英語の学習をしていると一度は耳にする「シャドーイング」。
「聞いたことはあるけれど、正しいやり方を知らない」「始めたものの、難しくて挫折してしまった」
そんな経験はありませんか?
今回は、シャドーイングの効果的な取り組み方や、押さえるべきポイントを解説します。
おすすめの教材も
レベル別に紹介するので、ぜひ参考にしてください!
- 英語のシャドーイング(Shadowing)とは?
- シャドーイングのやり方
- ステップ① 音声なしでテキストを読んで意味を理解する
- ステップ② テキストを見ながら音声を聞く
- ステップ③ 少しずつ区切って繰り返し聞く
- ステップ④ 音声を聞きながら同時に読む
- ステップ⑤ テキストを見ながらシャドーイングをする
- ステップ⑥ テキストを見ずにシャドーイングする
- シャドーイングが難しくてできないのはなぜ?
- 単語や文法を理解している必要がある
- 理解するのに時間がかかっている
- 教材によって発音が違って聞こえる
- シャドーイングのコツ
- レベルはゆっくり上げる
- 同じ教材で繰り返し行う
- 音声のスピードを落とす
- 英会話も取り入れてアウトプットする
- 英語のシャドーイングの効果
- 英語のリスニング・スピーキングが上達する
- 英語のリーディングスピードが上がる
- 英語の発音・イントネーション・アクセントが身に付く
- シャドーイングの効果を得るために注意すべきポイント
- 発音やアクセントを意識しながら発声する
- 短時間でも毎日継続する
- 自分の音声を録音しながら練習する
- 2種類のシャドーイングにバランスよく取り組む
- 自分のレベルにあった教材を使う
- シャドーイングには2種類ある
- 発音を意識する「プロソディ・シャドーイング」
- 意味(内容)を意識する「コンテンツ・シャドーイング」
- オーバーラッピングとリピーティングとは?
- シャドーイングとオーバーラッピングの違い
- シャドーイングとリピーティングの違い
- 【初心者向け】シャドーイングにおすすめ教材5選
- 新ゼロからスタートシャドーイング 入門編
- 決定版英語シャドーイング超入門
- みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
- 本気の人の英語学習 英語漬けMOKA
- BBC Learning English
- 【中級者・上級者向け】シャドーイングにおすすめ教材5選
- 速読英単語 必修編CD
- Shadowing-English Speaking Exercise
- シャドーイング 最短で英語が上達するスピーキング学習アプリ
- English Coach Chad
- イングリッシュブートキャンプ
- まとめ
英語のシャドーイング(Shadowing)とは?
英語のシャドーイングとは、聞こえてきた英語をすぐに真似して発音する学習法です。
特徴としては、ひとつの文を最後まで聞いてから繰り返すのではなく、聞きとった音声をその場で追いかけて発音していくこと。
このように、聞こえてくる音声のすぐ後ろを「影のように追いかける」ことから、「シャドーイング(shadowing)」といいます。
英語を「聞く」と「発音する」を同時に行うので、正しい発音やアクセントを覚えるのに効果的です。
繰り返しおこなうことで、英語力を総合的にレベルアップさせることができます。
シャドーイングのやり方
英文を見ることなく音声を真似するシャドーイング。
しかし、いきなりやろうとすると難しく、挫折につながってしまいます。
初心者の方でも、焦らず順を追って進めることでマスターできるでしょう。
効果的なシャドーイングをするためには、段階を踏むことが大切です。
ここからは、英語のシャドーイングの効果的なやり方を紹介します。
ステップ① 音声なしでテキストを読んで意味を理解する
まずは、シャドーイングで使用する英文の意味をしっかり理解するところから始めます。
音声を流さずに、自分のペースで英文を読んでみましょう。
分からない単語や文法があれば、きちんと意味を調べます。書かれた内容、話題をつかみましょう。
単語や文章の意味が頭に入っていない状態でいきなりシャドーイングをするのは、あまり効果的ではありません。
初めて聞く音声の場合は必ず文章の内容を理解してからシャドーイングに挑戦するようにしましょう。
ステップ② テキストを見ながら音声を聞く
次に、テキストを目で追いながら音声を聞きましょう。
流れてくる音声と、ステップ1で理解した内容とを結びつけることが目的です。
正しい発音や、英語独特のリズムを聞いて確認します。
聞きとれない部分があったときは、繰り返して聞くか、再生速度を落として聞いてみましょう。
ステップ③ 少しずつ区切って繰り返し聞く
テキストを見ながら少しずつ区切って音声を聞き、英文全体の意味を理解していきます。
英文の意味を理解せずにシャドーイングを進めてしまうと、発音の練習だけになってしまい、後述するシャドーイングの効果がしっかりと得られなくなります。
このステップは非常に重要なので、かならず英文の意味を完璧に理解してから次のステップに進むようにしましょう。
ステップ④ 音声を聞きながら同時に読む
英文の意味をしっかりと理解できたら、次は音読に進みます。
テキストを見ながら、音声と同時に音読します。
英文の意味を考えながら音読するのがポイントです。
音声と同じ発音ができているかを確認しながら進めましょう。うまく発音できなくても、口パクをするだけでも意味があります。
音声を聞いた後に音読し、また音声を聞いて音読、と繰り返しながら進めましょう。
ステップ⑤ テキストを見ながらシャドーイングをする
次はいよいよシャドーイングです。テキストを見ながら音声を流し、少し遅れて真似して言ってみましょう。
発音やアクセント、イントネーション、息継ぎまで、できるだけそっくりになるようおこなうことが大切です。
ついていけなかった部分は再生速度を落とすなどして、スラスラ言えるようになるまで繰り返します。
発音することより教材の音声に集中できるようになることが目標です。
ステップ⑥ テキストを見ずにシャドーイングする
最後はテキストを見ずに音声だけを聞いて発声しましょう。
音声から数秒だけ遅れて、かぶせるように発声します。
難しい場合は再生速度を落としたり、テキストを見直したりしてみましょう。
ここでも、教材の音声の発音や英文の意味を考えながらシャドーイングするようにしてください。
シャドーイングが難しくてできないのはなぜ?
シャドーイングは段階を踏んで進めていくと先述しましたが、いざ進めてみると難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
シャドーイングは初心者には難しい勉強法であるとされています。
ここでは、なぜシャドーイングが難しいと言われているのか、詳しく解説します。やってみたけれどうまくできないと悩む人もぜひ参考にしてみてください。
単語や文法を理解している必要がある
シャドーイングは、英語の単語やその意味、また文法までを基礎知識として理解したうえで行う勉強法です。
そのため、いざシャドーイングをやってみると難しくてできないと感じる人が多いと考えられます。
聞こえてきた音声の意味をしっかりと理解しながら発音する必要があるため、「じっくり読めば意味が分かる」ような教材を使用している場合は、シャドーイングの教材としてはレベルが高すぎる可能性があります。
シャドーイングを行う際は「深く考えなくても理解できる」ような、自分が理解できるレベルの教材を使用するのも選択肢の一つです。
理解するのに時間がかかっている
シャドーイングは「聞こえてくる音声を理解するリスニング」、「正しい発音をするスピーキング」を同時に行う必要があり、いわゆるマルチタスクの状態になります。
聞こえてくる音声を理解することに時間がかかっていたり、正しい発音をしようと努力するときに時間がかかっていたりすると、うまくシャドーイングができないでしょう。
自分ではすぐに理解できていると感じていても、実際に求められるスピードよりは遅い可能性もあります。
そういった場合には、シャドーイングしながら録音してみましょう。自分が理解をするタイミングを客観視できるため、おすすめです。
教材によって発音が違って聞こえる
発音を意識するシャドーイングでは、少しの発音の違いが気になってしまう人もいるのではないでしょうか。
日本語も話者によって発音が違うように、英語でも教材によって発音が違います。
意味まで理解しながらシャドーイングができるようになれば、日本語同様細かな発音の違いは気にならなくなる可能性があります。
単語や文法はしっかりと理解できているか、初心に立ち返って確認してみましょう。
シャドーイングのコツ
ここまで、英語のシャドーイングは難易度の高い勉強法だと説明してきました。
難易度が高いからこそ、シャドーイングが上手くなるコツを知りたい方は多いでしょう。
初心者から上級者まで使える、簡単に取り入れられるシャドーイングの上達のコツを紹介するのでご一読ください。
レベルはゆっくり上げる
シャドーイングは正解がないため、自分で納得すれば次のレベルに進めます。
そのため、自分のレベルに合っていない教材にどんどん進んでしまいがちです。
先述しているように、シャドーイングは難易度の高い勉強法です。普段シャドーイング以外の英語学習で使用している教材よりもレベルの低い教材を使用するのも選択肢の一つです。
まずは中学英語の教材など、完璧に理解できているレベルのものを選ぶようにしましょう。
完璧に理解し、シャドーイングまでできるようになったら、少しだけレベルを上げた教材を選んでみてください。
同じ教材で繰り返し行う
英語のシャドーイングにおいて「新しい教材であること」は全く重要ではありません。
何度も同じ教材の同じスクリプトで繰り返し練習し、完璧になるまで続けましょう。
修正点がなくなるまで練習を重ね、完璧になったと思ったら自分の声を録音してみましょう。客観的に聞いてみると、完璧ではない部分も見つかりやすくなります。
客観的に聞いてみても完璧だと感じたら、次のスクリプトや教材に進むようにしましょう。
音声のスピードを落とす
最初からネイティブスピーカーと同じスピードでシャドーイングするのは、難しいです。
まずは再生速度を落とした状態からスタートし、そのスピードで完璧にできるようになるまで繰り返します。
スピードを遅くすることで、英文の意味や発音を意識できる時間が増えたり、音声の細かい発音が聞き取れたりするため、理解度の向上にも役立つコツです。
また、できるようになったからと突然元のスピードに戻すのではなく、徐々に再生速度を上げていくようにしましょう。
英会話も取り入れてアウトプットする
自分一人で発音し、自分の発音を録音することでスピーキング力は向上します。
しかし実践の場は「会話」です。
シャドーイングで上手く発音できるようになった単語でも、実際に英会話をしてみると上手くいかないこともあるかもしれません。
反対に、シャドーイングをする前と後で英会話のレベルが上がったと実感する機会にもなる可能性もあります。
学校や英会話塾などで先生と積極的に会話し、アウトプットとして挑戦してみましょう。
英語のシャドーイングの効果
シャドーイングには、大きく3つの効果が期待できます。
どんな効果が期待できるのかひとつずつ見ていきましょう。
英語のリスニング・スピーキングが上達する
シャドーイングでは、聞こえてきた英語と同じスピードで正しく発音する練習をします。
聞き取った音声を瞬時に真似して声に出すことで、リスニングとスピーキングの両方が鍛えられます。
最初は追いつけなくても大丈夫です。繰り返すうちに英語のスピードに耳が慣れ、だんだんと聞きとれるようになります。
さらに、繰り返すうちに決まった表現(定型表現)が自然と口から出てくるようになり、「読めば意味が分かる」だけだった英語表現が、「実際に会話で使える表現」になっていきます。
シャドーイングをおこなうことで、リスニング力とスピーキング力の両方の向上が期待できるでしょう。
英語のリーディングスピードが上がる
英語を聞いてすぐに意味を理解するには、英文の意味のまとまりをつかむことが重要です。
そこで、流れてくる音声の息継ぎまで真似をするシャドーイングは、意味のまとまりをつかむ訓練になるといえます。
シャドーイングを繰り返すことで、英文読解の際にもすばやく構造が理解できるようになり、リーディングスピードを上げることにつながるのです。
英語の発音・イントネーション・アクセントが身に付く
シャドーイングでは、英語独特の発音、アクセント、イントネーション(言葉を話すときの上がり下がり)、息継ぎなどをそっくり真似るようにします。
そのまま真似をすることで、自分でも同じように話せるようになり、自然と発音がよくなるのです。
そのため、日本人には苦手な人が多いといわれる音の連結(「get it」など、単語の最後の音と、次の単語の最初の音がつながること)にも慣れ、英会話で「伝わる」発音を身につけることができます。
シャドーイングの効果を得るために注意すべきポイント
シャドーイングは英語の上達に効果的とされていますが、より効果を出すためにはいくつかのポイントをおさえておく必要があります。
ここでは、意識したい英語のシャドーイングのポイントを紹介します。
より効率的な英語力アップのために、それぞれのポイントをしっかり押さえましょう。
発音やアクセントを意識しながら発声する
ただ流れてきた音声を真似するだけではなく、正しい発音、アクセント、イントネーションを意識しましょう。
そうすることで、英語独特のリズムをつかめるようになります。難しいと感じる発音は繰り返し聞いて練習します。
また、実際の会話やスピーチをしているつもりで、内容が相手に伝わるよう意識しておこなうことが大切です。
そのため、小さな声でシャドーイングをするのではなく、しっかりと声を出しましょう。
短時間でも毎日継続する
英語のシャドーイングは、1日に長時間おこなったからといって上達するわけではありません。
まずは毎日15分など無理のない時間で1ヵ月間継続してみましょう。
最初はうまくできなかったり、全く追いつけなかったりするかもしれませんが、継続すれば徐々に自分の成長を実感できるでしょう。
なかなか続かない人は、毎日同じ時間やタイミングをシャドーイングの時間として決めておくことで習慣化しやすくなります。
お風呂の後や寝る前など、自分が習慣化しやすい時間を見つけてみてください。
自分の音声を録音しながら練習する
シャドーイングをおこなうときは、自分の音声を録音しましょう。
なぜなら、録音することで振り返りが可能となり、自分が苦手な発音や、つまってしまう部分を見つけることができるからです。
また、教材の音声と、シャドーイングをしている自分の音声の、イントネーションやリズムが合っているのかもチェックするようにします。
このように、録音した自分の声を聞くのは恥ずかしいかもしれません。
しかし、最初から完璧を目指さず、苦手な部分を把握して、何度も挑戦することが上達の近道となるのです。
2種類のシャドーイングにバランスよく取り組む
後述する「プロソディ・シャドーイング」「コンテンツ・シャドーイング」の2種類のシャドーイングは、バランスよく取り組むようにしましょう。
プロソディ・シャドーイングだけ取り組んだ場合、「発音は上達したけれど意味がわかっていない」「文章全体の意味の理解に時間がかかる」などの状態になってしまう可能性があります。
また、コンテンツ・シャドーイングはプロソディ
・シャドーイングができていないと、音声の聞き取りにばかり意識してしまい、そもそもシャドーイング自体がうまくできないでしょう。
両方のシャドーイングにバランスよく取り組み、より効果的に学習しましょう。
自分のレベルにあった教材を使う
シャドーイングでは、聞こえた音と英語の意味をつなげる訓練をするため、教材の内容が難しすぎると進めることができません。
したがって、テキストの英文を読んだときに、やや簡単だと感じるレベルがよいとされています。最初は、英文が長すぎず、音声の速度も速すぎないものから始めてみましょう。
また、続けるためには教材の内容をしっかり確認して選ぶことも重要です。おもしろくなければ挫折につながります。
ひとつの教材を完全にマスターするくらい繰り返し練習できるもの、そして興味の持てるものを選びましょう。
シャドーイングには2種類ある
英語のシャドーイングの方法には、以下の2種類があります。
どちらも英語力を上げるには知っておきたい学習法です。
以下でそれぞれのシャドーイングの目的と方法を紹介するので、参考にしてください。
発音を意識する「プロソディ・シャドーイング」
「プロソディ・シャドーイング(prosodic shadowing)」とは、音に集中して発音する学習方法です。
イントネーションやアクセントに集中して、聞こえた音声をそのまま発音をする意識で取り組みましょう。
このとき、単語の意味は意識する必要はありません。単語の意味を意識してしまうと発音への意識が薄れてしまう可能性があるためです。
同じ理由から、テキストも見る必要がありません。
また、通常の速度だとうまくいかない場合や、追いつけない場合は、音声の再生速度を0.5倍や0.75倍にすると良いでしょう。
うまくできない場合に限らず、低倍速から始めることでより細かいアクセントや音の連結などが意識できます。
徐々に速度を上げて、最終的には通常速度で発音できるようにしていきましょう。
意味(内容)を意識する「コンテンツ・シャドーイング」
「コンテンツ・シャドーイング(content shadowing) 」とは、意味(内容)を意識して発音する学習方法です。
プロソディ・シャドーイングを行いながら、英語の意味も理解するイメージです。
聞こえてくる音声の意味を理解しながらシャドーイングをする必要があるので、プロソディ・シャドーイングに余裕が出てきてからおこないましょう。
自分の発音を意識する必要はありません。
コンテンツ・シャドーイングに取り組むことで、英語を処理する速度が速くなるため、リスニング力が向上します。
コンテンツ・シャドーイングが問題なくできるようになる頃には、頭の中で和訳せずに聞こえてくる英語が理解できるようになっているはずです。
オーバーラッピングとリピーティングとは?
英語のシャドーイングとよく似た勉強法に「オーバーラッピング」と「リピーティング」があります。
それぞれシャドーイングと何が違うのか、以下で解説します。
シャドーイングとオーバーラッピングの違い
オーバーラッピングは、音声と同じ英文を自分で発音する点ではシャドーイングと同じです。
シャドーイングとオーバーラッピングの大きな違いは、シャドーイングは英文が聞こえてきたら少し遅れて発音するのに対し、オーバーラッピングは音声と同時に発音する点です。
教材などで手元に英文を用意しておき、目で英文を追いかけながら発音します。
そのため、自分の発音とお手本の発音との違いがわかりやすいうえ、単語そのものの実際の発音を頭の中で一致させすくなるでしょう。
英文を目で見る分、聞こうとする力が伸びにくい点がデメリットだと言えます。しかし
長期的に見れば 実際の発音を正しく理解することで、リスニング力アップが期待できるでしょう。
シャドーイングとリピーティングの違い
シャドーイングとリピーティングの違いは、英語を発音するタイミングです。
シャドーイングは英文がきこえてきたら少し後を追いかけるように発音するのに対し、リピーティングは、お手本の英文を聞き終わった後に同じ英文を発音することをいいます。
リピーティングでは英文を見ずに発音することで、シャドーイングよりも記憶力が鍛えられるでしょう。
英文全体の意味や単語の意味、文法の意味をしっかり理解できていれば、リピーティングでも問題なく発音できるはずです。
記憶力が身につくことによって、TOEICや英検などの資格試験でも役に立ちます。
リスニングテスト中、音声が流れてきてもその内容を理解しながら問題の選択肢を読み込んだり、長文読解などの文章問題をでも、問題分を読んだ後にもう一度英文を読みなおす必要もなくなります。
【初心者向け】シャドーイングにおすすめ教材5選
シャドーイングにはじめて取り組む方や、英語の単語や文法に自信がない方など、初心者におすすめしたいシャドーイングのおすすめ教材を紹介します。
紙のテキスト、アプリ、YouTubeそれぞれのおすすめ教材を挙げるので、自分にあったものを見つけてシャドーイングに取り組んでみてください。
新ゼロからスタートシャドーイング 入門編
これからまさにシャドーイングを始める人におすすめの一冊。英語学習初心者であっても、シャドーイングに取り組みやすい入門書です。
単語レベルの短さからシャドーイングを始め、長文まで無理なくレベルアップが図れます。英文の内容は、物語からニュースまでさまざま。飽きることなく学習を進められるでしょう。
リスニング用や、読解用の教材をシャドーイングに利用することがありますが、初心者には教材選びが難しいところです。
本書はシャドーイングのレベルアップ専用に作成されており、さまざまなトピックが含まれています。
わざわざいろいろな教材を自分で選ばなくてよいのがうれしいところですね。
▶教材はこちら
決定版英語シャドーイング超入門
英会話でそのまま使えるフレーズを多く収録している、シャドーイング初心者におすすめの一冊です。
感情を表現するイントネーションの練習もあり、楽しみながら英語独特の抑揚を身につけることができます。
また、旅行で使える会話表現や、ニュース英語にも挑戦でき、徐々にレベルアップができるようになっています。
シャドーイングは継続が大切。こちらの教材には、学習記録用の付録がついているため、「毎日これだけ頑張れた!」というモチベーションにつながり、飽きずに続けられそうですね。
すぐに使える表現を学習したい、まずはシャドーイングの習慣をつけたい、という人には最適の一冊といえるでしょう。
▶教材はこちら
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
構造と意味が理解できる文章を、自分の耳と口を使ってトレーニングすることが大切だと説く本書。
そのため、こちらの1冊で、音読やリスニング、リピーティング、シャドーイングをセットで学習することができるようになっています。
“英語の音声と意味を瞬時につなげる練習”がリスニング力アップの鍵となりますが、このテキストでは英語の語順のまま英文の内容を理解していく訓練が可能。
また、中学校レベルの単語や英文なので、英語学習初心者でも無理なく使えるでしょう。
シャドーイングを含めた「聞いて言葉に出す」トレーニングを通して、英語の基礎力をつけたい、という人におすすめの教材です。
▶教材はこちら
本気の人の英語学習 英語漬けMOKA
スマホで手軽にシャドーイングに取り組みたい方には、アプリを利用するのも選択肢のひとつです。
『本気の人の英語学習 英語漬けMOKA』はレベルが細かく分かれているため、初心者も使いやすいアプリです。
シャドーイングに取り組みながら、英単語や文法の学び直しもできるため、総合学習に最適です。
また、毎週月曜日に英単語テストがあり、自分がどのくらいレベルアップしているのかチェックすることができます。
シャドーイングでは、自分の音声が自動録音されたあとにすぐ再生されるため、できていないポイントをその場で確認することが可能。正しく発音できるまで何度でも繰り返しましょう。
シャドーイングに取り組んだ時間が記録されているため、学習時間を確認できるのはモチベーション維持にも役立ちますね。
7日間は無料で使用でき、そのあとは利用チケットを購入することで継続して使えます。
▶アプリの詳細はこちら
BBC Learning English
『BBC Learning English』は、 チャンネル登録者数360万人超を誇る、イギリスの公共放送BBCが運営するチャンネルです。
発音、文法、単語など、たくさんのコンテンツが用意されているため、自分が鍛えたい内容から選ぶことができます。
なかでも、比較的ゆっくりとしたスピードで会話が展開されているのが『The English We Speak』です。2~3分ほどの動画でシャドーイングに適しており、使える表現が学べます。
『English In A Minute』は、タイトルの通り1分ほどで、特定のテーマについての表現を解説している動画です。
解説者の口元を見ながらシャドーイングが可能。話しているそのままのテキストではありませんが、文法などの内容が画面に表示されます。
イギリス英語の発音に挑戦してみたい人におすすめのチャンネルです。
▶YouTubeはこちら
【中級者・上級者向け】シャドーイングにおすすめ教材5選
簡単な英文であれば問題なくシャドーイングできる方は、少し難易度の高い教材を選んでみても良いでしょう。
文法や英単語も難易度が上がるので、英語力を総合的に上げたい場合にもおすすめです。
初心者向けと同様に、紙のテキスト、アプリ、YouTubeのそれぞれのおすすめ教材をご紹介します。
速読英単語 必修編CD
紙のテキストでじっくりシャドーイングに取り組みたい中級者・上級者におすすめなのが『速読英単語 必修編CD』です。
この教材は、別売りの『速読英単語 必修編(改訂第7版)』に対応したCDです。
全英分を、ゆっくりと通常のふたつのスピードで収録。自分のレベルにあわせたシャドーイング教材として使えます。
付録の冊子を使用すれば、発音やアクセントの書き込みテストができるため、正しい発音をしっかり確認しながら学習が進められるでしょう。
また、聞いた英文を書きとる「ディクテーション」もおこなえます。
さらに、別売りの『速読英単語 必修編(改訂第7版)』と一緒に使用するとより効果的です。
『速読英単語 必修編(改訂第7版)』は、英文を用いて単語を学習することができる教材。
英単語を身につけながらシャドーイングをしたい、リーディング力も鍛えたい、という人におすすめです。
▶教材はこちら
Shadowing-English Speaking Exercise
実際の演説を教材にしたシャドーイング練習アプリです。
演説を一度聞いたあとにシャドーイングをおこないます。
シャドーイングでは、発音やアクセント、イントネーションをそっくり真似ることが大切ですが、実在の人物の演説であれば、なりきりやすいのではないでしょうか。
その人になったつもりでシャドーイングすると楽しんで練習することができるでしょう。
また、自分の発音の正しさは「%」で表示され、どのくらいきちんといえているのか確認することができます。
日本語の解説がないため、初心者には使いづらい部分もありますが、レベルアップのために挑戦してみるのもよいでしょう。
アプリ内での課金はありますが、基本は無料で利用できます。
▶アプリの詳細はこちら
シャドーイング 最短で英語が上達するスピーキング学習アプリ
シャドーイングに特化したアプリです。
演説など、やや難しめの内容があるため、初級レベルのシャドーイングに慣れたころに挑戦してみるとよいかもしれません。
テキストの表示・非表示の切り替え機能がついているので、英文を目で確認しながらのシャドーイングから挑戦できます。
自分の音声が録音され、正しく発音できている単語は緑色、できていない単語は赤色に表示。自動で判別してくれるため、苦手を即座にチェックでき、できなかったところの振り返り学習を効率的におこなえます。
分からない単語の意味を辞書機能で調べられるのも嬉しいポイント。
使うには月額プランを申し込む必要がありますが、1か月無料のお試しができるのでチェックしてみましょう。
▶アプリの詳細はこちら
English Coach Chad
英会話コーチのChadさんが運営するチャンネル。
基本はChadさんが話したあとにリピートするかたちで動画が進みます。
英語を話している人の口元を見ながら発音練習できるところが、CDで学習するときにはない魅力。
身ぶり手ぶりを交えて話しているため、英会話レッスンを受けているような気分で楽しめます。
日本語訳はありませんが、画面に英文が流れていくため、Chadさんが話している内容を確認できます。
また、ゆっくりはっきりした発音と、実際の会話スピードでの発音を織り交ぜてくれるため、真似しているうちに英語のリズムを身につけることができます。
慣れてきたら画面を見ずにシャドーイングするのもよいでしょう。
▶YouTubeはこちら
イングリッシュブートキャンプ
短期集中型の英会話レッスンスクールが運営しているチャンネルです。
超有名童話や、会話形式のシャドーイングなど、さまざまなコンテンツがあります。
テキストが画面に表示された状態でゆっくりとした音声が流れ、次に通常スピードで音声が流れます。
2~3分くらいで終わる動画も多いため挑戦しやすいでしょう。
しかし、日本語訳は表示されないため、分からない単語は動画を止めて調べる必要があります。
慣れてきたら、ニュースなどを題材にしている『シャドーイング100本ノック!』に挑戦してみるとよいでしょう。
視聴者参加型の生放送の英会話レッスンや、英会話のちょっとしたコツを紹介する動画も配信されており、シャドーイング以外の英語学習も楽しめるチャンネルです。
▶YouTubeはこちら
まとめ
この記事では、シャドーイングの学習効果や基本のやり方、意識したいポイント、おすすめの教材を紹介しました。
楽しんで続けることでシャドーイングは効果を発揮します。
本やアプリ、YouTubeなど、自分に合った教材を選んで挑戦し、英語力アップを目指しましょう!