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高校受験に落ちる確率は?不合格率を調べる方法や万が一の選択肢を解説

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高校受験では誰しも「落ちたらどうしよう…」と不安を抱くものです。中学生のなかには、高校受験に落ちる確率について気になっている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、高校受験に落ちる確率や、受験倍率・不合格率などについて解説します。

志望校の受験倍率や過去の入試結果といった情報を把握しておくことは、受験対策を進めるうえで重要になります。正確な情報をもとに、受験準備を進めていきましょう。

高校受験に落ちる確率はどれくらい?

高校受験に臨む中学生の後ろ姿

合格する確率や落ちる確率を判断するうえでは、自身の学力、受験校の偏差値、受験倍率などを幅広く見て判断することが必要です。高校受験に落ちる確率を判断するうえで知っておきたい知識を見ていきましょう。

倍率=落ちる確率とは限らない!倍率と合格率の関係

高校受験における「落ちる確率」は、志望校の募集人数と志願者数の倍率によって大きく左右されます。

たとえば 倍率が1.5倍であれば、3人に2人が合格、1人が不合格になります。生徒の成績による部分もありますが、倍率が高いと合格の難易度が上がるのは事実です。

ただし、記念受験や併願校として受ける人が受験者のなかには含まれることを考えると、倍率だけでは判断できない側面があります。受験する学校の難易度や自身の合格の可能性を判断するうえでは、偏差値や内申点とのバランスも考慮して判断することが重要です。

都立高校の場合の合格率・不合格率

一例として、2025年の都立高校入試の合格率や不合格率を見ていきましょう。

2025年の都立高校入試(全日制)の場合、受験者数は35,877人、合格者数は28,188人であることが公表されています。こちらの数値をもとにすると、不合格数は7,689人であり、都立高校の高校受験(全日制)の受験者数全体から求めた合格率は78.6%、不合格率は21.4%と求められます。

また、推薦入試の場合、受験者数は21,404人、合格者数は9,243人でした。この数値をもとにすると、不合格数は12,161人であり、都立高校の推薦入試の受験者数全体から求めた合格率は43.2%、不合格率は56.8%となります。

ちなみに、2025年の都立高校入試(全日制)の全体での受験倍率(合格者数/受験者数)は1.27倍、都立高校の推薦入試の受検倍率は2.28倍でした。

過去のデータから見る合格率の傾向

過去の受験データを見ると、一般的な公立高校の倍率は1.0〜1.5倍前後が多く、私立高校は1.0倍を下回るケースも珍しくありません。

偏差値が高い人気校は、倍率が2倍以上になる場合もありますが、直近3年のデータで倍率が安定している学校は、倍率の予測がしやすいでしょう。

なお、推薦入試や特色選抜によって合格枠が減少すると、一般入試の倍率が上がる可能性もあります。最新の倍率と過去3~5年分の推移を比較することが受験校選びで役立ちます。

地域や学校による違い

落ちる確率や受験倍率は、地域や公立・私立などによっても異なります。

たとえば、首都圏・関西圏の都市部などは、進学校や人気校が多いことから競争率が高い傾向にあり、倍率が2倍を超えることも多いです。

一方で、地方都市や郊外の場合は、通学圏内の学校が限られるため、倍率が1倍前後になることも少なくありません。

また、公立高校と私立高校でも大きく異なり、私立は事前相談や併願優遇制度があり「実質倍率」が低くなる傾向があります。

具体的な倍率は各都道府県の教育委員会や高校のホームページで公開されているので、お住いの地域の情報をしっかりと確認しておきましょう。

受験する高校の不合格率や倍率を知る方法は?

学校の校舎画像

公立高校の場合、受験者数・合格者数、受験倍率などは、都道府県庁や都道府県の教育委員会の公式サイトなどで確認できます。また、私立高校は各学校の公式サイトで確認が可能です。

受験倍率が直接記載されていない場合も、受験者数や合格者数の記載があれば、「受験倍率=受験者数÷合格者数」の計算で受験倍率が求められます。

また、不合格率は、「不合格率=(受験者数-合格者数)÷受験者数×100」の計算で求められます

なお、不合格率は、「不合格率=(1-1/受験倍率)×100」とも表せるので、受験倍率が記載されていれば直接的に不合格率を計算することもできます。

高校受験に合格する確率を高めるためにやっておきたいこと

教材や文具の画像

高校受験に合格するために、これから本格的に勉強を始めたいと考えているなら、志望校を決めて学習計画を立てるのが第一歩になります。また、とくに公立高校入試では内申点を意識することが重要です。

高校受験に合格する確率を高めるためにやっておきたいことを以下で見ていきましょう。

志望校を明確に決める

最初に志望校を決めておくことで目標が明確になり、日々の学習へのモチベーションも保ちやすくなります。学校ごとに偏差値や出題傾向が異なるので、志望校を明確ににすることで何をどれくらい勉強するか、受験勉強の計画を立てやすくなります。

志望校は偏差値だけで選ぶのではなく、教育方針や校風、部活動の雰囲気など自分にあった学校かどうかを十分に吟味することで、入学後のミスマッチを防ぐことができます。

ゴールに向けて勉強計画を立てる

志望校が決まったら、その高校の入試日程を確認し、そこから逆算して受験勉強のスケジュールを立てましょう

たとえば「○月までに基礎固めをして、△月から過去問演習開始」といった長期計画を立てておくと、必要な学習範囲を漏れなく効率的に進められます。

また、長期計画を立てておくことで1週間や1日の勉強のスケジュールを立てる上でも、今、何をすればよいのかが決めやすくなります。週末に進捗を振り返るなど定期的に計画を見直して、調整しながら進めていきましょう。

内申点を高めるために努力する

公立高校入試では、中学校での内申点と当日の試験点を総合して合否が決まるケースが多く、内申点を高めることで合格が大きく近づくことがあります。

内申点は定期テストの点数だけでなく、授業中の態度や発言、小テストの結果、提出物の状況なども含めた総合的な評価になります。定期テスト対策を徹底して高得点を目指すことはもちろん、日頃から積極的に授業に参加し、課題や提出物を期限内に提出することを徹底しましょう。

定期的に模試を受けて学力を把握する

模試を受ければ現在の偏差値がわかり、志望校合格までにどれくらい学力差があるかを客観的に把握できます

科目別の成績から自分の得意・不得意分野も見えてくるため、「どの教科を強化すべきか」「どの弱点を克服すべきか」が明確になり、以降の勉強計画に役立ちます。

偏差値や合格判定の推移をチェックし、苦手科目の伸び悩みなどの傾向があれば早めに対策を講じましょう。また、模試後は間違えた問題を復習しておくことで、効率的な弱点克服につなげられます。

万が一第一志望に不合格だったときの選択肢・進路

学校の校舎内画像

第一志望に不合格だったときの選択肢・進路としては、併願校への進学、二次募集の高校の受験、定時制・通信制の学校への進学などが挙げられます。これから受験をする場合、万が一に備えて、第一志望校に不合格だったケースを事前に想定しておきましょう。

併願校への進学を決める

第一志望の学校に落ちてしまった場合、基本的に合格している併願校への進学を選択することになります。

悔しい気持ちはあるかもしれませんが、たとえば、併願校で上位の成績を目指して努力することで、3年後の大学受験で巻き返すことができます。

また、併願校で得た新しい出会いや学びが、その後の進路にプラスになることもあります。これから受験をする場合は、第一志望以外の併願も視野に入れておくと、万が一の事態にも対応しやすくなります。

二次募集の高校を受験する

公立高校などでは、定員に空きがある場合のみ、二次募集をおこなうことがあります。

二次募集の定員は多くなく、スケジュールもタイトになりますが、とくに全日制の高校に通いたい場合は、各自治体の公式サイトで二次募集の情報を確認してみましょう。

定時制や通信制に進学する

全日制ではなく、定時制高校や通信制高校で高卒資格を取得する道もあります。

どちらの学校も高卒資格を得られ、卒業後に大学受験に挑戦することが可能です。環境は異なりますが、自分のペースで学習を進めれば、大学受験で希望する大学に進学できる可能性は十分にあります。

定時制高校や通信制高校は、全日制高校の合格発表後でも出願できる場合があるので、事前に出願していなかった場合でもチャンスが残されています。

高校受験に落ちる確率や倍率について把握し、合格に向けた勉強を始めよう

受験勉強している学生の画像

高校受験における落ちる確率は、志願者数の倍率だけでなく、受験する学校の偏差値や内申点なども考慮して判断する必要があります。受験倍率や合格率・不合格率を調べるためには、都道府県庁・教育委員会や学校の公式サイトから入試結果のページを確認してみましょう。

高校受験の合格に向けて勉強を始めるなら、志望校を決めて計画を立てることが最初のステップとなります。ぜひ、高校受験に落ちる確率や倍率について事前に調査をして、志望校決めや合格に向けた勉強計画に役立てていきましょう。

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中山 朋子
この記事を執筆した執筆者
中山 朋子

Ameba塾探し 執筆者

小さい頃からピアノ、書道、そろばん、テニス、英会話、塾と習い事の日々を送る。地方の高校から都内の大学に進学し、卒業後は出版社に勤務。ワーキングホリデーを利用して渡仏後、ILPGAに進学し、編集ライターの仕事をしながらPhonétiqueについて学ぶ。帰国後は広告代理店勤務を経て、再びメディア業界に。高校受験を控える子を持つ親として、「Ameba塾探し」では保護者目線の有益な情報をお届けする記事づくりを目指しています。