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受験勉強を9月から始めても大丈夫?合格するための戦略やスケジュール例を徹底解説

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受験勉強をいつから始めたらよいのか、気になっている受験生や保護者は少なくありません。

とくに「9月からでは遅いのでは?」と不安に感じる方が一定数いるため、夏休み明けは受験に対する焦りが高まる時期です。

周囲の友だちたちがすでに本格的な受験モードに入っているなか、自分だけ出遅れているように思えてしまうこともあるでしょう。

しかし、戦略的に学習を進めれば、9月からのスタートでも十分に志望校合格を目指すことは可能です。

そこで、この記事では9月から受験勉強を始める方に向けて、効率的なスケジュールの立て方や勉強法を具体的に解説します。受験勉強に焦りや不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

受験勉強は9月から始めても間に合う!

受験勉強している学生の画像

受験勉強の本格スタート時期には個人差があります。

進学校や予備校に通う受験生が4月ごろからスタートするケースもれば、運動部に所属している学生は、夏休みや9月に入ってから本格的に勉強を始めるケースもあります。

このように、受験勉強を開始するタイミングに正解はなく、自分の状況や性格にあったスケジュールで勉強することが重要です。

たとえば、「集中力があるときに一気に仕上げるタイプ」のお子さんは、短期間で成果を上げやすい傾向にあります。実際に、SNSや掲示板では、「9月から本気を出して逆転合格した」という体験談が多数存在します。

また、大学受験では、「直前期の追い込み」が結果に大きな影響を与える場合も少なくありません。共通テスト対策や過去問演習を効果的におこなえば、合格の可能性を十分に高められます。

ただし、9月の段階で基礎力や学習習慣が身についていない場合は、ほかの受験生と比べて不利になることもあります。

そのため、以下のポイントを踏まえた計画的な取り組みが必要です。

注意が必要なケース

9月から受験勉強を始める際、以下の状況に該当するお子さんは注意が必要です。

9月からの受験勉強に注意が必要なケース
  • 9月の時点で明らかに学力も時間も足りない
  • ほかの受験生と比べて学習の進度が大きく遅れている
  • 志望校のレベルと現在の学力に大きな開きがある
  • 学習習慣や生活リズムが乱れている
  • 集中できる学習環境が整っていない

上記のケースでは、まず自分の現状を冷静に把握し、足りない部分を補うための具体的な計画を立てましょう。

学校や塾の講師に相談しながら、効率的な勉強方法や教材の選定をサポートしてもらう方法もおすすめです。

9月から始める受験勉強のポイント|短期間で成果を出すには?

教材や文具の画像

9月以降の受験勉強は、時間との勝負です。限られた期間で最大限の成果を出すために、以下のポイントを押さえて学習に取り組みましょう。

志望校を早急に決める

志望校が決定しなければ、力を入れるべき教科がわからず、全体的に浅い学習になる恐れがあります。

まずは、志望する大学や学部の入試方式や出題傾向を調べ、必要な科目や対策を明確にしましょう

志望校が絞れない場合は、共通テスト利用方式の大学も候補に含めると、科目数や準備の負担を軽減できます。

各大学の詳細情報は文部科学省が運営する「大学入試情報提供サイト」で確認できます。

弱点科目を重点的に対策する

受験本番までの時間が限られているなかで、全教科をまんべんなく勉強するのは非効率です。とくに苦手意識が強い教科や、模試での点数が安定しない分野は、優先的な対策が求められます。

模試の結果や過去のテストを見直して、得点が安定しない科目や単元を洗い出しましょう。偏差値や得点率だけでなく、設問ごとの正誤傾向も分析できるとベストです。

学習塾のなかには、模試の成績表で設問単位の弱点分析をおこなっているところもあり、効果的に学習状況を把握できます。

過去問・模試を活用する

時間が限られるなかで効率的に得点力を伸ばすには、実戦形式での演習が有効です。

とくに、志望校の過去問や共通テストの模試を活用すれば、時間のないなかでも最大限の効果を目指せます。

志望校の過去問は3〜5年分を目安に取り組み、出題傾向や時間配分の感覚を掴みましょう。

大学入試センターの公式サイトで過去3年分の問題と解答を無料で閲覧・ダウンロードできるため、共通テスト対策に活用できます

個別指導で効率的に学習する

9月からの短期間で成果を出すには、自分の苦手分野に絞った効率的な学習が不可欠です。そのため、塾などで個別に対策するのもひとつの手です。

個別指導塾では、生徒一人ひとりの学力や志望校にあわせてカスタマイズされた学習計画を提供しています。講師との対話を通じて弱点を明確にし、短期間で重点的に対策できるため、学習の無駄を削減できます。

志望校合格から逆算して具体的な戦略立案もサポートしてもらえるため、モチベーション維持にも効果的です。とくに、9月以降の限られた時間を最大限に活用したい受験生に適しています。

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9月に受験勉強をスタートしても合格できるスケジュール例

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ここからは、9月から受験勉強を開始して合格を目指すスケジュール例を具体的に紹介します。

月ごとに重点的に取り組む課題が変わるため、参考にしながら効果的な学習を進めてください。

9〜10月:基礎の総復習+弱点克服

9月〜10月は、受験勉強のスタートダッシュとしてもっとも重要な期間です。

とくに、夏休みに十分な勉強時間が取れていなかった場合は、基礎の見直しを徹底しましょう。教科書や基礎的な問題集を用いて全体の基礎を復習しながら、学習の習慣化をおこないます。

なかでも英語の文法や語彙、数学の公式や基本解法、現代文の読解ルールなどは、今後の応用問題の理解にも直結するため、丁寧に見直しましょう。

苦手科目は週ごとにテーマを絞って、集中的に勉強すると効果的です。

たとえば、「英語の長文読解を毎日1題解く」「数学の二次関数の基礎問題を今週中に完了させる」など、具体的な目標を設定してください。

達成状況を日々記録していくと、モチベーションの維持にもつながります。

11〜12月:応用・実戦演習

基礎がある程度固まった段階から、応用力を養うフェーズに入ります。

志望校の出題傾向にあわせた実戦形式の問題を取り入れ、入試に向けた得点力を磨いていきましょう。志望校の過去問や予想問題を使いながら、本番に近い形式に慣れることが重要です。

とくに、記述問題や長文読解、思考力を問われる問題は、1問ごとに時間をかけて丁寧に取り組んでください。

共通テスト模試や学校の定期テストも実施される時期なので、実力を測るよい機会です。テストや模試を受けたあとは、必ず復習をおこない、自分の弱点やミス傾向の把握に役立ててください。

学習時間が増える一方で、疲労もたまりやすくなる時期なので、勉強と休息のバランスを意識しながら、計画的に過ごしましょう。

1〜2月:過去問徹底+最終仕上げ

年が明けた1月〜2月は、いよいよ受験本番に向けた最終仕上げの時期です。

9月からの学習内容を整理して、過去問演習を繰り返しながら得点力を最終調整します。

過去問演習では、試験本番と同様の制限時間で取り組み、時間配分の練習もおこないましょう。自分がどの科目で時間が足りなくなるか、どの問題でミスが出やすいかなどを洗い出すことが目的です。

また、苦手分野の総復習も欠かせません。暗記系の内容は、まとめノートや一問一答形式の教材を使って繰り返し確認します。とくに、社会・理科などの暗記事項は、短期記憶に頼らず定着を目指して勉強しましょう。

私立大学の入試日程も始まるため、大学別対策の時間も確保しておく必要があります。過去問で明らかになった課題を克服しつつ、自信を持って本番に臨めるよう最終調整を進めてください。

部活引退後の9月から受験勉強を始める場合の注意点

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部活動を引退して迎える9月は、多くの学生にとって「切り替えの時期」です。これまで部活動に時間を費やしてきた学生は、生活リズムの変化から気持ちの面で勉強に集中できない場合があります。

とくに、部活動に全力を注いできたタイプの学生は、引退直後に「何をすればいいかわからない」と思い悩むケースも少なくありません。しかし、9月以降の数か月をどう使うかによって、受験結果は大きく変わります。

ここでは、部活動引退後の9月から本格的に受験勉強をスタートするにあたって注意すべきポイントを詳しく解説します。

時間の使い方を変える

部活動を引退した9月以降は、それまでの生活リズムから大きく変わります。とくに、放課後の練習や大会があった学生にとっては、「やることがなくなった」と感じてしまい、学習のペースが乱れるリスクが生じます。

空白時間を有効活用するために、1日のスケジュールをあらかじめ組み立てて、勉強のルーティンを定着させる方法がおすすめです。

1日のスケジュール例
  • 朝7時起床、8時までに身支度と朝食を済ませる
  • 学校から帰宅後、15時半〜18時半に自宅学習(3時間)
  • 19時〜21時に夕食・休憩・軽い復習
  • 21時〜23時に集中学習(2時間)

具体的に時間帯を区切っておくと生活リズムが安定し、勉強の効率も上がります。注意すべき点は、時間の長さよりも質を重視することです。

ダラダラと5時間勉強するよりも、集中して3時間取り組むほうが遥かに高い効果が見込めます。たとえば「ポモドーロ・テクニック」(25分勉強して5分休憩する)などを活用しながら、自分の集中力を維持する方法もおすすめです。

生活習慣をリセットする

部活動の引退後は、運動量の減少にともない、睡眠リズムや生活サイクルが崩れやすくなります。夜更かしによる昼夜逆転や、ゲームなどの娯楽に没頭する習慣が強まると、学習効率は大きく低下します。

集中力や体調を整えるには、1日に7〜8時間の睡眠を確保する朝型の生活リズムに戻し、規則正しい生活を心がけましょう

とくに、睡眠と学力の関係は多数の研究結果でも明らかにされているため、おろそかにできません。さらに、バランスのよい食事と適度な運動も忘れてはいけません。

朝食を摂り、夕食は寝る2時間前までに終えるなど、基本的な生活リズムを整えるだけでも、集中力の持続や免疫力の維持につながります。

体調が安定していることは、受験勉強において非常に大きなアドバンテージになります。生活リズムを整えて、学力を高めるための「土台作り」をおこないましょう。

9月からの受験勉強は戦略次第で挽回&逆転合格を目指せる!

桜をバックに手を広げている学生の画像

9月からの受験勉強は、「計画力」と「自己管理力」が成功の鍵です。

毎週・毎月の学習目標を設定し、達成状況を可視化することでモチベーションの維持にもつながります。

また、必要に応じて個別指導や映像授業といったサポートを活用する方法も効果的です。

焦る気持ちに負けず、「あきらめない姿勢」と「効率的な学習法」で、逆転合格を目指しましょう。

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中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。