営しています。

青梅市のなかでも西部地域に位置し、青梅市文化交流センター「ネッツたまぐーセンター」の施設内にあり、季節行事や地域の行事への参加にも重点をおいています。

現在は、コロナ禍ということもあり、感染状況に応じ予約制・人数制限を設けることもありますが、現在は予約不要で定員を増やして開催し、「子育て広場」という親子が気軽に過ごせる場所提供に力を入れています。

詳しい情報はホームページInstagramにも載せているので、見てみてくださいね。

栗原:おひさま広場」は、近隣の乳幼児の親子の居場所として利用いただいており、「子育て広場にこにこ」と同じように、感染状況に応じ予約制・人数制限を設けていた時期がありますが、現在は予約不要で定員を増やして開催しています。

広場内では、毎月3のつく日を「おひさまの日」と称し、手遊びやふれあい遊び、絵本タイムを毎日開催しています。

一方的に流れる映像を元にした表現遊びではなく、お母さんたちとコミュニケーションをとりながら遊びのヒントを伝えることができるので、多くの方から好評の声をいただいていますね。

毎月3のつく日を「おひさまの日」と称して手づくりおもちゃ、コラージュまた、3か月に1度の開催頻度ですが、お子さんの足形アートカレンダーを作成しています。

「歩く前の土踏まずができていない足型でコラージュするとかわいいペンギンができたのに、歩き出すようになったら土踏まずができて足形が変わった」など、お子さんの成長を話してくれます。

ベタっとした足でペンギンの様だったのに、歩き出すようになったら土踏まずができて足形が変わっただとか。

自分のお子さんの足を見ながら別の角度から子どもの成長がみられるので、私たちスタッフもその成長を一緒に喜び合える時間となっています。

そのほか、親子でのストレッチやクリスマス会、ピアノ演奏など季節の行事等もおこなっており、 月に1度の休館日と年末年始2021年12月29日~2022年1月3日以外はすべて開催していますので、土日であれば、お父さんも来ていただけるのではないでししょうか。

子育てひろばにこにこ」では、毎月5のつく日に親子の触れ合い体操

毎月0のつく日に工作やプラレール、サーキット、折り紙で遊んでいます。

ほかにも、誕生会、ハーフバースデーなど、季節の行事を大事にしています。

コミュニティテラスみらい館プラス

栗原:また、継続して開催しているのが、先ほど話した「赤ちゃん木育おもちゃのひろば」と「ボードゲームライブラリぷらっと」「ギャラリーショップ」です。

「ボードゲームライブラリーぷらっと」はゲームの貸し出し事業で、乳幼児から大人までのコミュニケーションツールとして、ぜひ親子、中高生、大人の方にも知っていただき、お伝えしたいと思います。

スペースが広くなった「コミュニティテラスこどもみらい館プラス」でボードゲームで遊んでいただき、もっと遊びたくなったら、メンテナンス料(150円~)と引き換えにボードゲームを貸し出します。

「赤ちゃん木育玩具のひろば」は、コミュニティテラスみらい館プラスのほか、子育て広場に出張して実施し、「ギャラリーショップ」では、地域の方たちに手作りのものを用意していただき、展示販売しています。

小さな声を多くのアイデアに

ー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

栗原:私たちは、この地域の人たちと触れ合いながらコミュニケーションをとりながら何ができるか、何が大切なのかということを、地域の方々と一緒に模索しているところです。

入り口にあるインフォメーションを見て立ち寄ってくださる方もいれば、「ここはお茶が飲めるの?」と声をかけてくださる方もいて、皆さんから多くのヒントをいただいて今に至ります。

19年間育んできてた子育て支援を軸にしながら、子どもを取り巻く人たち、 0歳から100歳までのさまざまな世代の人たちにとっての居場所を作っていきたいと思っています。

皆さんが集うための方法が、私たちの取り組みであるイベントや行事なのではないでしょうか。

そこで集った方々が心も体も楽になったり、何か解決できたり…。

たとえ解決できなくても、寄り添うことのできる居場所でありたいと思っています。

今後の展開としては、さまざま計画が進行しているのですが、現在は中高生向けにプログラミングのクラスの開設を目指しているので、ぜひお問い合わせください。

ご縁を大切にしながら、地域の人たちの力と、私たちの持っている力を合わせて、子どもから大人までの居場所作りをしていきたいと思っています。

白井:また、「みらいCafe」はこの場所を使って出来る講座・企画を考えています。

それぞれの特技を生かした講座を、みらいCafeの中で開催していけるといいなと思っています。

私たちはこれからも、アイデアを生かしながら事業拡大を目指していきます。

ー本日は、貴重なお話をありがとうございました!

■取材協力:NPO法人 青梅こども未来