東京2020オリンピックでも、話題になったスポーツクライミング。
選手たちの活躍を見て、「自分もやってみたい」、「子どもにやらせてみたい」と思った方がたくさんいるでしょう。
しかしピアノや英会話などの習いごとと比べ馴染みがないので、なかなか始める勇気を出せないという方が多いようです。
「VILLARS climbing」では、そんな初心者向けのスクールを実施。子どもも大人も、気軽にクライミングを体験できます。
今回は、「VILLARS climbing」スタッフの本川 大喜さんにお話を伺いました。
クライミングがやってみたい!クライミングのメリットを知りたい!そんな方は、ぜひご一読ください。
初心者でも気軽にクライミングを始められる「VILLARS climbing」
ー本日はよろしくお願いします。まず「VILLARS climbing」の活動内容について教えてください。
本川 大喜さん(以下、本川):「VILLARS climbing」のメイン活動は、クライミングジムの営業です。
クライミングやボルダリングは、閉鎖的、敷居が高いといったイメージを持たれがち。
そこでわたしたちは、その高い敷居を下げるべく、1号店のVILLARS climbing品川店をオープンしました。
クライミングについて何もわからない方が、クライミング施設を訪れるのにはそれなりの勇気が必要ですよね。
そこで初心者、家族連れ、キッズなどが最初の一歩を踏み出しやすいように、VILLARS climbingは、観覧スペースやカフェを併設しているんですよ。
有明店のカフェエリアでは、人気パティスリー「Ryoura」の洋菓子などを販売。ゆっくりとくつろぎたい方も大歓迎です。
ーキッズ対象のスクールは、開設当初から実施していたんですか?
本川:開設当初はありませんでしたが、「クライミングやボルダリングを習ってみたい」というキッズや親子連れのお客さまの要望に応えるかたちで始まりました。
スクールでは、クライミングの楽しさがわかるだけでなく、「最初はできなかったけど、練習したらできるようになった!」という達成感を味わえます。
達成感を味わった子どもは、頑張ればそれだけの成果が得られることを知り、さまざまなことに高い意欲を持てるようになるんです。
そのほかにも当スクールでは、ルールの遵守、あいさつ、マナーに関する教育、また向上心の育成を推進。
キッズ対象のスクールでは、クライミングの経験や知識が豊富なスタッフが、安全面を考慮しながら適切な指導をおこなっています。
クライミングは体だけでなく心の成長にもメリットがある!
ー4~6歳の子どもを対象とした、「ちびっこボルダリングスクール」について詳しく教えてください。
本川:「ちびっこボルダリングスクール」は、幼少期にボルダリングで体を鍛えたい方におすすめしています。
運動神経や体の機能が発達するこの時期に、全身運動のボルダリングをすることは、子どもの成長にとって、とても効果的です。
そんな小さな子どもに、ボルダリングができるのかと思われるかもしれませんが、「VILLARS climbing」では年齢にかかわらずボルダリングを楽しめますよ。
細かくレベル分けしたコースを多数用意しているので、ちびっこでもきちんとゴールすることが可能。それぞれが自分のレベルにあったコースを選べます。
またボルダリングをするためには、実は大きな筋肉があまり必要ないんです。必要なのはどうやって登るかという戦略、楽に壁を登る技術で、スクールではそういった考え方などを育成しています。
スタッフは、ほかの方との接触や落下によるケガなどがないよう、常時子どもに付いてレッスンを実施。保護者の方にも付き添っていただいてますね。
ー「小学生ボルダリングスクール」についても教えてください。
本川:「小学生ボルダリングスクール」では、より本腰を入れた習い事としてスクールを実施しています。
小学生くらいの年齢になると骨格が安定してくるので、本格的にボルダリングを始められるんです。
レッスンでは、どうやったらうまく登れるのか、そのためにはどういった考え方が必要なのかを教えています。レッスン頻度は週1~2回。基本的に毎週同じ曜日に通っていただいています。
クラス編成は、講師ひとりに対し定員が6人前後。
少ないと感じられるかもしれませんが、安全面を考慮するとこれくらいの人数が適しています。大人数ではなく、少人数でみっちりレッスンをするという感じですね。
現在参加している子どもの人数は、品川店では合計で約20人。有明店では約15人です。
小学生の子どもたちにとって、ボルダリングはたいへん有意義なスポーツ。子どもの「コーディネーション能力」を大きく伸ばすことができます。
特に12歳くらいまでは、運動神経が飛躍的に伸びる「ゴールデンエイジ」という大切な時期で、そういう意味でも、ボルダリングは非常に魅力的なんですよ。
ーコーディネーション能力とはどういったものでしょうか?
本川:「コーディネーション能力」とは、わかりやすくいうと運動神経のことです。コーディネーション能力は7つに分類されています。バランス能力・リズム能力・変換能力・反応能力・連結能力・定位能力・識別能力。
ボルダリングでは、主にバランス能力や連結能力などが鍛えられます。
またサッカーや野球など、ほかのスポーツをやっている方が、クロストレーニングとしてボルダリングを選択する場合も。
専門以外のスポーツを取り入れることで体に刺激を与え、機能が高まるといったメリットがあるんですよ。
ー「大人スクール」は中学生からが対象なんですね。
本川:はい。中学生以上の方には「大人スクール」をご案内しています。もちろん初心者でも大歓迎。
ちなみに「小学生ボルダリングスクール」に通っていた生徒も、中学生からはこちらに上がります。
「大人スクール」では主に、「ボルダリングを始めたいが、どうしていいかわからない」というような初心者を対象に開講しています。
クライミンやボルダリングについて、何もわからなくても、気負わずに来ていただければと思いますね。
ー「無料ビギナースクール」を開催されているそうですね。
本川:はい。何はともあれ、まずはボルダリングを体験してもらいたいので。
始めてボルダリングを経験する方、初級者の方はやはり不安だと思うんです。そういった方のサポートをしたいと思っています。
対象は小学生、大人、親子など、どなたでも参加できます。
「無料ビギナースクール」を受講せずに、 フリーで始めて当施設を利用する場合には、初めにスタッフがボルダリングのルールと登り方、安全についての注意事項を説明します。
しかし、その後はスタッフが付き添いません。
その点「無料ビギナースクール」では、1時間スタッフが付きっきりで指導いたします。
品川店では、月曜日、火曜日、土曜日、日曜日、祝日に開催。有明店では、平日に開催しています。
基本的には事前予約が必要。ホームページの予約フォームにて受け付けています。当日の場合は電話かメールでお問い合わせください。
服装やシューズなどについても、ホームページで確認できますよ。
コロナが開けたら復活!日本最大規模のキッズボルダリング大会
ー「VILLARS climbing」が開催している、大会やイベントについて教えてください。
本川:参加人数約100人にも及ぶ、日本最大規模の「キッズボルダリング大会」を、3ヶ月に1回くらいのペースで開催しています。
小学生以上なら誰でも参加可能。ボルダリングを通して、普段は会えない仲間と出会うことができ、普段の練習の成果を発揮できます。
しかし、今後の開催はコロナの関係で未定なんです。状況次第でまた開催したいと思っているので、ホームページをチェックしてくださいね!
イベントに関しても、コロナ以前はさまざまなイベントに参加してきました。
仮設のクライミングウォールを建て、お祭りやスポーツイベントのコンテンツとして楽しんでいただいていたんですよ。
残念ながら、こちらも現在はあまり実施できていません。コロナの状況次第ではまた積極的に参加していきたいですね。
初心者や子どもたちはぜひ「VILLARS climbing」へ!
ー今後はどんな活動をしていきたいですか?
本川:これからも、キッズや初心者の方メインにスクールを盛り上げていきたいと考えています。
オリンピックでの選手の活躍を見て、興味を持たれた方も多いと思いますが、まだまだボルダリングやクライミングへの敷居を高いと感じている方が多いんですよね。
そこでわたしたちが敷居を低くして、どんどん挑戦しやすい環境をつくっていきたいです。
ぜひ、クライミングをやってみたいキッズ、子どもにボルダリングやクライミングを経験させたい保護者にたち、初心者の方にクライミングのよさを知ってもらいたいです。
ー最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
本川:クライミングは、子どもから大人まで誰でも気軽に始められるスポーツなので、興味を持っている方はぜひ一度体験してみてください。
クライミングは全身の筋力をバランス良く鍛えられるだけでなく、論理的な思考能力や集中力などを、プラスアルファで育んでいけます。
力があれば登れるというわけではなく、手足を出す順番やホールドの持ち方、体の角度などを考えなければならない。いろいろな要素を組み合わせたスポーツなんです。
やった分だけ自分の成長を実感しやすいのも、クライミングの大きな特徴です。非常に奥深いので、きっと楽しんでいただけます。
子どもだけでなく保護者の方も一緒にやれば、子どものモチベーションがさらにアップすると思いますよ!
ー本日は貴重なお話をありがとうございました。
■取材協力:VILLARS climbing