認定NPO法人「ハーモニーネット未来」を取材!すべての人が安心して生活できる地域社会の創出とは?

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なにか困ったことがあったときに、近くに助けを求められる人はいますか?

助けを求めるには、普段から信頼できる仲間づくりが重要です。

今回は、地域のなかで子どもから高齢者までのふれあい社会の構築、助けあい社会の実現を目標に活動する認定NPO法人「ハーモニーネット未来」理事長の宇野圴惠さんにお話を伺いました。

信頼できる仲間づくりに関心がある方は、ぜひご一読ください。

  1. キーワードは“安心”
  2. 困窮するひとり親家庭を助けたい
  3. 同じ境遇の保護者同士で語り合える場所を提供
  4. 信頼できる仲間づくり

キーワードは“安心”

ハーモニーネット未来

―本日はよろしくお願いいたします。それではまず、「ハーモニーネット未来」の活動内容についてお聞かせください。

宇野 圴惠さん(以下、宇野):認定NPO法人ハーモニーネット未来は、「ふれあい・助けあい社会の創出」と「子どもから高齢者まで安心して自分らしく」をテーマに掲げて活動する団体です。

“安心”して子育てをする、“安心”して年を取っていく。そして何かあったときには、行政やNPO団体が力を合わせて助けてくれるんだという「安心感」を提供したいと活動しています。

もともとは子どもたちに豊かな子ども時代を過ごして欲しいと、1987年に立ち上げた「笠岡子ども劇場」がはじまりです。

活動を続けるなかで子どもにとってよりよい環境というのは、子どもから高齢者、そして障がいがあるなしに関わらず、「すべての人が安心して、自分らしく生活できる地域共生社会」だと気づき、活動の幅を広げてきました。

「笠岡子ども劇場」は地域の皆さんに長年親しんでいただいた名前でしたが、支援の対象が“すべての人”になったことから、調和のある未来という意味を込めて「ハーモニーネット未来」へ変更しました。

私たちの活動は多岐に渡ります。たとえば、まだ笠岡市にファミリーサポート制度がないころに立ち上げた「子育てネットたすけ愛」は子どもの送迎預かり支援。

親子の居場所となる子育てひろば「あおぞら」を開設したことがきっかけで、若者、高齢者、障がい者と多様な人が集まれるふれあいひろば「」をはじめました。

子育てひろば事業は厚労省の事業委託を受けていますが、若者、高齢者や障がい者向けというのは、行政の縦割り制度のなかではどこにも属しません。

だからこそ、私たちはふれあいひろば「虹」の活動を大事におこなっています。

それから、「ちょっと犬の散歩をしてほしい」「病院へつれて行ってほしい」といった生活支援を希望する声に応えるために「ふれあい・たすけ愛サービス事業」をスタートさせました。

“困ったときはお互いさま”の気持ちでおこなう有償ボランティア活動ですが、依頼は年々増加しているんですよ。

あなたのしてほしいことは誰かができるかも、あなたができることは誰かがしてほしいかも」を心に、気軽に助けあうことができたらいいですね。

困窮するひとり親家庭を助けたい

ハーモニーネット未来

―「いのちまるごとプロジェクト事業」について教えてください。

宇野:
新型コロナ感染症の長期化に伴い、経済的な打撃を受けているひとり親家庭と生活困窮家庭を支援するためにはじめたのが「いのちまるごとプロジェクト事業」です。

“金銭的”そして“精神的”不安の両面に寄り添うことにより、安心感を提供したい。

そのために、食べる・学ぶ・暮らすの3本柱で支援をおこなっています。

食べる」はお腹いっぱい食べる幸せ、食べ物のある安心感の提供ですね。

「食べる」では子ども食堂に協力してくださっている井笠の味づくり研究会から、毎月たくさんのお弁当を提供していただき、必要な方へお渡ししています。

また現在、120家庭以上にフードバンクを活用した食料品の配布もおこなっているんですよ。

学び」では経済的に塾に通うことができない子どもへタブレットやWi-Fiを無料で貸し出して、それぞれの子どもにあったオンラインプログラムを提供。

暮らす」では寄贈していただいた建物を活用して、親子の自立を目指したシェアハウス「ハーモニーはうす」を運営しています。

同じ境遇の保護者同士で語り合える場所を提供

ハーモニーネット未来

―子育て・子育ちセーフティネット事業の取り組みについて、詳しく教えてください。

宇野:子育て・子育ちセーフティネット事業のひとつである「はぴはぴナビ」では、笠岡市や近隣の子育て情報を配信しています。

もうひとつは、子育てのしんどさや思いを共有することができる親のための居場所「ぴゅあそーる」を開設しています。

子育てのしんどさや気持ちをしゃべることができる場所があったらいいのにという、保護者の小さな呟きを耳にしたことがきっかけでつくりました。

ぴゅあそーるには、子ども療育センター笠岡学園の元学園長に支援アドバイザーとして来ていただいてるんですよ。

同じ境遇の保護者同士話ができるだけではなく、子どもたちの発達に長年関わってきた先生たちが気持ちに寄り添いながら話を聞き、必要であれば支援に繋げるしくみになっています。

信頼できる仲間づくり

―最後に読者へ向けてのメッセージをお願いいたします。

宇野:子育てをしていて困りごとがあっても、「助けて!」とはなかなか言えないですよね。

だから、何かあったときに「助けて」と言えるような関係を、普段からつくっておくことが大事です。

私は人がふれあい、繋がるということをとても大切に考えています。

多世代のふれあいのなかで人と人が繋がって、信頼関係ができて、そして仲間になる。そして仲間に困ったことがあったときは、仲間同士の助けあいがはじまる。

そういうネットワークが生まれる場所を、たくさん提供していきたいと思います。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


取材協力:認定NPO法人ハーモニーネット未来

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