NPO法人「すぎなみ子育てひろば chou chou」の親子の孤立を防ぐ“地域に根付いた支援”とは

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社会問題にもなった待機児童問題。そして、ワンオペ育児など、子育て中の親子の孤立…。

現代の子育て環境と課題については、誰もが不安を感じているところではないでしょうか。

今回は、そんな子育て中の親子の孤立を防ごうと、杉並区上荻地区で活動をする「すぎなみ子育てひろば chou chou(シュシュ)」副理事長の神地 恵美さんと、木村 瑠見子さんに地域でおこなうさまざまな子育て支援についてお話を伺いました

育児に不安を抱えているのは、あなただけではありません。

杉並区で保育園を探している方、育児で悩んでいる方は、ぜひご一読ください。

子育て支援事業をおこなう「すぎなみ子育てひろば chou chou」とは

赤ちゃんカフェで赤ちゃんがたくさん並んでいる画像

ー本日はよろしくお願いします。まず初めに、NPO法人「すぎなみ子育てひろば chou chou」のおこなっている子育て支援と、保育についてお聞かせ下さい。

神地 恵美さん(以下、神地):「すぎなみ子育てひろば chou chou」は、妊婦さんから未就学児の親子が利用できる、ひろばの提供を主力事業としておこなっています。


現在、認可保育園建設に伴い、「親子のひろば」は今年度中休止していますが、杉並区の施設を借りて、週1回程度「シュシュサロン」という親子が利用できる広場の開催や、杉並区の委託事業のひとつでもある、子ども・子育てプラザ天沼で一時預かり事業をおこなっています。

ほかには、0歳児親子限定の「赤ちゃんカフェ」や、こういった場を知らない地域の方にもシュシュを味わっていただきたく、出張ひろば「プチシュシュ」も開催しているんです。

また、家事のお手伝いをする産前・産後支援ヘルパー事業、親子リトミックなど、さまざまなイベントも実施しています。

近年、杉並区は保育園が充実してきているので、待機児童が多い地域から杉並区に引っ越されてきた方が、このひろばを知って利用されることが多くなっていますね。

さらに当団体では、小規模保育の「シュシュ保育室」という事業を大きく手掛けていて、2022年4月から東京都の認可保育園「樹保育園」として、新たなスタートを切ることになっています。

地域交流ができる認可保育所「樹保育園」が新しく開園予定!

保育園で幼児が遊んでいる様子の画像

ー2022年4月に開園される「樹(いつき)保育園」について教えてください。

木村 瑠見子さん(以下、木村):樹保育園は、当法人が母体として運営する保育園
です。

樹保育園は、5つの保育目標のもと、子どもの養護と教育を通して、未来を育み地域社会に貢献することを目指しています。

また、子どもや保護者、地域の方にとってかけがえのない場所になることを志し、そのために5つの保育運営方針を掲げています。

5つの保育運営方針は、下記のとおりです。

  • 生きる力の基盤を育成します。
  • 子どもにとって最善の生活の場を提供します。
  • 保護者とともに子育ての喜びを味わう共育てをします。
  • 信頼される保育園を目指し、子ども、保護者、地域の皆様と信頼関係を築きます。
  • 地域の子育て支援において、中心的な役割を果たすことを目指します。

これらの運営方針のもと、日々保育に取り組んでいきます。

また、当保育園には、地域交流室があります。

地域交流室では、地域の方と関われるよう、いろいろな相談に応じたり、イベントをおこなったりしていきたいと考えているんです。

コロナ禍になる前ですが、樹保育園の前身のシュシュ保育室では、地域交流イベントとして、職員が手づくりのお菓子や、ケーキを地域の方々に振る舞うイベントをおこなっていました。

コロナ禍が落ち着いたら、卒園児の保護者の方にお声がけをして、ホームカミングデーのような企画を考えています。

さらに、保育園に通っていない地域の子育て家族の方が、気軽に相談できる場の提供も企画していきたいです。

地域の方と関わりを持つことで、たくさんの方に愛される保育園になっていくのだろうなぁと感じました!

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赤ちゃんカフェ・シュシュサロンで人気のイベントを定期的に開催

シュシュサロンで母親と赤ちゃんが座っている画像

ー今後、開催予定のイベントなどあれば教えてください。

神地:
今はコロナ禍で、思うようにイベントなどがおこなえていないのが現状です。

今までは、ボランティアで手遊びをしてくださる地域の方を広場にお呼びしてお誕生会をやったり、足と靴の相談会をやったり、無料でお楽しみいただけるような企画をおこなっていたんですよ。

世の中が落ち着いたら、人数制限なくたくさんの人と楽しいイベントができるといいなと思っています。

現在、赤ちゃんカフェや、リトミック講座、シュシュサロンは、定期的に開いているので、ぜひこちらに足を運んでほしいです。

赤ちゃんカフェは、毎週水曜日の午前中に開催しています。

そのなかの第2水曜日は、「抱っこひも講座」をおこなっていて、講師の先生に抱っこひもの使い方などを相談することができます。

また第3水曜日は、「何でも育児相談」をおこなっていて、助産師の先生に相談することができ、どちらもとてもご好評いただいていますね。

リトミック講座は、ねんねクラス(生後6か月から歩く前くらいのお子さんが対象)、よちよちクラス(よちよち歩きのお子さんが対象)、ジャンプクラス(幼稚園入園前までのお子さんが対象)があります。

発達に合わせて、継続的なご参加が可能です。

そしてシュシュサロンは、毎週金曜の午前中に開催していて、月に1、2回、地域で活躍されているゲストをお呼びしたトークイベントを開催しています。

地域の商店会の方や、専門職の方に来ていただき、どうしてその職業に就いたのかなど、その方の人生のストーリーを伺う対談形式のイベントです。

これまで、女性靴職人、リトミック講師、こだわりカレー店店長、老舗銭湯の店主、ゴスペルシンガー、薬膳料理家、個性派自転車店店長など、多彩なゲストにお越しいただき、毎回大好評ですよ。

今後も素敵なゲストを予定しています。

12月は、お隣り吉祥寺地域で親子に人気の施設「武蔵野市立 0123 吉祥寺」の初代園長、森下久美子さんをお招きします。

12月17
日(金)西荻地域区民センターで9:30~11:30に開催するので、ぜひ来てみてください。

地域の方々に愛され、成長しあえる場所を目指して

地域交流会でのイベントの様子の画像

ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

神地:当法人は、もともと子育て経験があるスタッフが、子育て中のお母さんたちが孤立しないように、勉強会を開き、ボランティア活動としてひろばを立ち上げるなど、自主的な活動から始まりました。

私も最初は利用者だったのですが、シュシュという場所を知ることができて、現在はスタッフになっています。

こうやって今後も、地域の方を巻き込んで「子育てをきっかけに生き生きと暮らせるコミュニティ」をつくり、成長していきたいです。

また、シュシュは親子に限らず、地域のすべてのみなさんが安心して過ごせる場所、みんなで成長していける場所でありたいなと思っているので、気軽にご利用いただければと思います

木村:樹保育園は、私どもが地域で20年築き上げてきたものの上に成り立っています。

「生きる力を育む」樹保育園が、みなさまから愛され、選ばれる園になるよう日々活動していきます。

子どもも大人も、共に育っていけるような保育園を創っていきたいです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました。


■取材協力:NPO法人 すぎなみ子育てひろば chou chou

福岡 萌子
この記事を執筆した執筆者
福岡 萌子

Ameba塾探し 執筆者

幼少期はダンス、フィギュアスケート、ピアノ、英会話などを習う。英語に特化したカリキュラムが豊富な私立高校の国際情報コースに通い、イギリスでの短期留学を経験。その後、恵泉女学園大学人間社会学部にてインドネシア文化とフランス文化を学ぶ。その後、幼児~シニアを対象としたダンス講師として従事。2021年4月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。保護者やお子さまの目線に寄り添い、知りたい情報を確実にお届けできるよう目指しています。