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授業ノートの取り方|東大生が教える7つのコツ【中学生・高校生のテスト対策に効果的】

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授業ノートの取り方にコツがあるのを知っていますか?ノートは常に教科書とセットで学校に持っていきますよね。

授業には欠かせないノートですが、上手なノートの取り方について理解している人は少ないのではないでしょうか?

今回は、わかりやすく、見やすい授業ノートを取るコツを、東大生のオンライン個別指導「トウコベ」の木下雅翔さんに教えていただきました

効率的かつ学習理解が深まる授業ノートの取り方をマスターしましょう!

木下 雅翔
この記事を監修した専門家
木下 雅翔

Ameba塾探し 専門家

地方公立高校からほぼ独学で東京大学理科二類に現役合格。受験勉強で試行錯誤をする中で身につけた勉強法・受験戦略を還元するために、通算100回以上の勉強相談を担当。

見やすい授業ノートを取ることで得られる2つのメリット 

ノートを取っている人の手元の画像

私たちは小学校に入ったときから、当然のように授業でノートを取り続けてきました。

しかし、なぜノートを取るのか、ノートを取るメリットについて考えたことは、あまりないですよね。

まずは、木下さんにノートを取るメリットを聞いてみましょう。

坂本 菜緒
エディター
見たいものがどこに書いてあるのかを探す時間は勉強時間にはならず、あまつさえやる気さえもなくしてしまうので避けたいところ。

そういう意味でも、簡単に見返せて、見やすいノートを作ることが大切なのですね!
木下 雅翔
トウコベ学習プランナー
そうですね。また、内容への理解も深まります。ノートがしっかりまとまっていれば、その構造も視覚的に把握ができます。

そのため、因果関係や包含関係に関して間違えることなく理解できるうえ、試験などでも頭のなかにその図が少しでもあれば、かなり思い出しやすくなります。

ただ読んで覚えるよりも、読んで覚え、見て覚えたほうがより記憶には残ります。

つまり、ノートを「授業を記録する」というインプットのためだけでなく、アウトプットのためのツールだと考えればOK!

こうしたメリットがあることを知っておくと、ノートを取るときの意識も変わってくることでしょう。

ノートを取ることのメリット
  • いつでも簡単に見返せる
  • 内容への理解が深まる
坂本 菜緒
エディター
ノートを取ることは学習の理解が深まるだけでなく、学んだことの定着にもつながり、テスト対策としても有効になりますね!

授業ノートの取り方|東大生が教える7つのコツ

ノートの画像

では、効率よく授業ノートを取るためのコツを、具体的に見ていきましょう。

これから伝授する7つのコツをうまく使えば、「いつでも簡単に見返せる」「内容への理解が深まる」自分だけのノートをつくることができますよ!

①遠目で見てわかるように書く

はじめに、いつもよりちょっと遠くからノートの内容を見てみましょう。あなたのノートは、遠目で見てもわかりやすいですか?

わかりやすいノートとは、授業の内容の全体が書き込まれ、それぞれのトピックスについて簡潔にまとまっているノートのこと。

そのためには、文字の大きさを揃える、色使いを工夫する、表や図を使うなどの工夫が必要です。

木下 雅翔
トウコベ学習プランナー
そもそもノートというのは、わかりやすい必要があるので、遠目で見ても理解できるように書くことが大切になります。

②構造が理解できるように書く

ノートを取る際は、構造が理解できるよう、因果関係までまとめるのがおすすめ。

たとえば、歴史上の出来事には、起きた原因(理由)やその出来事による影響(結果)が必ずあるものです。

「ザビエルの上陸」を例にとってみましょう。

宣教師フランシスコ・ザビエルは1549年に鹿児島に上陸。ザビエルが日本に来た理由は、ヨーロッパで宗教改革が起きたことや、大航海時代を迎えていたことなどが関係します。

結果として、ザビエルの上陸により日本にはキリスト教やヨーロッパ文化が持ち込まれ、キリシタン大名と呼ばれる大名が生まれることとなりました。

このように、ザビエル上陸にも原因と結果があります。

しかし多くの人は、「1549年ザビエル上陸」と、歴史上の出来事の年号と内容だけを暗記しようとします。

歴史上の出来事は、因果関係を含めてノートにまとめておくことで、時代の流れに幅をもたせて理解できるようになります。

木下 雅翔
トウコベ学習プランナー
構造が理解できるように書くことは、暗記をするために非常に重要なことです。

③本質と些事は分ける

「本質を見抜く」ことは、難しいものですね。

本質とは、欠くことができない、最も大切な根本の性質・要素のことをいいます。そして些事とは、あまり重要でないこと。

授業時間の多くは、みなさんに本質を理解してもらうために費やされています。

しかし、本質だけを話しても理解しにくいもの。そのため、先生方は関連情報や具体的な例といった些事を紹介しながらわかりやすく解説してくれているのです。

授業では「何が本質か」という点を気にしながらノートを取ることが大切。

そしてノートを取りながら、「本質の部分は赤色の蛍光ペンで目立たせる」などのマイルールを決めておくと、効率よくノートを取ることができます。

木下 雅翔
トウコベ学習プランナー
些事をしっかり書いても、そもそもテストに出ない可能性が高く、仮にテストに出ても配点はとても低いため、あまり意味がありません。

重要な本質はテストにもよく出ますし、配点も高いことが多いので必ず覚える必要があります。

些事と本題に関して優先順位がつけれないようなことは避けましょう。

④重要なことはすぐわかるように強調する

「見返してわかりやすい」ノートをつくるためには、重要なトピックスがすぐに目に飛び込んでくるよう強調することを心がけましょう。

強調する方法としては、以下のような方法があります。

  • 太字にする
  • 色をつける
  • 下線を引く
  • 斜体にする
  • 箇条書きにする  
  • 付箋で目次を付ける
木下 雅翔
トウコベ学習プランナー
重要なことを強調して読み書きで暗記し、そのうえで視覚的にも暗記ができるのでおすすめです。

また、付箋を目次などの目的で使用することで、すぐに探したいところが見つけれらます

探す時間がもったいないので、とても役に立つかと思います。結局ノートをしっかり綺麗に書いたところで、どこに書いてあるか分からなかったり、そもそも見直さなければ意味がありません。

そういった意味で、付箋によって目次を付けることは非常に大切だと思います。

⑤色は数色に制限する

「見返してわかりやすいノート」をつくることに一生懸命なあまり、さまざまな色を使ってしまう人もいます。

しかし、授業を聞きながら、たくさんの色を使い分けることは、授業内容に集中できず効果的ではありません。

色の使い方には、マイルールを決めましょう。

たとえば、赤色は重要事項、青色は記憶する事柄、緑色は補足情報のように、色の役割を決めて使うようにするのです。

とはいえ授業中にノートを取りながら色を付けることは難しい場合もあるでしょう。

そんなときには、まずは黒ですべて書き込み、あとから重要な部分に蛍光ペンなどで線を引く方法もあります。

木下 雅翔
トウコベ学習プランナー
色は使いすぎてはいけません。見やすくわかりやすくしようとすると、どうしても色数が増えてしまいがちですが、多くても3色に絞るのがよいでしょう。

おすすめは、好きな色のマーカーを2種類用意すること

構造化や本題と些事を分割するという点に関しての使用が良いかと思われます。

各色で優先順位を決定し、色の違いで構造において上なのか下なのか、本質なのか些事なのかを固定する形での使用となります。

色だけで判断ができるのですぐ見返しやすいのと、2色しかないので強制的に物事の優劣を決定できるからです。

これにより、本題と些事の違いが明確に判別できるほか、暗記すべき個所も視覚的に判断できるため、勉強が効率化すると考えられます。

⑥無駄に派手にしない

ノートの目的は、きれいなノートをつくることではなく、「見返したときにわかりやすい」ノートをつくることです。

しかしノートは、色が多くなればなるほど逆に何が大切な事項なのかわからなくなっていきます。

派手になるほど、ノートを取るメリットが薄れていってしまうと考えてよいでしょう。

色数については3色までで止め、無駄に派手なノートにならないよう気をつけましょう。

⑦自分の言葉で書く

授業内容を理解する際に「自分の言葉で書く」というのは、とても大切です。なぜなら、しっかりと理解していなければ、自分の言葉で書くことはできないからです。

また、先生が話した内容を自分の言葉で説明できなければ、解答用紙にきちんとアウトプットすることもできません。

ノートを取るときから、「つまり先生はこういうことを言っているのだな」と考えて、自分の言葉で書く癖をつけておきましょう。

また、友人に授業内容を「自分の言葉で」説明してみることも、自分の理解度を確認するトレーニングになります。

木下 雅翔
トウコベ学習プランナー
先述したように、本質的なことはその重要さゆえにテストに出やすく配点も高いことが多いため、必要なことだけを「自分の言葉」で書くことで、より効率的に点数を稼げます。
今回の記事を監修いただいたさんは木下さんは、東京大学出身。

東京大学といえば、東京都文京区にシンボリックな赤門があるキャンパスが有名です。本郷地区キャンパスは本郷三丁目駅から徒歩6分とアクセスのよさもポイント。

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こんな方法はNG!おすすめできない授業ノートの取り方 

ノートに貼られた「やり直し!」のメッセージの画像

上手なノートの取り方を紹介しましたが、その一方で「こんなノートの取り方はNG!」という例もあります。

ここからは、おすすめできない授業ノートの取り方
を紹介します。具体的にNG例を挙げていますので、ノートを取る際は注意しましょう!

NG例①板書を丸写ししようとする

授業ノートは、見返して復習ができるかどうかが大切。

板書の丸写しで済ませてしまうと、あとから見返したときに理解しにくくなることがあります。

また、板書を写すことに集中するあまり、授業内容が理解できなくなってしまうことも

すべての板書を丸写しする必要はありません。板書はいざとなれば友だちなどに見せてもらえばよいので、とにかく大事だと思うポイントをもれなくまとめることを意識しましょう。

授業中、先生は大切なことを板書しますが、話したけど板書はしていない内容にも大切なポイントがたくさん含まれています。

板書だけに頼らず、先生が話した言葉もノートに書き留めることで、「見返してもわかりやすい」ノートを目指しましょう。

NG例②きれいにまとめようとする

時間をかけてきれいなノートをつくることに満足していませんか?とくに時間のない試験前には、問題演習などアウトプットに専念すべきです。

「ノートはきれいにできあがったけれど、頭のなかに入っていなかった」ということにならないよう気をつけたいですね。

ノートをきれいにまとめることばかりを意識せず、授業のポイントを押さえ、わかりやすく書き込むことを意識しましょう。

NG例③教科を分けずに同じノートを使用する

1冊のノートで全教科の授業内容を書き留めていませんか?

さまざまな教科の授業内容が一冊のノートに書かれていると、どこに何が書かれているのかわからなくなってしまいます。

また、教科ごとの流れや連続性もわかりにくくなり、混乱を招いてしまうことにもなりかねません

ノートは教科ごとに1冊用意しておきましょう。

NG例④授業用とまとめ用のノートを別にする

授業用のノートと別に、ポイントをまとめたノートをつくる人もいます。

学習に効果的な場合もある一方で、授業以外にもう一冊ノートをつくるには時間もかかるため非効率です。

また、まとめノートをつくることが勉強になっていると勘違いしてしまい、つくることに満足してしまう人も少なくありません。

どうしてもまとめ用ノートを作成するのであれば、時間のあるときにして、授業用ノートとの使い分けがきちんとできるようにしておきましょう。

授業ノートの取り方まとめ

今回は、授業ノートの取り方について、東大生や藝大生にコツを伺いながら紹介しました。

授業の記録のためにノートを取っていた人にとっては、とても参考になる内容でしたね!

では最後に、ポイントをおさらいしておきましょう。

  • 遠目で見てわかるように書く
  • 構造が理解できるように書く
  • 本質と些事は分ける
  • 重要なことはすぐわかるように強調する
  • 色は数色に制限する
  • 無駄に派手にしない
  • 自分の言葉で書く

これらのコツを参考に実践していけば 、次第に授業の本質を理解でき、テスト対策としても効果を発揮していくことでしょう。

ぜひ明日から実践してみてくださいね!

坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

Ameba塾探し 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「Ameba塾探し」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。