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「NESげんこつ」を取材!生活体験を重視した放課後等デイサービスの内容とは?

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障がいのあるお子さんや発達に特性のあるお子さんのための福祉サービス「放課後等デイサービス」は、年々利用者が増加しています。

それに伴い利用できる場所は各地にありますが、プログラムにバラつきがあり、単なる「お預かり」になっていることも少なくありません。

保護者の方のなかには、子どもに生活習慣を身に付けさせたい、少しでも子どもの能力を引き出す指導をしてほしい、と思われている方もいるのではないでしょうか。

埼玉県越谷市にある「NESげんこつ」は、生活体験を重視する新しい形の子育て支援センター。放課後等デイサービスでは、さまざまな体験を通じて子どもが生活力を身に付けれるよう、充実したプログラムを展開しています。

今回は、NESげんこつ代表の木村 鉄也(きむら てつや)さんと薮上 逸(やぶかみ すぐる)さんに、活動内容をメインにお話を伺いました。

越谷市で放課後等デイサービスをお探しの方、お子さんのことでお悩みの方はぜひご一読ください。

8つの生活体験を重視したカリキュラム

「NESげんこつ」活動の様子

ー本日はよろしくお願いします。早速ですが、NESげんこつの「放課後等デイサービス」について教えてください。

木村 鉄也さん(以下、木村):
NESげんこつは、小学校1年生から高校3年生までの知的障がい、発達障がいを持つ子どもたちを対象にした通所施設です。

元気いっぱいな活動をしていくということで、「生活・遊び・表現・自然・冒険・知的・仲間・創作」の8つの生活体験を大事にしています

訓練という形ではなく、普段の生活をみんなで取り組んでいくなかで、必要なことを身に付けていく、という形を取っています。

「生活」というのは、たとえば、「手を洗う」「消毒をする」、それから「おやつを食べる前に手を洗う」「ご飯を食べるときはテーブルを出してくる」「テーブルを拭く」、それから「掃除」などです。

そういったことを自分でしていく「生活力」を身に付けていくっていうことですね。

それから、「遊び」は一番大事です。遊びを通して人間関係や積極的に働きかけていく力を身に付けていきますし、一人遊びから集団遊びに段々向かっていくプロセスを大切にしながら遊びを展開しています。

とくにコマ回しのような「伝統遊び」を大事していまして、1ヶ月に渡ってコマ教室をやるんです。

子どもたちは、コマに紐を巻くだけでもとても大変なことなんです。脳が指先をちゃんとコントロールできないと紐は巻けないし、コマを投げて回す動作も難しいんです。

だから子どもたちは、 コマに紐を巻けるようになるまで一生懸命頑張ります。それを何度も何度も練習して、コマを回せたときの喜びは最高なんですよ。

そういうことを繰り返ししていくうちに、上手い子は空中手乗せや綱渡りなど、高度な技にもチャレンジしてできるようになっていくんですね。

子どもたちが、できないことを何回も何回も毎日チャレンジしてやっている姿を見ると、すごく感動しますよ。

「冒険」では、山登りをしたり、田んぼで稲刈りをしたり、サイクリングをしたりだとか、屋外での活動をおこなっています。

それから昆虫採集や魚を獲ったりといった自然体験もおこなっていますね。そのような1つ1つの体験を大切にしながら、年間を通じていっぱい感動をつくっていこうと、チャレンジする力を大切にしてやっています。

ーそういうさまざまな体験をされたお子さんの反応はいかがですか?

木村:
子どもたちはどんどん変化していきますから、できないことができるようになったときの喜びや自信が、顔にたくましさとして表れてきますよね。

子どもたちはどんどん成長していきますし、自分の能力で何でもやっていこうっていうような意欲が出てきますね。

「NESげんこつ」がある越谷市には、たくさんの塾・学習塾があります。

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お子さんの学習支援の1つとして塾をお探しの方は、ぜひ活用してみてください!

ブリキゴマを回す教室や凧揚げを開催予定

「NESげんこつ」活動の様子

今後開催予定のイベントがあれば教えてください。

薮上 逸さん(以下、薮上):げんこつを利用していただく児童、生徒さんが対象なのですが、1月から2月にかけて昔遊びのブリキゴマを回す教室をおこないます

先ほど木村が話したように、ブリキゴマを回す、遊ぶっていうのは、非常に指先の手指の感覚だったりとか、それこそ手首、肘、さらには投げるっていう動作でも全身の体幹を養う遊びなんですね。

イベントという形ではないんですけど、そういった取り組み、冬は冬で身体を動かすコマ遊びの教室をおこないますので、ぜひ利用していただけたらなと思っています。

木村:それから、お正月は凧を作って凧揚げもします。大きなゴミ袋を使って型を取ったあと、そこにマジックなどで好きな絵を描いて、それを切り取って竹ひごと紐をつけて。みんなで大きい公園に行って凧揚げするんですが、楽しいですよ。

薮上:なかなか利用されていない方に向けたイベントっていうのは、今のご時世ですとなかなか難しかったりします。

げんこつを定期利用されると、外に出て身体を動かします。たとえば虫捕りをしたり、いろんな場所に出かけてみることで、こんな場所があるんだ!という発見や、こういう体験ができるんだっていう、さまざまな体験を積める環境になっています。

このご時世も相まって、特に放課後等デイサービスというのは能力を養う部分を強調されている法人様が多いのですが、私たちは寧ろ能力というのは生活する環境のなかで、実践のなかで育まれていくものと認識しています。

生活のなかで体験していくもので能力を養っていく、そういった取り組みがげんこつの活動の骨子となっていますので、先ほどご紹介した凧揚げやコマ遊びもぜひ楽しみに利用いただけたらなと思っています。

利用する子どもや保護者のサードプレイスになってほしい

「NESげんこつ」活動の様子

ー最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

薮上:
このコロナ禍の前後から「サードプレイス」なんて言葉が大人のなかでも広がってきました。

SNSを見ない人とか、敢えて人とのつながりを絶つとか、そういった孤独になる生き方が推奨される一方で、このコロナ禍で保護者の方含めて孤立をしてしまっている方が非常に多いと思います。

放課後等デイサービス、特にげんこつに関しては、つながりを絶つのではなくて、利用する子どもたちはもちろん、保護者の方にとっても、サードプレイスになってくれればと思っています。

家族、学校、医療関係、親族、いろいろなつながりがありますが、そういったつながりでは話せないこと、そういったつながりのなかでは納得がいく回答を得られなかった悩みの相談や愚痴など、なんでも結構です。

子どももそうです。一緒に過ごしていると「明日、持久走大会なんだ。どうやってサボろうかな」と言ってくるんですよ。「そうなんだ、風邪ひくと大変だもんね。」とか、そういう話もしたりもするんですね。

「居場所」としての放課後等デイサービスの利用を、選択肢のなかに入れていただくといいんじゃないかなと思います。

木村:子どもはね、ぜひげんこつに来てください。いっぱい感動があります。保護者の方とは一緒になって子育ての悩みを考えていきたいです。

せっかく生まれてきたんだから、いろんな子どもの可能性をいっぱい見つけていってあげたいなと思っています。

ぜひ一緒に来て、一緒に考えて、子どもを育てていきませんか。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!


取材協力:NESげんこつ

中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。