so that構文とは?意味や使い方を徹底解説!基礎が身につく例文と練習問題付き【中学英語】

so that構文とは?意味や使い方を徹底解説!基礎が身につく例文と練習問題付き【中学英語】の画像

中学の英語で習う「so that構文」には、さまざまな意味やルールがあるので、なかなか覚えづらいですよね。

このso that構文を手軽に覚える方法は、例文をたくさん読むことです。


例文をたくさん読んで、その都度文法を理解する。その積み重ねがso that構文を得意な文法にしてくれます。

この記事ではso that構文についてわかりやすく解説していきますので、ひとつずつ理解し覚えていきましょう。

  1. 英語のso that構文とは?例文付きで意味を解説!
    1. 「so that」と「so…that~」の違いは?
  2. so thatの使い方|目的・結果
    1. ①目的を表す使い方(BをするためにAがある)
    2. ②結果を表す使い方(その結果Bである)
    3. so that構文の目的と結果の見分け方
  3. so…that~の使い方|結果・程度・様態
    1. ①結果を表す使い方(とてもAなのでBである)
    2. ②程度を表す使い方(BほどA)
    3. ③様態を表す使い方(BするようにAである)
  4. 【応用編】so…that~の発展的な用法
    1. so+形容詞+a/an+名詞の語順で用いられている例
    2. soの直後に動詞が用いられている例
    3. soを文頭に置き、主語+動詞を倒置させている例
  5. so that構文の練習問題を解いてみよう!
    1. 練習問題①
    2. 練習問題②
    3. 練習問題③
    4. 練習問題①〜③の解答
  6. まとめ

英語のso that構文とは?例文付きで意味を解説!

so that構文の基本形

はじめにso that構文について、例文を使って解説します。

 I will go by taxi so that I can take many luggages.
私はタクシーでいくので、たくさんの荷物を持っていくことができます。

この例文を分解すると、
「I will go by taxi」と「I can take many luggages」を「so that」でつないでいることがわかります。

このように、so that 構文は、「so that+S+(助動詞)+ V」という形をとります。

これがso that構文の基本形ですので、必ず覚えるようにしましょう。

ちなみにSは主語、Vは動詞です。助動詞がない場合もあります。

so that構文には、以下の2つの意味があります。 


どちらの意味かは、文章の内容から判断しなければなりません。内容から判断できるようになるためには、たくさんの例文を読むことが大切です。

上記の例文の場合では、so that前後の文章から考ると、「結果的に」とつなぐのが自然ですね。

「so that」と「so…that~」の違いは?

so that構文とso~thatとの違い

次に、「so that」と「so…that~」の違いについて押さえておきましょう。

so…that~」が「あまりに…なので~」と訳すことを知っている方は多いと思います。

so…that~の文の構造は、「so+形容詞/副詞+that+S+V」
となります。これも基本形ですから覚えるようにしましょう。

that以下は so thatと同じです。soとthat の間に形容詞または副詞が入ります。

ちなみに、「形容詞」とは名詞や代名詞を修飾する語句、「副詞」とは名詞以外を修飾する語句を指します。

ここではまず、以下の例文を読んで、文の構成に慣れてください。

soとthatの間に「tired」という形容詞が挟まれています。

soとthatの間に「happy」という形容詞が挟まれています。

soとthatの間に「fast」という副詞が挟まれています。

so thatの使い方|目的・結果

では、so thatの使い方を詳しく説明しましょう。

先ほど、so that には「~するために」(目的)と「結果的に~」(結果)の用法があると紹介しました。ここでは一つずつ解説します。

説明をわかりやすくするために、so that の文章を「A so that B」としておきます。

①目的を表す使い方(BをするためにAがある)

日本語に訳すときには、「BをするためにAがある」という順番になります。

そして、目的を表す使い方では、Bの部分はかならず、so that+S(主語)+助動詞+V(動詞)となります。

「助動詞」が入るのポイントです。

助動詞(can/ will / may)を使うso that構文

目的とは、未来のできごとですよね。未来のことを話す場合、「助動詞」が使われることが多い傾向にあります。

とくに「~だろう」という話をする場合には、助動詞can/will/mayがよく使われます

例文を見てみましょう。

so that構文はin order thatやin order toに書き換えることができる

so thatで目的を表現する場合、「so that」は「in order that」や「in order to」に書き換えることができます

この書き換えは、TOEICなど英文法や長文読解の試験でも頻出ですので、ぜひ覚えておきましょう。

in order that」は、「~するために」という意味となり、thatの後にはS+Vの完全文が続きます

では先ほどの例文を「in order that」と「in order to」に書き換えてみましょう。

→ Read books in order that you will get a lot of knowledge.

→ Read books in order to get a lot of knowledge.

→ You should travel abroad in order that you can know various countries.

→ You should travel abroad in order to know various countries.

→ She wears T-shirts in order that she may look younger.

→ She wears T-shirts in order to look younger.

so that構文はin order toやso as to にも書き換えることができる

so that 構文は、「in order that」や「in order to」のほかに、「so as to」に書き換えることもできます

toのあとに動詞の原形が続くことに注意してください。

先ほどの例文を「so as to」を使ってもう一度書き換えてみましょう。

→ Read books so as to get a lot of knowledge.

→ You should travel abroad so as to know various countries.

→ She wears T-shirts so as to look younger.

②結果を表す使い方(その結果Bである)

so that構文のもう一つの使い方、「結果」を表す方法についても解説します。

まず以下の例文を見てみましょう。

「A so that B」を使って説明すると、「Aの行為の結果Bとなった」という使い方です。

これは、表現の仕方によっては、「Bが実現するほどAをした」という「程度」の表現と考えることもできます。

so that構文の目的と結果の見分け方

目的と結果の違い

ここまで読んで、so that構文の「目的と結果ってどうやって見分けるの?」と思った人も多いのではないでしょうか。

さまざまな例文を読むうちに、自然と見分けることができるようになりますが、はじめのうちは以下の2つのポイントに気をつけて見極めてみましょう。

目的の場合、so that S+助動詞+Vとなる

so that構文では、助動詞」が使われていたら、目的を表していると考えてみましょう。

前述したように、「can/will/may」など「推量」を表す助動詞が多く使われています。

結果の場合、so thatの前にカンマがあることが多い

こちらも先ほどの例文からもう一度見てみましょう。

いずれも so that の前にカンマが入っていますね。結果のso thatの前にはカンマが入ることが多いです。

しかし必ずカンマが入るわけではありません。また、会話ではカンマの有無はわかりませんので、文脈で判断することも多くなります。

so…that~の使い方|結果・程度・様態

目的と結果の違い

では、もう一つの「so…that~」についてみてみましょう。

「so…that~」の構造は、「so+形容詞/副詞+that+S+V」となります。

これも基本形ですから、必ず覚えてください。

ここでは、説明をわかりやすくするために「so A that B」としておきます。

①結果を表す使い方(とてもAなのでBである)

この用法は、使い慣れている方が多いのではないでしょうか。

「A」の部分は「形容詞」または「副詞」で表し、「Bである」はthat以降の主語+動詞で表現をしていきます。

例文を見てみましょう。

ちなみに、「so」の部分を「とても」と訳すからといって、「very」を使いたくなりますが、文法的に正しくありません。

「very」を使わないよう注意しましょう。

②程度を表す使い方(BほどA)

「so 形容詞/副詞」で表したAの部分を that以下のBで具体的に説明する場合「ほど」と訳すことがあります。「BなほどAだ」という形です。

例文を見てみましょう。

この使い方は「BほどAでない」という否定表現でもよく使われます

程度の表現はenough toで言い換えられる

ちなみに、「程度」を表す「so that」は、「enough to~(~するのに十分だ)」で書き換えることができます

①He is so strong that he can break the box.

→He is strong enough to break the box.
(彼はその箱を壊せるほどとても強い。)


②She speaks so fast that she makes everyone confused.

→ She speaks fast enough to make everyone confused.
(彼女は誰もが混乱するほど速く話す。)

③様態を表す使い方(BするようにAである)

様態」を表す使い方のときには、soとthatの間のAの部分に「過去分詞」が置かれ、「BするようにAである」と訳すことができます

This machine is so designed that it works even when wet.
(この機械は、濡れても動くように設計されています。)

【応用編】so…that~の発展的な用法

ここまでは「so that構文」の基本的な用法ついて説明してきました。

ここからは、より発展的な使い方を紹介します。

実際の英会話ではよく出てくる言い回しですので、so that に慣れてきたら、この発展的な言い回しも学習しておきましょう。

「so…that~」を会話で使う場合、thatが省略されることがあります

せっかくセットで覚えたのに…と悲観しないでください。数をこなして慣れていくと、thatがなくても理解できるようになりますよ。

so+形容詞+a/an+名詞の語順で用いられている例

例文から見てみましょう。

soとthat のあいだに「hot a day」が入っています。

今までの例文のように 「It was so hot that I could not play outside.」と 「hot」を見慣れていると思います。

しかし、「hot a day」は語順がおかしい気がしませんか?「a hot day」(ある暑い日)というのが自然ですね。なぜ、この語順になっているのでしょうか?

それは「so」が「副詞」だからです。副詞とは、名詞以外を修飾します。

「a hot day」では「名詞」となってしまい、soが使えません。

そのため、「hot a day」と先頭に形容詞を持ってくることで、文法的に正しい語順となるのです。

ちなみに、「a hot day」のまま使う場合には、「so」ではなく形容詞の「such」を使います。

形容詞は名詞を修飾する語句ですので、「a hot day」という名詞をそのまま使うことができるのです。

「such」を使った場合は以下のようになります。

soの直後に動詞が用いられている例

また「so」を使って動詞を強調する場合もあります。

love/hate/like/tired/enjoy」など、気持ちを表現する動詞を使うことが多いです。

soを文頭に置き、主語+動詞を倒置させている例

さらに「so」を文頭に置くことで、「so」以下を強調させる話法もあります。

so thatに限らず、英語では重要な部分を強調させるとき、主語と動詞がひっくり返ることがよくあります。

この文章は、「I was so surprised that I made a loud voice. 」が通常の形ですね。

「すごいびっくりしたのよ」という部分を強調するため、例文のような形になっています。

so that構文の練習問題を解いてみよう!

それでは、実際にso that構文の問題を解いて確認してみましょう。

練習問題①

この本はとても有名だったので、私は何度も読みました。

read so book famous that it This I many was times.

練習問題②

あまりにも寒かったので、手袋をつけました。

練習問題③

一生懸命勉強すれば、大学に合格しますよ。

練習問題①〜③の解答

練習問題①の解答
This book was so famous that I read many times.

練習問題②の解答
It was so cold that I wore gloves.

練習問題③の解答
Study hard, so that you can pass the university.

まとめ

so that構文は、大学入学共通テストをはじめとして、大学の一般入試やTOEICでも頻出の英文法。

とくに入試では、ただ意味を問うだけでなく、言い換える表現や似た表現についても問われることがあります。

so that構文をマスターすれば、長文読解や英文法で大きな得点源に!たくさんの例文を読んで、so that構文を得意な英文法にしましょう!